西新

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
西新
PRALIVA(2020年撮影)
PRALIVA(2020年撮影)
北緯33度35分0.6秒 東経130度21分33.1秒 / 北緯33.583500度 東経130.359194度 / 33.583500; 130.359194
Flag of Japan.svg 日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
早良区
面積
 • 合計 79.65ha
人口
2021年平成29年)4月末現在)
 • 合計 12,144人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
814-0002
市外局番 092 (福岡MA)
ナンバープレート 福岡

西新(にしじん)は、福岡県福岡市早良区の地名。現行の行政地名は西新一丁目から七丁目まで。面積は79.65ヘクタール[1]2021年4月30日現在の人口は12,144人[2]郵便番号は814-0002。

地理[編集]

福岡市の中心である天神の西側、早良区北部に位置し、福岡市西部においては最大の繁華街が展開される。また、西南学院大学等の学校が所在し学生街の性格も持つ。北で百道浜、東で中央区地行浜地行今川、南東の橋梁上の一点で中央区鳥飼、南で城西祖原、南西の道路上の一点で昭代、西で高取、北西で百道と隣接する。藤崎シーサイドももち[注釈 1]等とともに福岡市西郊の副都心を形成する。福岡市地下鉄空港線西新駅が置かれている。幹線道路は明治通り早良街道城南線等が通っている。

地価[編集]

住宅地の地価は2014年平成26年)1月1日に公表された公示地価によれば西新2-11-9の地点で31万5000円/m2となっている。[3]

学生街[編集]

西新周辺には福岡県立修猷館高等学校西南学院中学校・高等学校西南学院大学などがあり、また学習塾も多く存在する。学生が多いためカラオケボウリングビリヤード場等の遊戯施設が多数立地し、昼夜問わず若年層が多く行き交う。また福岡市総合図書館福岡市博物館があるシーサイドももちからも近いことから、西新の周辺も含めての学生の往来が多い。 なお、地下鉄西新駅のシンボルマークは地名のイニシャル「N」を文教を象徴する鉛筆とペンで図案化したものになっている[注釈 2]

住宅街[編集]

西新は文教地区であることや利便性・住環境の良さから、マスコミや不動産会社による「福岡市で住みたい街」ランキングなどでたびたび上位に入るほど住む街としても非常に人気が高い。公務員官舎や転勤族向けの賃貸マンションも集中しており、「転勤族の街」とも呼ばれる。

西新周辺の公立の小中学校が、福岡市内の他の小中学校に比べて生徒の学力が平均的に高く、教育環境も良いとの評判から、近年における都心回帰の傾向と相まって、西新周辺の小中学校に我が子を入学させたいと願って転入してくるファミリー層が増えており、こうした人々は地元で「ニシジニスト」と呼ばれる[要出典]。このような事情から西新小学校では入学から卒業まで在籍する児童が3分の1以下という極めて特殊な状況に置かれている。

広域地名[編集]

地元での広域汎称地名としての西新の認識は、行政区分の西新の町名から拡大され、概ね福岡市立西新小学校校区(西新・城西・曙など)及び福岡市立高取小学校校区(高取・祖原・昭代など)に及ぶ[要出典]。例えば西新保育園[注釈 3]は曙にあり、マンションアパート等にも西新と名前が付くものが西新以外にも城西、曙、高取、祖原、昭代付近まで存在する。

都市計画[編集]

都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[4]において、西新に藤崎及びシーサイドももちを合わせた地域は、都心部を取りまく東部・南部・西部の三つの広域拠点(副都心)のうち、「西部広域拠点」として位置付けられている。用途地域は、明治通りを中心とする範囲は商業地域、北側の荒津豊濱線(通称「よかトピア通り)に沿った範囲は第二種住居地域、これら以外の範囲は第一種中高層住居専用地域及び第一種住居地域に指定されている。西新四丁目1番1号の商業施設(PRALIVA)等を含む区域約1.1ヘクタールは高度利用地区に指定されている。また、西新三丁目、六丁目及び七丁目の各一部の区域約11.2ヘクタールについては、 再開発等促進区を含む地区計画である「西新北地区」[5]が定められ、教育施設等の機能更新とあわせて、周辺環境に配慮した土地の有効利用を行い、教育機能(西南学院等)を中心として地域交流機能や地域防災機能等の誘導も図ることが土地利用の方針とされている。

