「キャプテン・マーベル (映画)」の版間の差分
→ストーリー: 誰が編集してたのか知らないが公開間もない話題作の全内容を丸書きとかどういう神経してるんだ?映画館に観に行く必要がなくなるようなことをやってんじゃねえよ |
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== ストーリー == |
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[[1995年]]、クリー帝国の首都となる星「ハラ」で、クリー人のエリート特殊部隊"スターフォース"に所属する'''ヴァース'''は、6年前にクリーによって拾われ、超人的な特殊能力を得た女性である。ヴァースは繰り返し見る悪夢に苛まれており、スターフォースの司令官ヨン・ロッグの訓練を受ける日々を送っていた。ある日、彼女はクリーの人工知能スプリーム・インテリジェンスに自身の感情をコントロールするよう促される。 |
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ヴァースは宿敵スクラルが潜伏する星トルファでの救出任務中、スクラルの司令タロスによって囚われ、失った記憶の一部を探査されてしまう。隙をついて脱出することに成功するが、彼女は付近にあった惑星C-53こと「[[地球]]」のレンタルビデオショップ[[ブロックバスター (企業)|ブロックバスター]]に墜落する<ref name="JPNmarvel">{{cite web|url=https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel/news/20181101_01.html|title=『キャプテン・マーベル』日本版予告解禁!! 記憶を失ったミステリアスな女性ヒーロー<キャプテン・マーベル>登場!! "アベンジャーズ"誕生の鍵を握るヒーローの始まりを描く|publisher=Marvel.com|date=November 1, 2018|accessdate=December 15, 2018|archiveurl=https://www.webcitation.org/73nsBosXH?url=https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel/news/20181101_01.html|archivedate=November 9, 2018|deadurl=no|language=日本語|df=mdy-all}}</ref>。 |
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なんとかスターフォースに連絡を取ったヴァースに、戦略国土調停補強配備局(通称『S.H.I.E.L.D.』)のレベル3エージェント・ニック・フューリーと新人エージェント・フィル・コールソンが接触する。ヴァースの話を荒唐無稽だと信用しないフューリーだったが、逃走したヴァースの追跡中にコールソンに化けたスクラルの攻撃を受ける。彼はS.H.I.E.L.D.長官ケラーと共にスクラルの解剖を行い、結果として彼女の話を信じざるを得なくなり、単独でのヴァースとの接触を命じられる。 |
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ヴァースとフューリーは意見交換を行い、失われたヴァースの記憶を手掛かりに、アメリカ空軍基地のプロジェクト・ペガサス施設へ向かう。施設にてヴァースは、悪夢に出てくる女性ことウェンディ・ローソン博士が設計したエンジンのテスト中に死亡したとされる女性パイロットが自身ではないかという仮説にたどり着く。 |
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フューリーの独断の結果、長官ケラーに化けていたスクラル人タロスの襲撃を受けるヴァースとフューリーだったが、コールソンの叛意も手伝い、ローソン博士が隠していた猫のグースと共に貨物ジェットで脱出する。 |
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ルイジアナに到着した彼女らは、ローソン博士を知るマリア・ランボーと接触する。そしてついに、ヴァースは自身の正体'''[[キャロル・ダンバース|キャロル・ダンヴァース]]'''へとたどり着く。ダンヴァースは回収されたブラックボックスにより、スクラルの真実、そしてローソン博士の正体と誰が殺害したのかを知る。そしてダンヴァースは、飛行機に積まれたライトスピード・エンジンを破壊した際、そのエネルギーを吸収し、強大なパワーを得ると同時に記憶を失ったのである。 |
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ダンヴァースは、ローソン博士の遺志を継ぎ、ライトスピード・エンジンのエネルギー・コアが眠る不可視のラボを探すため、フューリー、タロス、副操縦士としてランボー、そして猫のグースを連れ宇宙空間へ出る。ラボにあったエネルギー・コアの正体は、ローソン博士が'''四次元キューブ'''と呼んだ、インフィニティ・ストーンのひとつ、空間を司る"スペース・ストーン"を内包した青白い立方体であった。 |
