1949年の映画
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1949年の映画(1949ねんのえいが)では、1949年(昭和24年)の映画分野の動向についてまとめる。
1948年の映画 - 1949年の映画 - 1950年の映画
出来事
[編集]世界
[編集]→「1949年 § できごと」も参照
- 米国、コミュニスト(共産主義者)の追放運動激化[1]。
- 1月6日 - 米国、映画監督ヴィクター・フレミング死去[2][3]。
- 9月 - 英国、『第三の男』(キャロル・リード監督)公開[4]、大ヒット[1]。
- 9月22日 - 米国、映画監督サム・ウッド死去[2][5]。
- 月日不詳
日本
[編集]→「1949年の日本 § できごと」も参照
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 永田雅一社長と対立していた片岡千恵蔵が大映から東横映画(東映の前身)に移籍、9月には市川右太衛門も移籍[19]。
- ジュリアーナ・ストラミジョーリがイタリーフィルム社を創立[11][17]。イタリア映画の輸入再開[11]。輸入第1作『戦火のかなた』(ロベルト・ロッセリーニ監督)はCIEの検閲で大幅なカットとなった[11]。
- 7月16日 - 公正取引委員会、東宝、松竹、大映ほか48興行者に対し、現行プロ〔グラム〕契約を独禁法第19条違反と認め審判開始決定書を送附[10]。
- 7月19日
- 7月28日 - 過度経済力集中排除法指定下にあった東宝は、持株会社整理委員会により直接、間接に所有する他社株式の売却を指令されたのみで、企業分割は免れる[14]。後楽園スタヂアムの株式売却により、同社の経営から撤退[14]。
- 8月
- 9月
- 10月
- 東宝、映画製作再開[17]。自主配給路線の新東宝と争い[17]。
- 東急合資による東横映画と太泉スタヂオのための配給会社、東京映画配給(東映の前身)創立[11][17]。
- 10月1日 - 国際俳優・早川雪洲、13年ぶりに帰国[2][6]。
- 10月10日 - 剣劇映画の企画続出に対し、映画倫理規程管理委員会(旧映倫)、製作各社に警告を発する[6]。 12日、日本映画連合会(映連)各社代表委員会、時代劇映画の自粛と映画倫理規程管理委員会(旧映倫)の強化を決議[6]。
- 10月15日 - 芸術祭に映画部門初参加[11][17][20]。
- 10月21日 - 女優・田中絹代、戦後初の芸能使節として渡米[6]。
- 11月
- 12月
日本の映画興行
[編集]- 入場料金(大人)
- 50円(東京の邦画封切館)[26]
日本公開作品
[編集]→詳細は「1949年の日本公開映画」を参照
受賞
[編集]- 第22回アカデミー賞
- 作品賞 - 『オール・ザ・キングスメン』 - ロッセン、コロンビア ピクチャーズ
- 監督賞 - ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ - 『三人の妻への手紙』
- 主演男優賞 - ブロデリック・クロフォード - 『オール・ザ・キングスメン』
- 主演女優賞 - オリヴィア・デ・ハヴィランド - 『女相続人』
- 助演男優賞 - ディーン・ジャガー - 『頭上の敵機』
- 助演女優賞 - マーセデス・マッケンブリッジ - 『オール・ザ・キングスメン』
- 第7回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 - 『オール・ザ・キングスメン』
- 主演男優賞 - ブロデリック・クロフォード - 『オール・ザ・キングスメン』
- 主演女優賞 - オリヴィア・デ・ハヴィランド - 『女相続人』
- 監督賞 - ロバート・ロッセン - 『オール・ザ・キングスメン』
- 第10回ヴェネツィア国際映画祭
- 金獅子賞 - 『情婦マノン』 - アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、 フランス
- 第4回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『晩春』
生誕
[編集]- 1月12日 - ウェイン・ワン、 イギリス領香港、映画監督
- 1月14日 - ローレンス・カスダン、 アメリカ合衆国、映画監督・脚本家
- 1月16日 - キャロライン・マンロー、 イングランド、女優・モデル
- 1月17日 - アンディ・カウフマン、 アメリカ合衆国、男優・コメディアン
- 1月24日 - ジョン・ベルーシ、 アメリカ合衆国、男優・コメディアン
- 1月26日 - 小川知子、 日本、女優
- 1月28日 - 市村正親、 日本、男優
- 2月8日 - ブルック・アダムス、 アメリカ合衆国、女優
- 3月12日 - ロブ・コーエン、 アメリカ合衆国、映画監督・プロデューサー・脚本家
- 3月16日 - ヴィクター・ガーバー、 カナダ、男優
- 3月22日 - ファニー・アルダン、 フランス、女優
- 3月28日 - 伊武雅刀、 日本、男優
- 4月11日 - 武田鉄矢、 日本、男優・歌手
- 4月14日 - ジョン・シェア、 アメリカ合衆国、男優
- 4月20日 - ジェシカ・ラング、 アメリカ合衆国、女優
- 4月20日 - ヴェロニカ・カートライト、 イングランド、女優
- 4月26日 - 風間杜夫、 日本、男優
- 5月24日 - ジム・ブロードベント、 イングランド、男優
- 5月30日 - 火野正平、 日本、男優
- 5月31日 - トム・ベレンジャー、 アメリカ合衆国、男優
- 6月15日 - ジム・ヴァーニー、 アメリカ合衆国、男優・コメディアン
- 6月22日 - メリル・ストリープ、 アメリカ合衆国、女優
- 7月6日 - 崔洋一、 日本、映画監督
- 7月7日 - シェリー・デュヴァル、 アメリカ合衆国、女優
- 7月27日 - 勝野洋、 日本、男優
- 8月17日 - ジュリアン・フェロウズ、 イギリス、男優・脚本家・映画監督
- 8月23日 - シェリー・ロング、 アメリカ合衆国、女優
