チャイヨー・プロダクション

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チャイヨー・プロダクション (Chaiyo Productions Co. Ltd.) はソムポート・セーンドゥアンチャーイが率いるタイ資本の会社。本社はバンコクにあり、アユタヤ県にスタジオを持つ。なお、「チャイヨー」とは「万歳」の意味。

ソムポートは日本に留学して円谷英二から特撮技術を学んだ人物で、日本の特撮映画・テレビの影響を受けた、映画・テレビ作品を制作している。

1970年にテレビシリーズ『チャラワン』を製作。1973年にはタイ初の本格的な特撮映画、『ターティエン』を製作し、当時のタイ映画の歴代ベスト1となる300万バーツもの売り上げをあげた。その後も特撮映画を作り続けたが、1985年の『エリマケトカゲ一人旅』以降は映画制作から撤退し、テレビ番組を製作している。

日本以外でウルトラマンのキャラクターを商用目的で利用する権利を持つとされるが、この権利は一言では解説できない非常に複雑な状況になっているため、詳細は#ウルトラマン訴訟に記す。

最近ではバンコクのプラトゥーナム近辺にウルトラマン博物館(後述)を作っている模様。

目次

[編集] ウルトラマン訴訟

チャイヨー・プロダクションは円谷皐が1976年にソムポートと結んだ不定期間の日本以外における独占権に関する契約書[1]を元に、日本国外で事業を展開し、商品に円谷チャイヨー・プロダクション(TSUBURAYA CHAIYO Co., Ltd.)として著作権表示を行ったりしていた。この契約書を無効とし、円谷プロダクション1997年にタイで、また1999年に日本でそれぞれソムポートに対して裁判を起こした。

日本国内での裁判においては、東京地方裁判所東京高等裁判所は「日本の管轄ではない」として、円谷プロの訴えがいったんは退けられた[2]が、2001年6月に最高裁判所が「日本で審理可能」と差し戻す判断を下した[3]。これを受けて、2003年から始まった差し戻し審は全て円谷プロの敗訴[4]で、2004年4月の最高裁判決で円谷プロの敗訴が確定した[5]

2006年5月18日には、逆にチャイヨー側が東京地裁で円谷プロダクションを相手取り、日本国外でのウルトラマンの独占的利用権が侵害されたことを理由に、12億5000万円の損害賠償を求める訴訟が起こされている[6]

なお、ウルトラマンに関する権利を巡る同様の裁判は、タイや中国など日本国外でも行われている[7]

2003年3月、タイの最高裁はウルトラシリーズ6作品(『ウルトラQ』~『ウルトラマンタロウ』)と『ジャンボーグA』の日本国外における使用権はチャイヨー・プロダクションにあるとして日本側は敗訴した。ただし、チャイヨー側が主張していたウルトラマンそのものの著作権、(新作の)制作権といった権利は却下されており、チャイヨーが独自に制作している『ウルトラマンミレニアム』などは極めてグレイゾーンに位置する作品であるといえる。また、権利が認められたのは『ウルトラマンタロウ』までのウルトラシリーズであるにもかかわらず、その後の『ウルトラマンレオ』や『ウルトラマンコスモス』などの別作品を使ったグッズなどを独自に販売している。

その後、2007年4月にタイの知的財産・国際貿易裁判所は、チャイヨーに対し、『ウルトラマンミレニアム』などチャイヨーによる独自の新キャラクターや、前述のウルトラシリーズ6作品を除くウルトラシリーズのキャラクター(『ウルトラマンコスモス』など)の利用を認めないとする円谷プロ勝訴の判決を出している[8](ただし、この判例はタイ国内のみで有効である)。

2008年2月、タイの最高裁はそもそもの問題となった独占権に関する契約書[1]について偽造されたものであると認定。ソムポートがウルトラマンの共同創作者であるとの主張も却下し、キャラクタービジネスの停止と損害賠償金およびその利息の支払いを命じる円谷プロ全面勝訴の判決を出している[9]

なお、日本国内では最高裁で円谷プロ側の敗訴が確定しており、再審も困難なため、日本国内ではチャイヨー側の勝訴は変わらない。日本での判決は日本国内のみしか効力がなく、同じくタイでの判決はタイ国内でしか効力がない。そのため、タイと日本以外の第3国でウルトラシリーズ関連のビジネスを行う場合、円谷プロとチャイヨーのどちらとライセンス契約したらいいか不明であり、どちらか一方とだけ契約した場合、訴訟リスクを抱える状態となっている。チャイヨー側にとっては、権利は日本国外のもののため、チャイヨー側が主な市場として来たタイ国内の訴訟で権利が否定されたことは、痛手となっている[10]

