清川 (福岡市)
清川(きよかわ)は、福岡県福岡市中央区にある地名。1丁目から3丁目までが設置されている[1]。郵便番号は810-0005。
概要[編集]
福岡市中央区の東部に位置し、渡辺通の南側に位置する。東側は那珂川を挟んで博多区と接している。北側に住吉通り、西側に日赤通り、南側に百年橋通りが走っている。
北側の住吉通り沿いには、スーパーマーケットサニー渡辺通店や清川サンロード商店街といった商業施設があり、賑わいを見せている。また、日赤通り側には、2005年に福岡放送がサンセルコから、2008年にはエフエム福岡が渡辺通の九州電力本社ビル(通称・電気ビル別館)から[2]、それぞれ新たに建てた社屋に移転した。一歩路地裏に入ると、閑静な住宅街になっている。
歴史[編集]
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江戸時代から博多の花街は現在の博多区下呉服町にあり、京都の万里小路の柳町に倣い「柳町」と呼ばれて栄えてきた。しかし、1909年(明治42年)に福岡医科大学(現・九州大学医学部)の設置が決定し、柳町の遊廓は渡辺與八郎の尽力で当時「住吉村高畑」と呼ばれていたこの地に移転、「新柳町」として新たな歴史を歩み始める[3][4][5]。
「新柳町」はその後、長崎の丸山、熊本の二本木と並ぶ大きな花街として栄えたが、1945年(昭和20年)の福岡大空襲で町の半分が焼失した。戦後、再び赤線として再興したが、1958年(昭和33年)の売春防止法施行により、その歴史に幕を閉じた。現在も往時の全盛の面影が垣間見える建物がいくつか残っている。 [6]
町域の変遷[編集]
住居表示実施後 | 実施年月日 | 住居表示実施前(各大字の一部) |
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清川一丁目から清川三丁目 | 1962年(昭和37年) | 新柳町1丁目〜3丁目・桜町・西本町・上桜町・六月田町・高畑新町・高砂町・住ノ江町・幸ノ町・大字春吉・大字住吉 |
主な施設[編集]
福岡放送社屋。日赤通り側に建つ。

エフエム福岡社屋。日赤通り側に建つ。
交通[編集]
道路[編集]
鉄道[編集]
町内に鉄道駅はない。
バス[編集]
脚注[編集]
- ^ 角川日本地名大辞典40.福岡県
- ^ FBS福岡放送(2005年2月27日のアーカイブ)
- ^ 渡辺與八郎の未来都市「大学誘致運動と遊郭移転」 - にしてつwebミュージアム
- ^ [田中美帆「福岡地方史研究」(2005年7月)p.58-P.59]
- ^ “知らなかった!? 九州大学と遊廓との間には微妙な関係があった!”. ファンファン福岡 (2019年12月30日). 2021年5月19日閲覧。
- ^ 商業地・住宅地としての発展 ~ 福岡 城南 このまちアーカイブス 三井住友トラスト不動産
- ^ サニー渡辺通店 - SEIYU
- ^ アパホテル〈福岡渡辺通駅前〉EXCELLENT
- ^ 福岡)ロータリー交差点なぜ? 心霊スポットのうわさも - 朝日新聞、2017年4月23日