- 8月31日 - リチャード・ギア、 アメリカ合衆国、男優
- 9月16日 - エド・ベグリー・ジュニア、 アメリカ合衆国、男優
- 9月4日 - アーマンド・アサンテ、 アメリカ合衆国、男優
- 9月8日 - シガニー・ウィーバー、 アメリカ合衆国、女優
- 9月4日 - ジェフ・ブリッジス、 アメリカ合衆国、男優
- 9月25日 - シシー・スペイセク、 アメリカ合衆国、女優
- 11月17日 - 安原義人、 日本、声優
- 11月18日 - 斉木しげる、 日本、男優
- 12月2日 - 池田秀一、 日本、声優
- 12月16日 - 森田健作、 日本、男優・歌手・政治家
- 12月26日 - 音無美紀子、 日本、女優
死去
[編集]日付 | 名前 | 出身国 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 6日 | ヴィクター・フレミング | アメリカ合衆国 | 59 | 映画監督・プロデューサー |
4月 | 15日 | ウォーレス・ビアリー | アメリカ合衆国 | 64 | 男優 |
18日 | ウィル・ヘイ | イギリス | 60 | コメディアン・映画監督 | |
22日 | チャールズ・B・ミドルトン | アメリカ合衆国 | 74 | 男優 | |
10月 | 14日 | フリッツ・ライバー・シニア | アメリカ合衆国 | 67 | 男優 |
12月 | 16日 | シドニー・オルコット | アメリカ合衆国 | 76 | 映画監督 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 石原良太 1986, p. 67.
- ^ a b c d 筈見 1956, p. 96.
- ^ “ヴィクター・フレミング”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2023年9月23日閲覧。
- ^ “第三の男 (1949) - Release info” (英語). IMDb. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “サム・ウッド(Sam Wood)について”. allcinema. スティングレイ. 2023年9月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 大映 1951, §大映十年と社会・映画界の動き.
- ^ 大映 1951, §本社・支社.
- ^ “会社概要”. 教配公式サイト. 教配. 2023年9月21日閲覧。
- ^ 松竹 1985, pp. 260, 676.
- ^ a b c d e f g 東宝 1982b, p. 53.
- ^ a b c d e f g h i j 谷川 1993, p. 114.
- ^ “のど自慢狂時代”. 映画.com. 2023年9月9日閲覧。
- ^ 松竹 1985, p. 259.
- ^ a b c 東宝 2010b, p. 205.
- ^ 児玉数夫『やぶにらみ映画史 : 戦後の記録』読売新聞社、1974年、71 - 73頁。doi:10.11501/12436972。全国書誌番号:75047265。
- ^ “沿革 - 会社情報”. 東宝オフィシャルサイト. 東宝. 2020年1月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 松竹 1985, pp. 676–677.
- ^ 山川 1987, p. 189.
- ^ 春日 2012, p. 41.
- ^ a b c d e f g 東宝 1982b, p. 54.
- ^ 日活 2014, pp. 60, 63.
- ^ 春日 2012, p. 42.
- ^ “団体概要 歴史”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2020年1月30日閲覧。
- ^ 東宝 1982b, p. 55.
- ^ “昭和22年度(第2回)- 昭和30年度(第10回)” (PDF). 文化庁公式サイト. 文化庁. p. 1. 2020年1月19日閲覧。
- ^ 角川春樹、藤岡和賀夫、阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、190頁。
参考文献
[編集]- 石原良太 編『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集 : 栄光と虚栄・アカデミー賞からヨコハマ映画祭』芳賀書店、1986年6月。ISBN 4-8261-0520-7。
- 春日太一『仁義なき日本沈没: 東宝VS.東映の戦後サバイバル』新潮社、2012年3月20日。ISBN 978-4-10-610459-6。
- 松竹『松竹九十年史』松竹、1985年12月。全国書誌番号:87001945。
- 大映 編『大映十年史』大映、1951年。doi:10.11501/2460993。全国書誌番号:52009699。
- 谷川義雄『年表・映画100年史』風濤社、1993年5月。ISBN 4-89219-113-2。
- 東宝『東宝五十年史』東宝、1982年11月。全国書誌番号:83041631。
- 渋沢社史データベース版(1982年11月刊行本が底本)
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。全国書誌番号:21785703。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。
- 日活『日活100年史 = Nikkatsu-celebrating 100 years of history』日活、2014年3月。全国書誌番号:22411179。
- 筈見恒夫『写真映画百年史』 補巻、鱒書房、1956年6月。 NCID BA32272354。NDLJP:2478782。
- 山川浩二『昭和広告60年史』講談社、1987年。ISBN 4-06-202184-6。