「ゴスペル (音楽)」の版間の差分
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: プレイズは賛美、賞賛などの意味がある。主には礼拝の最初に置かれる。早いビートや躍動的なビートで、多くのケースではクラップ(手拍子)を伴って歌われ、礼拝の開始を華やかに盛り上げる機能を担う。一人〜数人のシンガーによってリードされ、会衆が追いかける形が一般的。クワイアーによってではなく会衆によって歌われるので、曲は単純なフレーズの繰り返しか、アフリカ系アメリカ人クリスチャンの間で良く知られた曲である。「さあ共に賛美しよう(感謝しよう、喜ぼう)」と言った内容の多い歌詞の中で、神は「彼(He)」として三人称で歌われる事が多い。代表曲には 「This Is The Day」, 「Oh Magnify The Lord」, 「Glory Glory」等がある。 |
: プレイズは賛美、賞賛などの意味がある。主には礼拝の最初に置かれる。早いビートや躍動的なビートで、多くのケースではクラップ(手拍子)を伴って歌われ、礼拝の開始を華やかに盛り上げる機能を担う。一人〜数人のシンガーによってリードされ、会衆が追いかける形が一般的。クワイアーによってではなく会衆によって歌われるので、曲は単純なフレーズの繰り返しか、アフリカ系アメリカ人クリスチャンの間で良く知られた曲である。「さあ共に賛美しよう(感謝しよう、喜ぼう)」と言った内容の多い歌詞の中で、神は「彼(He)」として三人称で歌われる事が多い。代表曲には 「This Is The Day」, 「Oh Magnify The Lord」, 「Glory Glory」等がある。 |
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; ワーシップソング(Worship Song) |
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: ワーシップは礼拝、崇拝、尊敬などの意味を持つ。通常はプレイズの直後におかれるセクションで、会衆はより内向的になる。この時会衆がめいめいに手を広げたり、祈るように手を合わせたり、目を閉じたり、天を見上げたりしながら歌う姿が多く見られる。ゆったりとした曲調で、やはり単純なフレーズが繰り返される事が多い。多くのケースで神はYou, Lord, など、二人称で扱われる。代表曲は 「Thank You Lord」, 「Halleluja」 等 |
: ワーシップは礼拝、崇拝、尊敬などの意味を持つ。通常はプレイズの直後におかれるセクションで、会衆はより内向的になる。この時会衆がめいめいに手を広げたり、祈るように手を合わせたり、目を閉じたり、天を見上げたりしながら歌う姿が多く見られる。ゆったりとした曲調で、やはり単純なフレーズが繰り返される事が多い。多くのケースで神はYou, Lord, など、二人称で扱われる。代表曲は 「Thank You Lord」, 「Halleluja」 等 |
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; インスピレーショナル(Inspirational)・ミュージック |
; インスピレーショナル(Inspirational)・ミュージック |
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: 牧師による説教の直前に置かれる事が一般的で、会衆ではなくクワイアーで歌われるのは主にこのセクション。聖書の内容に基づいて他者を励ますようなメッセージを歌ったり、自分が如何にして神に救われたか等について語ったりする。プレイズ的な内容、ワーシップ的な内容のインスピレーショナルソングもあり、また、[[スピリチュアル]]として良く知られた歌詞を現代的にアレンジした曲等もある。会衆ではなくリハーサルを積んだクワイアーによって歌われ、今日では多くの著名なソングライターが作曲、出版もされている。 |
: 牧師による説教の直前に置かれる事が一般的で、会衆ではなくクワイアーで歌われるのは主にこのセクション。聖書の内容に基づいて他者を励ますようなメッセージを歌ったり、自分が如何にして神に救われたか等について語ったりする。プレイズ的な内容、ワーシップ的な内容のインスピレーショナルソングもあり、また、[[スピリチュアル]]として良く知られた歌詞を現代的にアレンジした曲等もある。会衆ではなくリハーサルを積んだクワイアーによって歌われ、今日では多くの著名なソングライターが作曲、出版もされている。 |
