新鍋理沙
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基本情報 | ||||||||||||||||||
国籍 | 日本 | |||||||||||||||||
生年月日 | 1990年7月11日(34歳) | |||||||||||||||||
出身地 | 鹿児島県姶良郡福山町(現・霧島市) | |||||||||||||||||
ラテン文字 | Risa Shinnabe | |||||||||||||||||
身長 | 173cm | |||||||||||||||||
体重 | 64kg | |||||||||||||||||
血液型 | B型 | |||||||||||||||||
選手情報 | ||||||||||||||||||
愛称 | リサ | |||||||||||||||||
ポジション | OH | |||||||||||||||||
指高 | 225cm | |||||||||||||||||
利き手 | 右 | |||||||||||||||||
スパイク | 295cm | |||||||||||||||||
ブロック | 287cm | |||||||||||||||||
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新鍋 理沙(しんなべ りさ、1990年7月11日 - )は、日本の元女子バレーボール選手[1][2]。
来歴
鹿児島県霧島市出身[3]。両親がバレーボールをしていた影響で、小学校1年生からバレーボールを始める[3]。中学時代の同級生には2020年東京オリンピック柔道女子78kg級金メダリストの濱田尚里がいる[4]。
鹿屋中央高等学校では2006年インターハイ優勝、2007年春高バレーベスト4などを経験。その後延岡学園高等学校に転校し[5]、2008年11月、Vプレミアリーグの久光製薬スプリングスの内定選手となる[6]。
2009年、高卒1年目のプレミアリーグ2009/10シーズンは、わずか2セットの出場に終わった[注 1]。
2010年、オフシーズンにチームの主力選手の引退や退団が重なったこともあり、2年目の2010/11シーズンは開幕からスタメンで出場。開幕戦のトヨタ車体戦では両チーム最多の31得点を挙げチームの勝利に貢献するなど[7]、このシーズンは大きく若返ったチームで、同期の岩坂名奈らと共にレギュラーとして活躍。チームも前シーズンを上回る3位の成績を残し、プレミアリーグ最優秀新人賞に選ばれた。
2011年3月、全日本女子チームにメンバー登録され、6月のモントルーバレーマスターズで国際試合デビューを飾った。同年11月に行われたワールドカップバレー[8]ではセッター対角[注 2]として起用され、ミドルブロッカーで同じく久光所属の岩坂と共に「最年少コンビ」として注目を集める。第3戦、フルセットの末敗れた中国[9]との試合後には悔し涙を流すなど、大会途中からは世界の壁にぶち当たる試合が続いたが、最終ラウンドのドイツ戦で途中出場すると、これまでの悔しさを吹っ切るような大活躍を見せ、この試合逆転勝利の立役者となった。
2012年のロンドン五輪世界最終予選にも出場。眞鍋政義監督にはサーブレシーブ力が評価されている[10]。日本の五輪出場が決まった最終試合第3セットの最後は、4回目のセットポイントが新鍋のスパイクだった[11]。
2012年6月、ロンドンオリンピックの代表メンバーに選出された[12]。安定したサーブとレシーブでチームを支え、全日本女子28年ぶりの銅メダル獲得に貢献した。
2012/13Vプレミアリーグでは、チームの6年ぶり優勝に貢献。2013年5月の第62回黒鷲旗大会でも優勝にも貢献した。
2013/14Vプレミアリーグにおいては、チーム二連覇に大きく貢献し、自らもMVP・ベスト6・サーブレシーブ賞の栄に浴した[13][14]。
2014年のワールドグランプリ[15]や世界選手権[16]では眞鍋監督の戦術変更により、レフトのアウトサイドヒッターとして起用された。
2015年の全日本チームには、新鍋から怪我のための辞退の申し出があり、エントリーされず[17][18]、2016年リオデジャネイロオリンピックの代表にも選出されなかった。
Vプレミアリーグにおける個人賞受賞回数が8回に達したことから、規定により2016/17シーズン終了後にVリーグ栄誉賞(傑出した個人記録)を受賞した[19]。
2017年からは、中田久美監督のもと代表メンバーに再び登録され[20]、同年8月に開催されたアジア選手権では10年ぶり優勝の原動力となり、自らもMVPを獲得した[21]。2018年世界選手権、2019年ワールドカップにも出場[22][23]。
そして、東京五輪を迎える五輪イヤーとなった2020年も、代表メンバーに選出された[24]。しかし、2020年初めに右手人さし指の靱帯を痛めていて、それに五輪延期決定も重なり、絶望感が強まる。それでも、4月下旬に手術して1年後の五輪に向けてリハビリに励んだが、自分のプレーをイメージしづらくなり、納得できない状態で代表と久光でプレーを続けることに納得できず引退を決断。2020年6月30日、現役引退した[25][26][27]。また、同時に久光の運営会社である「SAGA久光スプリングス」と「所属アスリート」としてマネジメント契約を結んだ[26][27][28]。
球歴
- 日本代表 - 2011-2014年、2017-2020年
- 日本代表としての主な国際大会出場歴
- オリンピック - 2012年(銅メダル)
- バレーボール世界選手権 - 2014年、2018年
- ワールドカップ - 2011年、2019年
- ワールドグランドチャンピオンズカップ - 2013年、2017年
所属チーム
受賞歴
