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うまナビ!イレブン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うまナビ!イレブン
ジャンル スポーツニュース番組
製作
制作 BS11
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2011年1月5日 -
土曜版
出演者皆藤愛子
高田秋
放送期間2011年(平成23年)1月8日 - 継続中
放送時間土曜 22:30 - 23:00
放送分30分
日曜版
出演者東幹久
宮島咲良
放送期間2011年(平成23年)1月9日 - 継続中
放送時間日曜 23:00 - 23:30
放送分30分

特記事項:
平日開催日別途放送を設定する場合がある。
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うまナビ!イレブン(UMANAVIELEVEN)とは日本BS放送(BS11)で2011年1月5日より放送している中央競馬のハイライト番組である。電通との共同制作。

概要

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中央競馬を主催する日本中央競馬会(JRA)は、地上波テレビの完全デジタル化を前にそれまで地上波中心だった民放テレビにおける競馬中継のあり方を全面的に見直すことにした。

BS波による全国一斉放送を特徴とする新規民放の日本BS放送(BS11)はJRAと提携を交わし、2011年1月5日より原則として中央競馬開催日(主に土・日曜)の午後に『BSイレブン競馬中継』(東名阪ネット6加盟各局ととちぎテレビ群馬テレビ奈良テレビにも14時台に『JRA競馬中継』としてネット[1])を放送することになった。

これに付随して、その日の中央競馬全国全てのレースの結果紹介・解説と土曜日は日曜日の、日曜日は次週開催の重賞競走を中心としたレースの展望をトラックマン・競馬評論家を交えて詳細に伝えるハイライトとしてこの番組を制作することになった。2010年12月26日まで関東独立U局で放送された『中央競馬ハイライト』およびKBS京都で放送された『中央競馬ダイジェスト』『競馬展望』の後継にあたる。

バーチャルスタジオの機能をフルに活かし、レースを多角的に分析・検討していく(但し、中継とはセット背景が違う)。詳細なレースの実況ダイジェストは主にメインレースのみ(時間の関係で3競馬場で行われる場合の第3場は重賞でない場合、メインであっても割愛される場合が多い。またダイヤモンドステークスステイヤーズステークスなどといった長距離レース[2]などの場合も、時間の都合でダイジェスト編集となる場合が多い)で、それ以外は基本的に早見表(2レース一括表示)での紹介をするが、騎手の初勝利など一部のレースはVTRと1枚画でのレース結果というのがほとんどである。

出演者

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『BSイレブン競馬中継』(及び東名阪ネット6等独立UHF局の『JRA競馬中継』)にも兼任出演している出演者は太字。

総合司会

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アシスタント

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アシスタントアナウンサー

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※全員ラジオNIKKEI東京本社報道スポーツ局スポーツ情報部所属
原則交代出演。主に配当読みを担当する。なおレースの実況は同じラジオNIKKEIの現場の実況アナウンサー(JRA公式映像・ラジオNIKKEI『中央競馬実況中継』で使われるものと同じ)が担当している。

以上のメンバーは『BSイレブン競馬中継』と共有

解説

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レギュラー解説者

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東京・中山開催担当
  • 田村学 - 勝馬、第1週もしくは第3週のどちらかに出演。2022年2月12日着任。
2022年より田村が加入したことに伴い、田村は全開催において1週は必ず出演する一方、吉岡は中山開催時2週から1週、藤原は東京開催時2週から1週にそれぞれ出演回数が減少。そして2023年12月限りで吉岡は退任することとなった。なお、GI級競走開催週においては林(2023年までは吉岡)や藤原が優先的に起用されているため出演頻度が低く、第1・3週ともメインレースがGI級競走の場合、1週も出演がない場合もある。
東京開催のみ出演
  • 藤原有貴 - ホースニュース・馬(中央・関東版)→研究ニュース(関東版)、第1週もしくは第3週のどちらかに出演(田村加入以前は第1・3週両方出演)。今野の後任として2020年7月4日着任。
  • 郡和之 - 日刊競馬、2018年から東京開催第2・4週に出演。BSイレブン競馬中継(日曜・東日本主場パドック解説)、ラジオNIKKEI『中央競馬実況中継』(第1放送・土日とも午後正面解説)兼務。本紙予想だった飯田正美の退職に伴う日刊競馬新聞社の社内体制変更に伴い、2022年6月25日放送限りで一時退任。2023年2月5日放送で復帰した。 
中山開催のみ出演
第2・4週は中西・樋口のうちどちらか1名が務める。なお、2012年までは中山開催時は黒津・大川、夏競馬開催時に中西・樋口の出演というパターンが主であったが、2013年1月の開催からは中山開催時も中西と樋口で固定化し、さらに2022年10月改編以降中山開催だけでなく東京開催においてもこの2人が出演することとなった。2023年より郡の復帰にともない中山開催のみの出演となる。
夏競馬の福島・新潟開催時