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やがてスターフォースがラボに現れる。彼らは宿敵スクラル人とフューリーを捕らえると、ダンヴァースをスプリーム・インテリジェンスに接触させる。ダンヴァースは自らの意思で力を抑制していたクリーのインプラントを外し、自身が全ての能力にアクセスできるようになる。猫のグースことエイリアン「フラーケン」が四次元キューブを飲み込むと、フューリーは自身の左目と引き換えに、グースを回収する。そしてランボーの操縦でタロスと彼の家族と共に地球へ帰還する。 |
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ダンヴァースはその力でスターフォースを圧倒すると、ロナン・ジ・アキューザーのミサイルと彼の軍艦の一部を破壊し、退却させることに成功する。地球ではかつての上官であったヨン・ロッグを圧倒し、ハラに強制帰還させる。 |
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全てが終わると、ダンヴァースは銀河の二倍の距離まで届くよう改造を施したフューリーのポケベルを彼に返却する。そしてスクラルたちの新天地を求めて出発した。そしてフューリーはダンヴァースのようなヒーローたちを集める計画を立案する。'''キャプテン・キャロル、アベンジャー・ダンヴァース'''。彼女のコールサインであった「'''アベンジャー'''」の文字が書かれたダンヴァースの写真を手に、彼は計画の名称を書き換えるのであった。 |
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ミッド・クレジット・シーン。現代。『[[インフィニティ・ウォー|アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー]]』で起きた未曾有の大虐殺に為すすべなく佇むスティーブ・ロジャース、ナターシャ・ロマノフ、ジェームズ・ローディ、そしてブルース・バナー。フューリーが消滅の直前にアクティブにしたポケベルが突如通信を停止すると、音もなく現れたキャロル・ダンヴァースは彼らにフューリーの所在を尋ねる。 |
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ポスト・クレジット・シーン。1995年。フューリーの机の上で、猫のグースが飲み込んでいた四次元キューブを吐き出して、物語は幕を閉じる。 |
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== 登場人物・キャスト == |
== 登場人物・キャスト == |
2019年3月20日 (水) 00:18時点における版
キャプテン・マーベル | |
---|---|
Captain Marvel | |
ファイル:Captain Marvel Logo New.png | |
監督 | アンナ・ボーデン&ライアン・フレック |
脚本 |
メグ・レフォーヴ ニコール・パールマン ジェネヴァ・ロバートソン=ドゥウォレット リズ・フラハイヴ カーリー・メンチ アンナ・ボーデン ライアン・フレック |
原作 |
ロイ・トーマス ジーン・コラン 『キャロル・ダンヴァース』 |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
出演者 |
ブリー・ラーソン サミュエル・L・ジャクソン ベン・メンデルソーン ジャイモン・フンスー リー・ペイス ラシャーナ・リンチ ジェンマ・チャン アネット・ベニング クラーク・グレッグ ジュード・ロウ |
音楽 | パイナー・トプラク |
撮影 | ベン・デイヴィス |
編集 |
エリオット・グレアム デビー・バーマン |
製作会社 | マーベル・スタジオ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 |
![]() ![]() ![]() |
上映時間 | 124分 |
製作国 |
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前作 | アントマン&ワスプ(マーベル・シネマティック・ユニバース前作) |
次作 |
アベンジャーズ/エンドゲーム (マーベル・シネマティック・ユニバース次作) |
『キャプテン・マーベル』(原題:Captain Marvel)は、2019年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。製作はマーベル・スタジオ、配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ。
概要
「マーベル・コミック」のアメリカン・コミック『キャロル・ダンヴァース』(キャプテン・マーベル)の実写映画化作品で、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては、第21作品目の映画となる。
監督と脚本はアンナ・ボーデンとライアン・フレックが務め、またメグ・レフォーヴ、ニコール・パールマン、ジェネヴァ・ロバートソン=ドゥウォレット、リズ・フラハイヴ、カーリー・メンチらも脚本に参加している。ブリー・ラーソンがタイトルロールを演じ、ほかにサミュエル・L・ジャクソン、ベン・メンデルソーン、ジャイモン・フンスー、リー・ペイス、ラシャーナ・リンチ、ジェンマ・チャン、アルゲニス・ペレス・ソト、ルーン・タムティ、マッケナ・グレイス、クラーク・グレッグ、ジュード・ロウらが出演する。
