西新駅 (国鉄)

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西新駅
駅舎(1983年3月)
にしじん
Nishijin
鳥飼 (1.7 km)
(2.8 km) 姪浜
地図
所在地 福岡市西区昭代3丁目
北緯33度34分28.9秒 東経130度21分6.9秒 / 北緯33.574694度 東経130.351917度 / 33.574694; 130.351917
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 筑肥線
キロ程 8.9 km(博多起点)
電報略号 ニン
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1925年大正14年)6月15日[1][2]
廃止年月日 1983年昭和58年)3月22日[2]
備考 福 福岡市内
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西新駅(にしじんえき)は、かつて福岡県福岡市西区(現在の早良区)昭代3丁目にあった、日本国有鉄道筑肥線である[3]

西新地区からは離れており、現在の地下鉄西新駅から南西に1.2 kmほど離れた早良区(福岡市編入前は早良郡早良町1975年3月1日 - 1982年5月9日西区の一部)にあった[4]

歴史[編集]

駅名標

なお、地下鉄西新駅の開業は1981年(昭和56年)7月26日であるため、約1年8か月間は国鉄と地下鉄の西新駅が共存していた。

駅構造[編集]

タブレット閉塞による単線路線の交換駅で、島式ホーム1面2線となっていた。駅舎は、開業から廃駅までトタン葺きの木造平屋が使用されていたが、末期になるとかなりくたびれていた[5]

駅周辺[編集]

市街地化が早く進んだ地区で、市営団地や国鉄西新アパートを始め民家も多く、駅の様子とは違い混雑する駅であった。高等学校から近く、駅前には通学用の自転車が多数駐輪されていた[5]

駅廃止後の現状[編集]

西新駅跡地の現況(2010年)。中央のam/pmが現在のファミリーマートである。左端の建物が国鉄昭代町官舎。奥に見える九州電力の単身寮は、上の画像の建物と同じである。

駅跡地は、廃止後10年ほどは西鉄の代行バス11系統の折り返し所(昭代三丁目バス停)として使用されていたが、後に藤崎まで延長されたため資材置き場になっていた。現在はJR九州に継承され、東部はJR九州リテールが営業するファミリーマート早良昭代3丁目店とドラッグイレブン高取店[注 1]JR九州グループのアフタースクールに、西部はJR九州グループが運営する老人ホーム「SJRプレシア高取」になっている。

なお、駅の東隣にあった国鉄昭代町官舎JR九州に継承されて存続したが、2020年頃に取り壊され、高層マンションが建設された。

隣の駅[編集]

日本国有鉄道
筑肥線
鳥飼駅 - 西新駅 - 姪浜駅
  • 1941年までは、西新 - 姪浜間に筑前庄駅も存在していた。

脚注[編集]

  1. ^ オープン時はJR九州リテールが運営していた。後にツルハホールディングスが継承。

参考文献[編集]

  1. ^ 「『日本国有鉄道停車場一覧』1985年版「停車場の改廃」」
  2. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、723頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 「『日本国有鉄道停車場一覧1985年版』停車場の変遷」
  4. ^ 「『日本国有鉄道停車場一覧』1966年版」
  5. ^ a b 樋口庄造『旧国鉄筑肥線 そこに駅があった』 西日本新聞社 2015年 ISBN 978-4-8167-0898-5 P.35・102-103

関連項目[編集]

座標: 北緯33度34分29秒 東経130度21分7秒 / 北緯33.57472度 東経130.35194度 / 33.57472; 130.35194