語源[編集]

江戸時代、現在の中央区今川付近が「西町」と呼ばれていたのに対し、樋井川以西を「新西町」と呼んだことに由来する。これがいつしか逆転して「西新」になった。

歴史[編集]

前身は早良郡西新町

1666年寛文6年)、紅葉八幡宮福岡藩第3代藩主黒田光之によって樋井川西岸の唐津街道沿いに移されたため、門前町として人家が並ぶようになる。1694年元禄7年)には藩によって下級藩士の宅地が造成される。頭山満の生家も西新であった。1872年明治5年)の区画制施行では城下町福岡と同じ第1大区となるも、1889年(明治22年)の市制町村制施行の際に西新町、麁原(そはら)村が合併して早良郡西新町となる。

1891-92年頃より西新炭鉱の採掘が始まるも振るわず1900年(明治33年)に閉山。採掘は麁原炭鉱や鳥飼炭鉱に移った。同じ頃、1900年(明治33年)に修猷館が、1918年大正7年)に西南学院が移転し文教地区の性格を帯びる。

1910年(明治43年)には西新町内に電車駅が開業。1925年(大正14年)には北九州鉄道西新町駅(のち国鉄西新駅、1983年3月21日限りで廃止)も開業。それに伴い商業地区としても活気づく。

1922年(大正11年)4月1日に福岡市へ編入。

1945年昭和20年)の福岡大空襲ではさほど被害を受けず、戦後は住宅が激増した。

人口[編集]

西新一丁目から七丁目までを合わせた人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[2]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

交通[編集]

鉄道[編集]

鉄道については、福岡市交通局が運営する地下鉄が地区の北側に通っており、町内に次の駅がある。

なお、かつて西鉄福岡市内線貫線・城南線が通っていたが、1975年(昭和50年)に廃止された。1983年(昭和58年)に廃止となった筑肥線西新駅は西新地区から約1km離れた昭代三丁目にあった。

バス[編集]

バスについては、西日本鉄道株式会社が運営するバスが運行しており、次の停留所等がある。

  • よかトピア通り:西南中高前 - 博物館南口
  • 明治通り:西新一丁目(西行きのみ) - 西新パレス前 - 西新商店街前(平日・土曜朝、東行きのみ) - 修猷館前 - 防塁前
  • 城南線:西新四丁目 - 西新パレス前/修猷館前
  • 西新通り:西南中高前 - 西南大学前 - 西新パレス前/脇山口
  • 早良街道:西新パレス前/西南大学前 - 脇山口

道路[編集]

主な幹線道路は次の通り。

施設[編集]

西南学院大学(旧本館、現在は新図書館がある)
改築前の西新エルモール プラリバ(現・PRALIVA

西新に立地する施設としては、スーパー家電量販店飲食店パチンコ店などの比較的大規模な商業施設が集積しており、藤崎方面へもつながる商店街にも多くの人が行き交っている。また、学校も多く立地している。

公共・公益施設[編集]

  • 福岡市西新公民館
  • 福岡記念病院[注釈 4]
  • 西新交番[注釈 5]
  • 西新緑地
  • 西新北緑地

学校[編集]

商業施設[編集]

企画的規模の大きい商業施設の例としては次のものがある。

西新商店街[編集]

