レイ・チャールズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レイ・チャールズ
Ray Charles (cropped).jpg
グラミー賞授賞式でのパフォーマンス(1980年)
基本情報
出生名 レイ・チャールズ・ロビンソン[1]
別名 レイ・ロビンソン
生誕 (1930-09-23) 1930年9月23日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ジョージア州オールバニ[2]
死没
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 1947年 - 2004年[3]
レーベル
共同作業者
公式サイト レイ・チャールズ 公式サイト
レイ 1968

レイ・チャールズ・ロビンソン英語: Ray Charles Robinson1930年9月23日 - 2004年6月10日)は、アメリカ合衆国ジョージア州オールバニ出身のR&B歌手、ピアニスト、作曲家。

盲目というハンディを背負いながら、ブルースゴスペルを融合して「ソウルミュージック」を創った人物の一人として、評価された[4]。カントリー・ミュージックの曲もカバーした。

ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第2位[5]、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第10位[6]、「Q誌の選ぶ歴代の偉大な100人のシンガー」において第24位[7]にランクインした。

生涯[編集]

6歳の頃、仲の良かった弟のジョージ・ロビンソンを亡くした。その9か月後、緑内障のために失明。目が見えないというハンディを背負いながらピアノを学び、また盲学校に通う。1947年にシアトルに移り、この頃クインシー・ジョーンズと出会う。初期の頃はレイ・ロビンソンの名で活動、音楽もトリオ編成のバンドに参加したが、この頃から薬物使用の悪癖も始まってしまう。後に同名のボクサーがいるため、ミドルネームのレイ・チャールズに改名。彼は1948年には当時15歳だったクインシー・ジョーンズと友人になっている[8]。レイの最初の全国ヒットは1949年で、「コンフェッション・ブルース」が早くもR&Bチャートで2位まで上昇するヒットとなった。自己バンドでツアーを行っているうちに、アトランティック・レコードから声を掛けられ契約する。1959年の「ホワッド・アイ・セイ」がBillboard Pop 100で6位に昇る大ヒットとなった[9]。聖なるゴスペルと俗世間の音楽であるR&Bを融合していたことから、信心深いクリスチャンからは非難された。またジャズ評論家の中にはレイの曲を「ただばか騒ぎしているだけじゃないか」と揶揄する者もいた。

レイ 1971

1959年に、アトランティックとの契約切れを期にABCレコードと契約、1961年に代表曲の1つとなる「我が心のジョージア」を発表、ミリオンセラーを記録した。その他にも「旅立てジャック」(Hit The Road Jack、1961年)、「ワン・ミント・ジュレップ」 (1961年)、「愛さずにはいられない」(1962年)、「アンチェイン・マイ・ハート 」(1962年)、「太陽は燃えている」(1964年)などのヒットを出し続けた。

1961年、チャールズはジョージア州オーガスタのベル講堂で予定された公演において人種差別的な座席配置がされていたことに抗議し、出演をキャンセル。映画『Ray/レイ』(後述)ではこの出来事以降彼が同州での公演から追放されたように描かれていたものの、これは事実ではなくその後も公演を行っている。キャンセルした公演のプロモーターに賠償金800ドルを支払ったにすぎない[10][11]

レイ・チャールズ。 モントルー・ジャズ・フェス2003

1979年4月24日、ジョージア州議会は「Georgia On My Mind (わが心のジョージア)」を「正式な州歌」と定めた。1980年には映画『ブルース・ブラザース』(1980年)に楽器店店主の役で出演し、「Shake Your Tailfeather」を演奏している。また1985年にはUSAフォー・アフリカに参加し、「ウィ・アー・ザ・ワールド」のブリッジ部分でリードボーカルをとった。

2004年に、テイラー・ハックフォード監督の伝記映画『Ray/レイ』が公開され、アカデミー音響賞、主人公のジェイミー・フォックスアカデミー主演男優賞を受賞した。製作中に撮影現場で演技指導を行った際、フォックスの演技に賞賛の言葉を送った。

レイの星 Hollywood Walk of Fame

しかし、2004年6月10日に肝臓癌で死去。73歳だった。完成された映画を観ることは出来なかった。また、彼をリスペクトするアーティストによる「音楽葬」が行われたことも話題となった。2005年2月13日、第47回グラミー賞授賞式では、ノラ・ジョーンズとのデュエット曲「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」が最優秀レコード賞となったほか、最優秀アルバム、ポップス・ボーカルやゴスペルなど、計8部門で受賞した。

