東公園 (福岡市)
東公園 | |
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東公園 | |
![]() 東公園(町丁)の地図 | |
北緯33度36分21.0秒 東経130度25分8.2秒 / 北緯33.605833度 東経130.418944度 | |
国 |
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都道府県 |
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市町村 |
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区 | 博多区 |
面積 | |
• 合計 | 25.05 ha |
人口 (2022年(令和4年)9月末現在) | |
• 合計 | 332人 |
等時帯 | UTC+9 (JST) |
郵便番号 |
812-0045 |
市外局番 | 092 |
東公園(ひがしこうえん)は福岡県福岡市博多区にある福岡県営の都市公園(総合公園)[1]であり、また同公園を含む行政地名(丁目の設定がない単独町名)でもある。全域で住居表示が実施済みである[2]。面積は25.05ヘクタール[3]。2022年9月末現在の人口は332人[4]。郵便番号は812-0045[5]。
地理[編集]
福岡市の都心部とされる中央区天神等の北東約2.5キロメートル、博多区の北部に位置する。北西で福岡直方線を挟んで千代及び馬出と、北東で吉塚停車場線を挟んで馬出と、東で浜新建堅粕線(妙見通り)を挟んで吉塚本町と、南及び西で千代と隣接する。町内の土地利用については、福岡県庁、福岡県議会、福岡県警察本部、県営東公園、福岡市民体育館、千代小学校といった公共・公益施設等が大半を占める。吉塚駅西側を南北に走る浜新建堅粕線(妙見通り)に面して住宅や店舗が並ぶ。
なお、福岡国税局博多税務署の所在地は東公園ではなく東区馬出である。
都市計画[編集]
都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において定められた方針については次のとおりである。幹線道路である福岡直方線及び浜新建堅粕線(妙見通り)の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「沿道軸」に位置付けられている。福岡県庁、県営東公園等を含むゾーンは大規模施設が立地するゾーンとされている。県営東公園と妙見通りとに挟まれたゾーンは、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中高層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」に位置付けられ、低層住宅と中層住宅の調和、狭隘道路の改善などがまちづくりの視点とされている。用途地域については次のとおりである[7]。福岡直方線及び東公園線の北西側の範囲、浜新建堅粕線(妙見通り)と県営東公園とに挟まれた範囲は商業地域に指定されている。これら以外の範囲は第一種住居地域に指定されている。風致地区[注釈 1]については、県営東公園の範囲が指定されており[8]、造成や建築などを行うときには一定の制限がある。
町域の変遷[編集]
住居表示実施後 | 実施年月日 | 住居表示実施前(各大字ともその一部) |
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東公園 | 1974年(昭和49年) | 大字堅粕・大字馬出 |
県営公園の概要[編集]
福岡県営東公園 Fukuoka Prefectural Higashi Park | |
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![]() 亀山上皇銅像 | |
分類 | 総合公園 |
所在地 | |
座標 | 北緯33度36分19.08秒 東経130度25分11.54秒 / 北緯33.6053000度 東経130.4198722度座標: 北緯33度36分19.08秒 東経130度25分11.54秒 / 北緯33.6053000度 東経130.4198722度 |
面積 | 7.0ha |
前身 | 東松原公園 |
開園 | 1876年10月 |
設計者 | 本多静六 [9] |
運営者 | 福岡県 |
設備・遊具 |
園地、亀山上皇銅像、児童コーナー 壁泉、飲食店 |
駐車場 | なし |
公式サイト | 東公園 |
県営東公園は、福岡県[10][注釈 2]の都市公園[注釈 3]である。敷地面積はおよそ7万平方メートル。公園中心の高みには亀山上皇像が建ち、その周囲には県花のウメや県木のツツジなどの樹木や流水を配した日本風公園として市民県民の憩いの場所となる。所在地は大半は博多区東公園になるが、一部は博多区千代や東区馬出となる。