郡を除く、レギュラー解説者5名が特に決まりはなくローテーションで1名ずつ出演(基本は日刊競馬とブックグループ所属者で1週ずつ交互出演[5])。なお、藤原以前の研究ニューストラックマンレギュラーであった星野、および今野は東京開催時のみの出演であった。

過去の解説者

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  • 大川浩史 - 日刊競馬、中山開催時。ダービーニュースの休刊に伴い本紙予想だった長谷川仁志グリーンチャンネル先週の結果分析』を一時退任した際、同番組に専念するため2012年12月23日放送限りで退任。
  • 黒津紳一 - 日刊競馬。『ワイド中継』(日曜)に引き続いて2012年までは全開催に、2013年以降は主に東京開催第2・4週に出演。グリーンチャンネル『明日の勝ち馬検討社』→『勝ち馬リサーチャー』→『VANで勝ち馬』も兼務。編集デスクへ配置転換のため2017年12月28日放送限りで退任。
  • 今野光成 - ケイシュウNEWS(中央版)→ホースニュース・馬(中央・関東版)→競馬研究→研究ニュース関東、星野の後任として2016年から東京開催第1・3週に出演。テレビ北海道サマー競馬NEXT』兼務。2020年10月4日付で早期退職のため、同年6月21日放送限りで退任。
  • 星野英治 - 競馬研究→研究ニュース関東、『ハイライト』(土曜レギュラー、日曜中山・新潟開催時)に引き続いて東京開催第1・3週にレギュラー出演。BSイレブン競馬中継(土曜・東日本主場パドック解説)、ラジオNIKKEIも兼務。定年退職のため2015年12月27日放送限りで退任。
  • 吉岡哲哉 - 競馬ブック東京支社看板評論家、中山開催時第1週もしくは第3週のどちらか(田村加入以前は第1・3週共に担当)。『ワイド中継』(日曜)に引き続いて出演、BSイレブン競馬中継(日曜、東日本主場パドック解説)、ラジオNIKKEI(第1放送・土日とも午前正面解説、午後日替わりパドック解説)、グリーンチャンネル『結果分析2』兼務。田村と世代交代のため、2023年12月17日放送限りで退任。なおBSイレブン競馬中継は継続出演する。
  • 若狭有菜 - 日刊競馬、2016年まで主に夏競馬期間中にゲスト解説者として出演。2011年は中山開催にも時折出演していたが、2013年以降は主に吉岡が出演できない際に1〜2回ほど出演していた。あくまでゲスト解説者という位置づけであったため、解説者が回収率を競うコーナーには参加しなかった。

解説構成メンバー

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番組開始当初-2012年まで 大川・中西・樋口・黒津・星野・吉岡

ここからは5人編成

2013年-2015年まで 中西・樋口・黒津・星野・吉岡

2016年-2017年まで 黒津・今野(星野の後任)・中西・樋口・吉岡

2018年-2020年6月まで 郡(黒津の後任)・今野・中西・樋口・吉岡

2020年7月-2022年2月 郡・中西・樋口・藤原(今野の後任)・吉岡

ここから一時6人編成

2022年2月-6月 郡・田村(新規加入)・中西・樋口・藤原・吉岡

ここから再び5人編成

2022年7月から12月 田村・中西・樋口・藤原・吉岡

ここから再び6人編成

2023年1月から12月 郡・田村・中西・樋口・藤原・吉岡

ここから再び5人編成

2024年1月から 郡・田村・中西・樋口・藤原

ここから再び6人構成
2024年3月から 郡・田村・中西・樋口・藤原・林(吉岡の後任)

