甦れ!ウルトラマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
甦れ!ウルトラマン
監督 円谷昌弘
脚本 市丸宗治
おおいとしのぶ
早川優
製作 円谷一夫
ナレーター 浦野光
出演者 黒部進
小林昭二
二瓶正也
毒蝮三太夫
桜井浩子
音楽 平岩嘉信
主題歌 森の木児童合唱団
「ウルトラマンの歌」
編集 円谷昌弘
配給 松竹
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開 日本の旗 1996年3月9日
上映時間 23分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

甦れ!ウルトラマン』(よみがえれ ウルトラマン)は、1996年3月9日松竹系で公開された短編映画。同時上映の『ウルトラマンゼアス』、『ウルトラマンカンパニー』と共に「ウルトラマン ワンダフルワールド」として公開された。

概要[編集]

ウルトラマン』最終回「さらばウルトラマン」のパラレルワールドゼットンにウルトラマンが倒されてから1ヵ月後、ウルトラマンと科特隊が、謎の宇宙人(ゼットン星人)によって操られる怪獣軍団と戦うというストーリー。

本作で、テレビ放送当時はカタカナ表記の苗字しか判らなかった科学特捜隊のメンバーの氏名が漢字表記で判明した。

過去の映像を編集し、台詞をすべて新規のアフレコに差し替えることによってまったく新しい話を作るという、非常に斬新かつ大胆な手法で製作されている。パンフレットには続編の制作を予感させるコメントが掲載されていたが、その後小林昭二が逝去したため実現には至らなかった。

新規映像としてウルトラマンが分身して5人になるシーンとエネルギー切れ寸前のウルトラマンがイデが開発したミサイルで復活するシーンがある。

TV版ではウルトラマンが戦うほど防衛チームの存在意義が失われるというテーマが提起されたが、本作では防衛チームが怪獣を倒すほどウルトラマンの必要性がなくなるという正反対の展開になっている。

『ウルトラマン』との相違点[編集]

  • 『ウルトラマン』の最終回では、ウルトラマンはゼットンとの戦いに敗れた後、ハヤタと体を分離し、地球を去るが、本作ではウルトラマンは存命しており、ハヤタと一心同体のまま、地球に留まっている。
  • 『ウルトラマン』において悪の怪獣ではなかった怪獣のウーとヒドラが、ゼットン星人配下の悪の怪獣として扱われている。『ウルトラマン』では両者とも倒されることはなかったが、本作ではウルトラマンのスペシウム光線がヒドラに命中し、爆破する描写がある。
  • 謎の宇宙人が率いる円盤部隊は『ウルトラマン』の最終回では地球総攻撃を企て飛来したゼットン星人の円盤だが、本作ではホログラフ(立体映像)となっている。

ストーリー[編集]

ゼットンとの戦いからストーリーは始まる。

ゼットンはムラマツ、アラシ、フジの攻撃で足止めされイデの新兵器[1]で倒される。

それから一ヶ月後、向かう所敵無しな科特隊に比べ、ゼットンとの戦いで深い傷を負ったウルトラマンはスランプに喘いでいた。アラシ隊員は怪獣を倒しているのは我々だとして、ウルトラマンはもう当てにしなくてもよいと言い出し、偶然それを聞いたハヤタ隊員は自分の存在理由に悩む。

その後、ハヤタ隊員はウルトラマンと一体になって手に入れた能力で怪獣総攻撃を予知するが、この事を話したら、自分がウルトラマンである事がバレてしまうかもしれないと悩んでしまう。そして謎の円盤軍が襲来。しかし、それは単なる立体映像で、その隙に科特隊本部に侵入した謎の宇宙人は岩本博士を乗っ取って本部を破壊する。謎の宇宙人は戻って来た科特隊に倒されるが、謎の断末魔を残して消える。それこそ怪獣総攻撃開始の合図だった。

断末魔と共に最初に鬼ノ台丘陵の洞窟からドドンゴが出現。ハヤタ隊員とイデ隊員が向かうと、そこにピグモンがいた。しかし、ピグモンはドドンゴが起こした落石の下敷きで死んでしまう[2]。ピグモンの死を目の当たりにしたハヤタ隊員はベーターカプセルを見つめて、「俺は一体、何を…!」と迷いを振り切ってウルトラマンに変身、見事ドドンゴを倒した。

一方、ムラマツキャップ達はレッドキングを撃破[3]。しかし、今度は数ヶ所で一斉に怪獣が出現。ウルトラマンは新しい分身戦法、ウルトラセパレーションを使って、それぞれの戦いに向かう。

5人に分身したウルトラマンはまず宇宙でキーラと戦い、地球でゴモラヒドラウーザンボラーケロニアと戦う[4]

ウルトラマンが各地で戦っている頃、科特隊本部を再びゼットンが襲撃。一度はハヤタ隊員の姿に戻るが、ゼットン出現を聞いて再びウルトラマンに変身。

再びゼットンと戦うウルトラマンだが、前回と同じ展開になり、苦戦を強いられる。ウルトラマンのカラータイマーが点滅した時、イデ隊員が発明したスタミナカプセルがアラシ隊員によって撃たれ、ウルトラマンはスタミナ回復。新技マリン・スペシウム光線で遂にゼットンを倒すのだった。

戦いが終わって喜び合う科特隊。ハヤタ隊員にも笑顔が戻った。

ウルトラマンが使うオリジナルの必殺技[編集]

ウルトラセパレーション
エネルギーを貯めて使う分身技。劇中では5人に分身しており、児童誌ではシリーズ最大級の超能力技とも評される。
マリンスペシウム光線
イデ隊員が作ったミサイルのような物(彼曰く、ウルトラマン用のスタミナドリンクらしい)で、カラータイマーに撃ちこまれ復活した後、使えるようになった必殺技。
腕をスペシウム光線と同じように十字に組み、七色の光線を出す。ゼットンを一撃で倒すほどの威力を誇る[5]
イデ隊員がウルトラマンのカラータイマーに打ち込んだミサイルは、それまで赤に点滅していたカラータイマーを青にまで回復させていた。

キャスト[編集]

スーツアクター[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「ウルトラマンの歌」
作詞 - 東京一 / 作曲 - 宮内國郎 / 編曲 - 磯谷健 / 歌 - 森の木児童合唱団

脚注[編集]

  1. ^ 映像はスパーク8を使用、呼称は新兵器としか呼ばれていない。
  2. ^ この時ドドンゴの出現シーンに合成を加えドドンゴが落石を起したように見せた。
  3. ^ 映像はTV版第8話で風船爆弾を浴びる映像とウルトラマンに投げ飛ばされ絶命するシーンの流用。
  4. ^ TV版では倒さなかったヒドラをスペシウム光線で倒すシーンが導入された。ウーはウルトラマンに伸しかかったところで終わっており決着は描かれなかった。
  5. ^ 爆破シーンは『ウルトラマン』の最終回において、ペンシル爆弾でゼットンが吹き飛ぶシーンに爆破を派手に加工したものを流用。
  6. ^ 俳優が逝去していたため台詞は無し。そのため、劇中では途中でゼットン星人と入れ替わる形で姿を消している。

外部リンク[編集]