かつて千代の松原の一部であったのを、1873年(明治6年)の太政官布告に基づいて1876年に公園地とした。福岡県内最初の県営公園である。それより前の1868年(明治元年)には旧福岡藩主黒田長知によって招魂社が妙見・馬出の地に創建されている。当初は東松原公園の名称であったが、1900年(明治33年)に東公園と改めるとともに県の管理となった。
その後、公園周辺の開発により白砂青松の景観は失われるが、代わって1910年(明治43年)川上音二郎によって洋風劇場の博多座(現在の博多座はこの名を踏襲したもの)が建てられた。また1933年(昭和8年)には福岡市動物園が開園したが、これは太平洋戦争の戦局悪化により1944年(昭和19年)に閉園、戦後の動物園再建では南公園へ移転した。
1981年(昭和56年)には公園北側に県庁舎が移転。運動施設は移転。
県営公園の施設[編集]
- 亀山上皇銅像
- 壁泉
- 壁面を水が滝のように流れるオブジェ。
- 流水(水路、写真1、写真2)
- 散策路
- 芝生広場
- 児童コーナー(写真1、写真2)
- 福岡県・江蘇省友好記念庭園(写真)[注釈 5]
- トイレ
- 猫の餌やり場所(写真)
- 所在地:東公園北緯33度36分17.24秒 東経130度25分12.09秒 / 北緯33.6047889度 東経130.4200250度、北緯33度36分14.13秒 東経130度25分8.94秒 / 北緯33.6039250度 東経130.4191500度、北緯33度36分20.17秒 東経130度25分14.67秒 / 北緯33.6056028度 東経130.4207417度、北緯33度36分20.76秒 東経130度25分16.06秒 / 北緯33.6057667度 東経130.4211278度、活動グループ:「東公園地域猫の会」、活動内容:地域猫活動[注釈 6]、支援事業の実施者:福岡県[13]、管理者:県営東公園管理事務所
施設(県営公園以外)[編集]
公共・公益施設[編集]
教育施設[編集]
小学校については次の通り[17]。
- 東公園1番から3番まで(ただし、3番(7号)を除く…千代小):福岡市立東吉塚小学校(吉塚六丁目8番11号)
- 東公園3番(7号),4番~8番:福岡市立千代小学校(東公園8番1号[注釈 12])
中学校については町内には存在しないが、校区については、次の学校の校区に属する。
名所・旧跡[編集]
人口[編集]
東公園の人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[4]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。
- 2001年(平成13年):255
- 2002年(平成14年):254
- 2003年(平成15年):253
- 2004年(平成16年):249
- 2005年(平成17年):250
- 2006年(平成18年):239
- 2007年(平成19年):231
- 2008年(平成20年):218
- 2009年(平成21年):244
- 2010年(平成22年):255
- 2011年(平成23年):248
- 2012年(平成24年):256
- 2013年(平成25年):262
- 2014年(平成26年):251
- 2015年(平成27年):266
- 2016年(平成28年):274
- 2017年(平成29年):288
- 2018年(平成30年):282
- 2019年(令和元年):284
- 2020年(令和2年):311
- 2021年(令和3年):324
- 2022年(令和4年):332
交通[編集]
鉄道[編集]
鉄道については、福岡市交通局が運営する地下鉄の福岡市地下鉄箱崎線が地区の北側に通っており、次の駅がある。
なお、福岡県庁へは千代県庁口駅よりも馬出九大病院駅のほうが近く、屋根付きの通路が利用できるなど便利である。
路線バス[編集]
バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが運行しており、次の停留所がある[24]。
道路[編集]
主な幹線道路は次の通り。
都市高速道路[編集]
都市高速道路としては、南方に福岡高速環状線が、東方に福岡高速1号香椎線が通っており、最寄りの出入口は次の通り。
- 福岡高速環状線
- 福岡高速1号香椎線
県道[編集]
県道は次の通り。括弧内は福岡市道路愛称等。
市道[編集]
市道は次の通り。
- 東公園線
周辺の施設[編集]
アクセス[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 都市計画法第8条第1項第7号
- ^ 指定管理者:東洋緑地建設株式会社
- ^ 都市公園の種類・種別は「都市基幹公園」のうちの「総合公園」である[11]。