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; オルターコール(Altar Call) |
; オルターコール(Altar Call) |
2019年7月27日 (土) 03:51時点における版
ゴスペル (gospel) または福音音楽(ふくいんおんがく)は、アメリカ発祥の音楽の一ジャンル。元来はキリスト教プロテスタント系の宗教音楽。ゴスペル音楽(ゴスペルおんがく)ともいう。ゴスペルは英語で福音および福音書の意。「霊歌」(スピリチュアル、黒人霊歌)[1]は白人の教会音楽、宗教音楽/クラシック音楽と、黒人音楽の融合音楽ジャンルである。それに対してゴスペルは黒人の感情の発露やアフリカ的なシコペーションなどが特徴で、トーマス・A・ドーシーらが代表的な作曲者だった[2]
概要
奴隷としてアメリカ大陸に連行されたアフリカ人は彼ら独自の言語・宗教などをいっさい剥奪された。その苦しい状況下で、彼らのうちのある人々は、救いを与えるゴスペル(福音)と出会い、キリスト教への改宗を経て、神に彼ら独自の賛美をささげるようになった。こうしてアフリカ特有の跳躍するリズム、ブルー・ノート・スケールや口承の伝統などとヨーロッパ賛美歌などの音楽的・詩的感性が融合してスピリチュアル(黒人霊歌 negro spiritual [3]とも言う)という現在のゴスペルの基調となる音楽が生まれた。後年になってジャズやロック、ヒップホップなど様々なジャンルと結びついてその音楽性は今も進化し続けている。
キリスト教会でもこれを用いる教会と用いない教会があるが、特に青少年のための礼拝にはバンドまで繰り出して盛んに使われ、ローマ・カトリック教会でも事実上若い信者の獲得のために公認している。
なおゴスペル・ミュージックには、1930年代から黒人教会で演奏され始めたブラック・ゴスペル(一般的にはこちらを指す)と、南部州の白人クリスチャンアーティストが歌っていたホワイト・ゴスペルがある。ブラック・ゴスペルとホワイト・ゴスペル両者とも同じメソジスト賛美歌が源流であるが、黒人と白人の教会それぞれが完全に分離していた(→人種差別、ジム・クロウ法)ため、両者の音楽性もかなり異なったものになっている。21世紀では、アフロアメリカによるゴスペルを「ゴスペル」、ホワイト・ゴスペルを「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック (CCM)」と呼ぶのが通例である。
教会、礼拝 (Christian worship) に関連した場所・イベントのみで演奏したマヘリア・ジャクソン[4]。ナイトクラブなど世俗での演奏をしたゴールデン・ゲート・カルテット、クララ・ワードなど活動形態は様々だった。また、センセーショナル・ナイチンゲイルズで活躍したジュリアス・チークスは、その激情型の歌唱スタイルにより「最初のソウル・シンガー」と呼ばれた。
影響
アメリカ合衆国の当時のポップ・ミュージックであったリズム・アンド・ブルースに影響を受けたゴスペル・グループは、当時充分な楽器を備え付けられなかった黒人教会の状況も手伝って、アカペラという形態のゴスペルを広めた(尚、1980年代後半から1990年頃の日本のアカペラブームの際に、当時アメリカでは既に古いものとなっていたアカペラゴスペルが多く輸入されたため、未だにゴスペルという言葉とアカペラと言う言葉が混同されるケースが多く見られる)。後にゴスペル出身のサム・クック[5]、レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウン、ジョニー・テイラーらは、ゴスペルから世俗音楽へ転向し、ソウル・ミュージックいう新しいジャンルを開拓した。この聖から俗へというゴスペルの流れは、少なからず教会の反感を買った。
ソウル・シンガーとして知られるアレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット、サム&デイヴなどは幼い頃から教会で親しんでいたゴスペルに、音楽的に大いに影響を受けたと言われる。また、サイモン&ガーファンクルの大ヒット曲「明日にかける橋」はゴスペルにインスパイアされたものであるとされ、アフリカ等ではキリスト教会に“逆輸入”されている。
現代
ゴスペルクワイア(聖歌隊)と呼ばれる数人-100名以上から成る力強いコーラス隊を曲の途中(曲の最高潮部分など)から登場させるのは伝統的ゴスペルに特有の手法だが、ロックやポップスでも使用される場合もある。