過去の出演者

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総合司会
2011年1月から2016年12月まで担当した。
2017年1月から2019年12月まで担当した。
アシスタント
いずれも2011年1月5日から2013年12月22日まで担当した。
いずれも2014年1月から2016年12月まで担当した。
アシスタントアナウンサー
  • 中野雷太 - 2018年1月20日着任。2023年度より佐賀競馬場場内実況兼任のため、2022年12月18日放送分を最後にBS11には出演しなくなった。
  • 舩山陽司 - 2011年1月5日[3]着任。ラジオNIKKEI退社のため2017年12月28日限りで退任。なおBSイレブン競馬中継(土曜)には引き続き出演。
  • 米田元気 - 2020年6月6日着任。木和田の復帰に伴い、ラジオNIKKEIでの実況に専念するため2021年12月5日放送分を最後に事実上退任。別室対応につき唯一スタジオでの進行がなかった。
GIレース開催日
  • 徳光和夫 - 日本テレビ→フリー、特別顧問。基本的にGIレース開催日(J・GI開催日を除く)の出演であるが、GIレース開催日以外にも出演する時もある[6]

備考

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『BSイレブン競馬中継』同様、BSイレブンのバーチャルスタジオから放送する都合上、解説者は原則として上記3社の関東所属トラックマンとなり中でも日刊競馬トラックマンの出演が多く、全ての開催で出演。2012年までは黒津がメイン解説者の位置づけとなっており、全ての開催に出演するのは黒津のみであったが、2022年より田村が全開催に出演している(ただし、黒津とは位置づけが異なり、前述の通り、GI級競走の出演頻度が低い)。尚、日刊競馬トラックマンは当番組、及び『BSイレブン競馬中継』に計6名のトラックマンが出演しており、2017年までは両方の番組にレギュラーとして出演するトラックマンはいなかったが、2018年より郡が両番組の解説者を兼任することになった。かつて、ケイバブックグループのレギュラー解説陣は『BSイレブン競馬中継』のパドック解説も兼任していた関係で夏競馬開催時には東京・お茶の水のBS11本社に出勤することが難しく、当該期間は兼任者が不在だった日刊競馬トラックマンのみの出演となっていたが、現在のケイバブックグループのレギュラー解説陣は『BSイレブン競馬中継』と兼任する者はいないため、夏競馬開催時は日刊競馬とケイバブックグループのレギュラー陣で1週ずつ交互の出演となっている。

なおケイバブックグループで2020年9月にグループ入りした『勝馬』からは2022年1月までトラックマンの出演がなかったが、同年2月より田村がレギュラーとして派遣された。

主なコーナー

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  • メインレース結果分析
その日開催されたメインレース(重賞実施日はそちらを優先。重賞のない時はほとんどは関東主場のレースをトップ項目に取り上げることが多い)についてレース実況(障害を除くG1開催日、および短距離重賞競走はノーカット)を紹介し、それについて解説者がレースを分析する。
  • 日曜重賞展望(土曜)
日曜日に行われる重賞競走について取り上げる。基本的にグレード格の高い競走を優先で展望を行う。
2013年3月30日3月31日開催の大阪杯予想)まではそれについてTIMのメンバー2人がそれぞれデータを持ち寄って本命馬を発表する「TIMのデータ情報局」と解説者が過去の出走馬の参考レース、あるいは調教(解説者によるが大抵は前者で、調教分析は星野が出場する時ぐらい)を分析して本命馬を探るコーナー(前者「前走パフォーマンスベスト3」、後者「調教ベスト5」)の2つがあった。
4月6日4月7日開催の桜花賞予想)からは、まず解説者が参考レースをいくつか紹介し、そのレースの傾向と分析を行う。TIMはこの回以後はレースの予想は行わず、解説者や番組スタッフがこのレースの傾向データに見合う出走馬をクイズ形式で紹介する「うまナビデータ研究所」(のちに「うまナビファクターNo.1」)というコーナーを行い、その後で解説者の予想を行っていた。ただし、黒津が出演する週は「データ研究所→ファクターNo.1」のコーナーは行わず、いきなり黒津の予想から始まった。解説者の予想が終了した後にゴルゴの予想も披露していた。
現在は当日出演する解説者のまず上位3頭の印を紹介し、解説者が本命馬から順に根拠を述べ、参考レース及び調教VTRが流れる(『BSイレブン競馬中継』のメインレース予想コーナーとほぼ同様のスタイル)。上位3頭の説明が終了した後に更に4番手以降の詳細な印が表示される。2016年まではGIレース予想時のみ出演していない他4名のレギュラー解説者の予想を紹介していたが、2017年よりGIに限らず出演していない他の4名のレギュラー解説者の予想も紹介されるようになった。
2018年からはまたメインレースの予想は原則として当日出演解説者のみの紹介となり、これはGIレースの予想においても同様となった。他4名の解説者の予想は勝負レースGPでメインレースを指定した場合のみ紹介される(GIレース時も同様)。
メイン以外の重賞についても解説者が簡単に見解を述べる。
  • 勝負レースGP(土曜)
日曜日のメインレースもしくは解説者が自信のあるレースでレギュラー解説者5名の回収率を競い、日曜日の放送で結果が紹介される。2016年までは出演している解説者のみ当該週のレースを購入するスタイルであったが、2017年からは出演していない他4名の解説者も購入するスタイルとなり、レギュラー解説者5名全員が毎週参加する。2018年からはメインレース以外の予想も可能になった。かつては「あしたの厳選一頭」→「勝負レースグランプリ」→「メインレースグランプリ」というコーナー名であった。
  • 明日の重賞の本命(土曜)
明日の重賞が牝馬限定のGⅠレースである桜花賞・ヴィクトリアマイル・オークス・秋華賞・エリザベス女王杯・阪神ジュベナイルフィリーズの場合は皆藤愛子(2019年12月までは高見侑里が担当)、高田秋が真剣に予想する。
  • 次週重賞出走馬紹介(日曜)
次週開催される重賞競走から特に注目度の高い重賞を取り上げ、1週前展望を行う。なお重賞が少ない冬季・夏季にはこれが放送されず、競馬関係のミニ特集を送ることがある。
2013年4月7日(桜花賞ハイライト)から徳光和夫が解説に参加する日は「来週の重賞にズームイン!![7]」と題し、次週行われる最も格付けの高い重賞について、当日の専門誌解説者と分析するコーナーを設けていた。また徳光が出演しない場合は「Next Week重賞」というタイトルをつけている。
  • レース結果
当日開催のすべてのレースについて、字幕で結果を表示する。新馬戦については一部実況を抜粋して紹介。なお日曜日については土曜日に発表した「勝負レースGP」の結果発表も行われる。