- 2011年 - 2010/11 Vプレミアリーグ 最優秀新人賞
- 2012年 - 2011/12 Vプレミアリーグ レシーブ賞[29]
- 2012年8月 - 霧島市スポーツ栄誉賞[30]
- 2013年 - 2012/13 Vプレミアリーグ レシーブ賞[31]
- 2013年 - 第62回黒鷲旗全日本バレーボール選手権大会 ベスト6[32]
- 2014年 - 2013/14 Vプレミアリーグ MVP・ベスト6・サーブレシーブ賞
- 2015年
- 2014/15 Vプレミアリーグ サーブレシーブ賞[33]・レシーブ賞・ベスト6
- AVCアジアクラブ選手権 ベストアウトサイドスパイカー[34]
- 2016年 - 2015/16プレミアリーグ サーブレシーブ賞[35]・レシーブ賞
- 2017年
- 2016/17プレミアリーグ Vリーグ栄誉賞(傑出した個人記録(8回以上))[36]
- バレーボールアジア選手権 MVP
- 2018年
- 2017/18プレミアリーグ サーブレシーブ賞[37]
- 2019年
- 2018-19 V.LEAGUE DIVISION1 サーブレシーブ賞
- 2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 Vリーグ栄誉賞(試合出場が10シーズン以上で230試合以上出場)
- 2020年
- 2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 サーブレシーブ賞
- 2021年
- Vリーグ功労賞[38]
個人成績
Vプレミアリーグレギュラーラウンドにおける個人成績は下記の通り[39]。
シーズン | 所属 | 出場 | アタック | ブロック | サーブ | レセプション | 総得点 | 備考 | |||||||||
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試合 | セット | 打数 | 得点 | 決定率 | 効果率 | 決定 | /set | 打数 | エース | 得点率 | 効果率 | 受数 | 成功率 | ||||
2009/10 | 久光製薬 | 27 | 2 | 0 | 0 | 0.0% | % | 0 | 0.00 | 2 | 0 | 0.00% | 12.5% | 0 | 0.0% | 0 | |
2010/11 | 26 | 101 | 997 | 389 | 39.0% | % | 21 | 0.21 | 238 | 3 | 1.26% | 6.0% | 542 | 75.5% | 413 | ||
2011/12 | 21 | 85 | 568 | 244 | 43.0% | % | 15 | 0.18 | 305 | 8 | 2.62% | 8.5% | 456 | 65.8% | 267 | ||
2012/13 | 28 | 103 | 978 | 326 | 33.3% | % | 26 | 0.25 | 483 | 21 | 4.35% | 11.7% | 645 | 70.5% | 373 | ||
2013/14 | 26 | 95 | 751 | 250 | 33.3% | % | 36 | 0.38 | 357 | 19 | 5.32% | 13.1% | 469 | 72.7% | 305 | ||
2014/15 | 21 | 81 | 793 | 246 | 31.0% | % | 23 | 0.28 | 338 | 8 | 2.37% | 8.7% | 455 | 74.7% | 277 | ||
2015/16 | 21 | 81 | 755 | 278 | 36.8% | % | 30 | 0.37 | 347 | 20 | 5.76% | 14.8% | 297 | 73.4% | 328 | ||
2016/17 | 21 | 82 | 793 | 284 | 35.8% | % | 26 | 0.32 | 319 | 8 | % | 8.7% | 198 | 69.5% | 318 | ||
2017/18 | 21 | 72 | 337 | 135 | 40.1% | % | 18 | 0.25 | 298 | 15 | % | 10.8% | 270 | 63.0% | 168 | ||
2018/19 | 18 | 64 | 355 | 154 | 43.4% | % | 33 | 0.52 | 283 | 10 | % | 9.7% | 228 | 70.0% | 197 | 交流戦含む | |
2019/20 | 21 | 73 | 456 | 144 | 31.6% | % | 21 | 0.29 | 268 | 9 | % | 9.1% | 242 | 68.8% | 174 | 交流戦含む |
太字 タイトル獲得
脚注
注
出典
- ^ “選手詳細”. Vリーグ機構. 2018年2月6日閲覧。
- ^ “Player”. FIVB. 2018年2月6日閲覧。
- ^ a b 世界に輝く霧島の星 広報きりしまNo.146(7月号)参照[リンク切れ]
- ^ “五輪柔道で金 濱田選手の出身中学校も喜びに沸く”. MBC南日本放送. 2021年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月30日閲覧。
- ^ “新鍋理沙「あんなすごいスパイクは打てない」。攻撃より守備を選んだ転機 (2ページ目)”. 集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva (2020年10月23日). 2024年6月22日閲覧。
- ^ 久光製薬スプリングス 2009年内定選手のお知らせ (PDF) 久光製薬スプリングス トピックス 2008年11月12日付
