ウルトラマン超闘士激伝

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ウルトラマン超闘士激伝
ジャンル SFアクション
漫画
原作・原案など 瑳川竜
作画 栗原仁
出版社 講談社
掲載誌 コミックボンボン
レーベル ボンボンコミックス
復刊ドットコム
巻数 ボンボンコミックス 全6巻(未完)
復刊ドットコム 全4巻
OVA
原作 瑳川竜、栗原仁
監督 アミノテツロー
キャラクターデザイン 大平直樹
メカニックデザイン 堀井敏之
アニメーション制作 円谷プロダクションアニメーション制作室
製作 円谷プロダクション
発売日 1996年9月25日
話数 全1話
テンプレート - ノート

ウルトラマン超闘士激伝』(ウルトラマン ちょうとうしげきでん)は、バンダイから発売されたガシャポンを中心とした玩具企画、およびそれを元に制作された、原作:瑳川竜[1]、作画:栗原仁による日本漫画作品、およびOVA1996年)。漫画版は1993年から1997年まで『コミックボンボン』(講談社)にて連載された。2014年からは『ガシャポンワールド』にて新章と題して再び連載が開始されている。

概要

デフォルメされたウルトラシリーズのキャラクターによる作品。ウルトラ戦士や怪獣達が装鉄鋼(メタルブレスト)と呼ばれる鎧を身に着け、鍛え抜かれた達人が武装した姿「闘士(ファイター)」となって戦いを繰り広げる[3]

物語は「メフィラス大魔王編」「ヤプール編」「ゴーデス編」「エンペラ星人編」の4部構成。その後新シリーズ『ウルトラマン超闘士鎧伝』(- ちょうとうしがいでん)へ移行し、第1弾「エンペラ星人編(ウルトラクロス編)」と第2弾「ダークベンゼン編」を展開した。

漫画はエンペラ星人編で完結となっており『ウルトラマン超闘士鎧伝』のストーリーは連載されなかった。当時発売された単行本は全6巻で「ヤプール編」までのストーリーが収録されており、破壊神編から最終話までの物語は未収録となっていたが、2009年12月下旬より、復刊ドットコムから全4巻の完全版単行本が隔月で発売。これまで未収録だった最終話までが全て収録された。

当時はSD(スーパーデフォルメ)ヒーローの流行期であり、本作の他にも『SDガンダム』『仮面ライダーSD』などSDキャラが活躍する作品が多数制作されていた。

ストーリー(漫画版)

メフィラス大魔王編

ウルトラ戦士の活躍により、各種族が平和に共存するようになった時代、宇宙の覇者を決めるための武道大会、第1回銀河最強武闘会が開催された。ウルトラ族、怪獣、宇宙人、地球人など多数の参加者が集まる中に、ただならぬ雰囲気をかもし出す覆面男がいた。覆面男は大会を陰で操りながら、ウルトラマンの実力を探り、ウルトラマンとの直接対決では途中棄権するも、ウルトラマンに深刻なダメージを与える。

傷ついたウルトラマンは科学特捜隊から贈られた装鉄鋼を纏い、闘士ウルトラマンとなって復活。覆面男とグルであるゼットンを決勝戦で圧倒する。それに対し、ゼットンは覆面男から与えられたハイパーカプセルを砕いてハイパーゼットンに変身するが、ウルトラマンはゼットンを打ち破り、優勝を収めた。

勝利の余韻も冷めやらぬ内に新たな事件が発生。ウルトラセブンが暗殺者ガッツブラザーズの手で十字架に封印されてしまう。全ては覆面男ことメフィラス大魔王が巧妙に仕組んだことだった。ウルトラマンはセブンを救うためのダイモード・クリスタルを求めて、キング星へと向かった。キング星に住むウルトラマンキングの試練で力を付けたウルトラマンはクリスタルの入手に成功する。

一方、メフィラスはウルトラマンがいない隙を付き、ウルトラの星に配下の鋼魔四天王を送り込む。四天王によって蹂躙されるウルトラの星。しかし、ウルトラ戦士たちの奮闘により、四天王の内、2人を倒し、残る2人は帰還したウルトラマンに倒された。

ウルトラマンとメフィラスの決戦が始まったが、メフィラスはハイパー化してウルトラマンを追い詰めていく。そこに復活した闘士ウルトラセブンが参戦。セブンたちが作り出したチャージスラッガーを手にしたウルトラマンはハイパーメフィラスに勝利した。

戦い終えた後、セブンの手でガッツブラザーズへの裁きも下され、事件は終わりを迎えるのだった。

ヤプール編

第1回銀最強武道会から1年後、ミスター・ヤンドの主催により、第2回銀河最強武闘会が開催された。大会には1年前に闘士ウルトラマンと戦い敗れたメフィラス大魔王の姿もあったが、メフィラスはかつてのような極悪非道な存在ではなく、純粋に強さに敬意を表し追求する武人へと変化していた。

ベスト4が決定した直後、怪僧マザロンが豹変して、全員を攻撃し始めた。実はマザロンはヤンドことヤプールの手下であり、超闘士の覚醒と抹殺の実行役だったのだ。エースキラーをいとも簡単に破ったマザロンはハイパーマザロンに変身してウルトラマンも追い詰めていくが、メフィラスとタッグを組んだウルトラマンの反撃により形成は逆転。それに対し、マザロンは闘技場ごと自爆を敢行するが、ウルトラマンは爆発のエネルギーを体内に取り込んで、伝説の超闘士に覚醒した。超闘士ウルトラマンはマザロンを倒すが、超闘士の力の反動によりウルトラマン自身も命を落としてしまった。有耶無耶になってしまった大会はメフィラスの優勝という形で幕を閉じたが、メフィラスに優勝者の喜びなどなかった。

ウルトラマンの死後、ヤプールの本隊は三次元宇宙に侵攻を開始。ウルトラ戦士を中心とした連合軍はヤプールの侵略に対抗し、辛くも防衛線を守っていた。メフィラスはヤプールとの決戦のための修行のパートナーとして闘士ウルトラマンタロウを指名し、辺境の星に籠り、タロウはメフィラスの指導の末に超闘士への変身を可能とした。ヤプールの本拠地がメビウス星にあることが分かり、メビウス星に集結したタロウたちはヤプール軍との最終決戦に臨んだ。

ヤプールの真の目的は、滅亡寸前のヤプール次元を救うために開発したテリブルゲートを用いて、ヤプール次元の異次元エネルギーを三次元に流し込むことで、新たなヤプール次元を誕生させることにあった。そして、自らの次元からのエネルギーを自在に操り、超闘士化したタロウすら圧倒する。絶望的な状況の中、魂だけのウルトラマンの導きを受けたタロウは、ウルトラホーンを用いて真の超闘士に覚醒。異なる次元の最強同士の死闘はタロウが制し、暴走したテリブルゲートも破壊して、ヤプール次元も救った。自らの負けを認めたヤプールは、侵略以外の方法で故郷を復興させる決意をし、故郷に戻っていった。

ゴーデス編

ヤプール大戦の最終局面において、闘士ウルトラマンタロウは闘士ウルトラマン本人から3年後に復活するとの予言を受ける。そして、3年後。武者修行の旅を終えたタロウはウルトラマンが復活したことを信じ、第3回銀河最強武闘会に出場。仲間達との再会を喜ぶタロウだが、その場に肝心のウルトラマンの姿はなかった。

大会には新たに3人のウルトラ戦士が出場していた。1人目はパワード流派の創設者ウルトラマンパワード。2人目は仮面のウルトラ戦士こと仮面騎士。3人目は未知の実力者であるウルトラマンキングであった。

大会がベスト4まで進んだ時、キングはタロウとメフィラス大魔王の前で変装を解いて、ウルトラマンに戻った。ウルトラマンはキングの依頼を受けて、邪悪な存在を調査すべく、キングの姿で大会に出場していたのであった。そして、パワードと仮面騎士の戦いの最中、パワードの猛攻により仮面騎士は邪悪な存在ことゴーデスの正体を明かした。ゴーデスハンターであったパワードはゴーデスを倒そうとするが、ゴーデスはゴーデス細胞を用いて、出場者たちからエネルギーを奪い取ってしまう。ウルトラマンとタロウの2大超闘士は一度はゴーデスを追い詰めるものの、ゴーデスがウルトラマングレートの身体を乗っ取っていたことが発覚したことで手を出せなくなってしまう。同じゴーデスハンターにして友であるグレートごとゴーデスを倒そうとするパワードであったが、タロウが割り込んだことで、ゴーデスを逃がしてしまった。

アジトの海魔星に戻ったゴーデスは武道会で集めたエネルギーを謎の卵に与え、強力なエネルギーを持つ戦士を生け捕りにすべく、ゴーデス五人衆を誕生させた。五人衆はウルトラマンや重装鉄鋼を纏ったウルトラ戦士たちにより全員倒されるが、ゴーデスは騙まし討ちしたタロウのエネルギーを用いて、卵に封印されていた海魔神コダラーを復活させることに成功する。しかし、コダラーはゴーデスの指示に従う気などなく、無差別に破壊を始め、もう一体の魔神、天魔神シラリーも飛来。シラリーによってゴーデスは最期を迎えるが、それによりグレートを助け出すことには成功した。2大魔神の猛攻にウルトラマンは敗れてしまうが、鋼魔四天王とパワードに助けられ、パワードの秘策で2大魔神は同士討ちを始め、相討ちとなった。

2大魔神は卵に戻るが、組み合ったまま卵に戻ったことから、究極魔神シーダに進化してしまった。戦士たちはシーダに立ち向かっていき、ウルトラの父もウルトラキーを手にして参戦するが、シーダを倒せず、ウルトラマンも倒れてしまう。そんなウルトラマンの心に太陽神の中で治療中のタロウ、グレート、パワードが語りかけ、彼らの思いを受け取ったウルトラマンは銀河永遠の生命・デルタスターを出現させて立ち上がり、シーダを倒した。

宇宙には平和が訪れたが、シーダとの戦いをエンペラ星人の軍団が静観していたことを、その時は誰も知る由はなかった。

エンペラ星人編

EXキューブの普及により、これまで沈黙を守っていたエンペラ星人の軍団は、宇宙中の星へメタルモンスを送り込み、大攻勢を開始した。

宇宙警備隊とエンペラ軍の戦いが繰り広げられる中、新人のウルトラマンネオスとウルトラセブン21は辺境のセントール星に派遣された。多少なりとも腕に覚えのある2人は怪訝に思いつつ、防衛にあたる。エンペラ軍の幹部である闘士ザム星人は彼らの実力を認め、自らの手で倒す為、降り立つが、その前に闘士ウルトラマンが現れた。宇宙警備隊は東西南北に守護闘士を配置し、ウルトラマンは対エンペラ軍用特殊部隊の銀河遊撃隊の隊長に任命されたのだった。

セントール星には先のシーダ戦で使用を余儀なくされたウルトラキーが隠されており、エンペラ軍の真の狙いはウルトラキー・ウルトラベル・ウルトラミラー。宇宙のどこかに隠されているウルトラの星の三大秘宝を手に入れることにあった。ウルトラマンはネオスと21を部下に迎え入れ、ウルトラキーも回収。専用宇宙船のスターフェニックスも完成し、遊撃隊の戦いが始まった。

遊撃隊は各銀河を飛び回りながら戦っていき、ネオスと21も闘士となるが、イーストン星に隠されていたウルトラベルは、暗黒司祭ジェロニモンの補佐を受けた闘士バルキー星人によって回収されてしまった。

闘士ブラック指令は残る2大秘宝を手に入れるべく、ジェロニモンの力で洗脳した闘士ウルトラセブン21にウルトラキーを強奪させた。これにより、ウルトラ戦士はウルトラキーの奪還と21の救出を満たすためのウルトラミラーの使用を余儀なくされるが、ウルトラミラーの使用は守護闘士の集結も意味していた。ウルトラマンと4大守護闘士によりエンペラ空軍は壊滅し、闘士ウルトラマンネオスの尽力で元に戻った21の手でブラックも倒されたが、ジェロニモンはエンペラに助け出された。ウルトラ戦士たちはエンペラ軍から銀河を守り抜くことと秘宝の奪還を改めて誓うのだった。

ストーリー(超闘士鎧伝)

エンペラ星人編(ウルトラクロス編)

エンペラ軍にウルトラの国の3大秘宝は奪われ、エンペラ星人の元でウルトラクロスが復元・復活してしまう。だが、ウルトラクロスは超古代ウルトラ人によってウルトラ戦士のような強い正義の力を持つ者以外は装着できないように作られていた。そこでエンペラは3体の巨大メタルモンスの悪の力を使い、ウルトラクロスを悪に染めようと試みる。ウルトラクロスが悪に染まるのを防ぐために、太陽神の使者であるウルトラマンゼアスが太陽の棺というウルトラクロスを元の3大秘宝に戻すアイテムを携え登場する。だが、一歩遅くエンペラがウルトラクロスを装着してしまう。さらに、巨大メタルモンス3体も合体して超巨大メタルモンス・グレイテストキングとなる。パワーアップしたエンペラ軍の猛攻の最中、闘士ウルトラマンの正義の心に、悪に染まっていたウルトラクロスが反応。その半分がウルトラマンに装着され、危機を脱する。 ウルトラマンとエンペラ、ウルトラクロス装着者同士の信念を懸けた最終決戦が展開され、その戦いはウルトラマンが制するのだった。

ダークベンゼン編

エンペラ星人を打ち破った闘士ウルトラマンであったが、ウルトラクロス装着者同士の戦いは、次元を歪ませてしまい、その歪みからベンゼン星人を束ねる王ダークベンゼンとダークベンゼン軍団が出現し、宇宙への侵略を開始。それに立ち向かうウルトラ戦士だったが、ダークベンゼンが所有する魔石の力によってウルトラ戦士たちは封印されてしまう。ただ一人残された太陽神の使者であるウルトラ戦士のゼアスはウルトラ一族に伝わる伝説に一条の救いの光を見出す。伝説に伝わる遺跡に辿り着いたゼアスはウルトラ戦士に似た石像を見つけるが、ダークベンゼンの軍団に襲撃され戦う。劣勢になるゼアスだったが、彼の勇気が石像に呼応し、伝説のウルトラ戦士であるウルトラマンティガが復活するのだった。

ストーリー(新章)

漫画のラストおよび鎧伝との時系列の変化、関わりは現時点不明。既にこれまでの戦士の多くがレジェンドとなった時代に、第4回銀河最強武闘会が開催され、出場者の中にはタロウの弟子であるウルトラマンメビウスの姿も。卑怯なリフレクト星人を破るメビウスだが、会場にはフードを被った怪しい影の姿が。

