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時よとまれ、君は美しい/ミュンヘンの17日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
時よとまれ、君は美しい
/ミュンヘンの17日
Visions of Eight
監督 ユーリー・オゼロフ[1]
マイ・ゼッタリング
アーサー・ペン
ミヒャエル・フレーガー
市川崑
ミロシュ・フォアマン
クロード・ルルーシュ
ジョン・シュレシンジャー
脚本 デリアラ・オゼロワ
デビッド・ヒューズ
谷川俊太郎
製作 スタン・マーギュリース
デビッド・ウォルパー
音楽 ヘンリー・マンシーニ
配給 日本の旗 東和
公開 アメリカ合衆国の旗 1973年8月10日
日本の旗 1973年9月22日
上映時間 111分[2]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
西ドイツの旗 西ドイツ
言語 英語
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時よとまれ、君は美しい/ミュンヘンの17日』(ときよとまれ、きみはうつくしい/ミュンヘンのじゅうしちにち、原題: Visions of Eight)は、1973年9月21日に公開された記録映画。

概要

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1972年8月26日から17日間に渡って開催されたミュンヘンオリンピックの公式記録映画。東和45周年記念作品[2]。文部省選定。芸術祭参加。カンヌ国際映画祭出品作品。

原題の通り、8人の映画監督がそれぞれ任意の種目/題材を担当し撮影/監督したオムニバス形式になっている。当初の担当監督は10人で、聖火リレーをイタリアフランコ・ゼフィレッリが、サッカーをセネガルウスマン・センベーヌが撮影する予定だったが、2人は辞退して8人体制となった[3]

製作のデビッド・ウォルパー(David L. Wolper)は「The Race for Space」という米ソ宇宙開発を題材としたドキュメンタリー映画で1959年にアカデミー賞[4] を獲得、以後本作を担当するまでに映画、テレビを含め400本以上の作品を手がけていた。このウォルパーにより、本作は「世界一流の映像作家8人を起用した異色のドキュメンタリー映画[2]」となった。

受賞

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  • サン・セバスチャン映画祭特別賞。

各作品データ

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  • The Beginning / 始まりのとき[1]
監督 = ユーリー・オゼロフ (Yuri Ozerov)
脚本 = デリアラ・オゼロワ (Deliara Ozerowa)
撮影 = イーゴリ・スラブネビッチ (Igor Slabnevich)
監督 = マイ・ゼッタリング (Mai Zetterling)
脚本 = デビッド・ヒューズ (David Hughes)
撮影 = ルネ・エリクソン (Rune Ericson)
監督 = アーサー・ペン
撮影 = ウォルター・ラサリー
  • The Women / 美しき群像 (女子選手)
監督 = ミヒャエル・フレーガー
撮影 = エルンスト・ビルト (Ernst Wild)
唱(春の声) = リタ・シュトライヒ (Rita Streich)
監督 = 市川崑
脚本 = 谷川俊太郎
アソシエイト・プロデューサー = 銭谷功
撮影 = 山口益夫 (Masio Yamaguchi) / マイク・デービス (Mike Davies) / アラン・ヒューム(Alain Hume)
音響 = 大橋鉄也
助監督 = 平野三郎兵衛
ユニット・マネージャー = ハートムット・バー(Hartmut Burr)
監督 = ミロシュ・フォアマン
撮影 = ヨルゲン・ペルソン (Jorgen Persson)
ベートーベン第9交響曲 (サヴァリッシュ指揮)
バイエルン民族音楽 (ビタ・ババリカ他)
監督 = クロード・ルルーシュ
撮影 = ダニエル・ボクリー (Daniel Bocly)
監督 = ジョン・シュレシンジャー
撮影 = アーサー・ウースター (Arthur Wooster)
電子音楽 = ブライアン・ホジスン (Brian Hodgson)
レインボー・コーラス = ウィルヘルム・キルマイヤー (Wilhelm Killmayer)

脚注

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  1. ^ a b カナ表記及び各作品の邦題は劇場公開時パンフレットの記述を踏襲している。
  2. ^ a b c 劇場公開時パンフレットより。
  3. ^ 『完本 市川崑の映画たち』、2015年11月発行、市川崑・森遊机、洋泉社、P280、486
  4. ^ en:Academy Award for Best Documentary Featureを参照。

参考文献

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  • 劇場公開時パンフレット

外部リンク

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