ホンダ・エアウェイブ

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ホンダ・エアウェイブ
GJ1/2型
前期型(2005年4月 - 2008年4月)
前期型(リア)
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2005年4月2010年8月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドア ステーションワゴン
駆動方式 FF/4WD
プラットフォーム ホンダ・グローバルスモールプラットフォーム
パワートレイン
エンジン L15A型:1.5L 直4 SOHC VTEC
最高出力 110PS/5,800rpm
最大トルク 14.6kgf·m/4,800rpm
変速機 CVT
前:マクファーソンストラット
後(FF):車軸式
後(4WD):ド・ディオン式
前:マクファーソンストラット
後(FF):車軸式
後(4WD):ド・ディオン式
車両寸法
ホイールベース 2,550mm
全長 4,350mm
全幅 1,695mm
全高 1,530mm
車両重量 1,160kg
その他
燃費 18.0km/L(10・15モード
販売期間中の新車登録台数の累計 12万2793台[1]
系譜
先代 ホンダ・オルティア
後継 ホンダ・フィットシャトル
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エアウェイブAIRWAVE)は、本田技研工業がかつて生産、販売していたステーションワゴン型の小型乗用車である。

概要

オルティアの発売終了以降、ホンダに該当する車種がなかった5ナンバーサイズのコンパクトステーションワゴンとして、2005年4月に登場した。燃料タンクを車体中央に配したセンタータンクレイアウトを採用した初代フィットのシャーシをベースに、ホイールベースを100mm延長しており、後席および荷室には余裕のある空間が確保されている。低床であるため荷物の積み下ろしが容易であり、後席を倒す際は座面ごと下に沈んで荷室床をほぼ水平にできるなど、ステーションワゴンとしての使い勝手は優れた車である。そのため一定の評価があったが、販売時期が既にステーションワゴン市場の低迷期であったため、売れ行きは芳しくなかった。

特徴は、流麗なフォルムと前席頭上から後席まで広がる「スカイルーフ[2]で、いつでも青空や星空が見え、開放感が味わえるようになっている。スカイルーフは、プライバシーガラスと熱線吸収UVカットガラスの合わせガラスを採用している。スカイルーフはガラス部分の面積が非常に大きいが、ガラス部分を囲むルーフ部のフレームやテールゲート開口部を囲むフレームなどは閉断面化されており、剛性および衝突安全性を確保している。ちなみにメーカーの衝突実験においては50km/h以上で側面衝突を受けてもスカイルーフのガラスは1度も割れなかった。スカイルーフのないノーマルルーフも存在する。

オルティアの姉妹車であったパートナーライトバン)の2代目はエアウェイブがベースとなっているため、オルティアの後継車と思われがちだが、シビックベースだったオルティアと比べ1ランク下の車格にあたるため、実質的には異なるシリーズの車である。

搭載エンジン

L15A型エンジン

ホンダ・L15A型

  • エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
  • 弁機構:SOHC チェーン駆動 吸気2 排気2 VTEC
  • 最高出力:110PS/5,800rpm
  • 最大トルク:14.6kgf·m/4,800rpm
  • 総排気量:1,496cc
  • 内径×行程:73.0mm×89.4mm
  • 圧縮比:10.4
  • 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI
  • 使用燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
  • 燃料タンク容量:42L

初代 GJ1/2型(2005年-2010年)

  • 2005年4月8日 - 販売開始[3]
  • 2006年3月9日 - マイナーチェンジを実施[4]。全車にイモビライザーアレルフリー脱臭フィルターを標準装備とした。「L」に標準装備されているオートエアコンを、「G」に注文装備できるようにした。
  • 2007年6月29日 - 一部改良を実施[7]。「G」「L」によるグレード名を廃止し、新たに用途別にノーマルルーフの「M」(「M」はスカイルーフがオプション)とスカイルーフ標準の「SKY」の名称になった。オートエアコンを全車に標準装備した。
    • 12月6日 - 「M」特別仕様車「HDDナビ エディション」、「HDDナビ HID エディションII」、「HDDナビ スタイル エディションII」を発売[8]
  • 2008年4月24日 - マイナーチェンジを実施[9]。「M」とエアログレードの「ST[注釈 1]」の2タイプに変更(スカイルーフは両グレードにオプション設定)した。「M」に、ドアミラーウインカーやカラードテールゲートスポイラーなどを装備した「Sパッケージ」を設定した。エクステリアでは、新デザインのフロントグリルやフロントバンパーなどを採用した他、マイクロアンテナを採用。その結果、全高が1,530mm(FF)、1,545mm(4WD)に変更した。インテリアはブラックカラーで統一され、新シート表皮(起毛トリコット)やシルバー加飾されたメーター類などで、よりスポーティ感を演出した。
  • 2010年8月末 - 生産・販売を終了。同時に、エアウェイブがベースとなっているライトバンのパートナーも生産・販売終了となる。これにより、2011年6月にフィットシャトルが発売されるまでは、ホンダの5ナンバーステーションワゴンはストリームのみとなった。

車名の由来

  • 空気の流れ(風)が感じられる、洗練されたスタイルで、明るく、広く、開放感あふれる室内空間を持ち、自然との一体感を創造する爽快感あふれるクルマ、という意味。

脚注

注釈

  1. ^ Stylish Tourer(スタイリッシュ ツアラー)の略である。

出典

  1. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第64号13ページより。
  2. ^ 天井ガラスは固定されているが、室内側のシェードは開閉した。
  3. ^ "新型コンパクトステーションワゴン「エアウェイブ」を発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 7 April 2005. 2021年12月17日閲覧
  4. ^ "「エアウェイブ」をマイナーモデルチェンジし発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 9 March 2006. 2021年12月17日閲覧
  5. ^ "エアウェイブ特別仕様車「HID エディション」、「HDDナビ HID エディション」を発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 6 July 2006. 2021年12月17日閲覧
  6. ^ "エアウェイブ特別仕様車「スタイル エディション」、 「HDDナビ スタイル エディション」を発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 21 December 2006. 2021年12月17日閲覧
  7. ^ "エアウェイブを一部改良し発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 28 June 2007. 2021年12月17日閲覧
  8. ^ "エアウェイブ M特別仕様車 「HDDナビ エディション」「HDDナビ HID エディションII」 「HDDナビ スタイル エディションII」を発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 6 December 2007. 2021年12月17日閲覧
  9. ^ "エアウェイブをマイナーモデルチェンジし発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 24 April 2008. 2021年12月17日閲覧

関連項目

外部リンク