- ^ 所在地:東公園5番北緯33度36分16秒 東経130度25分15.8秒 / 北緯33.60444度 東経130.421056度
- ^ 所在地:福岡市博多区東公園北緯33度36分19.32秒 東経130度25分15.15秒 / 北緯33.6053667度 東経130.4208750度、完成年月日:2002年4月12日、説明板の内容:「太湖石は、中国江蘇省南部の湖『太湖』に産する奇岩で、中国の庭園や築山に多く使われ、友誼や平和を表すものとして珍重されている▼福岡県と江蘇省との友好提携十周年を記念して、江蘇省から贈呈された太湖石を用いて庭園を建設し、世々代々の友好の象徴とするものである▼平成十四年四月十二日▼福岡県▼福岡県議会」、石碑の銘文:「海内存知己▼天涯若比邻▼陳煥友」[12]
- 福岡県営東公園管理事務所[注釈 4]
- ^ 地域猫活動とは、地域で今暮らしている飼い主のいない猫との共生を目指す取組。周辺の生活環境被害や飼い主のいない子猫の発生を防止するために、地域住民の十分な理解のもと、不妊去勢手術、エサやりや排せつ物の管理などを行う活動。
- ^ 所在地:東公園7番7号北緯33度36分18.3秒 東経130度25分0.8秒 / 北緯33.605083度 東経130.416889度、外部リンク:福岡県議会事務局. “福岡県議会”. 2022年11月9日閲覧。
- ^ 所在地:東公園7番7号北緯33度36分27.4秒 東経130度25分9.7秒 / 北緯33.607611度 東経130.419361度、外部リンク:福岡県警察本部. “福岡県警察”. 2022年11月8日閲覧。
- ^ 所在地:東公園8番2号北緯33度36分12.9秒 東経130度24分59.6秒 / 北緯33.603583度 東経130.416556度[14]、外部リンク:公益財団法人福岡市スポーツ協会. “福岡市民体育館”. 2022年11月9日閲覧。
- ^ 所在地:東公園9番北緯33度36分15.2秒 東経130度24分55秒 / 北緯33.604222度 東経130.41528度、公園種別:街区公園、面積:5,712m2、開園年度:1978[15]
- ^ 三角点は、地球上の位置(緯度、経度、標高)を正確に求め、国土地理院により設置されているもので、一等、二等、三等、四等三角点と4種類に分類されている。東公園に設置されている四等三角点の概要は次の通り[16]。基準点コード:TR45030332302、冠字選点番号:喫33、基準点名:福岡県庁、部号:福岡県9、北緯:33°36′18″.9621、東経:130°25′09″.1436、標高:4.39メートル。なお、現地の説明板には「経度130度25分18秒、緯度33度36分7秒、高さ:4米49糎」と記されている。
- ^ 所在地:福岡市博多区東公園8番1号北緯33度36分14.9秒 東経130度25分4.0秒 / 北緯33.604139度 東経130.417778度[18]、外部リンク:福岡市立千代小学校. “福岡市立千代小学校”. 2022年11月9日閲覧。
- ^ 所在地:東公園7番11号北緯33度36分25.7秒 東経130度25分13.4秒 / 北緯33.607139度 東経130.420389度、法人番号:4290005000517[20]、所有者:日蓮宗日蓮聖人銅像護持教会[21]>
- ^ 法人番号:4290005000517、名称:日蓮宗日蓮聖人銅像護持教会、所在地:東公園7番11号[20]
- ^ 所在地:福岡市博多区東公園7番1号、法人番号:2290005000477[20]、外部リンク十日恵比須神社. “十日恵比須神社【公式ホームページ】”. 2022年11月16日閲覧。
- ^ 所在地は東公園9番。1896年(明治29年)に福岡市が掘った井戸。1923年(大正12年)に上水道が通水するまで使用された。1900年(明治33年)に皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)が福岡に訪れられた際に飲料水として使われ、記念の石碑が傍らに建っている。[22][23]
- ^ 所在地:東公園北緯33度36分16.71秒 東経130度25分7.49秒 / 北緯33.6046417度 東経130.4187472度、石碑に記されている内容は次の通り(「▼」は改行の箇所)。「箱崎公園碑▼縣治を距る東半里弱、松林海に傍ふ有り。箱崎と曰ひ、又千代の松原と曰ふ。宗祇指南抄に曰く、南北壹里、東西十町餘りと。明人之を稱して十里松と曰ふ。大江匡房太宰權帥たり、嘗て文を作り景勝を記す。其の天下の稱する所と爲るや久し。豊臣關白の島津氏を征するとき、箱崎八幡の祠を以て牙營と爲し、千利休を召して茗を林間に煮たり。利休松の稱焉よりして起る。黒田氏の封を此國に受くるに及び、厳に斬伐を禁ず。蒼翠蓊鬱、其の舊を改めず、千代の松の名誣ひざるなり。▼余乏きを縣令に承け、是地を以て公園と爲す。博多の人、下澤、深澤、内海の諸氏、首として貲を捐し、役を督す。