登場キャラクター

声はOVA版に準じる。

ウルトラ戦士

ウルトラマン/闘士ウルトラマン/超闘士ウルトラマン(声:森川智之
本編の主人公で宇宙警備隊隊員。正々堂々とした戦いを好む好漢で正義と友情と平和のためには命を惜しまぬ精神を持つ。
メフィラス大魔王編では、打倒ゼットンを胸に、第1回銀河最強武闘会に出場。初戦でレッドキングを破り、ベスト16でゴモラを破る。準決勝[4]で覆面男ことメフィラスと対戦し、試合には勝利するも、負傷してしまう。決勝戦開始までの休養中に科学特捜隊から与えられた装鉄鋼を装備して闘士となり、ゼットンとの決勝戦に臨み、優勝を遂げる。武道会終了直後、メフィラスの策略で封印されたセブンを救うためのダイモード・クリスタルを求めて、科特隊と共にキング星に向かい、キング星での試練を経て、パワーアップを果たし、クリスタルも入手した。メフィラスとの決戦では復活したセブンを初めとした仲間たちの協力により勝利を手にする。
ヤプール編では、科学特捜隊が用意した第2の装鉄鋼を纏って、第2回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でレッドキングを破り、ベスト8でセブンが棄権したことで、ベスト4に進出。マザロンとの戦いで、超空間爆弾のエネルギーを体内に取り込んで超闘士に覚醒。マザロンを倒すも、超闘士の力の反動で死亡してしまう[5]。しかし、キングの導きにより太陽神の手によって身体が修復され、3年後に復活できることになった。ヤプール大戦では、キングの力を借りて精神だけの状態ながらもタロウの前に現れて激励し、復活とウルトラ魂を伝え、彼を真の超闘士に導いた。
ゴーデス編では、修復された身体を得て復活を果たすが、キングからゴーデス(当初は自身にも秘密だった)の調査を依頼され、キングに変装して、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でアストラ、ベスト8でメフィラスを破り、準決勝に進出。直後にタロウとメフィラスにだけ正体を明かした。ゴーデス戦からは、ウルトラホーンと同じ効力を持つウルトラクラウン付きの新装鉄鋼を使用するようになる。2大魔神にウルトラクラウンを破壊されてしまうが、鋼魔四天王とパワードに助けられ、魔神同士の戦っている間に仲間たちと共にウルトラの星に帰還。タロウ、グレート、パワードの治療に太陽神の力を借りる案を進言し、3人は回復に向かった。魔神との戦いで自信を失っていたが、仲間の信頼感を胸に立ち直り、ウルトラクラウン無しでシーダ相手に限界まで戦い抜き、太陽神の下で療養中の仲間たちから与えられたエネルギーからデルタスターを出現させて、シーダを倒した。尚、キングに変装していた際、正体を明かさないために、エースに合わせて、無理矢理のギャグ(一発芸)を行ったりもした。
OVA版では、銀河連邦生誕記念式典の模範試合でメフィラスと戦い、ツイフォンの乱入で共闘するも、スーパーツイフォンによりウルトラクラウンを砕かれてしまう。治療直後、ツイフォンと戦うメフィラスの許に駆けつけ、超エネルギー増幅装置の反動で力尽きたメフィラスの最期を看取った後、ツイフォンに再び挑んだ。ツイフォンにカラータイマーを砕かれてしまうが、人々の叫びとメフィラスとの友情により、再びデルタスターを得てツイフォンを撃破した。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の銀河遊撃隊の隊長及びスターフェニックスの艦長としてネオスや21を指揮して戦い、装鉄鋼も一新された。
新章では、第4回銀河最強武道会のシード選手として出場。彼以外のウルトラ戦士歴代出場者は大会には参加せず、後輩たちを見守っている。
ウルトラマンの装鉄鋼(及び新装鉄鋼)の構成は右肩が抜けているボディアーマーを中心に、左肩と左前腕に装甲を付け、右前腕はバンテージ状の布(第1回武闘会は負傷時の包帯そのまま)を巻いている。第1回武道会で着用した最初の装鉄鋼は科学特捜隊曰く「急ごしらえ」であり、そのこともあって第2回武道会では胸当てと肩当てが増加された、新装鋼鉄は第1回武道会仕様に酷似しているが、黄金と青を基調とした見栄えのする色となっている。エンペラ星人編からは、全く新しいデザインの黄金の装鉄鋼を着用。
  • 主なオリジナル技・武装
    スペシウムアタック
    スペシウム光線の構えからエネルギーを集中してアタック光線の形で放つ技。対ゼットン用に編み出すが、ゼットンとの戦いの前に、メフィラスのエネルギー弾を相殺するために披露することになった。ハイパーゼットン戦ではピグモンが付けていた風船からヒントを得て、拳に集約した状態で零距離から放ち、ハイパーゼットンに勝利した。
    スペシウム超光波
    スペシウムアタックの発展型。通常使用でも星の2、3個は軽く吹き飛ばせる威力を誇る。最初は右腕だけにエネルギーを集中して掌から放ったが、コダラー戦からはスペシウムアタックの要領で拳から放つようにもなった。尚、2つの撃ち方で威力が異なるのかどうかは不明。
    超テレポーテーション(スーパーテレポーテーション)
    メフィラス星での修行でハイパーエネルギーを扱う能力を得たことで使用可能となった強化テレポーテーション。自身だけでなく周囲のものもテレポーテーションさせることができる。しかし、元々のテレポーテーション自体がウルトラマンのエネルギーを大きく消耗させる為、その強化版はさらにエネルギーを消耗させてしまう。マザロンが発動した超空間爆弾を無人の惑星に転送する際に用いた。
    S-1潜行装備
    特殊潜航艇S号を模した水中用ユニットで背面に装備する。OVA版フルカラークロスのみの装備で劇中未使用。
ガシャポンは、鎧伝パート2以外の全ての段でラインナップされ種類は最多数。ノーマル版と闘士、超闘士以外にも精神体の通常時とマント着用版も発売された。尚、通常の超闘士姿は全員サービスのみの商品化だった。
ウルトラセブン/闘士ウルトラセブン(声:関俊彦
宇宙警備隊員にしてウルトラマンの親友。レオの師匠でもあり、彼に格闘技を教えた。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武闘会に出場。レオを破り、ベスト8に進出。ゼットン戦では覆面男との戦いで負傷したウルトラマンの回復のために戦うも敗北する。武闘会終了直後、傷ついたウルトラマンを担ぐためのタンカを探している最中にガッツ星人に襲撃され、エネルギーを封印する棺に封印されてしまう。ウルトラマンがキング星で入手したダイモード・クリスタルをウルトラ警備隊に照射されたことで復活。ウルトラ警備隊の用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、メフィラスとの決戦に臨んだ。戦い終えた後はジャック、エース、タロウ、レオ、アストラと共にキング星で修行を行った。
ヤプール編では、第2回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でエレキングを破り、ベスト8に進出するが、新ルールのデスマッチに反対し途中棄権。対戦予定だったウルトラマンとイメージバトルを行った際、ウルトラマンがメフィラス星で復興の手伝いと修行を行ったことを知る。超テレポーテーションで無人の惑星に移動したウルトラマンが超闘士となったことで生じたエネルギーからウルトラマンが無事なことを察して、エース、タロウ、レオ、アストラと共に駆けつけるが、動揺するメフィラスの姿を見てウルトラマンが亡くなったことを予感し、それが的中した際には膝をついた。ヤプール大戦では、ホーク・ウェポンでパワーアップを果たし、亡きウルトラマンの代わりに銀河連合軍の戦闘指揮官を務めた。ヤプール軍との最終決戦では、ホーク・ウェポンの各パーツを用いたフルアーマー闘士ウルトラセブンになった。ジャンボキング戦ではスフィンクスが怨霊エネルギーを送り込んでいることを察して、エースとの連携でスフィンクスにダメージを与えることに成功し、ジャンボキングとスフィンクスにマグネリウム・シュートで最後の一撃を叩き込んだ。ハイパーヤプール戦では同時攻撃を仕掛けるも逆に剣を破損し、最後の賭けとしてヤプールの装鉄鋼破壊を行った際は右半身を破壊した。タロウとの戦いで動けなくなったヤプールにとどめを刺そうとするが、スフィンクスの懇願を見て「ウルトラマンでもタロウでも同じことをする」とヤプールにとどめを刺すのをやめた。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でパワードに敗退する。準決勝の最中、正体を明かしたゴーデスの放ったゴーデス細胞にエネルギーを吸収されてしまい、ウルトラマン、タロウ、パワード以外の参加者たちは武道会終了後、治療に専念することになる。療養後、重装鉄鋼を装備し、シーダとの戦いに臨んだ。メフィラスと共にウルトラキーを発射した際はエネルギー供給を行った。
OVA版では、模範試合のレフリーとして登場。その後、80、ライザーGと共に地球でのツイフォン迎撃の任に当たるが敗北。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の北銀河の守護闘士を担当し、装鉄鋼も守護闘士用に一新。北銀河メンバーには地球防衛チームや闘士怪獣軍団がいる。後輩の21に関しては、同じ一族ということで昔から目をかけていた。
セブンの装鉄鋼は両脛・右前腕・右手に装甲を付け、肩アーマーはウルトラホーク3号の翼を模したデザインであり、首には白いマフラーを巻いている。重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルはアイスラッガーを模したデザインのものが両肩に備わっており、胸部には自分のプロテクターの意匠が盛り込まれている。守護闘士からはマント付きの黄金鎧を着用。
カードダスのイラストやOVAでは、他のウルトラ戦士と同様人間型の口をしているが、漫画版ではセブンだけ口元が原作に準拠している。
  • 主なオリジナル技・武装
    チャージスラッガー
    スペース・チャージで強化したアイスラッガー。エースのスペースQが失敗したのを受け、まだ動ける仲間たち(ゾフィー、ジャック、タロウ、グレート)のエネルギーを蓄えて使用。セブンの脳波コントロールでメフィラスを追いつめるが、メフィラスがタロウを盾にしたことで急停止。その直後、セブンがメフィラスに動きを封じられてしまい、失敗しかけるが、セブンがエメリウム光線で再度のチャージを行い、その際の爆風で飛ばされた後、ウルトラマンの手に渡り、メフィラスに逆転の一撃を叩き込んだ。
    ホーク・ウェポン1号
    ウルトラホーク1号を模した武装。分離後は剣(アルファ・ソード=α号型)・盾(β号型)・背面ウィング(γ号型)になる。フルアーマー時は剣と盾のみが用いられたが、重装鉄鋼時のフルアーマー版は翼も用いられた。
    ホーク・ウェポン2号
    ウルトラホーク2号を模した武装。変形によりエネルギー弾を発射する二門式キャノン砲となり、背中に装備して使用する。漫画版での劇中内、セブンは2号を単体で使用したことはなかったが、エースが使用。
    ホーク・ウェポン3号
    ウルトラホーク3号を模した武装。分解することで弓矢(ウルトラアロー)とバックパックになる。矢は実体とビームの両方を使用可能。装鉄鋼・重装鉄鋼いずれのフルアーマー時もバックパックは装備されなかったが、バックパックにはミサイルが備わっていることから、ライザーGの右腕に装備して使用された。
    ウルトラアロー マグネリウム・シュート
    ホーク・ウェポン3号の弓矢から放たれる何箇所にも散らばった拡散ビーム。
ガシャポンフィギュアは、ヤプール編までは皆勤。ホークウェポンが付くことで様々な武装形態を作ることができる。また、ほとんどがアイスラッガーの着脱可。
ウルトラマンジャック/闘士ウルトラマンジャック(声:影丸茂樹
宇宙警備隊隊員で思慮深く真面目な好青年。おふざけ担当のエースに対するツッコミ役の一人でもある。 まだ少年だったタロウの中に潜在する大いなる力を見出した最初の人物であり、彼の戦士としての成長を見守る。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。ベスト8でエースとあたるが、ゼットンを食い止める作戦の一環として自ら棄権した。鋼魔四天王のザラブとの戦いでは戦意を喪失したタロウを庇い捨て身のカウンターを繰り出し、相討ちとはいえ倒し、タロウを叱咤激励した。最終局面において再び立ち上がり、チャージスラッガー用のスペースチャージを行う。
ヤプール編では、MATが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でエースキラーの繰り出す数々の必殺技に大苦戦の末、痛恨の一撃を食らい敗北。マザロンが豹変した際、主催者のヤンドへ大会の中止を打診しようとするが、ヤンドの部屋で拉致され、ヤプール側近のアンチラ星人に摩り替えられてしまった[6]。ヤプール大戦の最中、氷の惑星・リーズ星で氷漬けにされていた所を偽ジャックことアンチラ星人を倒したセブンとレオ兄弟によって救出される。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でのゼットンとの試合に敗れる。ゴーデス細胞の療養後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨んだ。シーダとの戦いの最中、親分であるササヒラーを見限ったヤメタランスに手を貸し、ウルトラブレスレットをなまけ放射能を防ぐバリアーを張る首輪に変形・装着させて、共に地球人達の救出作業を行った。
OVA版では、彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。ツイフォンとの戦いが終わった後、メフィラスの死を悔やむタロウを励ました。
エンペラ星人編での動向は確認されていない為、どの銀河区域に属しているのかは不明。
ジャックの装鉄鋼は背中にMATマークを思わせる形状のウイングを持つスピードタイプのデザイン。重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルは両肩に備わっており、重装鉄鋼全体がウルトラブレスレットを模したデザインとなっている。
  • 主なオリジナル技
    シネラマブラスター
    エネルギー増幅メタルから放つ。ツイフォン戦で使用し、その際には「シネラマブレスター」と呼称された。
ガシャポンフィギュアは3部までのシリーズごとに1〜2体の数種類発売。アンチラ星人が扮した偽ジャックも発売された。「人気キャラ集合」の触れ込みがあるシリーズには全て登場している。
ウルトラマンエース/闘士ウルトラマンエース(声:西村智博
宇宙警備隊隊員で光線技の達人。熱血漢で後先考えない激情家であると同時にギャグ要員でもある[7]
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。ベスト16でバキシムを破り、ベスト8に進出。ウルトラマンの回復の時間稼ぎのために、ベスト8でジャックが棄権し、体力を温存した状態でベスト4に進出。準決勝でゼットンと戦うが、光線技を反射するゼットンに大苦戦し、最後は立ったまま意識を失った。しかし、そのファイト溢れる戦いぶりは、ウルトラマンも認めるほどのものであり、ウルトラマンはゼットンとの決勝戦ではエースの技であるエースリフターを放った。仲間たちがハイパーゼットンを止めるために攻撃を仕掛けるが、自身は戦う力が残っていなかった為、見守ることしか出来なかった。メフィラス軍との戦いでは、ウルトラマンを追い詰めていくメフィラスに対して、ゾフィー、ジョーニアス、80のエネルギーをチャージしてスペースQを試みるも、エネルギーホールをメフィラスに吹き飛ばされ不発に終わる。戦い終えた後、グレートの手で頭に包帯を巻かれた。グレートのことは煙たがっていたが、彼の誇り高さを知ってからは、友情を抱くようになる。
ヤプール編では、TACが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。超獣と戦った経験からヤンドの正体に気付きかけるも、誤魔化されてしまう。ベスト16でゴモラを破り、ベスト8でエースキラーとの因縁の対決を展開し、メタリウムバーストで勝利を掴みかけたが、電磁光へと吹っ飛ばされたエースキラーを救おうとして自らが電磁光に接触、戦闘不能となり敗退する。このことが元でエースキラーとは奇妙な友情で結ばれる。セブンたちと共にウルトラマンの許に向かう最中、超闘士となったウルトラマンの力に安心感を抱いていたが、タロウに否定された。ヤプール大戦では、ヒール星での任務にあたっていた際、敵幹部のアプラサールことアプラサとの恋と死別を経験。その戦いでメビウスの鍵を入手し、エースキラーと共にメビウス星での最終決戦に臨んだ。ジャンボキング戦ではセブンとの連携によりホーク・ウェポン2号を用いてスフィンクスにダメージを与え、ジャンボキングの弱体化に繋げたが、セブン専用装備をフルパワーで使用した反動により、装鉄鋼を破損する。ハイパーヤプール戦では同時攻撃でウルトラナイフを放つも通用せず、最後の賭けとしてヤプールの装鉄鋼破壊を行った際は左半身を破壊した。テリブル・ゲートの暴走により、ヤプール次元が一気に壊滅しそうになった際には、一時は逃げようと言い出すも、タロウに同調して仲間たちと共にエネルギーを与えた。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でレオを破るが、ベスト8で仮面騎士に敗退する。仮面騎士がグレートにそっくりだと感じていただけに、仮面騎士ことゴーデスがグレートの身体を乗っ取っていたことをパワードとほぼ同じタイミングで気付いた。ゴーデス細胞の療養後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨んだ。
OVA版では、彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の南銀河の守護闘士を担当し、装鉄鋼も守護闘士用に一新。南銀河メンバーにはアストラの姿が確認されている。
エースの装鉄鋼は胸部はタックスペースを模しており、手甲には「A」と描かれている(ちなみに、手甲部分は少しぶかぶか)重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルは「A」を横にしたものが2つ合わさったデザインで胸部に備わっている。守護闘士からはマント付きの黄金鎧を着用。
  • 主なオリジナル技・武装
    メタリウム・バースト
    メタリウム光線のエネルギーを地上に走らせ、地面ごと相手を吹き飛ばす技。エースキラーに使用した。
    Wメタリウム光線(ダブルメタリウム光線)
    ウルトラ戦士の能力をコピーしているエースキラーと協力して放った合体光線。ジャンボキング相手に使用するが通用しなかった。
    メタリウムソード
    エネルギー増幅メタルが変形した長剣。ツイフォン戦で用いられるが折られてしまう。
ガシャポンフィギュアはジャックよりやや多い程度販売。
ウルトラマンタロウ/闘士ウルトラマンタロウ/超闘士ウルトラマンタロウ(声:堀川りょう
宇宙警備隊隊員にしてウルトラの父とウルトラの母の実子。まだ少年ではあるが、潜在能力を秘めている。ウルトラマンに憧れる反面、彼への依存度も高かったが、幾多の戦いを通じて、改善されていった。エースからは「タロ坊」とも呼ばれている。ブレスレットはタロウブレスレットの方を使用。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。ベスト16を前に敗退し、ウルトラマンとゼットンの決勝戦時には、エースの看護を行っていた。鋼魔四天王との戦いでは、ケムールに集中攻撃が通用しなかったことで戦意を喪失してしまい、そこをザラブに狙われるが、ジャックに助けられる。怒りによって底力を発揮してケムールに突撃するが、力及ばず、やられそうになるが、帰還したウルトラマンに助けられた。最終局面において再び立ち上がり、チャージスラッガー用のスペースチャージを行う。尚、ウルトラマン同様に覆面男を警戒しており、セブン暗殺事件の際は覆面男の目論みと察し、メフィラスが宣戦布告してきた際には真っ先に覆面男の正体であることに気付いた。
ヤプール編では、ZATが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でメフィラスと対戦し、ウルトラの星の一件から猛攻をしかけるが、スピードに頼った戦い方が災いして敗北。その後、ハイパーマザロンに苦戦するウルトラマンの救援をメフィラスに土下座してでも懇願した[8]。セブンたちと共にウルトラマンの許に向かう最中、ウルトラマンが遠くに行ってしまいそうな嫌な予感に駆られるが、その予感は的中してしまった。ヤプール大戦では、事実上の主役格を担当。かつては敵として憎んだメフィラスを師として鍛え上げられ、メフィラスの人としての器に触れることで肉体のみならず精神的な成長も遂げて行き、超闘士への変身も可能となった。メフィラスのことも「メフィラスさん」と呼び、慕うようになる。ヤプール戦では、メフィラスがヤプールに倒されたことに逆上し、超闘士状態で猛攻を仕掛けるが、ヤプールのペースでエネルギーを消耗していき、意識を取り戻したメフィラスと彼から頼まれたセブンとエースにより落ち着きを取り戻すが、超闘士の力は残り1分だけとなってしまい、ハイパーヤプールの攻撃からエースキラーを助けたことで超闘士の活動時間をさらに消費してしまった。しかし、キングの力を借りてテレパシーを送ってきたウルトラマンから“ウルトラ魂”を説かれたことで戦意を取り戻したタロウはウルトラホーンを覚醒させて真の超闘士となった。本来の姿に戻ったヤプールとの激闘を制し、暴走したテリブル・ゲートを仲間たちのエネルギーを結集して放ったコスモミラクル光線で破壊することにも成功したことで、三次元世界だけでなく崩壊に瀕したヤプール次元をも救うという奇跡を起こした。ヤプール大戦終結後、ウルトラマンの「3年後に復活し、武道会で戦う」という約束のために、武者修行の旅に出た[9]
ゴーデス編では、新装鉄鋼を纏って、第3回銀河最強武闘会に出場。その中にウルトラマンの姿はなかったが、パワード流派の創始者であるパワードの見せた静かなる強さに、ウルトラマンの強さと通じるものを感じ興味を覚える。大会においてはベスト16にてPレッドキング、ベスト8ではベスト16でのゴモラVSエースキラーの勝者と戦い勝利、ベスト4へと駒を進める。キングとメフィラスの試合終了後、キングに変装していた身を窶したウルトラマンとの再会を果たす。ゴーデスとの戦いにおいてはパワードの指示で超闘士のオーラを纏うことにより、ゴーデス細胞を無力化するも、エネルギーのほとんどを吸収されてしまっていたので満足に戦うことが出来ずにいたが、ウルトラクラウンで超闘士になったウルトラマンとのダブル超闘士でゴーデスを追い詰めていく。しかし、グレートの身体ごとゴーデスを倒すことを優先したパワードの放ったメガ・スペシウム光線を自ら受けてしまい、ゴーデスを逃がしてしまった。ゴーデス捜索では幼馴染のピッコロの協力のおかげで、ゴーデスの隠れ場所を探り追い詰めたが、グレートの声を使ったゴーデスの騙し討ちに遭い、コダラー復活のために全エネルギーを吸い取られる。太陽神の内部で治療中にパワードの精神感応を通じて、グレートとパワードと共に、ウルトラマンに力を与え、デルタスター誕生に繋げた。
OVA版では、彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。超闘士状態で全てのパワーを込めたストリウム超光波を放って彗星を破壊するも、正体を現したツイフォンに全員が敗れてしまう。救護船で逸早く目を覚ますが、モニター越しで師メフィラスの最期を看取ることになる。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の東銀河の守護闘士を担当し、装鉄鋼も守護闘士用に一新。東銀河のメンバーは不明。エンペラ海軍にウルトラベルを奪われてしまうが、エンペラ空軍との決戦時にはウルトラマンの許に他の守護闘士と共に集結し、空軍を壊滅させた。戦い終えた後、失態を取り返すためにも、もっと強くなると意気込むネオスと21に、最も重要なのはウルトラ魂だと諭した[10]
新章では、宇宙警備隊の教官になっており、メビウスを育てた。また、ブレスレットもキングブレスレットに変更されている。
超闘士としての力はウルトラマンと互角以上だが、年齢から来る経験や精神面では僅かにウルトラマンの方が上。パワードから「その甘さが必ずゴーデスの付け入る隙となる」と指摘され、本人も「自分の未熟さが嫌になる」と自覚しているが、今後の修行次第ではまだまだ伸びる可能性も充分にある戦士とされている。メフィラスの死を乗り越えて、さらなる成長を遂げた。