本作は1995年を舞台に、1971年のコミック『クリー・スクラル・ウォー』のストーリーラインの要素を含みながら[2]、ダンヴァースがキャプテン・マーベルとなる物語を描く。女性が単独主役のマーベルコミック原作映画は過去に『エレクトラ』があるが、マーベル・スタジオ製作の単独映画やマーベル・シネマティック・ユニバースの映画としては初となる[3]。
ストーリー
1995年、クリー帝国の首都となる星「ハラ」で、クリー人のエリート特殊部隊"スターフォース"に所属するヴァースは、6年前にクリーによって拾われ、超人的な特殊能力を得た女性である。ヴァースは繰り返し見る悪夢に苛まれており、スターフォースの司令官ヨン・ロッグの訓練を受ける日々を送っていた。ある日、彼女はクリーの人工知能スプリーム・インテリジェンスに自身の感情をコントロールするよう促される。
ヴァースは宿敵スクラルが潜伏する星トルファでの救出任務中、スクラルの司令タロスによって囚われ、失った記憶の一部を探査されてしまう。隙をついて脱出することに成功するが、彼女は付近にあった惑星C-53こと「地球」のレンタルビデオショップブロックバスターに墜落する[4]。 なんとかスターフォースに連絡を取ったヴァースに、戦略国土調停補強配備局(通称『S.H.I.E.L.D.』)のレベル3エージェント・ニック・フューリーと新人エージェント・フィル・コールソンが接触する。ヴァースの話を荒唐無稽だと信用しないフューリーだったが、逃走したヴァースの追跡中にコールソンに化けたスクラルの攻撃を受ける。彼はS.H.I.E.L.D.長官ケラーと共にスクラルの解剖を行い、結果として彼女の話を信じざるを得なくなり、単独でのヴァースとの接触を命じられる。
ヴァースとフューリーは意見交換を行い、失われたヴァースの記憶を手掛かりに、アメリカ空軍基地のプロジェクト・ペガサス施設へ向かう。施設にてヴァースは、悪夢に出てくる女性ことウェンディ・ローソン博士が設計したエンジンのテスト中に死亡したとされる女性パイロットが自身ではないかという仮説にたどり着く。 フューリーの独断の結果、長官ケラーに化けていたスクラル人タロスの襲撃を受けるヴァースとフューリーだったが、コールソンの叛意も手伝い、ローソン博士が隠していた猫のグースと共に貨物ジェットで脱出する。
ルイジアナに到着した彼女らは、ローソン博士を知るマリア・ランボーと接触する。そしてついに、ヴァースは自身の正体キャロル・ダンヴァースへとたどり着く。ダンヴァースは回収されたブラックボックスにより、スクラルの真実、そしてローソン博士の正体と誰が殺害したのかを知る。そしてダンヴァースは、飛行機に積まれたライトスピード・エンジンを破壊した際、そのエネルギーを吸収し、強大なパワーを得ると同時に記憶を失ったのである。
ダンヴァースは、ローソン博士の遺志を継ぎ、ライトスピード・エンジンのエネルギー・コアが眠る不可視のラボを探すため、フューリー、タロス、副操縦士としてランボー、そして猫のグースを連れ宇宙空間へ出る。ラボにあったエネルギー・コアの正体は、ローソン博士が四次元キューブと呼んだ、インフィニティ・ストーンのひとつ、空間を司る"スペース・ストーン"を内包した青白い立方体であった。
やがてスターフォースがラボに現れる。彼らは宿敵スクラル人とフューリーを捕らえると、ダンヴァースをスプリーム・インテリジェンスに接触させる。ダンヴァースは自らの意思で力を抑制していたクリーのインプラントを外し、自身が全ての能力にアクセスできるようになる。猫のグースことエイリアン「フラーケン」が四次元キューブを飲み込むと、フューリーは自身の左目と引き換えに、グースを回収する。そしてランボーの操縦でタロスと彼の家族と共に地球へ帰還する。
ダンヴァースはその力でスターフォースを圧倒すると、ロナン・ジ・アキューザーのミサイルと彼の軍艦の一部を破壊し、退却させることに成功する。地球ではかつての上官であったヨン・ロッグを圧倒し、ハラに強制帰還させる。
全てが終わると、ダンヴァースは銀河の二倍の距離まで届くよう改造を施したフューリーのポケベルを彼に返却する。そしてスクラルたちの新天地を求めて出発した。そしてフューリーはダンヴァースのようなヒーローたちを集める計画を立案する。キャプテン・キャロル、アベンジャー・ダンヴァース。彼女のコールサインであった「アベンジャー」の文字が書かれたダンヴァースの写真を手に、彼は計画の名称を書き換えるのであった。
ミッド・クレジット・シーン。現代。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で起きた未曾有の大虐殺に為すすべなく佇むスティーブ・ロジャース、ナターシャ・ロマノフ、ジェームズ・ローディ、そしてブルース・バナー。フューリーが消滅の直前にアクティブにしたポケベルが突如通信を停止すると、音もなく現れたキャロル・ダンヴァースは彼らにフューリーの所在を尋ねる。
ポスト・クレジット・シーン。1995年。フューリーの机の上で、猫のグースが飲み込んでいた四次元キューブを吐き出して、物語は幕を閉じる。
登場人物・キャスト
- キャロル・ダンヴァース / ヴァース / キャプテン・マーベル
- 演 - ブリー・ラーソン、日本語吹替 - 水樹奈々[5][6]