[編集] ウルトラマン博物館

タイのアユタヤに郊外に、約10億バーツ(約29億円)をかけて建築する。2006年6月着工、2009年頃オープン予定[11]

[編集] キャラクター

[編集] ウルトラマンに関連するキャラクター

チャイヨー・プロダクションでは独自のウルトラマンを発表している。

ウルトラマンミレニアム (ULTRAMAN MILLENNIUM)
ムエタイで戦う青い目のウルトラマン。必殺技はルナパス・ビームなど。以前、地球に来たときに起きた「次元の墓」と呼ばれる事件(詳細不明)を解決したことで他のウルトラマンから信頼を得たとされる。
  • 身長:40メートル
  • 体重:4万トン
  • 年齢:2600歳
ダークウルトラマン (DARK ULTRAMAN)
赤い目で黒い模様があるウルトラマン。ウルトラマンミレニアムのライバル。必殺技はアタック・ビームなど。4万年前に始めて地球を訪れた。「次元の墓」事件を起こしたウルトラマンとして、かつてミレニアムに倒されたが復活した。本質的には善の心を持っているが、自分の意思では善の心も悪の心もコントロールできない・・・。
  • 身長:45メートル
  • 体重:4万5千トン
  • 年齢:7万歳
ウルトラマンエリート (ULTRAMAN ELITE)
青くて大きな四角い目が特徴のウルトラマン。一般的なウルトラマンの2倍の能力を持っている。ウルトラセブンと同じく全身が赤い「レッド族」の血を受け継ぐ。他のウルトラマンに比べてまだ若いため戦闘経験は少ないが、次元を超えての移動が最も速い。
  • 身長:42メートル
  • 体重:4万2千トン
  • 年齢:2400歳
エルボー星人
ウルトラマンミレニアム、ダークウルトラマン、ウルトラマンエリートの宿敵。故郷のエルボー星が破壊されたため住む星がない。ウルトラマンが自分たちの星を破壊したと誤解していて、ウルトラマンを恨んでおり、ウルトラマンがいる地球を訪れて滅ぼそうと考えている。
  • 身長:45メートル
  • 体重:5万5千トン

[編集] ウルトラマン以外のキャラクター

ジャイアント
ハヌマーン

[編集] 代表作

[編集] PROJECT ULTRAMAN

2006年6月より、中国でチャイヨー・プロダクション制作のウルトラマンが放映される予定だったが、裁判の影響で放映中止に。また、2008年に円谷プロ側が全面勝訴し、海外の著作権を失ったため、今後放映することは事実上不可能となった。

[編集] ストーリー


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


時は近未来、地球に巨大な隕石が落ち、その影響で発生した大津波により全世界の人口が半減する。人類はそこから復興に向けて歩みだしたが、やがて地球はマスクを被った男達に支配され、それに合わせるかのように13体もの怪獣が次々と地球を襲い出す。怪獣達は何かの目的があって地球を襲っているようだ。「ミレニアム」「ダーク」「エリート」が互いに力を合わせ、地球の平和を守るため、これに立ち向かっていく。

[編集] キャスト

  • ウルトラマンエリート:鄭伊健
  • ウルトラマンミレニアム:マシュー・ディーン
  • ダークウルトラマン:レイ・マクドナルド
  • Dr.ワタナベ:矢野かずき

[編集] 脚注

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  1. ^ a b 関連する外部リンク:
  2. ^ 関連する外部リンク:
  3. ^ 関連する外部リンク:
  4. ^ 関連する外部リンク:
  5. ^ 関連する外部リンク:
  6. ^ 外部ソース:
    • ウルトラマン利用権巡り円谷プロを提訴・タイ人会社社長(日本経済新聞 2006年5月19日/ネット上での掲載はすでに終了されている)
      http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060519AT1G1802G18052006.html
  7. ^ 関連する外部リンク:
  8. ^ 関連する外部リンク:
  9. ^ 関連する外部リンク:
  10. ^日本経済新聞』2008年3月10日号。
  11. ^ 関連する外部リンク:

[編集] 外部リンク

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