タロウの装鉄鋼は、ZATの隊員服を模したデザインで、首には白いマフラーを巻いている。新装鉄鋼は旧装鉄鋼以上に鎧らしいデザインとなった。守護闘士からはマント付きの黄金鎧を着用。
  • 主なオリジナル技
    ストリウム超光波
    タロウ版スペシウム超光波。ヤプール暴走態との戦いで初使用。
    零距離光線(正式名称不明)
    ヤプールの筋力強化変身態を破る際に使用。ウルトラマンがハイパーゼットン戦で用いた零距離スペシウムアタックの応用技であり、ヤプールの身体を覆っているエネルギーの膜をぶち破り、そこから全エネルギーを注入して爆発させた。
    Wオーラ光線(ダブルオーラ光線)
    超闘士のオーラをそのまま光線に転換して放つ、超闘士ウルトラマンとの合体光線。パワードの助言を元にゴーデス戦で使用。ゴーデスにダメージを与えるが、ゴーデスの仮面騎士の衣装全てが吹き飛んだことで、ゴーデスがグレートの身体を乗っ取ったことが公になった。
ガシャポンフィギュアは、ヤプール編までは数多く登場。超闘士姿はウルトラホーン版のみが発売された。
ウルトラマンレオ/闘士ウルトラマンレオ(声:関俊彦)
獅子座L77星出身の宇宙警備隊隊員でセブンの弟子。光線技よりもセブン直伝の格闘を駆使した肉弾戦を得意としており、ヌンチャクも用いる。ノリの良い熱血漢ではあるが、目上の者や対戦相手への敬意を払うという真面目な面もある。セブンへの敬慕の念は強く、彼を傷つけた者に対する怒りはウルトラマン以上に激しい。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。師匠であるセブンとの試合で敗退。大会終了直後、ガッツブラザーズによって十字架に封印されたセブンの姿に烈火の如く怒り、ガッツブラザーズへの復讐を期して勝手に飛び出す(この行為はゾフィーによって黙認されたので咎めはなかった)やがて、捜し求めたガッツブラザーズを捕らえ、ウルトラの星に帰還。既に戦いは終わっており、セブンが復活したことを喜びながら、ガッツブラザーズを差し出した。
ヤプール編では、MACが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。初戦でマグマ星人を撃破し、ベスト16でバキシムに敗れた。セブンたちと共にウルトラマンの許に向かう最中、ウルトラマンとマザロンの最後の戦いが始まったことを察した。ヤプール大戦では、アンチラ星人との戦いで負傷し、最終決戦には参加しなかった。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でエースに敗退。ゴーデス細胞の療養後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨んだ。
OVA版では、彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。
エンペラ星人編にて再編成された宇宙警備隊における動向は描かれていないが、アストラがエースに従事していることから、一緒に従事している可能性が高い。また、ウルトラマンがネオスと21にウルトラキーがババルウ星人に強奪されたことがあったのを説明した際、レオ兄弟の活躍でウルトラキーを取り戻せたことも語られた。
レオの装鉄鋼は右半身に装備した獅子頭型手甲と肩当以外に装甲はなく、布状のものが全身を覆う拳法着タイプ。それゆえに「カラータイマーを保護する」役割も備えているウルトラ戦士用装鉄鋼としては珍しいものとなっている。重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルは獅子の頭部を模したものを右肩に備えており、左肩の装甲はレオの頭部を模している。
ガシャポンでは、1〜3部までで1体ずつ登場した。カラー製品「ポケットヒーロー」でのラインナップによりアストラより種類が多い。
アストラ/闘士アストラ(声:山口勝平
レオの双子の弟で若き宇宙警備隊員。兄のレオとは2人で1人といった風情で、いつも一緒に居る。レオとは逆におとなしめの性格。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。どの試合で敗退したかは語られなかった。大会終了直後、ガッツブラザーズ追捕に飛び出したレオの抑え役としてゾフィーの命を受けてレオに同行。共にガッツ・ブラザーズを捕らえる。
ヤプール編では、MACが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。予選でミスターサンタ(ウルトラの父)に手も足も出ずに敗れる。そのことでエースに叱られ、ユリアンに毒舌を吐かれ、レオに至っては「ウルトラ戦士の恥さらし」とまで罵られて説教されてしまう(後に、サンタの正体を知ったことで、納得する)セブンたちと共にウルトラマンの許に向かう最中、ウルトラマンとマザロンの最後の戦いが始まったことから急いで向かうことを促した。ヤプール大戦では、兄同様にアンチラ星人との戦いで負傷し、最終決戦には参加しなかった。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でキング(実はウルトラマン)と当たり、敢無く敗退。ゴーデス細胞の療養後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨んだ。
OVA版では、彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。
エンペラ星人編においては登場しなかったが、本編内の画面情報から南銀河の守りについているエースの下で任務に従事している模様。
アストラの装鉄鋼と重装鉄鋼はいずれもレオと左右対称のものとなっており、重装鉄鋼の左右非対称の通常装甲部分はアストラの頭部を模したものになっている。
ガシャポンは、レオとほぼ左右対称のポーズをとっている物が3種類発売。
ゾフィー(声:江原正士
宇宙警備隊隊長。銀河最強武道会では審判を務める。
メフィラス大魔王編では、第1回大会決勝時、審判という立場を捨てて、暴走したハイパーゼットンに挑むも、ハイパーメテオ火球に黒焦げにされてしまう。鋼魔四天王との戦いではジャックたちを先に行かせるために、1人でPSY=バルタン部隊の相手を引き受けた。80と共に救援に駆け付けた際には、ケムールに握り潰されていたジャックを救出。最終局面時のスペースチャージ時の際はチャージを2回も行えるほどのエネルギー量を見せた。
ヤプール編では、第2回大会準決勝時に豹変したマザロンの奇襲を受けて電磁光に直撃し、前大会同様に黒焦げになってしまうが、ウルトラの母の手で治療された。
ゴーデス編では、第3回大会でゴーデスが出現した際、ウルトラの父の指示に従い、胸に着けていたリモコンを用いて、プロテクトフォーメーションを発動し、観客たちをシェルターに避難させた。シーダ出現の際には、ウルトラ戦士たちに調査隊の救助を指示し、メフィラス隊にも協力を頼んだ。
OVA版では、ツイフォン破壊に失敗して負傷したタロウたちの許に救護船を向かわせた。
エンペラ星人編では、鎧のようなマントを纏い、杖も手にするようになった。スターフェニックスをウルトラマンのいるセントール星に送り出し、ガシャポン設定では、イーストン星での戦闘の際、エースをタロウの救援に向かわせた。
ガシャポンフィギュアは、ノーマル・マント姿・審判服姿・鎧風マント姿の全4種類が発売。
ウルトラの父(声:玄田哲章
ウルトラの国最高責任者。かつて最強の戦士とうたわれ、超闘士を目指していた。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会優勝を観戦している最中に、ウルトラの母に超闘士の伝説を語って聞かせた。ハイパーメフィラスに苦戦するウルトラマンの姿を見て、力の衰えた自分では今のウルトラマンの助けにはなれないことを悔やんでいた。事件後、戦士たちを称えて、肩を支えあう2人の戦士の彫像を広場に作った。
ヤプール編では、1年前の出来事で若き日の情熱を取り戻したことから、密かに修行を積み、ミスターサンタに扮して第2回銀河最強武道会に出場。予選でのアストラやベスト16でのベムスターを、傍目からは自滅としか見えないような勝ち方で倒す。ベスト8でのメフィラス戦では正体を明かし、互角以上の勝負をしたが、年齢からくる疲労を突かれたことにより敗れる。しかし、メフィラスとは戦った者同士の友情が芽生え、ウルトラの父の戦いは観客たちからも大喝采された。尚、ミスターサンタの姿は『ウルトラマンA』第38話においてサンタクロースの姿で現れたことが元ネタ。また、対戦相手のベムスターにベムスターソフビをプレゼントした。ヤプール大戦では、メフィラスにウルトラマンの遺志を感じ取り、メフィラスと共に修行に赴くタロウに「メフィラスを信じるように」と告げた。タロウがウルトラホーンを覚醒させた際には、自身のウルトラホーンも共鳴。そのことからメフィラスがタロウを選んだ理由に気付いた。
ゴーデス編では、第3回大会の主催者として活動。予選バトルロイヤルを提案したり、不測の事態に備えての緊急避難システム・プロテクトフォーメーションを配備。ゴーデスのことも知っていた。シーダ戦では、ウルトラキーを手にして参戦。本作では「ウルトラキーは持ち手のエネルギーを上乗せすることで威力を高める」とされており、ウルトラの父は自身のウルトラホーンのエネルギーを注ぎ込んで発射した際に生じる周囲の歪み対策としてシェルター船も用意してきた。ウルトラ戦士たちをシェルター船に避難させた後、ウルトラキーを発射してシーダを倒そうとするが、発射寸前にシーダの放った衝撃波で不発に終わってしまい、エネルギーも無駄になってしまった。また、戦いに赴く前に意気消沈中のウルトラマンを叱咤し、彼を立ち直らせるきっかけを作った。
OVA版では、タロウからのウルトラサインで彗星ツイフォンが生物だったことを知った際、ツイフォンこそ生きた流れ星の伝説の正体であったことを察した。
エンペラ星人編では、ブラックの水星破壊宣言のシーンのみ登場。また、過去にババルウ星人の手でウルトラキーを強奪され、制御を失ったウルトラの星が地球と衝突する危機に見舞われたことから、事件解決後、ウルトラの星の機能をウルトラキーなしでも制御出来るようにして、ウルトラキー・ウルトラベル・ウルトラミラーの3つのアイテムを銀河の各地に隠したことが語られた。
ガシャポンフィギュアは、ヤプール編ではプラパーツ無しとマント付き、ゴーデス編ではウルトラキー付きのものが発売された。
ウルトラの母
銀十字軍の隊長。第1回大会では戦士の勇姿に声援を送るミーハーの面も見せた。第2回大会では息子タロウと共に戦い終えた夫のウルトラの父に肩を貸し、電磁光で重傷を負ったゾフィーの回復も行った。第3回大会ではキングも参加したことから「今回も波乱になりそうですね」と呟き、その予感は的中した。
ウルトラマンジョーニアス/闘士ウルトラマンジョーニアス
ウルトラ星の友好星・U40の戦士。80曰く「ゾフィー隊長と双璧を成すと噂される隠れた実力者」
メフィラス大魔王編では、U40戦士団と共にウルトラの星の加勢に現れる。仲間たちに救助活動を任せ、自身は四天王との戦いに赴き、ケムールが起こした地割れに落ちそうになったグレートを救出し、直後にケムールへの集中攻撃を指示した。最終局面では、スペースQ用のスペースチャージを行う。
ゴーデス編では、80の依頼を受けて、重装鉄鋼を装着して闘士となって参戦。80と共にギガルスを撃破(その際に「80と合わせてようやく闘士一人前と自評する)2大魔神との戦いでは、重装鉄鋼に用いられている超鏡クリスタルがゴーデス細胞だけでなく絶命光線にも対処できる効果があることに真っ先に気付いた。
ジョーニアスの重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルはスターシンボルを左右に分割したデザインで両肩に備わっており、胸部はスーパーマードックの意匠が盛り込まれている。
  • 主なオリジナル技
    スーパーロッキングスパーク
    エネルギー増幅メタルから放つ強化版ロッキングスパーク。80のスーパーバックルビームとの挟み撃ちでギガルスを倒した。
ガシャポンは、ゴーデス編にて1体発売。初のメッキパーツ付きである。
漫画版では「J」と書いて、ジョーニアスとルビが振られることもあった。
ウルトラマン80/闘士ウルトラマン80(声:須藤学
宇宙警備隊隊員だが、現在は第一線を退き、ウルトラ学校で教師をしている。第一線を退いてるとはいえ、戦士としては衰えていない。
メフィラス大魔王編では、PSY=バルタンの攻撃で窮地に陥っていたゾフィーを救出。四天王との戦いに参戦した際には、ザラブの攻撃からタロウの窮地を救った。最終局面では、スペースQ用のスペースチャージを行う。
ヤプール編では、第2回銀河最強武道会で恋人のユリアンと共に救護活動に携わり、第2回大会の白熱ぶりを見て「自分も修行して参加すれば良かった」と呟いた。途中でグレートと共にヤンドの動向を探り、この一件からグレートとも親友の間柄になった。アンチラ星人の攻撃からグレートを庇い、負傷した後、武道会終了までグレートと共に捕らわれてしまう。ヤプール大戦にも参加するが、メビウスの鍵の入手が行われた星での戦闘には携わらなかった。
ゴーデス編では、ゴーデス細胞対策の重装鉄鋼の開発をノタニー博士に依頼し、自らも重装鉄鋼を装着して闘士となり、ゴーデス一味や魔神と戦った。しかし、闘士としては未熟であった為、苦戦することも多かった。また、グレートが絶命光線を浴びても生きていたことに最初に気付いた。
OVA版では、ツイフォンとの戦いに敗れて海中に落ちていったウルトラマンをビートルGと共に救出。その後、地球でのツイフォン迎撃の任に当たる。
エンペラ星人編での動向は確認されていない為、どの銀河区域に属しているのかは不明。
80の重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルはウルトラバックルを模したデザインで胸部に備わっており、両肩の装甲はスカイハイヤーやシルバーガルの翼端が盛り込まれている。
  • 主なオリジナル技
    スーパーバックルビーム
    エネルギー増幅メタルから発射する強化版バックルビーム。従来のバックルビームとは異なり、収束するタイプになっている。
ガシャポンは、ゴーデス編にて1体発売。初のメッキパーツ付きである。
ユリアン(声:永衣志帆
80の恋人の女性ウルトラマン。オペレーターや救護係を担っている。80にぞっこんで、常にくっつきたがる。物事をはっきりと言う性格で、嫌味を言うグレートやミスターサンタ(ウルトラの父)に負けてしまったアストラに毒舌を吐いて凹ませていた(この際、グレートは80に対し「考え直すなら今のうちだぞ。あの女の何がいい?」と指摘している)魔神復活の際には、銀十字軍の仲間たちと共に救護船で海魔星に駆けつけて、ウルトラマンたちを救助した。OVA版では、ツイフォンとの戦いで負傷した戦士たちを救護船で治療した。
メフィラス編ではウルトラ戦士と同じ目つきだったが、ヤプール編以降からは人間と同じ目つきになった[11]
ウルトラマングレート/闘士ウルトラマングレート
フリーのウルトラ戦士。ぶっきらぼうな性格だが情に厚い。幼い頃から友であるウルトラマンパワードと共に、キングによってゴーデスハンターとしての任務を負わされ、そのための修行に努める。対ゴーデス用の大技・マグナムシュートを会得するための修行として力を磨くことをキングに言い渡されていたが、情の厚さから自らの使命の重さを理解しつつも、その任務の性格故に宇宙警備隊員として平和のために働くことの出来ない自分の立場への忸怩たる思いを常に持ち続けていた。
メフィラス大魔王編では、メフィラス大魔王の襲撃で蹂躙されていく故郷・ウルトラの星を救いたいとの思いを断ち難く、修行の場を単身出奔。鋼魔四天王の一人・バルタンに対し、未完成のマグナムシュートを使って勝利した。最終局面において再び立ち上がり、チャージスラッガー用のスペースチャージを行う。
ヤプール編では、第2回銀河最強武道会を観戦。「こんな大会、子供の遊び」と悪態をついていたが、試合の白熱ぶりに自身も参加すれば良かったと思うようになった。堂々としているメフィラスに対してはウルトラマン同様に好意的な意見を持ち「たった1人で敵陣に飛び込んできた度胸は感心もの」と評した。ヤンドの真意を探るべく、80を連れて調査を行っていた際、Qと交戦して撃破するものの、アンチラ星人の手で80と共に武道会終了まで捕らえられてしまう。ヤプール大戦では、エースやエースキラーRと共にヒール星の任務に当たった。メビウス星での決戦に参加しなかった理由は語られていない。
ゴーデス編では、グレートのバックボーンが描かれ、以前の戦いで使用したマグナムシュートの発した高エネルギーに反応して現れたゴーデスと交戦するが、未完成のマグナムシュートを使ったことによる身体へのダメージが癒えていなかったことから、ゴーデスに敗れ、身体を乗っ取られてしまった。ゴーデスがシラリーの絶命光線を浴びて死亡した後、依り代とされていたグレートの身体はゴーデスによって意識を消されていたことが幸いして奇跡的に生還。太陽神の内部で治療中に、パワードの精神感応を通じて、タロウとパワードと共に、ウルトラマンに力を与え、デルタスター誕生に繋げた。その後、ゴーデスハンターの任を終えたことで、正式に宇宙警備隊員として迎えられる。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の西銀河の守護闘士を担当し、守護闘士用の装鉄鋼を纏う。西銀河メンバーにはパワードと彼の門下生たちがいる。
グレートの装鉄鋼は守護闘士用のマント付き黄金鎧。
ガシャポンフィギュアは、ヤプール編ではノーマル、ゴーデス編ではゴーデスを外すことで元のグレートに戻る仕様のものとノーマル版の2種類、エンペラ星人編では守護闘士版が発売された。
漫画版では徹底して「G」と書いて、グレートとルビが振られる形式だった。
ウルトラマンキング
キング星に住むウルトラ族の長老。神秘的な力を持ち最も神に近いとされる。ウルトラマンにダイモード・クリスタルを授けたり、滅びたウルトラマンの肉体を復活してくれるよう太陽神にかけあうなど、重要な役割を果たしている。一方で茶目っ気も豊富で、科学特捜隊をからかったり、エースの前でよく奇妙な挨拶をすることもあった。
ゴーデス編ではグレートとパワードを幼き頃からゴーデスハンターとして育てた師であることが発覚。ゴーデス捜索の任をウルトラマンに任せ、自身はシラリーの卵を見つけ出すが、復活したシラリーの足止めに失敗。パワード流派に助けられた際に、パワードと再会し、彼に魔神の存在を伝えた。魔神戦で意気消沈していたウルトラマンを論し、ウルトラの父同様にウルトラマンを立ち直らせるきっかけを作った。
ガシャポンフィギュアは、キングハンマー付きで発売。
ウルトラマンパワード
ゴーデスハンターにしてパワード流派総帥。キングによってゴーデスハンターとしての任務を負わされ、そのための修行に努める。ウルトラマンを思わせる静かなる強さを持ち、戦士としての誇りも高い。ゴーデスハンターの使命にも忠実だが、その使命感ゆえに意地を張ってしまうところがあり、内心では、そんな自分に対して寂しさも抱いていた。同じゴーデスハンターのグレートとは幼なじみにして親友であり、グレートが修行中に度々葛藤する様子を見て、自分は心を磨き、グレートには力を磨く様に諭した。
第3回大会で門下生であるPレッドキングとPバルタンと共に登場。ベスト16でセブン、ベスト8でゼットンを破る。ベスト4では仮面騎士と対戦し、ラフファイトを仕掛けることで、ゴーデスを燻り出した。正体を見せたゴーデスとの戦いでは、オーラを用いた掌底を繰り出したことからゴーデス細胞を防ぐにはオーラが必要であることに気付くが、既にゴーデス細胞でほとんどのエネルギーを奪われていたため、ウルトラマンとタロウの超闘士タッグに戦いを任せ、彼らにオーラ攻撃を行うように助言した。グレートがゴーデスに乗っ取られたことを知った後、自身の手で葬るべく、残った力を用いて、メガ・スペシウム光線を放つも、タロウに阻まれてゴーデスを逃がしてしまう。大会終了後、グレート救出を諦めていないウルトラマンたちの考えを良しとせず、以前と同じようにパワード流派だけでゴーデスを追う。その途中、キングからゴーデスの狙いが魔神復活にあったことを知らされ、海魔星に赴き、ザラブが考えた魔神同士の同士討ちを精神感応で実行。全エネルギーをシラリーに集中した隙にコダラーの光線を食らってしまうが、同士討ち作戦に成功する。精神力を使い果たしたことでタロウやグレート同様に意識不明となるが、太陽神の内部で治療を受けることで回復に向かい、精神感応を通じて、タロウとグレートと共に、ウルトラマンに力を与え、デルタスター誕生に繋げた。ゴーデス事件を通じて、グレートだけでなくウルトラマンたちとも友情が芽生えた。
エンペラ星人編においては、登場こそはしなかったものの、門下生と共にグレートが担当する西銀河の警備隊に協力してエンペラ軍と戦っていることが、セブンの口から語られた。
  • 主なオリジナル技
    パワード流拳法
    ゴーデス細胞を消滅させるエネルギーを用いた掌底。全身に展開すればゴーデス細胞の感染を防ぐことが出来る。
    神の手
    0の力で動き、攻撃を当てる瞬間のみ200の力を使用し、時間差でダメージを与える掌底。タイラント一味との戦いで使用。
ガシャポンは、パワード流派共通の胴着がプラパーツの物と本体と一体化したノーマル仕様を含めた計3種類が発売された。
ウルトラマンネオス/闘士ウルトラマンネオス
宇宙警備隊のルーキー。生真面目な性格で、相棒の21を誡めることも多い。21からは「強くて頭は切れていて思いやりもある」と評されており、ウルトラマンからも「久々の大器」と高く評価されている。ウルトラマンに憧れており、本人と対面した際は思いを語った。若手では実力ナンバー1だったことから、ウルトラキーが隠されているセントール星に配属された。銀河遊撃隊に編入後は闘士となる。
21が洗脳された事件では、21を止めるために単身で彼の許に赴き、21がずっと抱いていたライバル心を知ると、そのことに気付いてやれなかったことを謝罪すると共に「自分も21に負けたくなかった」ことを明かした。21を救うために戦い、ウルトラミラーを用いたことで、苦い出会いから友情への変化を互いに思い出し、21を元に戻すことが出来た。
新章では、第4回銀河最強武道会で初出場を果たし、闘士ベムスターを倒してベスト8に進出。
ネオスの装鉄鋼は羽から光弾を放つことが出来る。闘士になる前の軽装アーマーは21と同型で右腕には手甲を装備。
ガシャポンは、軽装アーマー姿と闘士版の2種類が発売された。
ウルトラセブン21/闘士ウルトラセブン21
宇宙警備隊のルーキーにしてネオスの相棒。熱い性格のお調子者。ネオスとは同期生であり、入隊当初はネオスの生真面目さが気にいらず、以降もネオスとの差に苛立ち、ときにはケンカもしていたが、いつしか友情が芽生えていった。ネオス同様に若手の中では優れていたことから、セントール星の守護を担当し、銀河遊撃隊に編入後は闘士となる。
ブラック司令とジェロニモンによって洗脳されてしまうが、ネオスとの友情とウルトラミラーの効果で元に戻り、ブラック司令を倒した。
新章では、第4回銀河最強武道会で初出場をするが、初戦でグローザムに敗退する。
21の装鉄鋼は肩アーマーが手甲に変形する。闘士になる前の軽装アーマーはネオスと同型で左腕には刃を装備。
ガシャポンは、ネオス同様に軽装アーマー姿と闘士版の2種類が発売された。
ウルトラマンゼアス
『超闘士鎧伝』に登場。太陽神の使者であるウルトラ戦士。ダークベンゼンの魔石にウルトラ戦士達が封印される中、ただ一人残り、伝説の戦士ティガを復活させようとする。
ガシャポンは、鎧伝パート1では太陽の棺と三大秘宝付きで、パート2ではフルカラーで発売。
ウルトラマンティガ
『超闘士鎧伝』に登場。ウルトラ一族に伝わるとされる伝説のウルトラ戦士。遺跡で石像として眠っていたが、ゼアスの勇気に呼応して復活する。
ガシャポンは、鎧伝パート2にてフルカラーで発売。
ウルトラマンメビウス
新章で登場。タロウの弟子で礼儀正しさと正義感を備えたルーキーだが腰が低い一面もある。かつてレジェンド達(ゾフィーから80)が呼ばれていた「ウルトラ兄弟」になることが夢。
CREW GUYSが用意した装鉄鋼を纏い、第4回銀河最強武道会に出場。予選でリフレクト星人を破った。
メビウスの装鉄鋼は、CROW GUYSの超科学が込められておりGUYSガンフェニックスを模している。
  • 主なオリジナル技
    超絶メビュームバースト
    バーニングブレイブ時に放つメビュームバーストの強化版で不死鳥の形状をしている。
    超拳マクスウェルトルネード
    装鉄鋼の能力を、炎の渦と共に拳に加えて放つ。

