呉服町 (福岡市)
上呉服町、中呉服町及び下呉服町 | |
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![]() 呉服町(大博通りより)
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北緯33度35分52.7秒 東経130度24分37.2秒 / 北緯33.597972度 東経130.410333度 | |
国 |
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都道府県 |
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市町村 |
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区 | 博多区 |
面積 | |
• 合計 | 28.92 ha |
人口 (2022年(令和4年)2月末現在) | |
• 合計 | 4,138人 |
等時帯 | UTC+9 (JST) |
郵便番号 |
上呉服町が812-0036、中呉服町が812-0035、下呉服町が812-0034 |
市外局番 | 092 |
呉服町(ごふくまち)は、福岡県福岡市博多区にある地名。現行の行政地名は、上呉服町(かみごふくまち)、中呉服町(なかごふくまち)及び下呉服町(しもごふくまち)となる[1]。面積は28.92ヘクタール[2]。2021年6月末現在の人口は4,138人[3]。
概要[編集]
福岡市博多区の東部に位置し、北から順に下呉服町、中呉服町、上呉服町の3つの町に分かれている。西側は大博通りに、南側は明治通り、北側は大浜通りに面し、また町内を昭和通りが走っている。東側は御笠川と接している。大博通りや昭和通り、明治通り沿いはオフィス街として賑わっているが、一歩裏手に入ると昔ながらの下町の風情が残っており、寺院も多い。
かつては博多祇園山笠の流の一つ「呉服町流」を形成していたが、1966年(昭和41年)の町名町界整理事業により東西に分離して東側は東町流と合流し東流と恵比須流に、西側は西町流と合流して西流となった。これは呉服町流の大半が大博通りに含まれ、また分断されることになり、流の運営が苦しくなるためであった。毎年山笠期間中は、大博通りと明治通りが交差する呉服町交差点の呉服町ビジネスセンタービル(旧・エレデ博多寿屋)前に飾り山が設置され、追い山の際には大博通りがコースとなる。
また呉服町交差点付近は、毎年5月3日から4日にかけて行われる博多どんたくの際に行われるどんたくパレードや、福岡ソフトバンクホークスが優勝した年に行う優勝パレードのスタート地点となっている。
郵便番号は上呉服町が812-0036、中呉服町が812-0035、下呉服町が812-0034。
歴史[編集]
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町域の変遷[編集]
住居表示実施後 | 実施年月日 | 住居表示実施前(各大字の一部) |
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上呉服町 | 1966年(昭和41年) | 上呉服町・西門町・中小路・上魚町・中魚町・下魚町・北船町・下桶屋町・上普賢堂町・下普賢堂町・蓮池町・上東町・上店屋町・下小山町・上桶屋町・金屋小路・御供所町・寺中町 |
中呉服町 | 1966年(昭和41年) | 官内町・下東町・中石堂町・上竪町・蓮池町・上呉服町・上東町・上浜口町・上市小路・上金屋町 |
下呉服町 | 1966年(昭和41年) | 下竪町・福吉町・中竪町・横町・下金屋町・下浜口町・中浜口町・廿家町・鏡町・柳町・小金町・上竪町・上金屋町・大浜町1丁目〜3丁目・上浜口町・上市小路・中市小路・下市小路 |
人口[編集]
上呉服町、中呉服町及び下呉服町を合わせた人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。
- 2001年(平成13年):2,485
- 2002年(平成14年):2,502
- 2003年(平成15年):2,658
- 2004年(平成16年):2,732
- 2005年(平成17年):2,682
- 2006年(平成18年):2,815
- 2007年(平成19年):2,818
- 2008年(平成20年):3,008
- 2009年(平成21年):3,133
- 2010年(平成22年):3,245
- 2011年(平成23年):3,308
- 2012年(平成24年):3,436
- 2013年(平成25年):3,506
- 2014年(平成26年):3,509
- 2015年(平成27年):3,587
- 2016年(平成28年):3,636
- 2017年(平成29年):3,746
- 2018年(平成30年):3,747
- 2019年(令和元年):3,796
- 2020年(令和2年):4,046
- 2021年(令和3年):4,205
主な施設[編集]
- 呉服町ビジネスセンタービル(旧・エレデ博多寿屋) - 1953年(昭和28年)、この地にデパート博多大丸が開業した[4]が、1975年(昭和50年)に天神へ移転[5]、跡には1982年(昭和57年)にエレデ博多寿屋が入居したが、1999年(平成11年)に老朽化による再開発のため閉店、呉服町ビジネスセンタービルに建て替えられた。地階にスーパーマーケットサニー呉服町店が入る[注釈 1]。
- しんわ本社
- クレディセイフ企業情報本社
- 田辺製薬株式会社 九州支店
教育施設[編集]
以前は、上呉服町の地域に御供所小学校、中呉服町・下呉服町に大浜小学校があったが、児童数の減少により、冷泉・奈良屋と共に4小学校が合併して、2001年(平成13年)に旧奈良屋小学校の場所に福岡市立博多小学校として統合された。また中学校は、旧博多第一中学校(旧御供所小・旧大浜小)があったが、こちらも児童数の減少により、1983年(昭和58年)に旧博多第二中学校(旧冷泉小・旧奈良屋小)と合併して、旧博多第二中学校の位置に福岡市立博多中学校として統合された。よって、現在は全域が福岡市立博多小学校および福岡市立博多中学校の校区となっており、町内に小学校・中学校はない。
名所・旧跡[編集]
- 聖福寺西門
- 西教寺
- 妙典寺
- 善導寺
- 本長寺
- 大博劇場跡 - 1920年(大正9年)、現在の上呉服町に開業、九州最大の劇場と言われた。1922年(大正11年)11月に雑誌「改造」の企画で日本に招待されたアルベルト・アインシュタインが12月に来福、12月24日に大博劇場で講演を行った[6]。戦後は九州随一の劇場となり、歌舞伎・宝塚歌劇・商業演劇の興行が行われ、“九州の歌舞伎座”と呼ばれた。1972年(昭和47年)3月20日をもって閉館。跡地にはマンション「コアマンションルネス呉服町」が建っている[7]。
交通[編集]
道路[編集]
主な幹線道路は次の通り。
鉄道[編集]
鉄道については、福岡市交通局が運営する地下鉄が上呉服町と中呉服町の間に通っており、次の駅がある。
バス[編集]
バスについては、複数の会社が運営する路線がある。
西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスの停留所は次の通り。
- 呉服町
- 呉服町大島眼科
- 蓮池
昭和自動車株式会社が運営する路線(通称:「昭和バス」)の停留所は次の通り。
- 呉服町(糸島方面行き)
JR九州バス株式会社が運営する路線の停留所は次の通り。
- 呉服町
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 詳細はサニー呉服町店 - SEIYUを参照
出典[編集]
- ^ 角川日本地名大辞典40.福岡県
- ^ 福岡市統計調査課. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市. 2022年4月6日閲覧。
- ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2022年4月6日閲覧。
- ^ 花田衛 『五代太田清蔵伝』東邦生命保険相互会社八十年史編纂委員会、1979年6月25日、188頁。
- ^ 花田衛 『五代太田清蔵伝』東邦生命保険相互会社八十年史編纂委員会、1979年6月25日、18頁。
- ^ “子どももおとなも楽しめるアインシュタインの宇宙”. サイエンスクェアQ. 九州大学物理学教室. 2016年5月11日閲覧。
- ^ “コアマンションルネス呉服町”. 中古マンションライブラリー. 東急リバブル. 2016年5月11日閲覧。