衆庶歡むで起ち、或は理して庭園と爲し、或は鑿りて池沼と爲す。花卉を雜植し、亭樹を列置す。青松白沙、點綴相映じ、匡房の所謂海岬斗出、一帶の青松、他に雜樹無く、位置天然にして殆むど造花の巧を弄する者の如く、指顧して來たすべきなり。園既に成り、余に文を請ひ之を記す。▼嗚呼、豊臣氏の西征するや、貔貅百萬、海陸皆兵なり。而も翠を探りて茗を綴り、優遊暇豫す。眞に一世の雄なり。黒田氏の封を襲ぐ三百年、恩澤洪洽、今に至りて治め易きを稱す。余無似罪を此の地に待つこと八年、政績一の記すべきもの莫し、獨り心に愧ぢざらむや。但し車を下りしより以來、縣民貼然として安く治まるは實に土風の淳撲に由るも余が拙誠も亦或は焉を相孚ふに足るもの有らんか。乃ち所感を書して之を與へ、後人をして是地の景勝古今に稱せられて、其の公園と爲ることの遇然に非ざるを知らしむと云う。▼渡邊清撰」
出典[編集]
- ^ 福岡県建築都市部公園街路課. “来て!見て!遊ぼう!ふくおかの県営都市公園”. 2022年10月30日閲覧。
- ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2022年10月30日閲覧。→別表第1
- ^ 福岡市統計調査課. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市. 2022年10月30日閲覧。
- ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2022年10月30日閲覧。
- ^ 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2022年10月30日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
- ^ 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2022年10月30日閲覧。、都市計画法第18条の2に基づき市町村が定める都市計画に関する基本的な方針
- ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2022年9月24日閲覧。→「都市計画情報」
- ^ 福岡市住宅都市局公園部活用課. “風致地区”. 2022年10月30日閲覧。→「福岡市Webまっぷ」→「都市計画情報」
- ^ 日本の公園の父!本多静六が携わった公園特集・株式会社パークフル
- ^ 福岡県. “福岡県例規全集”. 2022年10月31日閲覧。→ログイン→第11編:土木→第3節:公園及び風致地区→福岡県都市公園条例
- ^ 国土交通省都市局公園緑地・景観課. “都市公園の種類”. 2022年10月31日閲覧。
- ^ 王勃による五言律詩の一節
- ^ 福岡県保健医療介護部生活衛生課. “始めてみませんか!地域猫活動”. 2022年11月6日閲覧。環境省自然環境局総務課動物愛護管理室. “動物の愛護と適切な管理”. 2022年11月8日閲覧。→「関連資料」→「パンフレット・報告書等」→「動物愛護管理法パンフレット等」→「私たちがつくるペットとのこれから」
- ^ 福岡市. “福岡市民体育館条例”. 2022年11月9日閲覧。
- ^ 公益財団法人福岡市緑のまりづくり協会. “公園等検索”. 2022年10月30日閲覧。→キーワード検索
- ^ 国土地理院(Geospatial Information Authority of Japan). “基準点成果等閲覧サービス”. 2022年10月30日閲覧。→基準点検索入口→検索
- ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2022年10月31日閲覧。
- ^ 福岡市. “福岡市立小学校設置条例”. 2022年11月9日閲覧。
- ^ 中牟田佳彰 田中一幸 木下禾大 『福岡市東公園 日蓮上人銅像』 西日本新聞社、1986年。
- ^ a b c 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2022年10月30日閲覧。→検索
- ^ 福岡市経済観光文化局文化財活用部文化財活用課. “文化財”. 2022年11月8日閲覧。→検索
- ^ 現地(東公園9番)の説明版より
- ^ 福岡市博物館(Fukuoka City Museum). “No.357ふくおか民族カタログ4-水と暮らし-”. 2022年10月30日閲覧。
- ^ 西日本鉄道株式会社. “西鉄バス 路線図”. 2022年10月30日閲覧。→博多区版→路線マップ(PDF)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 福岡県営東公園→福岡県(指定管理者:東洋緑地建設株式会社). “福岡県営東公園”. 2022年10月31日閲覧。