怪獣・宇宙人勢力

メフィラス大魔王(メフィラスだいまおう)(声:檜山修之
自らを大魔王と名乗るメフィラス星人。本来戦乱を好まない知的な宇宙人であるメフィラス星人の中でも特異な存在で好戦的な野心家。メフィラス星の犯罪者矯正施設であるハイパーエネルギーの檻に自らこもり、自在にハイパーエネルギーを扱えるほどにまでなった後、自らの手で故郷を滅ぼした。本人曰く「暴力と破壊を好む戦神の血はあるが、涙は見たことも聞いたこともない」とのこと。
メフィラス大魔王編では、覆面格闘家に扮して、第1回銀河最強武道会に出場。ゼットンたちと共に大会を影で操り、ウルトラ戦士と地球人を消耗させていった。準決勝でウルトラマンと対戦した際は、スペシウムアタックを使わせたことで降参する。ゼットンがウルトラマンに敗れた後、ウルトラ戦士への宣戦布告として、ガッツブラザーズにウルトラ戦士の1人(セブン)を封印させた。それにより、ウルトラマンがセブン復活のためにウルトラの星を離れた好機を見逃さず、宇宙に再び戦乱の時代を引き起こすために、ウルトラの星の壊滅を決行。配下の鋼魔四天王と共にウルトラの星を襲撃するが、ウルトラマン以外のウルトラ戦士たちの抵抗やウルトラマンの帰還により四天王を全て倒される。ウルトラマンとの直接対決では、2つのハイパーエネルギーを用いて、ハイパーメフィラスに変身。ウルトラマンを圧倒するが、チャージスラッガーを手にしたウルトラマンの前に敗れた。命は助かりながらも、負けた悔しさに初めて涙を流し、目的も凶悪な野望から打倒ウルトラマンに変わっていった。尚、武道会時とウルトラの星に宣戦布告した際、ウルトラ念力以上の念力を用いて、超電子制御付きの大会コンピュータを操作して対戦表を自在に決めたり、ウルトラの星の司令システムに割り込んできた。
ヤプール編では、新たな装鉄鋼を纏い、第2回銀河最強武道会に出場。凶悪さはなりを潜め、武人に変貌。予選でテンペラー、ベスト16ではタロウ、ベスト8ではウルトラの父を破り、準決勝で待ち望んだウルトラマンとの一騎打ちを行えるはずだったが、マザロンの豹変により事態は一転。ハイパー化したマザロンの猛攻に苦しむウルトラマンと共闘し、個人個人では全く歯が立たなかったマザロンをあわやというところまで追い詰めた。超テレポーテーションで動けなくなってしまったウルトラマンをマザロンのハイパーマグマレーザーから庇い、重傷を負うが、超闘士となったウルトラマンにエネルギーを分け与えられたことで一命を取り留めた。マザロンを倒したウルトラマンを労うが、ウルトラマンが超闘士の力の反動で亡くなったことに気付き、号泣した。ベスト4の中では唯一五体満足だったことから第2回大会の優勝者となり、ウルトラマンの時と同じようにウルトラの星が作った表彰楯を手にウルトラマンの墓参りを行うが、優勝者の喜びなどなく、ウルトラマンの墓に怒りと悲しみをぶつけた。ヤプール大戦ではウルトラマンの死にうちひしがれるウルトラ戦士たちをウルトラマンが言ったであろう言葉で一喝して立ち直らせ、ウルトラホーンを持つタロウを鍛え上げて超闘士へと導き、ゼットンに請わって助っ人になってもらった。メビウス星での最終決戦では、ウルトラマンを死に追いやったマザロンがジャンボキングに転生したことを知ると、マザロンに怒りを募らせるも、セブンのおかげで復讐心を抑えることができ、タロウを連れて一足先にヤプールの許に向かった。ヤプールとの戦いでは、一蹴りで気を失うが、ジャンボキング戦を終えて駆け付けたセブンたちに介抱されて意識を取り戻す。ヤプールの行いがタロウを逆上させて超闘士の力を消耗させることに気付き、セブンたちにタロウを止めるように頼んだ。ハイパーヤプールに対しては、全力のキックを放つも通用せず、最後の賭けとして、ヤプールの異次元パワーを暴走させる策を思いつき、そのための装鉄鋼破壊を行った際は中央を破壊した。尚、ブラックピジョンのおとぼけぶりに困惑するコミカルな描写も描かれた。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でレッドキングを破るが、ベスト8でキングに敗れる。しかし、その試合でキングがウルトラマンの変装であることに気付き、試合終了後、タロウと共にウルトラマンと再会を果たす。ゴーデス細胞の療養中、かつての配下である鋼魔四天王にウルトラマンたちのサポートを頼んだ。療養を終えた後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨み、セブンと共にウルトラキーを使用した際には発射を担当した。尚、理由が分からないまま正体不明の敵(ゴーデス)を倒しにきたウルトラマンにツッコミを入れたり、ヤメタランスの放射能で怠けてしまった四天王を見てずっこけるなど、前シリーズのヤプール編同様にコミカルな面も描かれた。
OVA版では、ウルトラマンと記念式典での試合を行っている最中に現れたツイフォンとの戦いに身を投じる。ウルトラマンが倒れた後、超エネルギー増幅装置を用いてツイフォンと交戦するが、装置の副作用により力尽き、ウルトラマンに看取られながら息を引き取る。メフィラスの戦死はウルトラマンの心に傷を残すことになった。
エンペラ星人編では、洗脳された21が放ったウルトラキーのエネルギーを抑えたことで気を失ったウルトラマンの夢の中に現れ、彼を叱咤激励した[12]
メフィラスの装鉄鋼はマント付きで、第2回武道会からはより攻撃的なデザインにして重量も増したものを使用するようになる。重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルは2枚のウイング型。
完全版第2巻の描き下ろしイラストではアーマードメフィラスに変化した姿も描かれている。
  • 主なオリジナル技
    超魔光閃(ちょうまこうせん)
    右腕から発する光線。当時まだ名称が不明だったグリップビームの構えから発射。ヤプール戦では超魔光閃の型から螺旋状の光線を放ったが、強化版なのか、別の技なのかは不明。
ガシャポンフィギュアは、主に第2部の型で、ヤプール編までの間に様々なポーズのものが発売された。重装鉄鋼版も2種存在。
鋼魔四天王(こうましてんのう)
メフィラス大魔王配下の四人の宇宙人。ダダ以外は正体を隠して、第1回銀河最強武道会に出場、メフィラスの思惑通りにトーナメントを進めた。それぞれがウルトラ戦士を圧倒するほどの戦闘力を有する。そのためか、4人が揃って自身の実力に絶対的な自信を持ち、相手を見下す傾向が強い。また、ウルトラの星を侵攻する前から各惑星を滅ぼしており、少なくとも、3つの惑星が滅ぼされていることがバルタンの口から明らかになっている。
ウルトラ戦士達との戦いで戦死したと思われていたが、ヤプール編で生存が確認されており(第2回大会にて観戦しているシーンがある)全員が改心していた。ゴーデス編ではメフィラスからの(『命令』ではなく)『依頼』を受けて、再び装鉄鋼を装着して戦場に戻り、ウルトラ戦士に協力。2大魔神戦でウルトラマンたちを助け、シーダ戦ではノタニー博士たちの救助活動に専念するが、ヤメタランスの影響で怠け者になってしまった。シーダ戦からは装鉄鋼にクリスタルコートを施した簡易型の重装鉄鋼を使用。
鋼魔四天王の人選は、『ウルトラマン』第33話の「禁じられた言葉」でメフィラス星人が操ったメンバーが元ネタである[13]
ガシャポンフィギュアは、1部と3部、それぞれの装鉄鋼仕様が発売された。
バルタン星人/闘士バルタン星人
装鉄鋼はミサイルランチャーや分身用のカプセルなどが装備されたメカニックなもので火力に優れている。武道会ではガッツ星人と戦い、引き分けという八百長を演じた。前の3つの惑星は自分以外の四天王が滅ぼしたことから、挑発してきたグレートと一騎打ちをする権利を得て戦闘を行う。互角以上の戦いを展開するが、バルタン・ミクスド・ファイヤーをマグナムシュートに逆利用されたことで敗れる。バルタンが敗北後、残りの四天王はメフィラスから「10分以内にウルトラ戦士を始末しなければ全員処刑する」と宣告されて本気を出すことになった。魔神戦ではシラリーの絶命光線を浴びかけるもジョーニアスに助けられ、シラリーが破壊光線に切り替えた際には自身の火力でダメージを抑えた。
四天王では唯一、鎧無しのフィギュアも発売されたため、3種類ある。
  • 主なオリジナル技
    バルタン・ミクスド・ファイヤー
    両手のハサミから発するバルタンファイヤーとハサミ上部に取り付けられたミサイルランチャーから発する誘爆エネルギー弾を合わせた必殺技。グレートのマグナムシュートによって、はじき返されてしまう。
    バルタン・ミクスド・ノヴァ
    バルタン・ミクスド・ファイヤーの強化版。ゴーデス編で他の四天王たちと共に2大魔神に放つが、敵の強さを際立たせただけで終わった。
    PSY=バルタン
    バルタンの精神エネルギーで作られた分身。本体の1/10の強さだが、ウルトラ戦士を苦戦させた。その気になれば何百体でも作れるらしい。本体であるバルタンが倒されると消滅する。ゴーデス編では人命救助に用いられるも、ヤメタランスのせいで分身たちも怠け者になってしまった。
    バルチョップ
    何の変哲もないチョップ攻撃。ヤメタランスによって怠け者にされた際、救助活動を再開するように頼んできたヤメタランスに対して放った。
ザラブ星人/闘士ザラブ星人
装鉄鋼は棒を備えており、それによる棒術を展開。紳士的な性格でダダ曰く「頭は切れる」ほう。タロウを排除しようとするが、ジャックの捨て身のカウンターによるウルトラランスに敗れる。倒れる際に、その覚悟を認め、彼を見下していた事を謝罪した。魔神戦からはザラブロッドと同金属の盾も用いるようになり、棒と盾が同時に壊れたことをヒントに魔神の同士討ちを思いついた。
  • 主なオリジナル技・武装
    ザラブロッド
    ザラブ愛用の棒。魔神戦ではシラリーにやられそうになったダダを救おうと投げつけるも、シラリーに逆に投げ返されてしまうが、盾で防御したことで命拾いし、そこから同士討ちを思いつく。
    旋風光輪波(せんぷうこうりんは)
    ゴーデス編で披露された必殺技。棒から光輪を放つ。
ケムール人/闘士ケムール人
装鉄鋼は光線を弾く重装型で自身は怪力を駆使する。四天王では尤も大柄でガラも悪い。武道会ではザラブ星人と引き分けという八百長を演じた。タロウを仕留めようとした矢先、帰還したウルトラマンの2発のパンチに敗北する。魔神戦ではメフィラスの性格が変わったことに感心し、それがウルトラマンのお陰であると感謝したり、命の恩人であるパワードを褒め称えたりと、四天王の中でも特に性格が丸くなっていた。
  • 主なオリジナル技
    超高圧パワーグライド(ちょうこうあつパワーグライド)
    砲口状になっている手の部分から黒いエネルギー体を発射する技だが、発射直前にタロウに阻止されたため詳細不明。
    ファイナル・パワーグライド
    パワーアップした超高圧パワーグライド。ゴーデス編で使用。
    バリアー・パワーグライド
    ゴーデス編にて使用された長方形のバリアー。コダラーとシラリーの光線を防ぐが、コダラーのパンチで四散した。
闘士ダダ
装爪鋼は三本爪を備えており、スピード攻撃を用いる。本人曰く「あまりに速く強いため、抑えることができない、四天王最強の男」であり、その為、武道会には参加しなかった。1時間で惑星を滅ぼしたことがあることから、四天王最強は過大評価ではない模様。かなりのナルシストで口に薔薇を加えることも多い。四天王の汚名を晴らすために、ウルトラマンと戦うが惨敗[14]。直後、メフィラスに顔を踏み潰されて動かなくなる(メフィラスは最初からダダがウルトラマンを倒せるとは思っておらず、ウルトラマンの力量を測るために戦わせた)が、一命は取りとめており、第2回大会の観戦シーンではその傷に絆創膏が貼られていた。魔神戦ではウルトラマンを最初に救出した。
  • 主なオリジナル技
    仮面の舞(かめんのまい)
    仮面を付けて超高速で分身しながら攻撃する技。2種類の仮面を使用。ゾフィー、エース、ジョーニアス、80の4人を苦しめたが、ウルトラマンには効かず一撃で敗れる。
    クローシューター
    ゴーデス編で披露された必殺技。腕に装備した爪の逆についた銃口から光線を放つ。
エースキラー/エースキラーR(リベンジャー)/エースキラーS(スペシャル)(声:千葉繁
先代ヤプールによって造られた人造超人。ウルトラ戦士の技をコピーしており、実力はエースと互角以上。エースを倒すために作られ、頭の中身も互角のようである。ロボットなので頭部だけでも活動可能。本作ではエース以外のウルトラ戦士との面識はなかった。
ヤプール編では、第2回銀河最強武道会に出場。ベスト16でジャックを破り、ベスト8でエースと対戦。メタリウム光線をM87光線で相殺して、エースを追い詰めていく。新技のメタリウムバーストを受けて電磁光にまで吹き飛ばされるが、エースが庇ったことで試合には勝った。形はどうであれ、念願を成就したことから、生きる目的を見失ったが、自身が倒したエースやジャックの励ましを受けて立ち直り、彼らの分まで、残りの試合に専念することにし、エースとの間にも友情が芽生えた。準決勝でマザロンに全身を切り裂かれ、残った頭部は電磁光に向かって投げつけられるもウルトラマンに助けられたことで、辛うじて生き延びた。ヤプール大戦ではエースキラーRとなって復活。「エース打倒」という呪縛から解放されたこともあって、ウルトラ戦士たちと共にヤプール軍と交戦。ヒール星での戦いを経て、創造主ヤプールとの最終決戦にも参加。ジャンボキング戦では、弱体化したジャンボキングに対し、ゼットンと共に反撃を行い、キラーブレストを放った。ジャンボキングの身体を失ったマザロンには自身の手でとどめを刺す。ヤプール戦では、ハイパーヤプールに怯え、ヤプールが光線を放った際にはタロウの超闘士の力で助けられるが、下半身を失う。ヤプールが暴走態と化した際には、意を決して自爆用の超重力爆弾を使用。セブンのアイスラッガーで頭部を切断されたことで本体は助かり、切り離された首から下の身体は爆発。倒すことは出来なかったが、時間を稼ぐことは出来た。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武道会に出場。ベスト16でゴモラと対戦するが、どちらが勝ったかは描かれなかった。ロボットではあるが、ゴーデス細胞にエネルギーを吸収されてしまい、療養することになる。
OVA版では、新たなボディのエースキラーSとなる。ウルトラ戦士たちと共に彗星ツイフォン破壊に携わった。
  • 主なオリジナル技・武装
    キラーブレスト
    Rの時に使用。胸部から発射する光線。
    超重力爆弾
    Rの時に使用。胸部に内蔵した自爆用の爆弾。爆発は小ぶりだが、相手を内側へ押し潰す。
    シールド(正式名称不明)
    Sの時に使用した盾。高火力の砲にもなる。彗星ツイフォン破壊のために用意するが通用しなかった。
ガシャポンは、ノーマル版とRが、それぞれ1体ずつ武器付きで発売されたが、Sは発売されなかった。
ゼットン/闘士ゼットン(声:堀川りょう)
ウルトラマンを破ったことのある怪獣。笑い声は「ゼーットットットッ」
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。メフィラスとつるんでいたが、実際は利用されていただけだった。ベスト16でテンペラー星人、ベスト8でセブン、ベスト4でエースを破っていった。決勝戦では闘士となったウルトラマンにじわじわと追い詰められたことで焦り、メフィラスの甘言に乗って最強の座に執着する余り、メフィラスから渡されたハイパーエネルギーのカプセルを用いてハイパー化を決意。最初はエネルギー不足で暴走してしまうも、科学特捜隊が放ったペンシル爆弾のエネルギーを吸収したことで完全なるハイパー化を達成し、ハイパーゼットンとなった。光線技の効かない最悪の怪物として猛威を振るうが、観戦客のピグモンが付けていた風船からヒントを得たウルトラマンにスペシウムアタックを零距離で放たれたことでハイパー化が解けて沈黙した。
ヤプール編では、第2回銀河最強武道会には出場せず、宇宙の辺境で療養しながら修行の日々を送っていたが、ヤプール大戦の助っ人としてメフィラスに請われ、メフィラスが用意した装鉄鋼を装備して闘士となった。最初はメフィラスへの復讐を行うとしたが、メフィラスが土下座をしてまで自分の力を求めたことや、メフィラスの心境を変化させたウルトラマンの偉大さに惹かれたことで、個人の復讐を捨てて、助っ人になる決意をした。メフィラスから贈られた装鉄鋼を使いこなす特訓を終えて、サンド星での戦闘で初陣を飾る。闘士怪獣五獣士をあっさり追いつめていたバラバを軽く倒し、バラバから武器を与えられたドラゴリー、ガマス、カメレキングに至っては3体纏めて倒した。そのままヤプールとの最終決戦にも参加。ジャンボキング戦では踏み潰しにかかったジャンボキングの足を受け止めて耐え抜いた末、弱体化したジャンボキングにメテオ火球を放った。ハイパーヤプール戦では同時攻撃を仕掛けるもメテオセイバーを逆に破損。ヤプールが広範囲に放った光線からメフィラス、セブン、エースを助けるためにテレポートを用いるも近い範囲内しか使えず、3人同時に助ける無理をしたため、自身のダメージは酷く、戦闘不能となった。ハイパーゼットン時の経験からタロウがヤプールに放った最後の一撃を察して、メフィラスたちに避難するように指示した。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武道会に出場。ベスト16でジャックを破るが、ベスト8でパワードに敗れる。パワード流派を噂で聞いていた。
OVA版では、月面でのツイフォンとの戦いに参戦した。
エンペラ星人編では、北銀河の防衛を手伝っており、セブンと一緒にいる姿が描かれている
当初は己の強さに慢心しきっていたような性格で、エースを甚振るなど悪役としての一面が強調され、ウルトラマンからは「武道家精神の欠片もない奴」メフィラスからは「功名心の強い単細胞」と呼ばれていた。しかし、ウルトラマンに敗れた直後はウルトラマンを褒め称えるという一面を見せ、闘士となってからは性格が丸くなった。また、闘士としての姿を初披露した時には、バルタンJr.に「『宇宙恐竜』だから闘士『怪獣』とは呼べない」と指摘され、他の怪獣達が「闘士宇宙恐竜?」などと言っているのを見て辟易する一面も見せている。
完全版第2巻の描き下ろしイラストではEXゼットンに変化した姿も描かれている。
  • 主なオリジナル技・武装
    ハイパーメテオ火球
    ハイパーゼットンになって用いたメテオ火球。何処からともなく頭上に巨大な火球を出す。
    メテオセイバー
    背中に背負った双剣。柄で連結させて用いる。ブーメランとしても使用可能。
ガシャポンは、ノーマル版、ハイパーゼットン、闘士2種の計4種が発売。
闘士怪獣五獣士
5人の闘士怪獣で構成されたチーム。第1回銀河最強武道会ではゴモラが闘士のつもりで武装していたが、ウルトラマンに「闘士じゃなくてただの武装怪獣」と言われ、第1回大会終了後、猛修行の末に全員が闘士となり、第2回銀河最強武道会に臨み、第3回銀河最強武道会にも出場した。ヤプール大戦では銀河連合軍の一員として活動し、サンド星での激闘も展開。エンペラ大戦では、セブンに協力して、北銀河でエンペラ軍と交戦している。
ガシャポンはほぼ全員2種発売。ゴモラのみ、武装怪獣時代のものがパート1にて発売されて3種。ただし、ゴモラとベムスター以外はポケットヒーローにラインナップされ、種類が増えている。
レッドキング/闘士レッドキング(声:江原正士)
闘士怪獣五獣士のリーダー。装鉄鋼は目の周りにメイキャップレスラーのような火炎の隈取りを入れた状態で纏う。粗野だが一本気な性格で、常に先頭に立って行動していることから、他の怪獣達からの人望は厚い。
第1回大会では、初戦でウルトラマンと対決するも岩石投げを破られ、一度に六発のパンチを受けて敗北。決勝戦では、ハイパーゼットンと戦うウルトラマンを応援した。
第2回大会では、予選でガルタン大王を破り、ベスト16でウルトラマンと激しい肉弾戦を展開。敗れはしたが、ウルトラマンからは、その上達振りを評価された。