90年代頃から生まれたジャンルとして、キリスト教の布教用歌詞をラップ歌詞に乗せたゴスペル・ラップ(holy hip hop, Christian hip hop)などがある。若い牧師・説教者などが教会で説教する際、時折(通常なら説教に関連した歌のフレーズを口ずさむ所を)ラップに代用させる者もいる。
ジャズ、ブルース、リズム・アンド・ブルース、ヒップホップ、ファンクなど、黒人音楽の多様化はそのままゴスペルの世界にも投影され、聖書をベースとしたメッセージが、これらの多様な黒人音楽スタイルにのせて歌われている。
ワーシップ・ミュージック
黒人教会の礼拝におけるコンテンポラリー・ワーシップ・ミュージックは、以下のように分類する場合がある。
- プレイズ・ソング(Praise Song)[6]
- プレイズは賛美、賞賛などの意味がある。主には礼拝の最初に置かれる。早いビートや躍動的なビートで、多くのケースではクラップ(手拍子)を伴って歌われ、礼拝の開始を華やかに盛り上げる機能を担う。一人〜数人のシンガーによってリードされ、会衆が追いかける形が一般的。クワイアーによってではなく会衆によって歌われるので、曲は単純なフレーズの繰り返しか、アフリカ系アメリカ人クリスチャンの間で良く知られた曲である。「さあ共に賛美しよう(感謝しよう、喜ぼう)」と言った内容の多い歌詞の中で、神は「彼(He)」として三人称で歌われる事が多い。代表曲には 「This Is The Day」, 「Oh Magnify The Lord」, 「Glory Glory」等がある。
- ワーシップソング(Worship Song)[7]
- ワーシップは礼拝、崇拝、尊敬などの意味を持つ。通常はプレイズの直後におかれるセクションで、会衆はより内向的になる。この時会衆がめいめいに手を広げたり、祈るように手を合わせたり、目を閉じたり、天を見上げたりしながら歌う姿が多く見られる。ゆったりとした曲調で、やはり単純なフレーズが繰り返される事が多い。多くのケースで神はYou, Lord, など、二人称で扱われる。代表曲は 「Thank You Lord」, 「Halleluja」 等
- インスピレーショナル(Inspirational)・ミュージック
- 牧師による説教の直前に置かれる事が一般的で、会衆ではなくクワイアーで歌われるのは主にこのセクション。聖書の内容に基づいて他者を励ますようなメッセージを歌ったり、自分が如何にして神に救われたか等について語ったりする。プレイズ的な内容、ワーシップ的な内容のインスピレーショナルソングもあり、また、スピリチュアルとして良く知られた歌詞を現代的にアレンジした曲等もある。会衆ではなくリハーサルを積んだクワイアーによって歌われ、今日では多くの著名なソングライターが作曲、出版もされている。
- オルターコール(Altar Call)
- オルターコールは1980年代に生まれた。「Just as I am」という曲が有名である。キリスト教に入信していないが入信に関心のある人や、信者の中でも精神的ストレスを抱えた人を牧師が祭壇(オルター)へ呼ぶ。ここで歌われる歌の内容は、「神にすべてを捧げます」、「神よ、私はクリスチャンになりたいです」と言ったものが代表的。曲調は穏やかだが、オルターは20世紀には、右派・保守派のビリー・グレアムによって利用された。
- オファリング/自由献金(Offering)
- 礼拝の中間部に置かれ、会衆に教会への寄付を求める。「祝福を求めるなら貧しきに与えねば」と寄付の価値を強調したり、「神はいかに私の人生に良くしてくれた事か」、等、神の恩恵を思い起こさせる内容の曲がここで好んで歌われる。曲調は躍動的なものが多い。
- コミュニオン/聖餐(Communion)
- 聖餐については別項目参照。キリストの血の価値について語られる歌をもちいる。ここで歌われる事のある曲目は機能が限定されているため通常は礼拝の他のセクションでは用いられない。教会の宗派、牧師ごとのスタイルによって、明るい曲調も、ゆったりとした曲調もある。代表曲は「The Blood That Jesus Shed For Me」等。
ゴスペルを題材にした映画
- 天使にラブ・ソングを… Sister Act (1992) ウーピー・ゴールドバーグ主演。
- ただし、この映画はカトリック教会を舞台としており、その音楽は多くが聖母マリアについて歌うため、多くのアフリカ系アメリカ人クリスチャンの観点からすれば、マリア崇敬の無いプロテスタントの文化であるゴスペル音楽とは本質的に違うものである。しかしながら、結果的にこの映画の続編(天使にラブ・ソングを2)の中の一ゴスペルナンバー、「オー・ハッピー・デイ」がゴスペルブームの火付け役となった。
