輝国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
輝国一丁目及び二丁目
地図
輝国の地図
輝国一丁目及び二丁目の位置(福岡市内)
輝国一丁目及び二丁目
輝国一丁目及び二丁目
輝国の地図
輝国一丁目及び二丁目の位置(福岡県内)
輝国一丁目及び二丁目
輝国一丁目及び二丁目
輝国一丁目及び二丁目 (福岡県)
輝国一丁目及び二丁目の位置(日本内)
輝国一丁目及び二丁目
輝国一丁目及び二丁目
輝国一丁目及び二丁目 (日本)
北緯33度34分15.1秒 東経130度22分59.4秒 / 北緯33.570861度 東経130.383167度 / 33.570861; 130.383167
日本の旗 日本
都道府県 福岡県の旗 福岡県
市町村 福岡市
中央区
面積
 • 合計 34.70 ha
人口
(2023年(令和5年)4月末現在)[1]
 • 合計 3,339人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
810-0032[2]
市外局番 092
ナンバープレート 福岡
南公園西展望台より望む輝国地区

輝国てるくには、福岡県福岡市中央区地名。現行の行政地名は 輝国一丁目及び二丁目住居表示実施済)[3][4]。面積は34.70ヘクタール[5]。2023年4月末現在の人口は3,339人[1]郵便番号は810-0032[2]

地理[編集]

福岡市の都心とされる中央区天神の南西約3.0キロメートル、中央区の南西部に位置する。北北西で六本松ろっぽんまつと、北でたにと、東で南公園みなみこうえん福岡市動植物園を含む)と、南東で小笹おざさと、南で笹丘ささおかと、西で梅光園ばいこうえんと隣接している。丘陵地に立つ緑豊かで閑静な住宅地となっている。

都市計画[編集]

都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において定められた方針については次のとおりである。交通ネットワークとして都市の骨格となる筑肥新道の沿道や幹線道路である福岡市道桜坂小笹線の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「都市軸」や「沿道軸」に位置付けられている。土地利用については、輝国の大部分は、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中高層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」に位置付けられ、周辺地区と同様に、低層住宅と中層住宅の調和などがまちづくりの視点とされている。また、中央区南公園[注釈 1]の「南公園西展望台」や「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」[注釈 2]などを含む輝国一丁目1番の範囲は、豊かな自然資源を保全した「山地・丘陵地」に位置付けられ、緑地の保全、育成や無秩序な開発の抑制がまちづくりの視点とされている。輝国の一部(特に一丁目の西側及び二丁目の北側)は、太平洋戦争の後に進められた戦災復興都市計画による土地区画整理事業の施工地区から外れ、古くから市街地が形成されている地区であり、幅員4メートル未満の狭隘道路が多いため、災害時の安全性などが課題となっている。用途地域については次のとおりである[9]。輝国二丁目のうち筑肥新道の北側道路境界線から概ね50メートルの範囲は第二種住居地域に、輝国一丁目のうち福岡市道桜坂小笹線の西側道路境界線から概ね30メートルの範囲は第二種中高層住居専用地域に、これら以外の地域は第一種中高層住居専用地域に指定されている。風致地区については、輝国一丁目の全て及び二丁目の一部(北東側)が次の地区に含まれており、建築物の建築、宅地の造成、木竹の伐採その他の行為について、都市の風致を維持するための規制がかけられている[10][11][12]

また、輝国一丁目の一部(「南公園西展望台」の周辺)が建築基準法及び「福岡市南公園特別用途地区建築条例」の規定に基づき次の適用区域に指定されており、建築物の建築の制限等が定められている。

  • 「福岡市南公園特別用途地区」

歴史[編集]

町域の変遷[編集]

町域の変遷は次表の通り[3]

住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(各大字の一部)
輝国一丁目から輝国二丁目 1971年(昭和46年) 赤坂山・大字田島

人口[編集]

輝国一丁目及び二丁目について人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[1]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

主な施設[編集]

南公園西展望台

教育施設[編集]

町内に公立の小・中学校は存在しないが、校区については次のとおり[14]

私立の学校は次の通り。

上智福岡中学校・高等学校

その他の施設[編集]