ヤプール大戦でのバラバ戦ではボロボロの状態ながらも立ち向かっていき、ゼットンに助けられる。ゼットンのことは第1回大会では呼び捨てにしていたが、闘士となった彼に命を救われてからは「ゼットンのダンナ」と呼び方を改めるようになった。
第3回大会では、ベスト16まで勝ち残るが、メフィラスに敗れる。また、同族のPレッドキングとも顔を合わせた。
完全版第3巻収録の栗原仁の好きな怪獣ベスト5では1位にランクイン。
新章での第4回銀河最強武道会では闘士ゴモラに初戦敗退。
ゴモラ/武装ゴモラ/闘士ゴモラ(声:西村智博)
闘士怪獣五獣士の一員。武装怪獣時代は金棒付きの鎧を纏い、闘士になってからの装鉄鋼には両刃斧を装備。
第1回大会では武装して参加。本編中で防具と手持ち武器を付けた最初のキャラクターだが、その時点では実力的な成長は認められず“武装怪獣”(ウルトラマンの評による)止まりであり、ウルトラマンに一撃で鎧を割られて降参。決勝戦では、ハイパーゼットンと戦うウルトラマンを応援。
第2回大会では、ベスト16でエースに敗れる。
第3回大会では、ベスト16でエースキラーと対戦するが、どちらが勝利したかは描かれなかった。また、昔の仲間であるタイラント一味と再会した際に「怪獣帝王」を名乗っていたことを今の仲間たちに明かした[15]
完全版単行本第2巻の書き下ろしイラストでは、レイモンと一緒にいる光景が描かれた。
新章での第4回銀河最強武道会では超振動波でレッドキングを破りベスト8に進出。
エレキング/闘士エレキング
闘士怪獣五獣士の一員。装鉄鋼は両手がコンセント状になっており、両手を合わせることで強力な電気を放射可能。
第1回大会では、入場シーンのみ描かれた。
第2回大会では、ベスト16でセブンと対戦し、敗れはしたが、精一杯戦えたことに満足していた。
第3回大会では、予選バトルロイヤルで乱戦に巻き込まれて敗退。
完全版第3巻収録の栗原仁の好きな怪獣ベスト5では2位にランクイン[16]
新章での第4回銀河最強武道会ではグインジェを破りベスト8に進出。
ベムスター/闘士ベムスター
闘士怪獣五獣士の一員。装鉄鋼は兜に、爪状の手にハンマーとペンチアームが、足には金属の爪やドリル、尻尾の先に棘付きの鉄球が付いており、腹部の口にはエネルギーを吸収するクリスタルが備えられている。五獣士の中で唯一空を飛べる。
第1回大会では、入場シーンのみ描かれた。
第2回大会では、ベスト16でミスターサンタと対決するが、一瞬の間に腕のジョイントを外されて自滅した。その後、超闘士ウルトラマンの許に向かおうとするが、レッドキングたち3人(バキシムは治療中だったためにおらず)を乗せた状態で飛ぶことはできず、待つことになった。
第3回大会では、予選バトルロイヤルにおいて乱戦に巻き込まれ、敢えなく予選落ち。
新章での第4回銀河最強武道会では登場シーンはないものの、ネオスに敗退している。
バキシム/闘士バキシム
闘士怪獣五獣士の一員。装鉄鋼は頭部と両腕が刃になっている。エースの活躍で先代ヤプールの支配下から解放されていた超獣。
第1回大会では、ベスト16でエースと対決し、空を割っての攻撃を駆使して善戦するが、メタリウム光線で敗北。
第2回大会では、ベスト16でのレオとの試合ではトルネードアタックで勝利を手にし、五獣士では唯一ベスト8まで勝ち残る。準々決勝でのマザロン戦では、彼の背後にヤプールの面影を感じて恐怖し、起死回生のトルネードアタックを放つも、マザロンの催眠術にかかり、電磁光に突っ込んでしまい自滅。電磁光デスマッチ最初の犠牲者となった。
ヤプール大戦では、創造主ヤプールに反旗を翻して戦い、サンド星で戦いでは身を挺した行動によって壊滅寸前にまで追い詰めたが、バラバの参戦で形勢が逆転してしまい、意識を失う。
第3回大会では、予選バトルロイヤルにおいて乱戦に巻き込まれ。敢えなく予選落ち。
新章での第4回銀河最強武道会では登場シーンはないがデスレムに敗退。
  • 主なオリジナル技
    トルネードアタック
    装鉄鋼の頭部と両腕の刃を組み合わせて放つ回転体当たり攻撃。自他共に認める百発百中。
テンペラー星人
かつてはウルトラ戦士と敵対していた強豪宇宙人の代表格。大会の優勝候補の一人に挙げられるなど、実力者ではあるが、第1回大会ではゼットンに光線技を跳ね返されて敗北。第2回大会でもメフィラスにパンチ一発で退場。第3回大会に至っては指1本でふっ飛ばされてしまう(しかも1コマのみの出演)など損な役回りばかりだった。ヤンドことヤプールから「大戦を行っている間はおとなしくしているように」と忠告され、それに従うが、ウルトラ戦士たちにヤンドがヤプールであることを伝えた。敵対していたウルトラ戦士に情報を提供した理由は「万に一つでもどうにかしてくれると思ったからかもしれない」と述べた。
テンペラー星人以外にも強豪宇宙人と呼ばれる面々(後述)が登場しているが、いずれも闘士となったウルトラ戦士や怪獣達にあっさりやられたりと、損な役回りが多い。
新章での第4回銀河最強武道会ではヒッポリト星人を破りベスト8に進出。
ガシャポンがパート1にて発売。同一ラインナップの食玩版では削除された。
ナックル星人
銀河最強武道会には出場せず、ブラックキングと共に観戦、大会の白熱ぶりに感激して涙を流していた。第2回大会終了後は、テンペラー星人の道場にいた。
ヒッポリト星人
エース人形を手に“宇宙で一番強い生物(いきもの)”を自称するが、彼との因縁は(あるかどうかも)不明。実際にリングで相対したが、闘士との差はあまりに大きく勝負にならなかった。
完全版第3巻収録の栗原仁の好きな怪獣ベスト5では4位にランクイン。
新章での第4回銀河最強武道会では登場シーンはないがテンペラー星人に敗退。
マグマ星人
気が強く、第2回大会では、ヒッポリト星人とどちらが最強かで試合前に諍いを見せる。同大会の最初の予選試合では闘士となったレオと対戦するが、レオスープレックスで瞬殺となった。その後、ヤプール相手にネオマグマサーベルをかざして啖呵を切るも、デコピンの風圧だけでふっ飛ばされる。尚、本作のマグマ星人はレオ兄弟と因縁があるかは不明。
完全版第3巻収録の栗原仁の好きな怪獣ベスト5では5位にランクイン。
  • 主なオリジナル武装
    ネオマグマサーベル
    マグマサーベルの強化型。第2回大会終了後に装備。
ガルタン大王/闘士ガルタン大王
闘士たちに一歩も引かぬ態度を見せたが、闘士となったレッドキングに敗れる。 
新章ではウルトラマンが大好きであるという設定が初登場。過去、80にやっつけられたことで彼に弟子入りし、闘士となって第4回銀河最強武道会に参加。初戦でグレゴール人を破る。ウルトラ兄弟になるという夢を語るメビウスに対抗心を見せるも、そのいい人っぷりに好きになりかけてる。
バルタン星人Jr.
ビルガモを始めとするロボット怪獣軍団を指揮。闘士バルタン星人やPバルタンの同族だが。まだ幼く、語尾に「でしゅ」を付ける。蝶ネクタイを着用し、大きなレバーの付いたリモコンでビルガモを操縦する。第2回大会では予選で敗北して大泣きしている際に救護班の防衛チームの女性隊員からキャンディーを与えられるシーンが描かれた。ヤプール大戦ではヤプール軍と戦う戦士たちに感化されて、自身もロボット怪獣軍団と共に加勢し、サンド星での戦いにも参加した。ヤプール大戦を経て、ウルトラ戦士たちとの間にも友情が芽生えた。第3回大会の予選では、同族のPバルタンと顔を合わせるが、自身は予選落ちとなる。
ガシャポンは、ビルガモとセットで発売。
ビルガモキングジョークレージーゴンガメロット
バルタンJr.が指揮するロボット怪獣軍団で、ビルガモはバルタンJr.直属のロボット怪獣。
ヤプール大戦ではバルタンJr.と共に連合軍に参加。サンド星の戦いではキングジョーがバキシムと共に倒れているシーンが描かれた。
ガシャポンは、ビルガモのみが発売。
カネゴン/武装カネゴン(声:千葉繁)
武道会の常連観戦客。第2回大会からは装鉄鋼まで用意して決勝戦を観戦するようになり、第2回大会時は避難しようとした観客仲間の心を動かした。第3回大会ではより重装備となった。
ガシャポンが通常と武装版の2種類が発売された。第3部の重装備カネゴンは発売されず。
ピグモン
カネゴンと共によく観戦に来る。第1回大会では、彼の着けていた風船が、ウルトラマンにハイパーゼットンを倒すヒントを与えるきっかけとなった。
第2回大会ではレッドキング後援会として、チャンドラーマグラースフランといった怪獣たちと共に2人のピグモンが登場している[17]
ガシャポンパート1にて発売。テンペラー星人同様、食玩版では削除。
マヤ
眉毛と口元のほくろが特徴の少女。非常に冷めた性格をしており、第2回大会では危険を顧みずに応援するカネゴンたちを尻目に「やっぱり帰る」と会場を後にし、第3回大会では、シェルターに避難した際に「アクシデント慣れしてきたね。この大会もさ」ときついツッコミを入れている。
完全版単行本第4巻の書き下ろしイラストでは、闘士マゼラン星人マヤが描かれている。
バド星人
武道会の常連観戦客で、本作オリジナルの妻子も一緒に登場している。第3回大会では自らも出場するが、予選でメフィラスにやられる。
ウインダムミクラスアギラ
セブンの相棒のカプセル怪獣たちでセブンの試合を観戦する。口調はウインダムはカタカナ交じりの丁寧語、ミクラスは語尾に「 - でゴワス」とつけるが、アギラのみ文字が書かれた看板や紙を使って表現を執る。
アギラは登場回数が最も多く、セブンのことを「親分」と慕い、一緒にいることも多い。年齢もかなり幼く描かれており、エースからも「子供」と称されている[18]。完全版単行本第1巻の書き下ろしでは、カプセル怪獣残り2つのカプセルからメスのアギラ2匹が出現した。
単行本では『セブン家の人々』というセブンとカプセル怪獣たちの話が書き下ろしで描かれ、完全版第3巻では赤ん坊のウルトラマンゼロセブンガーも加えての書き下ろしが描かれた。また、完全版のほうでは、ミクラスもセブンのことを「親分」と呼んでいた。
完全版第3巻収録の栗原仁の好きな怪獣ベスト5でミクラスは3位にランクイン。
ラビドッグ
ウルトラの星に住んでいる宇宙犬。原典ではタロウのペットだったが、本作ではウルトラ一族の子供が飼っている別個体も見られた。ヤプール大戦でウルトラマンが思い描いた第3回銀河最強武道会では観客席からアギラと同じ表現でタロウを応援しているシーンが描かれ、タロウのことは「タロウぼっちゃん」と呼んでいる。
ビーコン
万丈アナと常に行動を共にしているカメラマン。「ビー」や「 - だビー」が口癖。魔神の亡骸の調査にも同行するが、なまけ放射能に感染し、愛用のカメラはササヒラーに奪われてしまった。
ミステラー星人
ジャックの友人。第1回大会ではウルトラ戦士たち(ウルトラマンとジャック)に「この大会にはよからぬ宇宙人も参加しているらしい」と忠告した。OVA版にも登場し、闘士五獣士と共にメフィラスとツイフォンの戦いをテレビで観ていた。
殺し屋ガッツブラザーズ
報酬を請け負っての殺し屋を職業とするガッツ星人の兄弟。西部劇のガンマンのような風貌をしており、兄は左目、弟は右目にレンズを付けている。兄の個体がメフィラス大魔王に雇われて第1回大会に参加し、大会終了後にセブンを十字架に封印。惑星S-40でウルトラ戦士とメフィラス軍の戦いを静観し、ウルトラマンも仕留めることにするが、自分たちを追ってきたレオ兄弟にクルスガンを破壊されて捕らえられる。その後、セブンの仲立ちにより、宇宙刑務所で罪を償うことを条件に助けられる。エンペラ星人編でブラック指令が宣戦布告している映像を酒場で観ていたガッツ星人も1人いるが、ガッツブラザーズであるかは不明。
  • 主なオリジナル武装
    クルスガン
    撃った相手をエネルギーを封印する棺に封印する拳銃。
    エネルギーを封印する棺
    透明な十字架状の棺で、この棺内に閉じ込められるとエネルギーが0になり、仮死状態になってしまう。
謎の美女
キング星に住む女性。神(キング)から真の闘士に反応する青い石を授かり、それを守りながら生活していた。人の心を感じ取る力を持つ。ウルトラマンと共にキング星を訪れた科学特捜隊にキング星が試練の星と呼ばれている由来を教え、アントラーと戦うウルトラマンが闘志を取り戻したことを知ると、青き石でウルトラマンを援護した。
モデルは『ウルトラマン』第7話に登場したチャータムだが、本作では本名は明らかにならなかった。
アントラーケムラーザラガス
キング星でウルトラマンが交戦した怪獣たち。アントラーは磁力と光線耐性によりウルトラマンを苦しめるが、ウルトラマンの闘志に反応した青い石の直撃を受けて身体の一部を破損し、そこに零距離スペシウムアタックを叩き込まれて撤退した。ケムラーとザラガスはいずれもウルトラマンと科学特捜隊の連携により倒された。ケムラーとザラガスもアントラー同様にウルトラマン一人では勝てなかった強敵たちだったが、アントラー戦でウルトラマンが格闘技も向上させたことにより、2体には光線技を使わずに勝利した。
メフィラス長老
メフィラス星の長老。大魔王を名乗ったメフィラス星人によってメフィラス星は滅ぼされてしまうが、ウルトラマンの協力により復興していった。ウルトラマンの正義を信じ、ハイパーエネルギーの牢獄での修行を許可した。
メフィラス星人にヒゲを生やしたデザインで描かれ、長老以外にも女性や子供のメフィラス星人も描かれた。
太陽神
プラズマスパークで生み出された太陽エネルギーに宿った意志でウルトラ一族の神とも呼べる女性人格。その存在を知る者は少なく、ウルトラマンもキングから聞かされるまでは知らずにいた。キングの頼みもあって、ウルトラマンの亡骸を修復し、ウルトラマンを蘇生させる。以降もウルトラクラウンを完成させたり、ゴーデス事件で意識不明となったタロウ、グレート、パワードの3人をウルトラマンの頼みで治療したりと、ウルトラ戦士たちの力になっていった。
キングパラダイ
宇宙貨物船の船長。目的地が第3回銀河最強武道会開催地だったことから、銀河の果てでギリギリまで修行していたタロウを特別に乗船させてあげた。尚、船長という設定は『ウルトラマンタロウ』の白鳥船長と『ウルトラマンレオ』第28話の船長が元ネタ。
タイラントアストロモンスドロボンダストパン
ゴモラが怪獣帝王と名乗っていた頃につるんでいたゴロツキ軍団。ゴモラとは喧嘩別れし、正義の闘士となった彼と第3回大会にて再会した際にも「怪獣のいい恥さらし」と馬鹿にしていた。予選バトルロイヤルでパワードを狙うが、全員返り討ちに遭う。
彼らの組み合わせは1979年公開の映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』に由来する。
ガシャポンでは、ダストパン以外が発売された。
P(パワード)バルタン星人P(パワード)レッドキング
バルタン星人やレッドキングの同族でパワード流派門下生。第3回銀河最強武道会に潜入していたゴーデスを倒す為、総帥であるパワードと共に大会に出場し、同族のバルタン星人Jr.や闘士レッドキングとも顔を合わせた。Pレッドキングは闘士レッドキングと比べて落ち着いた性格ではあるが、闘士レッドキングを挑発する一面も見せた。パワードと共にベスト16に残るが、Pバルタンは仮面騎士(ゴーデス)に、Pレッドキングはタロウに、それぞれ敗退。ゴーデスとの戦いでは、オーラを持たない状態でゴーデスに直接触れたためにエネルギーを全て吸収されてしまった。武道会終了後、宇宙警備隊の許で療養していたが、パワードの手で仲間のパワード流派門下生たちに預けられた。
パート8にて、それぞれ発売。
彼ら以外にもパワード流派門下生として、『パワード』登場怪獣が姿を見せており、PテレスドンPガボラPザンボラーPダダの4人はゴーデス細胞を療養中のPバルタンとPレッドキングを引き取り、PダダとPテレスドンはシラリー復活直後にも登場し、PテレスドンはPケムラーPピグモンPジャミラと共に、キングの治療にあたり、Pダダはパワードをキングの許に連れてきた。
ピッコロ
ピッコロ星の王子でタロウの友人。父親譲りの邪悪な気を探る能力を持つ。飄々とした性格(バランガ曰く「何も考えていない」)だが言動がやたらと尊大で、自らを「タロウの兄貴分」と豪語したり、何かとタロウを弟子入りさせようとしていた。友人のはずのタロウもその傍若無人ぶりを若干持て余すほどだったが、海魔星を探り当てたり、ブラックピジョンと共にバランガを圧倒したりと、タロウの力になった。
ガシャポンも発売。
ピッコロ大王
ピッコロ星の大王で宇宙生命体の専門家。凶悪な怪獣たちも改心させ、ピッコロ星に受け入れ、ヤプール大戦後の超獣たちも現在はピッコロ星で暮らしている。年老いた現在は能力は衰えており、助っ人依頼をしてきたタロウに息子のピッコロ王子を同行させることにした。
ピッコロ王子にヒゲを生やしたデザインで描かれた。
闘士ヤメタランス
ササランズの子分の方。親分のササヒラーのような野心はなく寧ろ温厚且つ常識的な性格で、ササヒラーの手前味噌な希望的観測めいた発言にも的確なツッコミを入れている。ササヒラーのことは呆れていながらも「親分(おやびん)」と呼び、彼の面倒を見ている。身体から発散するなまけ放射能で、近付く者を皆怠け者にさせてしまうという変わった能力の持ち主だが、腕力のほうもキレれば、親分のササヒラーを圧倒する程度は持っており、実力自体はあるが意欲が伴わないタイプ。
シーダの猛攻の最中、ササヒラーが人命よりも野心を優先したことから、ついにキレて、ササヒラーを叩きのめして人命救助を手伝わせた。またその際、ジャックのブレスレットのおかげで、なまけ放射能も防がれている。事件後、救助活動の功績を認められて表彰された。その後、北銀河担当のセブンの下でササヒラーと共に働いている。
ムック本『ガシャポン大百科』では実力・装鉄鋼共に二流とされる。
  • 主なオリジナル技
    ヤメタイナックル
    何の変哲もないパンチ攻撃。卵状態のシーダに何度も使用し、卵にはヒビが入ったが、浮かれるササヒラーとは対照的にヤメタランス自身は自分のパンチの威力でヒビが入ったわけではないことを逸早く察した。ササヒラーを見限った際は、この技でササヒラーをボコボコにした。
ササヒラー
ササランズの親分の方。全宇宙を震撼させる2体の魔神を倒して英雄になり、宇宙を支配するという分不相応な野心を持ち、魔神が死んだ状態で卵に戻った際、邪魔が入らないうちにと火事場泥棒的に参戦。「実力はないけれどやる気と根性だけは宇宙一」という、ある意味最も厄介な特徴のお蔭でヤメタランスのなまけ放射能を浴びても怠け者にならないため、彼だけは素の状態でヤメタランスに近付くことが出来る(ウルトラブレスレットを装備したジャックは例外)
魔神が合体し、ヤメタランスのなまけ放射能で怠け者になった地球人たちが窮地に陥るなど刻々と悪化する状況の中で、それでも自己中心的な野心を振り翳すその態度にキレたヤメタランスにボコられて野望は呆気なく潰え、地球人救出の作業に強制的に引っ張り込まれるも、シーダにササヒラー円盤を破壊されてしまう。事件後はヤメタランスが人命救助の功績でヒーローとして讃えられたのに対し、自身は公務執行妨害で逮捕・宇宙刑務所に収監されるという自業自得の末路を迎えた。その後、釈放され、北銀河担当のセブンの下でヤメタランスと共に働いているが、立場が逆転しているのは変わらず、五獣士からもこき使われている。
サザランズは共にガシャポンが発売されたが、劇中にて、子供たちが彼らのガシャポンを手に入れて残念がる所を目撃して、ショックを受けるシーンが存在する。ヤメタランスに至っては「ヤメタランピヨ」と名前を間違われていた。
ノースサタン星人
宇宙の殺し屋。誰を殺そうかを考えていたところをゴーデス五人衆に襲われ、ブローガの電流攻撃で黒焦げにされた。
モングラー
宇宙のど真ん中にあるという田舎星、セントール星にある村の村長。エンペラ陸軍本隊がセントール星を襲撃した際、ウルトラキーを発見する。村民全員がスターフェニックスに避難したことで難を逃れるが、発進時の超Gで酷い目に遭った。
ガシャポンは、ウルトラキーが埋まった土の台座が付属して発売された。
キングトータスクイントータスミニトータス
イーストン星に住む親子怪獣。彼らの卵にウルトラベルが隠されていた。漫画版には未登場。
ガシャポンも発売された。

