タンクトップ
タンクトップ(Tank-top)は、袖なしで、かつ、襟ぐりが幅広又は深く、また、合わせや衿のない上半身用下着、上衣または水着である。
名前は、1920年代の男子用又は女子競泳用水着であるタンクスーツ(Tank suits)の上部にデザインが似ていることからだといわれている。上衣としては男性用・女性用のいずれも存在するが、下着としては通例女性用のものをさし、男性用のものは、ランニングシャツに分類される。また、水着はもっぱら女性用である。
女性用のタンクトップにはブラジャーの機能を持たせているものもあり、これらには胸部にカップ・パッド・不織布などが付いている。思春期で乳房が成長中(途中で初経を挟む約4年間[1])に着用するジュニアブラジャーの機能を持たせているタンクトップもある。
分類
- 上衣
- 主にカットソーであり、シンプル又はカジュアルなものが多い。生地は、綿やポリエステルの天竺、ストレッチ天竺、フライス、リブなどを用いる。プリント柄も多い。Tシャツと同様に、下着と上着の融合が進み、TPOにより重ね着の上・下いずれにも利用される。一般に襟ぐりが広く、肩の縁でひっかけるように着用し、鎖骨が露出するデザインが特徴である。この他、装飾性のある上衣として、トリコットのような柔らかなフィット感のある素材、あるいは、シフォン、ジョーゼット、コットンボイル、シルクなどの「透け感」や光沢感のある素材を用いて仕立てられることもある。このようなタンクトップは、フェミニン又はフォーマルなテイストとなる。
- 下着
- アウター調インナーとして保護・保温・吸汗性のある肌着に利用される。生地は天竺、ストレッチ天竺、フライス、リブ、スムースなどを用いる。
- 水着
- ツーピースのトップとして使用される。ビキニ型のボトムと組み合わせたものは、タンキニと呼ばれる。身生地としては伸縮性の高いものとして、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロンのツーウェイ、パワーネットなどが使用される。