- アメリカ空軍の女性パイロットにしてクリー人の対テロリストエリート特殊部隊スターフォースに所属する。ある事故でライトスピードエンジンのコアの力を取り込むことになり、あらゆる超人的な特殊能力や飛行能力が備わった超人となった[7][8]。それにより、銀河の命運をかけた2種族のエイリアンによる紛争へと身を投じる事となる。また、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のポスト・クレジット・シーンでは、フューリーが救援信号を送信していたポケベルには彼女の紋章が表示されており、彼女が『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場することを暗示させている。
- ラーソンはダンヴァースを「真実と正義を信じる者」「地球と宇宙の架け橋」と表現し、彼女は自分の中の欠点と、世界を良くしたい気持ちの間で戦っていると述べた[9]。マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギは、ダンヴァースの強大な力とその人間性とのバランスを演じることができる人物としてラーソンをキャスティングしたと述べている[10]。当初ラーソンは役を受け入れることにためらいがありつつも、本作への関心と重要性、自身の成長性などを感じたことを明かしている[11]。ラーソンが功績のあるパイロットであるダンヴァースを演じるには若すぎるという懸念点について、初期の脚本家のニコール・パールマンは空軍に問い合わせ、「28歳から34歳の間にとても飛躍する可能性がないわけではない」という旨の回答を受けている[12]。またラーソンは役作りのためネリス空軍基地を訪れ、現役隊員のジーニー・レヴィット准将やサンダーバーズのパイロットのステファン・デル・バーニョと会ったほか[13][14][15]、役作りのため9か月間のトレーニングを行った[16]。
- ニック・フューリー
- 演 - サミュエル・L・ジャクソン、日本語吹替 - 竹中直人[5][6]
- S.H.I.E.L.D.のヘッドエージェント[17]。後にS.H.I.E.L.D.長官へと就任し、地球最強のヒーローを集結させるアベンジャーズ計画を発案する人物となる。今作では彼が左目を失う前の1990年代が舞台のため、アイパッチのないフューリーが描かれる[18]。更に、本作では彼がアベンジャーズ計画を発案することになるきっかけも明らかとなる。
- 今作におけるフューリーは、長官ケラーの指示を受けてヴァースについて調査するエージェントとして描かれる。ヴァース(キャロル)と共闘するうちに彼女のサイドキック的役割を担うようになり、この出会いと経験が、後に宇宙より飛来する侵略者から地球を守る計画の地盤となる。
- S.H.I.E.L.D.のエージェントでありながら、場合によっては命令を無視して行動し、長官にさえ疑惑の目を向けるなど、型破りな性格である。後年ほどではないが重要な情報を外部に漏らさない秘密主義者としての側面も持ち合わせており、15年以上も四次元キューブの存在を秘匿し続けていたことが判明している。
- ペガサス計画施設で出会った猫のグースを可愛がっており、それが後に窮地を救う事になるとともに、自身の左目が失われる原因となる。同施設において使用したペイジャー(ポケベル)もまた、後に危機に瀕する地球とキャロルを繋ぐキーアイテムとなる。
- ファイギは「スーパーヒーローについて何も知らない時代のフューリーを描いており、キャロル・ダンヴァースは彼が出会う最初のスーパーヒーローとなる[19]。フューリーは冷戦が終わった時がキャリアの到達点であとは下り坂だと考えていたが、作中に起こる出来事によって、19作経った現在に繋がる彼が形成されていく」と述べている[20]。また、ジャクソンはフィル・コールソン役のクラーク・グレッグとともにデジタル技術によって25歳若返った姿で描かれており、映画全編としてはマーベル初の試みとなる[21]。
- タロス
- 演 - ベン・メンデルソーン[22]、日本語吹替 - 関俊彦[5][6]
- 高い変身能力を持つスクラル人の将軍。
- 天敵であるクリー人とは戦争状態にあり、戦争を終わらせる可能性を持つヴァースの失われた記憶を求め、ヴァースを追って地球に潜入する。
- 地球人に変身中であってもエージェント・フューリーを圧倒するほどの戦闘能力と、ヴァースのフォトン・ブラストを受けても生存できる防御力を持っている。
- ヨン・ロッグ
- 演 - ジュード・ロウ、日本語吹替 - 森川智之[5][6]
- クリー人の対テロリストエリート特殊部隊スターフォースのリーダー。記憶を失ったヴァースの教練も担当している。
- 能力を抑制されたヴァースを容易く凌ぐ体術を用いるほか、空軍パイロットであったキャロルでも視認できない距離からマー・ベルに致命的な一撃を与えるなど、武装・非武装状態問わず高い戦闘技術を持つ。
- 過激派であるロナンよりは犠牲を出さないよう細心の注意を払うタイプであるが、ヴァースが地球で記憶を取り戻したと知るとそのロナンを利用してでもヴァースとスクラル人を殲滅せんとする冷徹さを併せ持つ。
- コラス
- 演 - ジャイモン・フンスー、日本語吹替 - 乃村健次[6]
- ロナンの腹心であるハンター[23]。今作では対テロリストエリート特殊部隊スターフォースに所属している。
- ロナン・ジ・アキューザー
- 演 - リー・ペイス、日本語吹替 - 白熊寛嗣[6]