地球人・防衛チーム

ノタニー博士(声:八奈見乗児
大会解説者で本名はウルキュース・ノタニー。年齢68歳(第2回大会時)お間抜けな解説を繰り返すウルトラマンマニアだが、時折良いことを言うので憎めない人柄。実は宇宙物理工学で銀河ノーゲル賞を取ったこともある天才科学者。変装も得意としており、ワモート博士やカムラン博士に変装した。第2回大会では、前大会優勝者であるウルトラマンの優勝を予想し、外れたら坊主になってもいいと軽口を叩くが、ウルトラマンがマザロンに殺されかけた際には、自ら髪を剃り落とし、「負けてもいいから死なんでくれー!!」と絶叫した。ウルトラマンの死後は僧侶の姿で活動し、正体を明かさずにホーク・ウェポンの設計図を防衛チームに託した。3年後は髪も元に戻り、服装も以前と同じのに戻した。ゴーデス事件では重装鉄鋼を開発し、魔神の亡骸を調査するが、ヤメタランスによって自身を含めた調査班全員が怠け病になってしまった。
新章でも解説をするものの、自分の知らない戦士が増えて焦っていた。
モデルは『ウルトラQ』の一の谷博士。
万丈アナ(声:山口勝平)
大会実況を担当する怪獣チャンネルのアナウンサー。ノタニー博士に突っ込みまくるが、彼の真価を知ってからは、ある程度尊敬するようになる。第3回大会で観客席がシェルター化した際は、ノタニー博士と共に準決勝予想試合を展開。自身はタロウに、ノタニー博士はキングに扮した。
モデルは『ウルトラQ』の万城目淳。マスコミという点は映画『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』も踏襲している。
ノタニー博士と共に実況席に座っている姿が「実況席」としてガシャポンで発売。ビーコンとセットである。
地球防衛チーム
科学特捜隊を初めとした地球の歴代防衛チーム[19]。科特隊以外ではウルトラ警備隊、MAT、TAC、ZAT、MAC、科学警備隊、UGMが登場しており、新章からはCREW GUYSも登場している[20]。銀河連邦の仲間入りを果たしており、科学力もウルトラ戦士が地球防衛の任に就いていた頃よりも大幅に向上。科特隊がウルトラ戦士用の装鉄鋼を開発したことを機に、他の防衛チームも装鉄鋼を開発するようになった。メフィラス軍との戦いでは恩人であるウルトラ戦士たちの故郷のウルトラの星の防衛戦を展開し、以降もヤプール大戦、ツイフォン戦、エンペラ大戦でもウルトラ戦士と共に戦った。
第1回銀河最強武道会にも出場するが、メフィラスの策略でウルトラ戦士との潰し合いをさせられて消耗していき、ベスト16でのジャックVSMATとの試合で地球人チームは全員がリタイアとなった。第2回銀河最強武道会では科特隊以外は救護班の手伝いを行う。第3回銀河最強武道会には携わらなかった。
ビートルG(ジャイアント)
科学特捜隊のジェットビートルが変形した巨大ロボット。換装すれば、宇宙ビートルGにもなる。第2回大会で初陣を飾り、ベスト16に残るが、マザロンの催眠術により誤動作をしてしまい、自らのミサイルを受けて敗退。
ガシャポンも発売され、パーツの付け替えで様々な姿にできる。
ライザーG(ジャイアント)
ウルトラ警備隊のマグマライザーが変形した巨大ロボット。地底潜航能力を有し、ホーク・ウェポン3号が変形したバックパックをミサイルユニットとして装備することも可能。OVA版で登場し、セブンや80と共に地底でツイフォンに立ち向かった。
ガシャポンフィギュアでは、ホーク・ウェポン2号とウルトラアローも装備。
G-ウェポン一号、G-ウェポン二号
防衛チームが開発した巨大ロボット。一号機はホーク・ウェポン1号と3号、二号機はホーク・ウェポン2号をそれぞれ用いる。
鎧伝パート1のガシャポンで2体とも発売された。
G-ウェポンSSS、G-ウェポンTDF、G-ウェポンMAT
Gウェポン一号と二号の後継機。機体毎に異なる鎧が装備されている。SSSは科学特捜隊、TDFはウルトラ警備隊、MATはMATがそれぞれ開発した。
鎧伝パート2のガシャポンで3体とも発売された。
ワモート博士
第2回大会で解説を担当していたが、その正体はノタニー博士の変装であった。
エンペラ星人編で本人がスターフェニックスの設計者として登場。
モデルは『ウルトラマン』の岩本博士。「伊達に先祖代々伝わるフェニックスの名を〜」という台詞がある。余談だが、ノタニー博士の変装時と本編登場時の髪型と眉毛の形状が異なる。
カムラン博士
第3回大会で解説を担当していたが、前大会のワモート博士同様にノタニー博士の変装。ノタニー博士は自分の悪口を言わせておいて、ドッキリ登場を目論んだが、万丈アナたちは先のヤプール大戦でのノタニー博士の功績からノタニー博士を称えたために、正体を明かそうとしても明かせなくなってしまった。予選バトルロイヤルの最中、どさくさに紛れて変装を解いたため、バレずにすんだ。ワモート博士とは異なり、本人は登場しなかった。
モデルは『ウルトラマン』の中村博士。関連のあるジラースも登場した。
コチャン(声:くまいもとこ
OVA版に登場。謎の隕石(ツイフォン)の目撃者。ハヌマーンを模した服を着ている。

ヤプール軍

ヤプール
ヤプール次元の支配者。
エースが『ウルトラマンA』で撃退したのは最下層の存在であり、本作では首領のヤプールが指揮をとっているとされる。戦闘能力だけでなく闘争心も抑える特殊スーツに身を包んだ際はループ星人ヤンド(首領=ドン・ヤプールの逆読み)と名乗り、第2会銀河最強武道会のスポンサーとして活動し、超闘士を出現させて葬ることに成功。その後、ヤプール軍を率いて銀河大戦を起こす。真の目的はテリブルゲートでヤプール次元と三次元を繋ぐことで故郷を救うこと。ヤプール人はウルトラ戦士同様に元は地球人と似た人類だったが、ヤプール次元の歪みのエネルギーで超進化した種族であり、元の次元での姿はウルトラ戦士に酷似している。一部の者は異次元パワーで強化変身することが出来るが、装鉄鋼に似たギプスのようなものでエネルギーを調整しないと、異形の暴走態に変化し、強化の代償で自己崩壊してしまう。ただし、首領である彼だけは精神を集中させることで暴走状態から戻ることができる。
ヤンドの姿で活動していたときは口調が丁寧で無意味な戦いを嫌ってはいるが、その強さは啖呵を切るマグマ星人をデコピンの風圧だけで吹き飛ばすほど。本拠地のメビウス星での最終決戦ではメフィラスを先に倒したことでタロウを挑発して超闘士の力を消耗させる。その戦いで特殊スーツが破損し、本来の闘争心が表に出てきたことで、口調は丁寧ではなくなり、浮遊式の椅子に擬態させていた装鉄鋼を纏い、異次元パワーを発動したことで巨大ヤプールに酷似したハイパーヤプールに変身。タロウとエースキラー以外の戦士たちの一斉攻撃を受けても傷一つ付かず、超闘士の力を消耗したタロウを圧倒する。メフィラス、セブン、エースの3人の体当たりで装鉄鋼を砕かれたことで、暴走態に変化。5分と経たずに自壊するが1分以内に全員を始末できるようにもなった。タロウがウルトラホーンを用いて超闘士に変身したことで今度は追いつめられるが、ストリウム超光波が命中寸前にテリブルゲートが完全解放されたことで、一時的にゲート内に避難し、そこで故郷での本来の姿となる。筋力強化変身により、タロウと互角の肉弾戦を展開。タロウのネオストリウム光線を無力化した後、肘を変形させた角でタロウに大ダメージを与えて優位に立つが、タロウが起死回生で放った零距離光線により敗北した。スフィンクスの懇願もあって、命は助かるものの、タロウの一撃がテリブルゲートにもダメージを与えていたために、ゲートが暴走し、救おうとした故郷の次元の崩壊を招いてしまう。しかし、タロウのコスモミラクル光線によってゲートが破壊されたことで故郷の崩壊は免れた。自らの負けを認めたヤプールは故郷に帰っていったが、故郷を復興できたか、どうかは定かではない。
  • 主なオリジナル技
    筋力強化変身
    真の姿になった際に使用した筋力強化技。光線技が使えなくなるが、全身に光線を無力化するエネルギーを展開。
ハイパーヤプール、暴走態、真の姿、筋力強化変身の4種類がガシャポン化。
怪僧マザロン
ヤプールのエージェント。超闘士抹殺の命を帯びて、第2回銀河最強武道会に修行僧の格好で出場した。最初は古風な喋り方をしていたが、本来はおどけさと狂気さが混ぜ合わさった喋り方をし、目的のためならば手段を選ばず、自らを卑劣と称するほど傲慢で卑怯な性格。しかし、ヤプールへの忠誠心は「我らが神」と称するほど高く、ヤプールのためなら自らの命を捧げるほどの覚悟を持っている。
眼光催眠術を駆使して、ベスト16でビートルGを、ベスト8でバキシムを、いずれも自滅させて、ベスト4に進出。ベスト8決定直後にヤプールことヤンドに進言する形で試合を電磁光デスマッチに変更し、ベスト4決定直後はバトルロイヤルを持ちかけると、大会をコントロールしていった。他のベスト4に催眠術を見破られた後、本性を見せて、筋骨隆々の姿と化し、審判のゾフィーを電磁光で負傷させ、エースキラーも破壊した。ウルトラマンの猛攻とスペシウム超光波、さらには電磁光でダメージを負いながらも立ち上がり、傘に擬態させていた装鉄鋼を纏った状態から異次元パワーを発動して、ハイパーマザロンに姿を変えた。ウルトラマンを圧倒するも、メフィラスと組んだウルトラマンには敵わず、リング下の超空間爆弾を作動させて観客を人質にし、2人の動きを封じるが、ウルトラマンの超テレポーテーションで無人の惑星へ連れ去られ、人質作戦は失敗。爆弾のエネルギーを用いて超闘士に目覚めたウルトラマンに対し、最後の手段として暴走態となって攻撃を行うも、スペシウム超光波を受けて消滅した。しかし、ウルトラマンも超闘士の力の反動で死亡した為、超闘士抹殺の目的は果たしたことになった。
後にジャンボキングの一部となって復活。死んだウルトラマンを嘲笑うも、セブンたちとの戦いで再び敗れ、自分が一度破壊したエースキラーによって止めを刺された。
ヤプールらの基準で測られたエネルギー数値はハイパーマザロン時は四千、暴走態時は七万。それに対し、超闘士ウルトラマンは六万八千、暴走態との戦いの際には九万五千。また、ヤプール自身も6ケタを記録することは珍しいという。
  • 主なオリジナル技
    眼光催眠術(正式名称不明)
    怪僧時に用いていた技(本人曰く「秘技」)で眼光に射られた者を無意識の内に操る催眠術。マザロンはこの技を用いて、ビートルGやバキシムを自滅させて、力を温存した状態でベスト4に進出。バトルロイヤルに持ちかけるためにエースキラーにも放つが、既に見抜いていたエースキラーに音叉で防がれてしまい、ウルトラマンとメフィラスからは種明かしされてしまった。
    ハイパーマグマレーザー
    ハイパーマザロン時に使用する強化版マグマレーザー。
ガシャポンはハイパーマザロンとジャンボキング仕様が発売された。
ジャンボキング
死んだ超獣の怨念を集めた合体超獣。誕生直後は原典と同じ姿だったが、後端にあったマザロンのパーツが、もっとも怨念が強かったことから肥大化し、ケンタウルスのような形状となり、マザロンがジャンボキングを主導するようになる。セブン、エース、エースキラー、ゼットンと戦うが、怨霊エネルギーを送っているスフィンクスが攻撃されたことで弱体化し、メテオ火球→キラーブレスト→マグネリウム・シュートの連続攻撃を受けて、敗れ去った。
ハイパーマザロンと合体できるガシャポンフィギュアが発売された。
スフィンクス
メビウス星の守護者であり、ヤプールの側近。丁寧な口調で喋るが、謎めいた言い方をするために相手(敵)の怒りを買いやすい。基本的には門の番人とヤプールのいる輝きの間に続く道を案内する案内人ではあるが、ヤプールの門を開けようとしない態度に激怒したメフィラスがタロウと共に(攻撃の意思を見せていないスフィンクスへの光線技は卑怯だと一旦は止めたタロウを無理やり協力させての)放った超魔光閃とストリウム光線を直撃したのにも関わらず、傷一つ負わず、セブンとの戦いでも互角の力を持つなど、実力者でもある。セブンたちがジャンボキングと戦っている最中、静観しているふりをしてジャンボキングに怨霊エネルギーを送り込むが、セブンに気づかれてしまう。ゴールデンストリームでセブンを退けるが、セブンからホーク・ウェポン2号を受け取ったエースの砲撃でダメージを負い、ジャンボキングと共に攻撃され続けて敗れた。辛うじて生き延びた後「二度とこの次元への侵略はしない」ことを条件に、セブンにヤプールの助命を懇願し、最後はヤプールと共に故郷に帰っていった。
  • 主なオリジナル技
    ゴールデンストリーム
    全身から眩い閃光を放ち、相手を吹き飛ばす。
ガシャポンフィギュアも発売。
Q
アンチラ星人と共に第2回大会でヤンドの側近を務めていた女。能面のような顔をしており、その中身は異空間のようになっている。その体にはが映らない。ヤンドの動向を探ろうとしていた80とグレートを襲うが、グレートの光線技の一撃を受けて倒される。
元ネタは『ウルトラマンA』本編に登場した女ヤプールで、名前の由来は『ウルトラマンA』にて彼女がアジトとしていた歯医者「Q歯科医院」から。ヤンドの声を疑い始めたエースを黙らせるために、ありもしない虫歯の治療を行った。
バラバ
超獣武器庫の異名を持つ超獣にして「朱(あか)の鍵」の守護者。両手と頭に装備した武器を他の超獣に与えることが出来る。丸腰の状態では、伸縮自在の万能ムチ駆使する。サンド星において、窮地に陥った超獣軍団の助っ人して現れ、残った仲間たちに自身の武器を渡すが、怪獣軍団側に闘士となったゼットンが参戦し、武器を渡した仲間たちを倒されてしまう。剣を回収してゼットンにひけらかすも「素手では勝てない」ことを証明してしまったと指摘され、逆にゼットンのパンチで剣を砕かれて敗れる。
ガシャポンも発売され、劇中通り武器を仲間に渡せる。
アンチラ星人
ヤプールの側近にして「蒼(あお)の鍵」の守護者。原典では変装時に用いていたウルトラレーザーを本来の姿で使用。第2回大会では、Qを倒した直後の80とグレートを捕らえ、マザロンが本性を見せた際にヤンドの部屋に赴いたジャックも捕らえた。ジャックに擬態した状態で、グレートと80を助け出した自作自演により、宇宙警備隊に潜り込むことに成功。偽情報でセブンたちをリーズ星に誘き出し、超獣ザイゴンと共にセブンたちと戦ったが、ホークウェポン3号を手にしたセブンに倒される。
ガシャポンは、偽ジャックの姿でのみ発売。
アプラサアプラサール
ヤプール軍幹部の紅一点で「碧(みどり)の鍵」の守護者。美しい女性アプラサの姿と恐ろしい超獣アプラサールの姿を併せ持つ。避難民を世話するヒール星に忍び込み、星を守るエースたちを倒す使命を持っていた。その過程でエースと心を通わせ、最後にはヤプールを裏切るも超獣の姿で強制的に戦闘させられたらしい。今際の際に守護していた「翠(みどり)の鍵」をエースに託した。
ブラックピジョン
辺境の惑星で修行中のタロウとメフィラスと出会った超獣で、少し抜けた顔に天真爛漫な性格。善悪の区別がつくようになってしまっており、ヤプールコマンドの命令にも従わない為、ヤプールコマンド達からは失敗作と評されている。タロウに助けられて仲間になる。メビウス星では鳩の持つ帰巣本能の高さを活かして、星への入り口を一発で当てたり、次元回廊から18分で脱出し、タロウのメッセージが込められたタロウブレスレットを宇宙警備隊に届けた。大戦終結後は生き残った超獣たちと共にピッコロ星に住んでおり、ピッコロとも仲良くなっている。海魔星ではピッコロと共にバランガを酷い目に遭わせた。
ガシャポンフィギュアも発売。
ヤプールコマンド
ヤプール軍の戦闘員。銀河の各地で超獣らと共に侵略活動を行う。それぞれ武器を所持。首領であるヤプールのスーツに似た姿をしているが、原典のヤプール人と同じ姿をしており、本来の姿なのかスーツを着た姿なのかは不明。
ガシャポンは槍付きで1種発売され、ブロッケンに乗せることも出来る。
ベロクロン
ミサイルと火炎を操る超獣。バキシムとの交戦シーンやサンド星で倒された姿が描かれた。また、ヤプールの回想ではヤプール次元で生きるために改造されたときの設計図のようなものが描かれている。
ガシャポンも発売された。
ブロッケン
超獣戦車としても機能し、ヤプールコマンドを騎乗させての連携も展開。サンド星ではベロクロンと共に倒れている姿も描かれた。
ガシャポンも発売され、ヤプールコマンドを乗せることが出来る。
カメレキングガマスドラゴリー
サンド星で闘士怪獣軍団と戦っていた超獣達。カメレキングはバラバから剣を、ガマスは鎖鎌(分銅付き)を、ドラゴリーはメイスを与えられており、それらの武器で闘士怪獣たちを倒そうとしたが、闘士となったゼットンによって3体とも倒された。また、ガマスは別固体がレッドキングと戦っているシーンも描かれた。
それぞれガシャポン化され、劇中通り、バラバの武器を使用できる。また、ガマスには原典でも使用した剣が付属。
ギロン人アリブンタ
超獣戦車コンビ。ヤプールコマンドが騎乗したブロッケンとのダブル超獣戦車が描かれた。
共にガシャポン化され、劇中通り、騎乗が可能となっている。
サイゴン
アンチラ星人直属の超獣。リーズ星でセブンたちと交戦して追い詰めるが、ホーク・ウェポン3号を装備したセブンの弓矢でアンチラ星人と共に倒された。