- ^ 久光製薬スプリングスVSトヨタ車体クインシーズ 2010/11/27 プレミアリーグ試合速報
- ^ 日本の結果(女子)
- ^ 中国×日本 - FIVB 2011年ワールドカップバレーボール
- ^ 真鍋監督「ベストを尽くす」 五輪最終予選へ意気込み=バレー全日本女子 スポーツナビ
- ^ 日本の五輪切符瞬間最高31・6%! - スポーツ報知、2012年5月29日
- ^ 日本バレーボール協会. “女子日本代表選手12名決定! 第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)”. 2012年6月25日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2013/14 V・プレミアリーグ”. 2014年4月14日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2013/14V・プレミアリーグ女子レギュラーラウンド最終結果のお知らせ”. 2014年3月22日閲覧。
- ^ 試合結果 FIVBワールドグランプリ2014 日本バレーボール協会
- ^ 試合結果 2014女子世界選手権 日本バレーボール協会
- ^ KTS鹿児島テレビ. “バレー全日本に迫田さおり選手、兒玉康成選手ら選出”. 2015年6月8日閲覧。
- ^ バレーボールマガジン 2015年4月15日
- ^ “2016/17シーズン Vリーグ個人賞 受賞者一覧”. Vリーグ機構. 2018年2月6日閲覧。
- ^ “2017年度全日本女子チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会. 2017年3月24日閲覧。
- ^ “BULLETIN #9”. AVC. 2017年8月18日閲覧。
- ^ “全日本チーム”. 2018女子バレーボール世界選手権. 日本バレーボール協会. 2020年7月4日閲覧。
- ^ “日本代表”. 【公式サイト】FIVBワールドカップバレーボール2019. 日本バレーボール協会. 2020年7月4日閲覧。
- ^ “2020年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会. 2020年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月4日閲覧。
- ^ 『退団選手のお知らせ』(プレスリリース)久光製薬スプリングス、2020年6月20日 。2020年6月20日閲覧。
- ^ a b “新鍋理沙「絶望というか…」五輪延期が引き金に オンラインで引退会見”. サンケイスポーツ (産経新聞社). (2020年6月30日) 2020年7月4日閲覧。
- ^ a b “新鍋理沙「1年はとても長く感じた」引退理由明かす”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年6月29日) 2020年7月4日閲覧。
- ^ “「SAGA久光スプリングス株式会社」 設立のご報告”. 久光スプリングス. 2020年7月4日閲覧。
- ^ 古田敦也のスポーツ・トライアングル「バレーボール女子・新鍋理沙」NHK BS1、2012年5月13日放送
- ^ nikkansports.com. “女子バレー銅迫田&新鍋に市民栄誉賞”. 2012年8月22日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2012/13V・プレミアリーグ女子 個人賞のお知らせ”. 2013年4月13日閲覧。
- ^ 大阪府バレーボール協会. “特別表彰選手(女子)”. 2013年5月10日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2014/15V・プレミアリーグ女子大会V・レギュラーラウンド 最終結果のお知らせ”. 2015年2月23日閲覧。
- ^ AVC. “Bangkok Glass reign supreme in Asian Women’s Club Championship, winning berth to contest 2016 World Club Championship”. 2015年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月23日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2015/16V・プレミアリーグ女子 V・レギュラーラウンド最終結果のお知らせ”. 2016年1月24日閲覧。
- ^ 『【レポート】「V.LEAGUE AWARD」を開催! 最高殊勲選手は古賀紗理那とジョルジェフ,ニコラ!』(プレスリリース)Vリーグ公式サイト、2017年3月24日 。2021年2月22日閲覧。
- ^ “2017/18V・プレミアリーグ女子大会 V・レギュラーラウンド最終結果・個人賞受賞選手のお知らせ”. Vリーグ機構. 2018年2月6日閲覧。
- ^ “昨年引退の新鍋理沙さんに3人目のVリーグ功労賞”. 日刊スポーツ. 2021年2月22日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “選手別成績”. 2018年2月6日閲覧。
参考文献
- 月刊バレーボール1月号臨時増刊 2010/11Vリーグ観戦ガイドブック(日本文化出版刊)
外部リンク
- 新鍋理沙 - V.LEAGUEのプロフィール
- 岩坂名奈&新鍋理沙 オフィシャルブログ
- 新鍋理沙 (@risaaaaa711) - X(旧Twitter)