- 危険かつ狂信的なクリー人[23]。
- 天敵であるスクラルには容赦することがなく、トルファでは爆撃作戦を担った。司令官であるヨン・ロッグには比較的従順だが、場合によっては自らスクラル抹殺に動くことを示唆するなど好戦的である。
- 後に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でインフィニティ・ストーンの一つであるオーブことパワー・ストーンを手に入れ、クリー人の宿敵であるザンダー星に攻め込むが、ノバ軍、後のガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ラヴェジャーズの連合軍と交戦し敗北、そして死亡した。
- マリア・ランボー
- 演 - ラシャーナ・リンチ[13]、日本語吹替 - 花藤蓮[6]
- キャロルの旧友にして空軍のパイロット仲間。コールサインは“フォトン”。
- 殆ど記録が抹消されたキャロルと、死亡したローソン博士について知る数少ない人物である。記憶を失ってしまったキャロルとの友情は6年が経過してもなお健在で、彼女の副操縦士として即席の宇宙船で地球を離れる決意をする。
- モニカ・ランボー
- 演 - アキラ・アクバル、日本語吹替 - 須藤風花[6]
- マリアの娘。お転婆な性格だが、キャロルの持ち物を大切に保管していた。
- キャロルを助けることを躊躇う母を叱咤激励したり、キャロルのスーツのデザインを自ら考案するなど、子供ながら母とその友人をたくましく支える。
- ミン・エルヴァ
- 演 - ジェンマ・チャン、日本語吹替 - 日笠陽子[5][6]
- クリー人の対テロリストエリート特殊部隊スターフォースに所属するスナイパー兼遺伝子学者[24][25]。
- アット・ラス
- 演 - アルゲニス・ペレス・ソト[13]、日本語吹替 - 日野聡[5][6]
- ブロン・チャー
- 演 - ルーン・タムティ[13]、日本語吹替 - 安元洋貴[5][6]
- スプリーム・インテリジェンス
- 演 - アネット・ベニング[26]、日本語吹替 - 榊原良子[6]
- クリーを統治する超高性能AI。誰かと対話をする時は、その人物が最も尊敬し信頼する者の姿で現れる。ヴァースが対話をする時は、悪夢の中に出てくる謎の女性の姿となる。後にこれは、失われた記憶の中に存在するローソン博士の姿であることが判明する。
- ウェンディ・ローソン博士 / マー・ベル
- 演 - アネット・ベニング、日本語吹替 - 榊原良子[6]
- かつてアメリカ空軍に所属し、ライトスピード・エンジンを用いた戦闘機を開発しようとした女性科学者。記録上は、テスト飛行中に死亡したことになっている。その正体はクリー人の科学者マー・ベルであり、戦争を終わらせるためにライトスピード・エンジンを開発していたが、クリーに反旗を翻したことが知られ、暗殺される。
- フィル・コールソン
- 演 - クラーク・グレッグ、日本語吹替 - 村治学[6]
- S.H.I.E.L.D.の新米エージェント[23]。フューリーを慕っており、数少ない「フューリーをまだ嫌っていない」エージェントの一人である。
- 本作ではS.H.I.E.L.D.長官の命令を無視して独断でフューリーを見逃すなど、新米でありながら自ら状況を判断して行動する姿はフューリーに一目置かれている。
- 後に出世してフューリーの右腕となり、トニー・スタークらに接触し、アベンジャーズ計画の一端を担う。『アベンジャーズ』でロキに殺されたと思われたが、テレビドラマ『エージェント・オブ・シールド』で密かにS.H.I.E.L.D.のタヒチ計画(クリー人の血液を利用した実験)により蘇生したことが明らかになる。S.H.I.E.L.D.崩壊後は、死を偽装したフューリーによって長官へと任命され、アメリカ政府によって解体された組織の再編を引き受けることとなる。
- グレッグは本作のコールソンがとても若くS.H.I.E.L.D.の新人時代であることを述べた上で、『アイアンマン』で彼がトニー・スタークに「こういう経験は初めてではない」と語ったことに言及し、それが今回の出来事かもしれないと語っている[27]。ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソン同様、デジタル技術によって25歳若返った姿で描かれる[21]。
- 電車内の乗客
- 演 - スタン・リー、日本語吹替 - 高桑満[6]
- ヴァースが電車内で出会う老人。
- 冒頭のマーベルスタジオのロゴは公開前に逝去したスタンへの敬意を込めて過去作の出演シーンを集めた特別仕様となっており、ロゴの後に追悼文が表示されている。
- グース
- 演 - 猫(レジー、アーチー、リゾ、ゴンゾ)
- ペガサス計画施設でヴァースとフューリーに出会い、二人についてきた猫。フューリーは彼女を溺愛しており、ランボー家へ連れて行ったり、果ては宇宙への旅にも同行させている。
- スクラルのタロスはグースを「フラーケン」と呼ばれる危険生物であると恐れており、クリー人もまたグースを最大級に危険な存在であると判断している。
- フューリーとキャロル、そして何故かタロスには危害を加えないが、危機が迫ると対象への捕食行動をとる。不用意に触れると暴走の危険性がある四次元キューブを体内に収納でき、毛玉を吐くかの如く吐き出すこともできる。