ゴーデス関連

ゴーデス
宇宙が生んだ絶対悪を自称する宇宙の悪魔。不死身のごとき生命力とあらゆる生命体からエネルギーを吸収することが出来るゴーデス細胞を持つ。ゴーデス細胞は飛び道具としてばら蒔いても効果があり、感染した相手からエネルギーを吸収する。宇宙の絶対悪ゆえに正義のオーラには敏感であり、グレートがマグナムシュートを用いたことで彼の居場所を察したり、ウルトラマンがキングに変装していることも感じ取っていた。ウルトラの星の決死隊の手で全滅させられたはずだったが、生き残りがおり、その生き残りはコダラーを復活させて、全宇宙を地獄に変えようと目論む。笑い声は「カーハッハッハッハッ」
第3回銀河最強武道会開催前にグレートと戦い、彼の身体を乗っ取ることに成功。コダラー復活のエネルギーを集めるために、顔に傷を負ったウルトラ戦士こと仮面騎士[21]として第3回大会に出場する。ベスト16でPバルタン、ベスト8でエースを破り、ベスト4に進出。いずれの試合も正体を隠すべくクリーンファイトを用いていたが、準決勝でのパワードの猛攻により黒い稲妻の使用を余儀なくされたことで正体を現すことになった。ゴーデス細胞を用いて出場者たちのエネルギーを吸収するも、超闘士やパワード流拳法のオーラを展開すれば、ゴーデス細胞を無力化できることが発覚。2大超闘士に追い詰められていくが、グレートの身体を乗っ取ったことを明かしたことで2人の動きを封じることに成功。その際、皮肉を込めて自らをウルトラマンゴーデスと名乗った。パワードのメガ・スペシウム光線でやられそうになるが、タロウが割って入ったことで無傷で退け、呼び出したUF-0に乗って逃亡に成功する。アジトの海魔星に戻った後、集めたエネルギーをコダラーの卵に与え、戦士狩りのためにゴーデス五人衆を誕生させた。海魔星に乗り込んできたタロウに一度は追い詰められるが、グレートの声を使った演技でタロウを油断させたところに、暗黒バーニング・プラズマを直撃させて戦闘不能にした後、タロウのエネルギーを用いてコダラーを復活させることに成功する。しかし、コダラーに半殺しにされてしまい、ウルトラマンとコダラーが戦っている間に逃亡するが、コダラーに呼応して飛来して来たシラリーの絶命光線を浴びて死亡。
  • 主なオリジナル技
    黒い稲妻
    ゴーデス自らが作り出した暗雲から放つ稲妻。ゴーデスの言い伝えには「全力で戦うとき、天空ににわかに暗雲たちこめ、黒い稲妻が落ちる」とされている。
    戦闘エネルギー球
    ゴーデス細胞で集めたエネルギーで作り出した巨大な球体。これにより、ゴーデスは半永久的にエネルギーを得ることが出来る。第3回銀河最強武道会の出場者たちから奪ったエネルギーで作り出し、撤退後はコダラーの卵に与えた。
    暗黒バーニング・プラズマ
    ウルトラマンゴーデス状態から放つ強化版バーニング・プラズマ。オリジナルとは異なり、左腕から放つ。
ガシャポンフィギュアは仮面騎士とウルトラマンゴーデス状態の2種類で、前者は仮面を外すことができ、後者はゴーデス本体を取り外せばグレートとなるものと一体化しているものの両方が発売された。
UF-0 (ユーエフ.ゼロ)
ゴーデスが移動用の乗り物として使用する円盤生物。召喚時はゴーデスが右腕の一部を変形させた触角から呼び出される。ゴーデス共々、シラリーの絶命光線を浴びて死亡。
ガシャポンでもフィギュアを乗せることが出来る。
ゴーデス五人衆
ゴーデスが自ら生み出した部下たち。ウルトラ戦士に勝ちたいと願う怪獣や宇宙人達がゴーデス細胞の鎧「邪生鋼(エビルブレスト)」に取り込まれて誕生した。元の怪獣や宇宙人の力を20倍に強化しており、ゴーデス細胞も用いる。取り込まれた怪獣や宇宙人達は鎧が破壊されると解放されて元の姿に戻ることができる。コダラー復活のためのエネルギー確保のために、ウルトラ戦士を狙うが、全員が倒された。
ガシャポンでは劇中同様、鎧と中の別キャラクターを分けて遊べる。
邪生鋼戦士ブローガ(キングボックルブローズ
キングボックルを素体として覚醒。弁髪状の鞭からは電流も放つ。最もゴーデスに忠実で五人衆の事実上のリーダー。ゲルガン、デーガンと共にウルトラマンと戦うが、デーガンとゲルガンを倒され、自身も完全に追い詰められるも、本拠地を教える振りをしてウルトラマンの身体を乗っ取ろうとする。しかし、逆に超闘士のエネルギーを送り込まれて支配されてしまい、本拠地まで案内することになり、海魔星に着くと同時に超闘士エネルギーで意識は消滅。抜け殻となった鎧はウルトラマンがバランガを倒した直後、粉々に割られた。
邪生鋼戦士ギガルス(ゴラギガザウルス
ゴラを素体として覚醒。首のパーツが変形した二門式冷凍銃を駆使する。重装鉄鋼を装備した80と戦い、ゴーデス細胞を無力化されながらも実力差で追い詰めるが、重装鉄鋼を装備した助っ人のジョーニアスに冷凍銃を弾かれてしまう。ジョーニアスの猛攻に対して、素体であるゴラが元々持っていた炎熱攻撃を強化して放ったことで巻き返しを図るも、80の攻撃で隙が生じ、ジョーニアスの手で空中に放り出された後、スーパーバックルビームとスーパーロッキングスパークの挟み撃ちで倒された。戦い終えた後、ジョーニアスと80は元に戻ったゴラからゴーデスのアジトを聞き出した。
邪生鋼戦士ゲルガン(ベムラーゲルカドン
ベムラーを素体として覚醒。鎧そのものに翼があり、ベムラーの身体だというのに高速飛行を披露していた。ウルトラマン、デーガン、ブローガの戦闘に横入りし、ウルトラマンを狙うも、デーガンが瞬殺され、直後にギガルス戦に場面が移り、再び場面が戻ってきた時には既に自身も倒されていた。
ベムラーはシーダとの戦いが終わった後、ササヒラーと共に刑務所に収監されている姿が描かれたが、ゲルガン化したベムラーと同一人物かは不明(同じ牢にはキュラソ星人ガモスもいた)。
邪生鋼戦士デーガン(テロリスト星人デガンジャ
テロリスト星人を素体として覚醒。固有能力は不明。鎧が装着されていない部分の体と剣を見て、テロリスト星人の体を乗っ取ったと見破ったウルトラマンに元々の体の20倍に強化されていることを高らかに宣言するものの、それでは厳しくないかと言われた上に一撃で本体(鎧部分)を割られて倒された。
邪生鋼戦士バランガ(ツルク星人バランガス
ツルク星人を素体として覚醒。レーダー能力を持つ霧や相手の思考を鈍らせて動きを封じる毒ガスを用いる。本人曰く「ゴーデスの狡賢さを最も濃く受け継いでいる」ことから巧妙心が非常に強く、他の4人に邪生鋼戦士内でのリーダーを決めようとけしかけた上で、自分は本拠地にて、敵を生け捕りにした仲間であろうと仲間を倒した敵であろうと構わず襲い掛かるつもりで待ち伏せていた。ピッコロの案内で海魔星に現れたタロウを狙い、意識を失わせるガス攻撃をつかうも、最初から何も考えていないピッコロとブラックピジョンには毒ガスが通じず、彼らの手で中途半端にボコボコにされるという生き地獄を味わされ、戻ってきたブローガに泣きついて助けてもらおうとしたが、ブローガの意識はウルトラマンのエネルギーですでに力尽きており、それに気付かぬまま、ウルトラマンの拳で木っ端微塵に割られて倒された。
海魔神コダラー/究極魔神コダラー
宇宙全てを滅ぼす破壊神の一体で海の魔神。ウルトラマンの動きから格闘技も学ぶなど、学習能力も高い。
銀河最強武道会の参加者やタロウから奪ったエネルギーを利用したゴーデスの手で復活。ゴーデスを半殺しにし、ウルトラマンとの戦いでも互角以上の力を見せ、シラリーに吹き飛ばされたウルトラマンに放ったパンチで新装鉄鋼とウルトラクラウンを破壊する。パワードの捨て身の念力で操られたシラリーと同士討ちをすることになり、相打ちとなるが、シラリーと共にシーダに転生した。
シーダ時は下半身を構成することからシラリーとは逆に両腕を持たない。
天魔神シラリー/究極魔神シラリー
宇宙全てを滅ぼす破壊神の一体で天の魔神。絶命光線を最大の武器としている。
コダラーに呼応して復活。阻もうとしたキングに重傷を負わせた後、海魔星に飛来。逃亡途中のゴーデスとUF-0を絶命光線で葬った後、コダラーとの連携でウルトラマンや救援に駆けつけた鋼魔四天王も戦闘不能に追い込むが、パワードの捨て身の念力でコダラーと戦うように仕向けられてしまう。同士討ちは相打ちで終わったが、コダラーと共にシーダに転生した。
シーダ時は上半身を構成することからコダラーとは逆に両足を持たない。
  • 主なオリジナル技
    絶命光線
    口から放つ光線で、撃たれた相手は一発で生命活動が停止してしまう。不死身とされる程の生命力を持つゴーデスすらも殺してしまったが、重装鉄鋼には通用しない。合体後のシーダも使用。
究極魔神シーダ
シラリーとコダラーが合体して誕生した究極の魔神。上半身はシラリー、下半身はコダラーで構成されており、2体に分離することも可能。
2大魔神は宇宙を滅ぼすために生まれ、使命を終えた後は互いの能力で卵に戻るが、相打ちにより互いに組み合った状態のまま卵に戻った為、両者は合体して新生を果たした。
ウルトラキーでも完全には倒すことのできない強敵だったが、デルタスターの力を得たウルトラマンの突撃でシラリー側を倒され、残ったコダラー側はウルトラマンに恐怖した直後、スペシウム超光波で消滅させられた。
シラリーとコダラーは究極魔神状態も合わせてガシャポン化。シーダは究極魔神状態のシラリーとコダラーを合体させると再現可能。

エンペラ星人軍

皇帝宇宙人エンペラ星人
闇闘士やメタルモンスで構成された軍団を率いて銀河の侵略を開始した謎の宇宙人。
ウルトラの星の3つの秘宝を狙い、銀河の各惑星へ攻撃を仕掛ける。シルエットのみの姿で部下達に命令を下していたが、ウルトラ戦士達に追い詰められたジェロニモンを救う際、巨大な幻影として初めて姿を現す。そしてウルトラ戦士たちに更なる宣戦布告を告げて消えた。
エンペラ星人との決着は、漫画化されなかった玩具展開『超闘士鎧伝』にて展開されている。
エンペラ星人は当時名前のみの設定であった為、後の『ウルトラマンメビウス』に登場したエンペラ星人とはデザインは異なる。尚、このデザインは当時「円谷プロ公式デザイン」という触れ込みだった。
本作では「ウルトラの父はエンペラ星人の送り込んだ怪獣軍団を撃退しただけで、本人の姿は見ていない」とされている。
ガシャポンにより初の立体化。パート14と、鎧伝パート1にて、それぞれ発売。鎧伝ではフルカラーである。以下の部下たちも、その多くが1体ずつガシャポン化されている[22]
暗黒司祭ジェロニモン
エンペラ星人に仕える忠実な司祭。呪術や幻術を得意とする。
バルキーのイーストン星侵略に力を貸し、その後はブラックと共謀する。デストホーンで21を操るも、ウルトラ戦士たちの猛攻で空軍は壊滅し、正気に戻った21によってブラックも倒されてしまう。ウルトラ戦士たちに追い詰められたところをエンペラに救出された。
  • 主なオリジナル技・武装
    デストホーン
    2本の角を備えた兜。被せた相手を自分の意のままに操ることが出来る。21を洗脳する際に用いられるが、正気に戻った21の手で破壊された。
    暗黒時空
    愛用の杖で作り出した亜空間。ジェロニモンとブラックはこの空間に21を落とし、そこで21に洗脳を施した。
ガシャポンは、ウルトラベルとそれを隠すクイントータスの卵付きで発売。
闘士ザム星人
エンペラ軍三大参謀の一人で陸軍を指揮する。正々堂々とした戦法を好む武人にして剣豪。
シーダを倒した超闘士ウルトラマンの力に関心し、自らの手で彼を倒そうと戦いを挑む。例え倒されても頭部の脳魂が無事ならいくらでも再生可能で、超闘士ウルトラマンにパンチで頭を飛ばされた時も脳魂が無事だったため、短時間で再生した。
配下のエンペラ陸軍はテレスドンサドラアーストロンなど地上での活動を得意とする怪獣による闇闘士や[23]パゴスネロンガガボラなどをモデルにしたメタルモンスで構成。闘士ザム星人はドレンゲラン型の戦艦から指揮を執る。
完全版単行本第4巻の書き下ろし漫画では、キングジョーとアーストロンにオリジナルキャラクターと間違えられ、「着ぐるみが7つ以上作られている正式なウルトラ怪獣だ」と注釈したが、彼らはネオスという作品そのものを知らなかったため、ザム星人だけでなくネオスと21と一緒に仰天した。
闘士バルキー星人
エンペラ軍三大参謀の一人で海軍を指揮する。目的のためなら味方を犠牲にすることも厭わない卑怯で狡猾な性格。海軍を率いて秘宝の一つで結あるウルトラベルが隠されたイーストン星を攻撃、ジェロニモンの協力も得てウルトラベルの強奪に成功する。
配下のエンペラ海軍はグビラガイロスなど水中での活動を得意とする怪獣による闇闘士や、ゲスラピーターなどをモデルにしたメタルモンスで構成。闘士バルキー星人はサメクジラ型の戦艦から指揮を執る。
闘士ブラック指令
エンペラ軍三大参謀の一人で空軍を指揮する。他の参謀たちのように自ら前線に出ることは少ないが、情報収集は怠っていない。バルキー同様に頭脳派の参謀だが、ブラックの場合は利用できるものは何でも利用するタイプ。愛用の水晶からは敵の動きを封じる光線を放つ。
ジェロニモンに協力を持ちかけ、残る2つ秘宝入手のための作戦を行う。洗脳した21にウルトラキーを強奪させた後、ウルトラキーに対処出来るウルトラミラーを出させるべく、ウルトラキーで水星を破壊することを銀河中に宣言した。目論見通り、宇宙警備隊はウルトラミラーを出してきて、遊撃隊に対しても全空軍をぶつけることで対処も万全としていたが、ウルトラミラーの出現が4大守護闘士の集結も意味していることまでは知らず、ウルトラマンと守護闘士たちにより次々と空軍を倒されていき、戦艦もメタリウム光線、ワイドショット、バーニング・プラズマ、ストリウム超光波でダメージを受けた後、超闘士ウルトラマンの突撃により真っ二つとなって撃沈。逃亡しようとしたところをネオスの尽力で洗脳が解けた21のヴェルザードで切り裂かれた後[24]、手に持ってる水晶玉が割れて溶けてしまった。
配下のエンペラ空軍はギエロン星獣ガンダーなど飛行能力を持つ怪獣による闇闘士やペギラチャンドラーをモデルにしたメタルモンスで構成されている。闘士ブラック指令はサタンモア型の戦艦から指揮を執る。また、闇闘士やメタルモンスとは別にブラック指令直属の円盤生物で構成された偵察隊もおり、シルバーブルーメアブソーバデモスノーバブニョの5体がガシャポン化された。
雑誌掲載時は「ブラック司令」と表記されていたが、完全版単行本では「指令」に修正されている。
メタルモンス
エンペラ軍が送り込む量産型の戦闘機械獣。陸海空の各軍団によってタイプが異なるが、いずれもEXキューブをエネルギー源としている。どれも原典に登場した、着ぐるみを改造したものが元。
陸軍
ガボラ、パゴス、ネロンガがいる。頭だけ形が違い、胸部からミサイルを発射する。ガシャポンでも頭の差替えが可能。
空軍
ペギラとチャンドラーが存在。ペギラは一門砲、チャンドラーは三連ミサイルを両翼に装備。
海軍
ゲスラとピーターがいる。武器は口からのミサイル発射。ゲスラは水陸両用、ピーターは深海用。
鎧伝では陸軍最強のグランドキング、海軍最強のアクアキング(シーゴラスがモデル)、空軍最強のエアロキング(バードンナースがモデル)が存在しており、さらにその三機が合体することでグレイテストキングが誕生。ウルトラ三大秘宝を悪に染める力があるとされる。

ダークベンゼン軍

ダークベンゼン
『超闘士鎧伝』に登場。ウルトラマンとエンペラの最終決戦で次元が歪んだ影響で出現した、ベンゼン星人を束ねる王。ゼアス以外のウルトラ戦士を魔石の力で石に変えて封印してしまう。
鎧伝パート2にて、フルカラーで発売。
メフィラス星人IIゼットンIIエレキングII
ダークベンゼン配下の闘士たち。いずれもウルトラ戦士の仲間の闘士とは別個体で、原作のテレビシリーズに登場した「二代目(エレキングは再生)」がモチーフになっている。組み合わせは出光石油のCMでベンゼン星人が率いていた怪獣軍団に由来。彼らの鎧は「ソウルブレスト」といい、身に着けた者の精神力でパワーアップする(ミニブックより)
ゴルザメルバ
ダークベンゼンの配下怪獣たち。遺跡を訪れたゼアスを襲撃する。

OVA版の敵

彗星戦神ツイフォン(声:梁田清之
何万年もの間、怪彗星ツイフォンとして宇宙を彷徨い続けながら軌道上の惑星を破壊し続けていた生命体。破壊本能の塊とも言うべき存在で、本人の破壊及び旅の目的はないという。
地球へと向かう途中、彗星破壊の任務を帯びたタロウ達と邂逅し、超闘士タロウのストリウム超光波を受けて彗星は爆発するが怪獣型の本体は無傷。逆にタロウ達をあしらって地球へと侵入。闘士ウルトラマンやメフィラス大魔王達と戦い、さまざまなエネルギーを吸収して魔神の如き第2形態へとパワーアップ。そして月面でメフィラス大魔王、闘士ウルトラマンと再戦。メフィラスの超魔光閃を受けても死なず(この戦いでメフィラスは力尽きる)、ウルトラマンとの戦いで彼の命ともいえるカラータイマーを破壊してしまう。しかし、人々の祈りにより出現したデルタスターでウルトラマンは復活。再びカラータイマーを破壊しようとするも、逆に自分の頭部にダメージを負い、スペシウム超光波の前に砕け散った。
漫画版ではエンペラ星人編での回想内において、通常のツイフォンが描かれた。
ウルトラマン』第25話「怪彗星ツイフォン」での「3026年7月2日午前8時5分にツイフォンが次に地球に衝突する」という設定を元にしており、皮膚の模様や背中の羽など彗星怪獣ドラコに似ている点が多い(第1形態は顔つきを除けばほぼドラコそのもの)。
どちらの姿も、大型アイテム「フルカラークロス」にて発売された。

新章

闘士リフレクト星人
第4回銀河最強武道会にてベスト16入りし、1回戦でメビウスと戦った闘士宇宙人。原典と同様に慇懃無礼な敬語口調で喋る自信家。パフォーマンスとして、子供用☆保護ブースの観客席を破壊したところをメビウスに注意され、試合では追い詰められて無差別爆撃を仕掛けたことでメビウスの怒りを買い倒された。
グレゴール人/(ニセ)闘士ウルトラマンダイナ
変身能力を持ちウルトラマンダイナとして第4回銀河最強武道会に参加したが早々に闘士ガルタン大王に見破られる。対戦中にウルトラマンダイナミラクルとなった上で更に装鉄鋼を纏い闘士ウルトラマンダイナになるも、怒りに燃えたガルタンに倒される。
彼が纏う装鉄鋼は原典でウルトラマンダイナと戦う際に用意したリングがモチーフとなっている。
デスレム
第4回銀河最強武道会で闘士バキシムを破りベスト8に進出。皇帝騎団(こうていきだん)という拳法流派に所属。冷静沈着な性格で、作中でも暴慢なグローザムを窘める一面を見せている。何らかの目的で動いており、グローザムからは「謀将(ぼうしょう)先生」と呼ばれている。
グローザム
第4回銀河最強武道会でセブン21を破りベスト8に進出。皇帝騎団という拳法流派に所属。デスレムとは対照的に、粗暴かつ下劣な性格をした無頼漢。962もの惑星を滅ぼしてきた。原点と同様に強烈な冷気を操り、不死身のグローザムの異名をとる。試合中、メビウスを皇帝空間に引きずり込み、天騎甲(エンブレスト)を纏う。

その他

大会の観客等といったモブキャラとしてウルトラシリーズの怪獣・宇宙人等が多数姿を見せており、オイルドリンカーアストロモンスザキラバルロボネズエリカ乙姫怪竜メイツ星人ムルチなど、原作で同じエピソードに登場したり、何らかの関連がある者同士が近い席に座っていることも多い[25]。『ウルトラマンUSA』のウルトラウーマンベスとウルトラマンチャックも観客として登場した。