過去に存在した施設[編集]

交通[編集]

道路[編集]

主な幹線道路は次の通り。

市道[編集]

市道は次の通り。括弧内は福岡市道路愛称等。

鉄道[編集]

鉄道については、町域の北方に走る国道202号の地下に福岡市交通局が運営する福岡市地下鉄七隈線が通っており、鉄道駅は町外であるが、最寄りの駅は次の通り。

  • 六本松駅(距離は道程で約0.8から1.5キロメートル)
  • 桜坂駅(距離は道程で約0.6から1.7キロメートル)

バス[編集]

バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが近くに走る幹線道路で運行しており、次の停留所がある[17]

  • 筑肥新道沿い:笹丘二丁目
  • 桜坂小笹線沿い:上智福岡中高前、小笹団地東門

また、町外であるが、次の停留所も近い。

  • 油山観光道路沿い:梅光園口

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 都市公園法に基づく総合公園としての「南公園」は、桜坂三丁目、二丁目、南公園及び輝国一丁目に跨る[7]
  2. ^ 所在地:810-0032福岡市中央区輝国一丁目1番33号、運営会社:株式会社C&G Value Desighn、法人番号:5290001056322[8]
  3. ^ 住所:小笹四丁目、小笹五丁目、御所ケ谷、桜坂三丁目、谷一丁目、谷二丁目、輝国一丁目、輝国二丁目、平尾五丁目、平尾浄水町及び南公園の各一部、種別:第3種風致地区
  4. ^ 所在地:輝国二丁目12番北緯33度34分13.9秒 東経130度22分46.4秒 / 北緯33.570528度 東経130.379556度 / 33.570528; 130.379556、公園種別:街区公園、面積:2,445m2、開園年度:1984[13]
  5. ^ 所在地の地番:輝国二丁目485番2
  6. ^ 公園種別:緑道、面積:14,040m2、開園年度:1989[13]1983年(昭和58年)3月22日に一部の区間が廃止された筑肥線廃線跡の一部を活用して整備された。
  7. ^ 810-0032輝国二丁目24番33号
  8. ^ 因みに福岡市道桜坂小笹線の途中から東に分岐して福岡市動植物園の「植物園正門」に至る福岡市道南公園567号線には「植物園通り」の通称がつけられている。

出典[編集]

  1. ^ a b c 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年5月19日閲覧。
  2. ^ a b 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年5月19日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  3. ^ a b 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、912,1499頁。ISBN 4-04-001400-6 
  4. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年5月19日閲覧。→別表第1
  5. ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 2023年5月19日閲覧。→1-11/参考/面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
  6. ^ 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2023年5月19日閲覧。
  7. ^ 福岡市財政局財産有効活用部財産活用課公有財産係. “固定資産台帳の公表”. 2023年5月19日閲覧。→固定資産台帳データの「固定資産台帳(令和3年度末時点)※Excel形式
  8. ^ 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2023年5月19日閲覧。→検索
  9. ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2023年5月19日閲覧。→「都市計画情報」
  10. ^ 福岡市住宅都市局公園部活用課. “福岡市/風致地区”. 2023年4月26日閲覧。→風致地区内行為許可申請のあらまし(令和3年9月1日改訂、PDF)
  11. ^ 都市計画法 - e-Gov法令検索第8条
  12. ^ 福岡市. “福岡市風致地区内建築等規制条例”. 2023年4月26日閲覧。
  13. ^ a b 公益財団法人福岡市緑のまちづくり協会. “公園等検索”. 2023年5月19日閲覧。→キーワード検索等
  14. ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2023年5月19日閲覧。→通学区域一覧(町名別)
  15. ^ 福岡市の「山の上ホテル」屋号変更へ 11月1日にリニューアルオープン ”. 西日本新聞. 2023年9月1日閲覧。
  16. ^ カトリック福岡司教区修道会
  17. ^ 西日本鉄道株式会社(NISHI-NIPPON RAILROAD CO., LTD.). “西鉄バス路線図”. 2023年5月19日閲覧。→「南区・中央区版」

関連項目[編集]