放送日時

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  • 原則として土曜 22:30 - 23:00[8][9]、日曜 23:00 - 23:30[10]
その他の開催日(祝日・平日代替開催)は別途設定[11]するが、近年は放送されていない。
年末年始(12月29日~1月4日[12])は原則として放送せず、代替番組等で穴埋めする。

特別番組

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脚注

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  1. ^ 2012年9月30日首都圏トライアングルを除きネット打ち切り。
  2. ^ 古くは過去に芝4000メートルの日本最長距離ステークスがあったほか、戦前には中山四千米も実施されていた。
  3. ^ a b 2011年1月1日放送の『渡辺和昭のしゃべってしゃべって120分』内渡辺の発言より。
  4. ^ 2013年12月27日放送の『うまきんIII』内本人および渡辺和昭の発言より。
  5. ^ 番組開始当初しばらくは当時のレギュラー解説者であった星野は夏競馬期間中は出演せず、また吉岡も1回出演するかどうかであったため、この時期は日刊競馬レギュラーのみの出演になることが多かった。
  6. ^ 2011年は1月5日中山金杯京都金杯の開催日(初回)に出演。また11月26日京阪杯キャピタルステークスの開催日にも出演したが翌日のジャパンカップ開催日は出演しなかった。2012年3月25日高松宮記念があったが当日は出演せず、前日24日名鉄杯毎日杯日経賞の日に出演した。
  7. ^ 徳光が初代MCだった日本テレビ『ズームイン!!朝!』へのオマージュで付けられた。
  8. ^ 土曜日の放送時間が日曜日より早いのは、開局時から23:00以降の時間帯に『ANIME+』を編成している都合である。
  9. ^ 2020年7月以降、当番組の直前にアニメ枠が設定されたが、中断する形で放送する。
  10. ^ 2021年1月以降、当番組の直前にアニメ枠が設定されたが、中断する形で放送する。
  11. ^ ただし、2011年2月12日小倉競馬場降雪打ち切りに伴う続行開催(2月・第4競走以後)は放送せず。2012年9月17日も編成の都合で放送されなかった。
  12. ^ 1月4日が日曜日に当たった場合、特例扱いで放送されることがある。(直近では2015年が該当)

外部リンク

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BS11 土曜22:30 - 23:00
前番組 番組名 次番組
うまナビ!イレブン
(2011年1月8日 - )
-
BS11 日曜23:00 - 23:30
演歌百撰
※23:30枠に繰り下げ
うまナビ!イレブン
(2011年1月9日 - )
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