他にも、『ミラーマン』や『ジャンボーグA』、『チビラくん』や『快獣ブースカ』といったウルトラシリーズ以外の円谷作品に登場した怪獣の姿も描かれている。

完全版の巻末ではコスモスやCREW GUYS の面々など連載以降に放送された作品のキャラが登場し、各巻の裏表紙には『初代』から『A』までの各女性キャラが描かれている[26]

オリジナル設定

闘士(ファイター)
極限まで鍛えられた身体に装鉄鋼を纏った戦士の敬称。ただ単に鎧や武器を纏ったものは闘士とは呼ばれず、怪獣の場合は「武装怪獣」と呼ばれる。メフィラスやヤプール軍のように装鉄鋼を纏いながらも、闘士を名乗らないものもいる。
超闘士(ちょうとうし)
暗黒の宇宙を光で満たし、星をも一撃で砕くとされる銀河伝説の最強戦士のことで発動時の身体は黄金色に包まれる。ウルトラマンとタロウが超闘士に覚醒した。ただし、超闘士は3分間しか維持することができず、3分以上超闘士でいると体の組織がボロボロになり死に至ってしまう。それを回避するにはウルトラホーンもしくはウルトラクラウンを用いる必要があり、それらを用いて超闘士化した際は頭部の角のほうに超闘士のエネルギーが貯蔵・制御され、半永久的に超闘士の力を使うことが出来るようになる。黄金の輝きも角のみとなり、ウルトラホーンの場合は巨大な角にもなる。ウルトラマンは初めて超闘士になった際は、その力をコントロール出来ず、死んでしまったが、復活後はコントロール術を身に付けたことにより、超闘士状態を解くことも可能になった。タロウは超闘士のコントロールも含めた特訓をメフィラスから施された。
守護闘士(しゅごファイター)
東西南北の各銀河のリーダーを務める闘士ウルトラ戦士の敬称。守護闘士用の装鉄鋼は各自毎にデザインは異なるも、マント付きの黄金鎧であることは共通している。
装鉄鋼(メタルブレスト)
闘士が用いる鎧。幾つかのギミックを内蔵したものもある。ウルトラ戦士用のものは地球製で、各特捜チームから贈られており、カラータイマーをガードするのが本来の目的である。ウルトラマンとタロウは、後に新装鉄鋼(ニューメタルブレスト)を纏う。ヤプール軍は異次元パワーを制御するために着用。
重装鉄鋼(ダブルブレスト)
ゴーデス細胞への対策として開発された装鉄鋼。ノタニー博士の設計・開発による超鏡クリスタル硬材製のエネルギー増幅メタルが用いられており、ゴーデス細胞だけでなく身体を外部から侵す効果に有効なことから絶命光線にも対処出来る。ウルトラ戦士が用いる場合は、ウルトラ戦士が元々持っている光の力も増幅して使用される。
ウルトラクラウン
ウルトラの父やタロウのようなウルトラホーンを持たないウルトラマンが超闘士の持つ膨大なエネルギーを貯蔵・制御し、3分以上超闘士として闘うことが出来るようにするための装備。キングと共に開発し、太陽神の内部で精錬されていた。普段はアームレットの形で左腕に装着されているが、いざという時にヘッドギア状に変形させ頭部両側部に装着する。2大魔神戦とツイフォン戦で破壊されたことがあり、修復は早くても一ヶ月かかった。
『ウルトラマンT』の第51話に登場したアイテムと同名だが全くの別物。
デルタスター
超闘士ウルトラマンが超闘士を超えた超闘士の力を発したときに出現するカラータイマーで宇宙伝説の永遠の命と呼ばれている。
ウルトラマングレートの変身アイテムである「デルタ・プラズマー」に似たデザインになっている。
交信用マント(正式名称不明)
ウルトラマンが精神体の際に着用したマント。キングのウルトラマントに酷似しており、短時間であるが、左の肩当にキングが力を送り込むことで、遠くにいる人物の前に着用者の姿を映し出して会話を行うことができる。尚、着用前のウルトラマンの身体は霊体ゆえに青白かったが、着用後は生前同様の状態になっていた。
ハイパーエネルギー・ハイパー化
一時的に浴びた者に強力なパワーを与えるエネルギーであり、それによって異様なまでにパワーアップした姿をハイパー化と呼ぶ。しかし鍛えてない者が浴び続けると身体機能が暴走し、死の危険すら伴う。ゼットン、メフィラス、ウルトラマンの3人が使用し、ウルトラマン以外はハイパー化に用いた。ハイパーマザロンやハイパーヤプールはハイパーエネルギーではなく異次元パワーを用いての変身だったが、ハイパーゼットンを彷彿させたことからハイパーの名を冠して呼ばれた。
超エネルギー増幅装置
ハイパー化以上のパワーアップを可能としながらも、副作用で死に至る危険性を備えたことから、悪魔の発明と呼ばれるようになったプロテクター。メフィラスがツイフォンを倒すために使用。
EXキューブ(エネルギーエックス キューブ)
莫大かつ高純度のエネルギーを貯蔵する銀河最大といわれる発明。宇宙規模の文明の発展を促したが、エンペラ軍のメタルモンスのエネルギーにも用いられることになった。ウルトラ戦士は回復手段としても使っている。
ダイモード・クリスタル
キング星に存在するエネルギー宝玉。ウルトラ戦士の身体を超活性化させるほどの大エネルギーを秘めており、超圧力で圧縮することで完成する。
モデルは『ウルトラセブン』第40話に登場した、ダイモード鉱石。
ホーク・ウェポン
ノタニー博士が設計し、地球人チームが開発した、セブン専用装備。ウルトラホークをモチーフとしており、トランスポーターにもなる戦闘機モードと戦闘時の武器モードの2つの形態を持つ。セブン専用装備ゆえに、セブン以外が使用した場合は負担が大きい。ヤプール大戦において開発され、最終決戦で全機失われた。その後、再生産・改修をされて、ツイフォンとの戦いで用いられた。改修後はライザーGを初めとした地球人チームの巨大ロボットの装備としても用いられるようになった。
G-ウェポン
地球人チームが開発した巨大ロボット。ホーク・ウェポンや専用の鎧を装備することが出来る。
パワード流派
パワードが創設した拳法。自分の精神を極限まで鍛え上げ、肉体の強さのみならず、魂の強さまでも追求している。打倒ゴーデスのために編み出された。ゴーデスとの戦いが終わった後は宇宙警備隊に協力し、西銀河でエンペラ軍と交戦している。
ウルトラ魂
ウルトラマン曰く「皆の宇宙を守り抜きたいという使命感」ウルトラマンからウルトラ魂を教えられたタロウは、後にネオスと21にもウルトラ魂を教えた。
銀河遊撃隊
エンペラ軍に対抗すべく、宇宙警備隊が結成した特殊部隊。隊長のウルトラマンとネオスと21の2大隊員で構成されている。スターフェニックスで各銀河を駆け巡って、エンペラ軍と交戦。
スターフェニックス
ワモート博士が設計した銀河遊撃隊専用の超光速銀河遊撃艇。モチーフは流星マーク。ブラック司令によってウルトラキーが強奪された際、ノタニー博士の案により武装や駆動性に改修が施された。
玩具では『激闘要塞スターフェニックス』の名称で発売。基本形態の飛行モード、要塞形態の突撃要塞モード、1号機・2号機・3号機からなる分離モード、1号機と2号機が合体した突撃戦闘機モードを持つ。
ウルトラミラー
ウルトラキーとウルトラベルと同じウルトラの星の秘宝。普段は異空間に隠されており、使用するためには東西南北の4大守護闘士が同じ場に集結しなければならない。それゆえに「幻の鏡」と呼ばれている。その者の本当の心を映し出す効果を持ち、ウルトラキーの光線を跳ね返すほどの盾としても機能する。ネオスはウルトラミラーを用いて、21の心に語りかけて正気に戻すことに成功した。
太陽の棺
ウルトラの星の三大秘宝をウルトラクロスに戻すための棺。
ウルトラクロス
ウルトラの星の三大秘宝の本来の姿にして古代ウルトラ人が製作した鎧。
銀河最強武道会
銀河の覇者を決める武道大会。第1回大会は銀河連邦主催で、優勝者は闘士ウルトラマン。第2回大会はミスターヤンド主催で、優勝者はメフィラス大魔王。第3回大会は、ウルトラの父主催で開催されたが、優勝者は決まらなかった。第4回大会もウルトラの父主催で開催され、会場には第1回大会優勝者のウルトラマンと第2回大会優勝者のメフィラスの胸像が飾られている。いずれの大会も悪しき野望に利用されて混沌と化している。また、試合中はエネルギー回復アイテムの使用は禁じられている。
エネルギー電磁光(でんじこう)
第2回銀河最強武道会のリングに設置されたシステム。五千万ルパークゆえに触れれば黒焦げになる程の威力がある。目には見えず、激突時にのみ、可視光線となる。上空は三百メートルまで上昇可能。ヤンドとマザロンの自作自演により「観客の安全と選手たちが力を出しやすくする」という名目の元にベスト8から展開された。マザロンがハイパー化した際に生じたエネルギーを持ってしても破れなかったが、そのおかげで観客に被害は出ずにすむと、皮肉にも建前上の「観客の安全」に繋がった。
超空間爆弾
ヤプール軍が超闘士抹殺のためにリング下に仕掛けた爆弾。その威力は惑星の半分を吹き飛ばす程。ウルトラマンとメフィラスに追い詰められたマザロンは、この爆弾を起動させて、観客を人質にすることで、ウルトラマンとメフィラスに反撃を行うが、ウルトラマンとメフィラスの連携による超テレポーテーションでリングごと無人の惑星に移動させられ、人質作戦は無効化した上、ウルトラマンが爆発のエネルギーを体内に取り込んだことで、超闘士に覚醒を果たすことになった。
プロテクトフォーメーション
第3回銀河最強武道会の観客席をシェルターに変形させる機能。リモコンはレフリーの頭文字のRが刻まれたバッジの形状をしており、ゾフィーが左胸に身に着けている。ゴーデスの存在を思い出したウルトラの父の指示により起動させ、観客たちを被害から守った。尚、シェルター内では、タロウに扮した万丈アナとキングに扮したノタニー博士による準決勝予想試合が展開された。
ヤプール次元
ヤプールの故郷の次元。超高温・超重力・猛毒性の大気で覆われており、弱肉強食を体現した世界。超獣は当初は侵略用ではなくヤプール次元で生き延びるための生体改造だった。滅亡が決まったことから首領ヤプールはテリブル・ゲートを開発し、その為に第2回銀河最強武道会とヤプール大戦を用いた。戦いの末、改心したヤプールは故郷に戻ったが、ヤプール次元が復興したかどうかは定かではない。
テリブル・ゲート
ヤプールがメビウス星で長年の時を費やして開発した次元融合装置。ヤプールはテリブル・ゲートからヤプール次元の異次元エネルギーを三次元宇宙に流し込むことで、三次元宇宙をヤプール次元と同じ環境に変えて、滅び行く故郷を救おうとした。完全に開いた後、ヤプールにエネルギーを送り込んでいたが、ヤプールがタロウから受けたダメージの影響でゲートは暴走してしまい、ヤプール次元の滅亡を加速させてしまうが、タロウのコスモミラクル光線でゲートが破壊されたことで、ヤプール次元の完全崩壊は免れた。
惑星C-93
第1回銀河最強武道会が開催された惑星。銀河連邦の首都がある。
惑星S-40
ガッツブラザーズがレオ兄弟に捕えられるまで滞在していた惑星。
惑星Q-49
第2回銀河最強武道会が開催された惑星。
惑星TM-27
タロウとメフィラスが修行を行った惑星。文明レベルが低い星であり、ブラックピジョンと組まされたヤプールコマンドたちは、この星の侵攻を行うことになったが、ブラックピジョンの裏切りと修行中のタロウにより失敗。援軍を連れて戻ってきたが、超闘士になったタロウによって援軍も壊滅させられた上、メフィラスのテレパシーによりヤプールの本拠地がメビウス星にあることを知られるはめになった。
サンド星
星全体が砂漠の惑星。ヤプール大戦では宇宙最大の激戦区となり、ヤプール軍幹部のバラバとの戦いも行われた。
リーズ星
星全体が氷の惑星。ヤプール大戦ではヤプール軍幹部のアンチラ星人によるセブン抹殺の地に選ばれ、捕らえられていた本物のジャックもこの星に幽閉されていた。
ヒール星
ヤプール大戦時には多くの避難民が集まった惑星であり、エース、グレート、エースキラーたちもこの星の警備に当たっていた。ヤプール軍幹部のアプラサールことアプラサとの戦いの地にもなった。
メビウス星
ヤプールの本拠地でマイナス宇宙に存在する惑星。特定の宇宙座標から超光速で突入して初めて到達出来る。星の内部には、無数の次元のリングで構成された次元回廊、超獣の怨霊が漂っている暗き闇の淵、多くの神殿とテリブルゲートが配置された輝きの間がある。タロウがテリブルゲートを破壊した影響でメビウス星も消滅した。
海魔星
ゴーデスの本拠地でコダラーの卵が置かれていた惑星。
セントール星
東西南北のどこにも属さない田舎星。ウルトラキーが隠されていた。
イーストン星
東銀河にある惑星。ウルトラベルが隠されていた。

OVA

1996年9月25日発売。時系列としては、ゴーデス編終了後からエンペラ星人編の間に位置付けられている[2](重装鉄鋼やデルタスター、エンペラ星人編におけるメフィラス大魔王の描写など)。

これまでウルトラシリーズの現像を担当していた東京現像所が製作にかかわった最後のシリーズとなった(本作以降の現像所はIMAGICAである)。

ストーリー

宇宙警備隊により宇宙が平和統合され数十年経った地球暦3026年。地球では地球の銀河連邦加入100周年を記念して闘士ウルトラマンとメフィラス大魔王との試合が行われていた。しかし、宇宙から巨大彗星ツイフォンが地球に襲来。闘士達は破壊を試みるも敵わず、地球に到達したツイフォンには超闘士になったウルトラマンでさえ敵わず、傷付き倒れてしまう。

スタッフ

主題歌

  • OP:「超闘士ウルトラマン」
  • (作詞:青木久美子/作曲:池毅/編曲:戸塚修/歌:前田達也
    • 「超闘士」はスーパーファイターと読む。
  • ED:「do do la do」
  • (作詞:須藤ひとみ、青木久美子/作曲、編曲:高橋竜/歌:須藤ひとみ)
    • 実際に本編エンディング部分(映像はエピローグ展開を見せるアニメとスタッフクレジット)で流れたのはOPと同じ「超闘士ウルトラマン」。アニメ終了後、本編のダイジェスト編集による「do do la do」のPV的な映像が流れる構成となっていた。

ゲーム版

ゲームボーイ用ソフトとして1994年8月26日にエンジェルより発売。物語は原作の「メフィラス編」を忠実に再現しており、ウルトラマンが打倒ゼットンの為の修行を終え星に帰る所からメフィラスを倒すところまでのストーリーとなっている(イージーモードではその前のハイパーゼットンまで)。キャラクターはウルトラマンのみ使用可能で基本的には横スクロールのアクションゲームだが、星と星を行き来する宇宙空間はシューティングゲーム、ボス戦は格闘ゲームとなっている。また、クリアするとボス戦のみを選べるモードも出現する。

操作は「十字キー左右で移動、下でしゃがむ」「Aボタンでジャンプ」「Bボタンでパンチ」とシンプル。必殺技はBボタンの溜め撃ちで発動し、下のゲージに表示される溜め時間によって、百烈拳、八つ裂き光輪、スペシウム光線が使用可能となり、MAXゲージ+コマンドでスペシウムアタックを出せるようになる。また、特殊技として下+Aボタンでバリアーを張ることが出来る。

脚註

  1. ^ 脚本家・漫画原作者である三条陸の別ペンネーム。
  2. ^ a b 大石真司、江口水基・島崎淳・間宮尚彦『円谷プロ全怪獣図鑑』小学館、2013年、261頁。ISBN 9784096820742 
  3. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、「ウルトラ版『ドラゴンボール』」と称している[2]
  4. ^ ベスト16でバルタンとガッツ、ケムールとザラブ、いずれの試合も引き分けで終わったことから、ウルトラマンと覆面男の試合はベスト8から準決勝に変わった。これらの展開も覆面男ことメフィラス大魔王の策略によるもの。
  5. ^ 超生命体であるウルトラ戦士に明確な死の概念はないが、肉体を失い精神だけになった場合は死以外の何ものでもないとされている。
  6. ^ ウルトラマンA』において、アンチラ星人が郷秀樹に化けて登場したことへのオマージュ。ウルトラブレスレットは右腕に装備していた。
  7. ^ 完全版単行本第3巻における栗原仁のコメントによると、原作担当の瑳川竜から「マンやセブン達には絶対にギャグをさせないで下さい」と釘を刺された上で、「エースはギャグをしてもいいですよ」と言われたため、自由に描かれたとのこと。
  8. ^ それまではメフィラスのことを「あいつ」や「あんた」と呼んでいたが、救援を懇願した際には「あなた」と呼んだ。
  9. ^ 修行から帰還する描写は『ウルトラマンタロウ』第1話冒頭のオマージュ。
  10. ^ その際、ウルトラマンはタロウにウルトラ魂を教えていたことを忘れていたという天然を見せた為、タロウは「あなたが僕に教えてくれたことですよ」と告げた。
  11. ^ 完全版単行本第4巻における栗原仁のコメントによると、再登場した際に初登場時の顔を忘れていたのが原因とのこと。
  12. ^ 台詞は『ウルトラマン』本編におけるメフィラス星人の去り際を踏襲。
  13. ^ シナリオ段階で登場が予定されており、楳図かずおの漫画版『ウルトラマン』に登場したダダも含んでいる。
  14. ^ この際、原作と同じ「ダメだウルトラマンは強い」と発言している。
  15. ^ 映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』における怪獣軍団の構成と同一。尚、怪獣帝王の肩書きにレッドキングは唖然としていた。
  16. ^ ただし、イラストでは一緒に描かれたピット星人のほうが大きく描かれていた。
  17. ^ 原典における多々良島の怪獣繋がり。
  18. ^ 完全版単行本4巻における栗原仁のコメントによると、カプセル怪獣の初登場が“セブンとウルトラマンの子供の頃の回想シーンの背景”だったので、そこでアギラを子供に描いた流れで以後も「子供」だったとのこと。回想シーンにカプセル怪獣を出したのは瑳川竜の指定ではなく、栗原仁の独断だったとも述べられている。
  19. ^ 完全版単行本第1巻における栗原仁のコメントによると、当初、防衛チームは肖像権の問題から似せないで描くことになっていた。だが、連載前のキャラシートにふざけて描いたことから、「これだけ、ふざけて描いてあったら別人でしょう」とGOサインが出た。万が一、クレームが付いたら、「別人」で押し通すつもりだったとのこと。
  20. ^ 単行本には、本編未登場のW.I.N.R.をメインとしたおまけ漫画が描かれた。尚、完全版も合わせることで、どの防衛チームも女性隊員は必ず描かれた。
  21. ^ 過去の大会の出来事から「正体不明の参加者は大会を荒らす」と他の参加者たちに煙たがられたが、コンピューターがウルトラ戦士と判断したことや礼儀正しい態度、クリーンファイトを用いることで、パワードと対戦するまではやりすごしていった。
  22. ^ 陸海空3軍にいる参謀と同属の兵士や一部の闘士怪獣・円盤生物などはガシャポン化されていない。
  23. ^ 3体とも漫画版には未登場だったが、完全版単行本第4巻の書き下ろしイラストで描かれることになった。尚、テレスドンの書き下ろしイラストには関係者として、女性地底人デットンも一緒に描かれた。
  24. ^ この逃亡から止めを刺されるまでのシーンは、内山まもるの漫画版『ウルトラマンレオ』(『小学二年生』版)最終回を踏襲したものとなっている。
  25. ^ 完全版単行本1巻における栗原仁のコメントによると、元々は今後のストーリーに差し支えがないように既存のキャラを使わないようオーダーがあったが、結局既存のキャラになったとのこと。実際にバルキー星人やギエロン星獣、モングラーなど、観客や大会参加者として登場した後、別個体がストーリーに絡んできたキャラもいる。
  26. ^ 第1巻はフジ、第2巻はアンヌ、第3巻はアキ、第4巻は夕子。なお、第3巻の裏表紙にはアキだけでなく健と次郎も描かれており、カバー裏表紙には文句を言う丘とそれに対してツッコミを入れる上野が描かれていた。第4巻のカバー裏表紙には美川が描かれている。

関連項目

外部リンク