- ちなみに、フューリーが『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で語っていた「片目を奪った者」とは、グースのことである。
- 名前はトム・クルーズ主演の映画『トップガン』から。
ほかに、ロバート・カジンスキー[28]、ヴィク・サヘイ[29]、コリン・フォード[30]が未発表の役にキャスティングされている。
他のMCU作品とのタイ・イン
本作はマーベル・シネマティック・ユニバースのタイムライン上ではキャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーとアイアンマンの間となる時代(1990年代)を描いた作品であるため、本編中における他のヒーローとのクロスオーバー自体は存在しない。ただし後の年代に登場する人物やアイテムの歴史を垣間見ることができる。
- 本作は後にS.H.I.E.L.D.長官となるニック・フューリーとフィル・コールソンのオリジン・ストーリーとしても展開される。
- アベンジャーズ計画の名称の由来が、ダンヴァースのコールサイン「アベンジャー」であることが明かされている。
- 後に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』におけるヴィランとして登場するロナン・ジ・アキューザーが、ダンヴァースと接点を持っていたことが明らかになっている。
- 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でハワード・スタークによって回収された四次元キューブは、本作で紆余曲折を経てフューリーの手に渡っていたことが判明した。キューブは何らかの手段でマー・ベル(ウェンディ・ローソン)の手に渡り、地球の衛星軌道上に安置された後(この間にパワーの一部がダンヴァースに宿った)、グースを経由してフューリーが手中に収めた。フューリーはこれを15年以上に渡り単独で秘匿しており、その後のキューブは『マイティ・ソー』のクライマックスに登場する。
- 本作のクライマックスおよびミッド・クレジット・シーンで登場したフューリーのポケベルは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で先行登場しており、『アベンジャーズ/エンドゲーム』におけるダンヴァース参戦の橋渡し役となっている。
- 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でフューリーはキャプテン・アメリカに対し、信頼の重要性について「かつて私は、ある者を信頼していたがために、片目を失った("The last time I trusted someone, I lost an eye.")」と語っているが、信頼していた者とは猫のグースのことであり、片目を失った原因は爪でひっかかれたためである。
製作
企画
2013年5月までに、ミズ・マーベル(キャロル・ダンヴァースがキャプテン・マーベルを名乗る前の呼称)のスクリプトがマーベル・スタジオのために執筆された[31]。プロデューサーのルイス・デスポジートはその年の後半、スタジオが女性のスーパーヒーロー映画に興味を持ち始めたと述べており、強い女性キャラクターを描くにあたり、キャプテン・マーベル、ブラック・ウィドウ、ペッパー・ポッツ、ペギー・カーターが候補にあったという[32]。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、マーベルが女性が主役の映画を作るとしたら、オリジン(起源)ストーリーを描けるキャプテン・マーベルのようなキャラクターをMCUに迎えたいと述べた[33]。2014年8月、ファイギはブラックパンサーとキャプテン・マーベルを扱った作品の製作が進行中と発表し、「これらの企画はファンによく質問される。『アイアンマン4』よりも、『アベンジャーズ3』よりも。この事実は注目しなければならないと思っている」と述べた[34]。
2014年10月、ファイギは『キャプテン・マーベル』をマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェーズ3として2018年7月6日に公開することを発表し[35]、本作がマーベル・スタジオ単独としては初の女性が主役の映画となった[3]。映画はキャロル・ダンヴァースのバージョンに基づくことも発表され、ファイギは「重要なことは私たちが何をしたいかをはっきりとすることだ。彼女の冒険は地球に根づいているが、彼女のパワーは宇宙規模のものだ」と述べた[35]。ファイギは脚本家と監督はまもなく発表されるとし、女性のフィルムメーカーが検討されていることも加えた[36]。
2015年2月、マーベルは本作の公開日を2018年11月2日に延期した[37]。4月上旬にファイギは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の初期のドラフトにはキャプテン・マーベルが登場していたものの削除していたことを明かし、理由として「このタイミングではないと感じた。彼女がどんな人物かを知る前にコスチュームを着て完成した姿で飛んでいるのを見せたくなかった」と述べている[38]。また本作の脚本家を2週間以内に発表すると述べ[39]、4月中旬、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の共同脚本家ニコール・パールマンと『インサイド・ヘッド』の共同脚本家メグ・レフォーヴが脚本を担当することが報じられた[40]。彼女らは別々でキャラクターを描いていたが、ファイギの決定後は一つの脚本チームとなり[41]、1か月以内に作業が開始した[42]。レフォーヴは「スーパーマンの呪いにも繋がる可能性のあるパワフルさがある中で、彼女の脆弱性が何かという点こそ私たちが把握しなければならないものだ」と述べた[43]。