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

シングル[編集]

  • メス・アラウンド - Mess Around (1953)
  • アイヴ・ガット・ア・ウーマン - I've Got A Woman (1954)
  • ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー - Hallelujah, I Love Her So (1956)
  • ホワッド・アイ・セイ - What'd I Say (1959)
  • ベイビー・ドント・ユー・クライ - Baby Don't You Cry (1960)
  • ルビー - Ruby (1960)
  • 我が心のジョージア - Georgia On My Mind (1960)
  • スティックス・アンド・ストーンズ - Sticks And Stones (1960)
  • 旅立てジャック - Hit The Road Jack (1961)
  • ワン・ミント・ジュレップ - One Mint Julep (1961)
  • 愛さずにはいられない - I Can't Stop Loving You (1962)
  • アンチェイン・マイ・ハート - Unchain My Heart (1962)
  • ユー・アー・マイ・サンシャイン - You Are My Sunshine (1962)
  • ハイド・ノア・ヘアー - Hide Nor Hair (1962)
  • ユー・ドント・ノー・ミー - You Don't Know Me (1962)
  • ユア・チーティング・ハート - Your Cheating Heart (1962)
  • ボーン・トゥ・ルーズ - Born To Lose (1962)
  • ケアレス・ラブ - Careless Love (1962)
  • 打ちのめされて - Busted (1963)
  • 泣かずにいられない - Take These Chains From My Heart (1963)
  • ドント・セット・ミー・フリー - Don't Set Me Free (1963)
  • ノー・ワン - No One (1963)
  • 太陽は燃えている - (1964)
  • ピタリ命中 - Smack Dab In The Middle (1964)
  • マイ・ハート・クライズ・フォー・ユー - My Heart Cries For You (1964)
  • メイキン・ウーピー、パート - Makin' whoopee (1965)
  • クライング・タイム - Crying Time (1966)
  • レッツ・ゴー・ゲット・ストーンド - Let's Go Get Stoned (1966)
  • アイ・ドント・ニード・ノー・ドクター - I Don't Need No Doctor (1966)
  • トゥギャザー・アゲイン - Together Again (1966)
  • イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・ナイト - In The Heat of The Night (1967) - 『夜の大捜査線』の主題歌。
  • イエスタデイ - Yesterday (1967) - ビートルズのカバー曲。
  • エレノア・リグビー - Eleanor Rigby (1968) - ビートルズのカバー曲。
  • アメリカ・ザ・ビューティフル - America The Beautiful (1976)
  • ウィ・アー・ザ・ワールド - We Are the World(1985) - USAフォー・アフリカの一員として参加 。
  • エリー・マイ・ラブ - Ellie My Love (1989) - 「いとしのエリー」(サザンオールスターズ)のカバー曲。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ Eagle, Bob L.; LeBlanc, Eric S. (May 2013). Blues: A Regional Experience. p. 361. ISBN 9780313344244. https://books.google.com/books?id=6ZNfAQAAQBAJ 
  2. ^ About”. raycharles.com. 2020年12月26日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g Unterberger, Richie. “Ray Charles | Biography & History”. AllMusic. All Media Group. 2020年12月26日閲覧。
  4. ^ 『ロック&ポップス名曲徹底ガイド―名曲184決定盤CD776』音楽出版社、2005年6月1日、91頁。ISBN 4861710049 
  5. ^ 100 Greatest Singers: Ray Charles”. Rolling Stone (2010年12月3日). 2020年12月26日閲覧。
  6. ^ 100 Greatest Artists: Ray Charles”. Rolling Stone (2010年12月3日). 2020年12月26日閲覧。
  7. ^ Q - 100 Greatest Singers”. Rocklist.net...Q Magazine Lists.. (2007年4月). 2013年5月21日閲覧。
  8. ^ クインシー・ジョーンズ バイオグラフィー2021年1月12日閲覧
  9. ^ The Hot 100 Chart”. Billboard (1959年8月17日). 2020年12月26日閲覧。
  10. ^ Rhodes, Don (2012年4月3日). “Ramblin' Rhodes: If you know these Augusta facts, raise your hand”. The Augusta Chronicle. 2022年4月22日閲覧。
  11. ^ Burns, Rebecca (1979年3月7日). “Ray Charles Serenades the Legislature”. Atlanta. Hour Media. 2022年4月22日閲覧。

外部リンク[編集]