- 天使にラブ・ソングを2 Sister Act 2: Back in the Habit (1993)
- 天使の贈り物 The Preacher's Wife (1996)
- ファイティング・テンプテーションズ Fighting Temptations (2003)
- ゴスペル The Gospel(2005)
- ジョイフル・ノイズ Joyful Noise (2012)
主な音楽家
- ジュリアス・チークス
- ウィリー・メイ・フォード
- ソウル・スターラーズ (サム・クックが在籍した)
- センセーショナル・ナイチンゲールズ
- スワン・シルバートーンズ
- ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ
- ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピ
- ベルズ・オブ・ジョイ
- キャラバンズ
- スピリット・オブ・メンフィス
- サウンズ・オブ・ブラックネス
- カーク・フランクリンズ・ニュー・ネイション
- ジェームス・クリーブランド
- シャーリー・シーザー
- マーロン・ストークス
- クロード・ジーター
- ジョー・ペース
- ヘゼカイア・ウォーカー
- フレッド・ハモンド
- ドニー・マクラーキン
- アーチー・ブラウン・リー
- ジョニー・テイラー
- ブラザー・ジョー・メイ
- アル・グリーン
- マービン・サップ
- カレン・クラーク・シェアード
- シスター・ジャネット・ミード
- ドン・ブライアント
- マヘリア・ジャクソン
- 亀渕友香
クリスチャン・ミュージックの歌手
関連項目
- 黒人教会
- ゴスペルシンガー
- スピリチュアル
- ブルース
- ドゥーワップ
- ブラックミュージック
- ソウル・ミュージック
- gospel rap
- southern gospel
- YOKOHAMAゴスペルフェスティバル
- コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック
- コンテンポラリー・ワーシップ・ミュージック
- 現代ワーシップソングの一覧
脚注
- ^ 黒人霊歌 こくじんれいか black spirituals - コトバンク・ブリタニカ および ゴスペル・ソング gospel song の(2) - コトバンク・ブリタニカ。英語でgospelは集合名詞なのでgospelsとは言わず、the sospel(通常複数)とか形容詞的にthe(/a) gospel song(s)という
- ^ http://www.songhall.org/awards/winner/Thomas_A_Dorsey
- ^ http://kotobank.jp/word/黒人霊歌-499520
- ^ アポロからコロンビアへ移籍して魅力がなくなったとの説も。貪欲な事業家としても知られ、黒人の間からも批判が出た
- ^ ソウル・スターラーズ出身だった
- ^ http://songsofpraise.org/songsearch.php
- ^ http://www.worshipsong.com/
出典
- Firebird Arts Alliance – Encourages all races and religions to join
- Gospel Music Association – Acknowledges all forms of Gospel Music
- Gospel News Today – Primarily Gospel News
- Gospel Viu – Gospel Without Borders
- Gospel Wire – Primarily urban contemporary gospel
- Pacific Gospel Music Association – Known for Southern Gospel
- Southern Gospel Music Association – Known for Southern Gospel
- Gospel Music Information
- Festival Lumen – the biggest gospel music festival in central Europe