雪之丞変化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

雪之丞変化(ゆきのじょう へんげ)は、1934年昭和10年)から翌年にかけて朝日新聞に連載された三上於菟吉時代小説。またこれを原作とした多くの映画テレビドラマ舞台新作歌舞伎宝塚歌劇などが製作されている。

解説[編集]

本作は三上於菟吉がジョンストン・マッカレーの『双生児の復讐』を下敷きに、歌舞伎『白浪五人男』の弁天小僧や『三人吉三』のお嬢吉三などからヒントを得て創作したものである。普段はある姿の主人公が、時にまったく別の姿を見せ、最後にその実体を敵に現す、という変身の構図は、後代の『多羅尾伴内』や『キューティハニー』などに連なる「変化ヒーロー物」の先駆けとなった。

なお本書は1995年に上下巻で講談社文庫・大衆文学館で復刻されたが、以後はまた絶版になっている。

あらすじ[編集]

長崎の大店の主人の子・雪太郎は、父親はじめ家族一同を、あらぬ抜け荷の濡れ衣を着せられ破滅させられる。孤児となった雪太郎は場末役者の中村菊之丞に拾われ、やがて女形看板役者・中村雪之丞となって江戸に現れるが、そのもう一つの顔は親の敵を討つべく剣術を磨きあげた復讐の鬼だった。狙うは今や我が世の春を謳う元長崎奉行・土部三斎とその一味。義賊・闇太郎の助けをうけて、「長崎の敵を江戸で討つ」波乱万丈の物語が繰り広げられる。

映画[編集]

『雪之丞変化』 (1935−36)[編集]

『雪之丞変化』(1935)
  • 『雪之丞変化 第一篇』 (1935)
  • 『雪之丞変化 第二篇』 (1935)
  • 『雪之丞変化 解決篇』 (1936)

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

『雪之丞変化 闇太郎懺悔』 (1939)[編集]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

『雪之丞変化』(1954)[編集]

『雪之丞変化  復讐の剣』(1954)
  • 『雪之丞変化 復讐の恋』 (1954)
  • 『雪之丞変化 復讐の舞』 (1954)
  • 『雪之丞変化 復讐の剣』 (1954)

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

『ひばりの三役 競艶雪之丞変化』(1957)[編集]

  • ひばりの三役 競艶雪之丞変化』 (1957、前編)
  • ひばりの三役 続競艶雪之丞変化』 (1957、後編)

概要[編集]

ふり袖捕物帖 若衆変化』のように主演の美空ひばりが二役、三役を演じる作品は人気があった。

本作では、女形である中村雪之丞、怪盗である闇太郎、劇中の回想シーンで登場する雪之丞の母・お園の三役を美空ひばりが演じるが、本作では、更に捻りが加えられ、「雪之丞は実は女であった」という設定になっている。「見かけは男だが実は女」という難しい演技を美空ひばりは演じており、映画評論家の浦崎浩實は本作を「ひばり映画最大級のヒット作」と評している[1]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

『雪之丞変化』(1959)[編集]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

『雪之丞変化』(1963)[編集]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

テレビドラマ[編集]

雪之丞変化(1959年)[編集]

  • 1959年4月2日から6月25日まで毎週木曜午後7時(第1話から第10話)と午後7時30分(第11話から第13話)にNET系の「名作座」で放送。全13話の30分番組。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

主題歌[編集]

雪之丞変化(1970年)[編集]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

雪之丞変化(2008年)[編集]

NHK総合テレビで2008年1月3日の21:00 - 22:45に正月時代劇として放送。

スタッフ[編集]

出演[編集]

舞台[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 小川順子. “チャンバラ映画と大衆演劇の蜜月--美空ひばりが銀幕で果たした役割”. 日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 (国際日本文化研究センター) 33 (2006-10): 73-92. NAID 120005681549. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


フジテレビ 月曜20時枠
前番組 番組名 次番組
雪之丞変化
(フジテレビ版)