同年5月までに、マーベルは『キャプテン・マーベル』と『ブラックパンサー』の監督についてエイヴァ・デュヴァーネイと議論を行っており[44]、ファイギも多くの監督候補の中で彼女と会い2015年半ばから後半までに監督としての決定を予定していた[45]。同年9月、ファイギはキャスティングは2016年まで行わないと述べ、「キャロル・ダンヴァースを誰にしたいのか、映画の構造はどうなるのか、フェーズ3の映画の中で彼女の役割はどのようになるのかを見極めながら、現在は脚本に取り組んでいる」と述べた。プロデューサーのジェレミー・ラッチャムは、「キャラクターを生み出すのには責任が伴う。私たちは、彼女を誰が演じるかを知る前に、彼女が何者かを見極める必要がある」と述べた[46]。2015年10月、マーベルは再び公開日を延期し、2019年3月8日とした[47]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a7/Brie_Larson_by_Gage_Skidmore_2.jpg/170px-Brie_Larson_by_Gage_Skidmore_2.jpg)
2016年4月、ファイギは2か月以内に監督が発表され、最初のキャストも2016年半ばに発表されると述べた。また本作でキャロル・ダンヴァースがキャプテン・マーベルになる旅が描かれることも明かした[48]。翌月、インディー・フィルムメーカーのエミリー・カーマイケルの名前が監督候補として浮上し[49]、6月までに、ブリー・ラーソンがキャプテン・マーベルを演じることが明らかになった[50]。ラーソンの出演は2016年のサンディエゴのコミコン・インターナショナルにて正式に発表された[8]。またコミコンでファイギは、監督候補が10名に絞られており、夏の終わりまでに決定したい旨を述べた[51]。8月、パールマンは『グリーンランタン』と類似していることからキャラクターのオリジンストーリーを変更したことを明かし[52]、ファイギは「彼女の物語を描くのにとてもクールでユニークな方法があると思っている。限界と脆弱性に直面するダンヴァースが軸になっている。彼女はMCUで最もパワフルであり、ユニバースで非常に重要なキャラクターになるだろう」と述べた[53]。プロデューサーのネイト・ムーアは後に、MCUのオリジンストーリーの伝統的な構造を「まず問題を抱えている主役が登場し、第1幕の最後で力を得る。第2幕の最後で力を使いこなす。第3幕で同じような力を持ったヴィランと戦う」と説明し、観客に新しい経験を与えるためにそこから脱却しようとしていることを述べた[54]。
2016年10月、ファイギは監督の発表が当初の想定より長くかかっていることを認め、スタジオがもう少しストーリーが固まるのを待ちながらポテンシャルのある監督たちと交渉していることを明かした。女性監督を任命することに関して再び言及されると、ファイギは「『キャプテン・マーベル』を素晴らしいものにするための必須条件ではないが、重要なことだと思っている」と述べた[53]。ファイギは2016年末までに監督を発表するとしたが[55]、パールマンとレフォーヴが12月頃に脚本のプロット作業に入り、監督候補とのミーティングは2017年初頭に延期された[56]。
パールマンとレフォーヴは脚本に任命されて約1年が経っていたが、2017年2月に降板となった。パールマンは「遅れの理由の一つは本作がMCUのどこに位置付けられるべきか見極めていたため」と述べている[12]。
プリプロダクション
2017年4月、マーベルは数多くのミーティングを経て、テレビと映画の両方で経験を積んでいるアンナ・ボーデンとライアン・フレックを監督に任命した[57]。ファイギは、ボーデンとフレックが彼らの全作品でキャラクター主導の作品を作る能力を発揮させていることに感銘を受けたと述べている[58]。撮影は2018年1月にジョージア州のファイエット郡のパインウッド・スタジオで開始予定だったが[59]、その後ファイギは2018年2月まで開始しないとした[60]。
2017年7月までに、サミュエル・L・ジャクソンのニック・フューリーとしての出演が決定した[17]。2017年のサンディエゴ・コミコンでファイギは、本作の舞台が1990年代で、ヴィランとしてスクラル人が登場し、コミックの『クリー・スクラル・ウォー』のストーリーラインからの要素が含まれていることを明かした[18][2]。また、舞台を1990年代に設定したことで、ダンヴァースを単体のヒーローとしてMCUのタイミングに組み込むことができたと述べた[19]。
