座布団の舞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
座布団の舞(ざぶとんのまい)とは、大相撲の取り組みにおいて横綱が格下の力士に負けた時に、観客が土俵に向かって自らの座布団を投げる行為のことである。
以前は平幕力士が横綱に勝った時にのみであったが、最近は三役級(小結、関脇、大関)の力士が横綱を破った時であっても投げられる場合が多い。例外として、横綱同士のときも投げられることがある。また、横綱以外の力士でも、その力士の優勝が決まったときに投げられる場合もある。
目次 |
[編集] 歴史
明治時代には、ひいきの力士にご祝儀をあげる目的で、羽織などの個人を特定できるものを投げ、呼び出しまたは力士本人がそのひいきに、返却かたがたあいさつにいくことでご祝儀をもらうという習慣があった。当時これは「祝儀を投げる」の意味で「投げ花」と呼ばれたが、明治42年に大相撲常設館(初代両国国技館)が完成した際に正式に禁止されたため見られなくなった。現在の座布団投げは、それを引き継いだものという説もある。なお、投げ花に代わる形で導入されたのが、現在まで続く懸賞金である。
現在では上記のような意味はなく、横綱に対する野次的な意味、勝った力士に対する祝福の意味、また、取り組みそのものに波乱が起きたという意味で座布団が舞うものと推測されている。特に金星が出た取組に多い。
[編集] 有名な座布団の舞
- 69連勝中の横綱双葉山の連勝記録が止まった一番である。
- 当時人気絶頂だった貴ノ花が結びの一番で敗れた北の湖に優勝決定戦で勝利し、初優勝が決定。
- わずか18歳の貴花田が大横綱千代の富士を下し、世代交代を象徴する一番であった。
- 気合入れの仕草で大人気となった高見盛が横綱を破った一番である。
- 35連勝まで続いた連勝記録が平幕の北勝力に敗れ、ストップした。
[編集] 注意事項
本場所中において館内で座布団を投げる行為は基本的には行ってはならない行為である。座布団は1kg近い重量があり、投げられた座布団が他の客や土俵上の力士・行司に当たって怪我をする恐れがあるほか、館内上部の照明機材等に当たると大事故になる可能性もあるため、館内放送でも「危険ですので座布団をお投げにならないようにしてください」と注意が流される。しかし、伝統として受け継がれてきたためか全くと言っていいほど守られる様子はなかった。
2007年9月場所から、入場者に配付される取組表に、「座布団や物を投げて人に怪我をさせた場合は、暴行罪・傷害罪に該当する場合があります。物は絶対に投げないようお願いいたします」という注意書きが印刷されるようになった。また、出羽海理事を中心に「飛ばせない座布団」の形状が検討され、2008年11月の九州場所から、マス席の座布団は、これまでの1人用の正方形4枚から2人用(縦1メートル25、横50センチ)の座布団2枚に変更し、さらに2枚をひもで結んでつなげた形に変わった。これにより、1人でも座布団に座っていれば座布団を投げられない仕組みになった[3]。初日早々横綱白鵬が敗れる波乱が起こったが、一人でも座っていれば持ち上げられない上に座布団自体も相当な重さになり、全く座布団が飛ばない事態となって新型座布団の効果を立証した。ただし、この「新型座布団」は11月場所以外で当面使用される予定がない。同場所以降、観客の座布団投げを危険行為とみなして厳しく取り締まることになり、重さが2枚計4.8キロとなって投げられた場合の危険性が増したということで、同場所以降は、座布団投げが確認された場合は警察に通報するという非常に厳しい措置がとられた。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
| この「座布団の舞」は、相撲に関連した書きかけ項目です。記事を加筆・訂正してくださる協力者を求めています(PJ相撲)。 |