西新中央商店街入口

西新地区には旧唐津街道にそって商店街が形成されている。東から概ね以下の順に位置している。

また、中西商店街から西へは、高取へ入って、高取商店街が続き、そのさらに西には藤崎通り商店街(高取)が藤崎駅まで続き、今川橋から藤崎駅までの約1.4kmの東西に長い商店街が形成されている。 様々な飲食店や商店で賑わう西新商店街の特徴の1つとして、リヤカー部隊の露店がある。この露店は、福岡市近郊で採れた新鮮な魚介類や野菜を、歩行者天国となった商店街の真ん中で売っている。市内でも珍しい商店街である。

金融機関[編集]

サザエさん発案の地[編集]

サザエさん発案の地(磯野広場)

西新6丁目の磯野広場に「サザエさん発案の地」の陶板が設置されている。これは同漫画の原作者長谷川町子東京から疎開していた1944年から1946年まで現在の西新3丁目に住んでおり、百道の海岸を散歩しながら、サザエカツオワカメ等の登場人物を考案したことに由来する。当時は西新北側のシーサイドももちが埋め立てられていなかったため、西新のすぐそばに海岸線があった。なお、西新駅の改札口の前に第1巻の表紙と第1話をモチーフにした高取焼の陶板が2015年1月30日から設置されている[8]

名所・史跡[編集]

元寇防塁(西新地区)
中西宮地嶽神社(右に浦賀神社)
  • 元寇防塁
  • 元寇神社
  • 松山稲荷神社
  • 杉山神社
  • 中西宮地嶽神社(なかにしみやじだけじんじゃ、西新五丁目8番19号)[注釈 10]
  • 浦賀神社(うらがじんじゃ、中西宮地嶽神社の境内内)

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 百道浜及び地行浜を合わせた区域をいう。
  2. ^ 福岡市出身のグラフィックデザイナー、西島伊三雄がデザインしたものである。
  3. ^ 曙一丁目3-26(早良市民プールの隣)、西新保育園のホームページ http://nishijin-nursery.ed.jp/ 参照]
  4. ^ 所在地は西新一丁目1-35。救急告示病院福岡県災害拠点病院等に指定されている総合病院
  5. ^ 所在地は西新二丁目10-5。
  6. ^ 福岡市市立幼稚園連盟が置かれる。
  7. ^ 閉館した西新エルモールプラリバの跡地に、再開発で建てた新施設を、請け負った東京建物が名称決定(2019年7月開業)。
  8. ^ 旧・イオン西新店
  9. ^ 当該建築物2階にあるヤマハ西新センターはヤマハ音楽振興会直営店である。2020年現在は全国に2箇所しかないヤマハ音楽振興会直営店(もう1つは東京にある)である。なお、福岡市内にある他のヤマハ音楽教室はヤマハ系列の関連会社運営か地元企業によるフランチャイズ店舗である。[6]
  10. ^ 市道西新7号線の途中から西へ向かう私道の階段から境内北緯33度34分52.8秒 東経130度21分20.0秒 / 北緯33.581333度 東経130.355556度 / 33.581333; 130.355556に入るため車両は入れない。国税庁の法人番号は9290005000487である。

出典[編集]

  1. ^ https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/tokeichosa/shisei/toukei/kokusei/H27_kokuchou/Census2015_jinkoutoukihon.html 平成27年(2015年)国勢調査の結果「公称町別面積及び人口密度」より
  2. ^ a b https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/tokeichosa/shisei/toukei/jinkou/tourokujinkou/TourokuJinko_machibetu.html 住民基本台帳 男女別人口及び世帯数・公称町別世帯数及び人口/令和3年4月末現在]、福岡市役所(XLSファイル)、2021年5月2日閲覧。
  3. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  4. ^ 福岡市都市計画マスタープラン
  5. ^ 福岡市のWEBページ「地区計画決定状況一覧」の「早良区」→「再13」
  6. ^ ヤマハ西新センター - ヤマハ音楽振興会、2020年5月19日閲覧。
  7. ^ a b 当金庫について-ごあいさつ(福岡信用金庫)、2012年2月25日閲覧。
  8. ^ 西新駅に「サザエさん」の陶板を設置 - 福岡市早良区役所、2015年2月2日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]