ディズニー・アニメーションの新作『Gigantic』の共同監督となり本作を降板したレフォーヴの後任として、ジェネヴァ・ロバートソン=ドゥウォレットが8月中旬までに脚本作業を引き継いだ[61]。パールマンもプロジェクトを離れたことを認めつつも、自身とレフォーヴによる初期のドラフトは最終脚本にも残っていることを述べた[62]。ロバートソン=ドゥウォレットは本作をアクション・コメディと表現し、彼女が脚本を務めた『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の、ドラマチックなトーンになる前の初期の脚本になぞらえた[63]。ファイギは、「本作は『ターミネーター2』やストリートでの戦闘やカーチェイスなどといった90年代のアクション映画のオマージュを含んでいる。1990年代のアクションのジャンルはまだマーベル・スタジオが探求してこなかった分野だ」と述べ、また本作の大部分が宇宙空間で展開されることも明かした[19]。
同年10月までに、撮影が2018年3月に始まることが決定した。ファイギは本作の後に公開される『アベンジャーズ4(仮題)』でMCUのフェーズ3を締めくくる上で、本作が重大な役割を担うことを述べた[64]。また、監督のボーデンとフレックの作品『ワイルド・ギャンブル』への出演経験を持つベン・メンデルソーンがメイン・ヴィランとして出演交渉に入った[65]。ボーデンらは本作に関与し始めた時からヴィラン役としてメンデルソーンが念頭にあり、彼に会って役を伝えると、彼はすぐに出演に同意したと言う[22]。11月までに、ジュード・ロウがウォルター・ローソン / マー・ベル役として出演交渉を受けた[66]。2018年1月、デワンダ・ワイズが未発表の役でキャスティングされ、メンデルソーンとロウは出演が確定となった[67]。
撮影
ロケーション撮影は2018年1月末に行われた[68][69]。翌月、ジェンマ・チャンがドクター・ミネルバ役としてキャストに加わった[25]。3月中旬、ワイズは彼女のテレビシリーズ『She's Gotta Have It』とのスケジュールの競合で降板となり[70]、翌日には代役としてラシャーナ・リンチが出演交渉を受けた[71]。月末までにリンチは出演が決定し、さらにジャイモン・フンスー、リー・ペイス、クラーク・グレッグが再び彼らの役コラス、ロナン、フィル・コールソンを演じることが報じられた。また、アルゲニス・ペレス・ソト、ルーン・タムティ、マッケナ・グレイスらの出演も決定した[13][23]。同時にマーベルは、監督のボーデンとフレックやこれまでの脚本家レフォーヴ、パールマン、ロバートソン=ドゥウォレットに加え、新たな脚本家としてリズ・フラハイヴとカーリー・メンチのクレジットを発表した[13]。
主要撮影は2018年3月19日にロサンゼルスで開始した[72]。撮影監督はベン・デイヴィスで、彼は製作中の『Warbird』と併行で撮影を行った[73]。彼のMCU作品への参加は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『ドクター・ストレンジ』に続く4作目となる[13]。週の後半には、カリフォルニア州のオックスナードのジム・ホール・レーシング・クラブで、ダンヴァースとフューリーが登場する1986年のカーニバルのシーンが撮影された[74]。5月、アネット・ベニングが未発表の役にキャスティングされた[26]。カリフォルニアでの撮影パートは6月23日に終了し、ルイジアナ州のバトンルージュとニューオーリンズでの2週間の追加撮影を経て[13][75]、7月6日に公式に撮影終了となった[76]。
音楽
2018年5月、クラーク・グレッグは本作のサウンドトラックには1990年代の楽曲が含まれるだろうと語った[27]。
翌月、パイナー・トプラクがMCUでは初となる女性作曲家として音楽を担当することが報じられた[77]。
公開
本作はアメリカ合衆国で2019年3月8日にIMAXと3Dで公開[47][78][79]。当初は2018年7月6日に公開日が設定されていたが[35]、2015年2月、『スパイダーマン:ホームカミング』との兼ね合いでの2018年11月2日に延期が発表され[37]、2015年10月、『アントマン&ワスプ』との兼ね合いで再び延期が発表された[47]。
マーケティング
2017年4月、NBCオリンピックは2018年平昌オリンピックのクロスプロモーションとして、キャプテン・マーベルに着想を得たスキースーツを着たアメリカのスキーヤー、ミカエラ・シフリンの写真を公開した[80]。映画のコンセプトアートは2017年のサンディエゴ・コミコンで発表された[18]。
2018年6月、ファイギはシネヨーロッパにてラーソンによるダンヴァースの姿を公開した[81]。
評価
本作は批評家からおおむね称賛を受けている。Rotten Tomatoesでは映画批評家が80%の支持評価を下し、また平均評価は10点中6.81点となった[82]。
一方で公開前から異常なバッシングを受けたことで大きな話題となった。一部の者が、女性ヒーロー映画であること、主演のブリー・ラーソンがフェミニズム活動を展開していることなどへの反発(ミソジニー)を理由に批判を開始[83]。Rotten Tomatoesでは荒らし投票が相次ぎ、劇場公開前に作品の期待度を数値化するスコアが激減、Rotten Tomatoes側がシステムを大幅に変更する事態となった[83]。さらに劇場公開後も荒らし行為は続き、公開直後としてはありえない数のレビューを記録、オーディエンス・スコアは30%台まで低下した[84]。その後もレビューサイトの運営側は対策を行ったものの、評価の適正を判断できる状態ではなくなってしまった[84]。
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