ローリング・ストーン
ローリング・ストーン | |
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Rolling Stone | |
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ジャンル | ポップカルチャー情報誌 |
刊行頻度 | 隔週 |
発売国 |
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言語 | 英語 |
出版社 | ペンスキー・メディア・コーポレーション |
刊行期間 | 1967年11月9日 - 現在 |
発行部数 | 140万部([1][2]調べ) |
『ローリング・ストーン』(Rolling Stone)は、音楽や政治、大衆文化を扱うアメリカ合衆国の隔週発行の雑誌である。雑誌は1967年に雑誌編集者ヤン・ウェナー、音楽評論家ラルフ・J・グリースン、作家・詩人ジョナサン・コットらによって創刊された。サンフランシスコで創刊されたが、1977年にニューヨークに移転した。
概要[編集]
1970年代から政治的な報道で知られており、時々論争の的となるゴンゾージャーナリストハンター・S・トンプソンのそれは特に有名である。 現在オーストラリア、スペイン、フランス、イタリア、ドイツ、ロシア、中東地域、アルゼンチン、メキシコ、チリ、ブラジル、インドネシア、日本、インド、南アフリカで各国版が刊行されている。
誌名はイギリスのロックバンド「ローリング・ストーンズ」と同様、マディ・ウォーターズの楽曲「Rollin' Stone」から拝借している。
表紙[編集]
1972年に、「自分が『ローリング・ストーン』の表紙を飾りたい」と歌う『あこがれのローリング・ストーン』をシェル・シルヴァスタインが書き、ドクター・フック&ザ・メディスン・ショーが歌って発表した。この曲はヒットし、ドクター・フック&ザ・メディスン・ショーは実際に『ローリング・ストーン』の表紙を飾ることになった。
2021年、同誌創刊以来初のアジアのグループとしてBTSが6月号の表紙を飾った[3]。
一部のアーティストは表紙を何度も飾り、それはアイコンのようになった。ビートルズは、ソロを含め30回以上表紙を飾っている[4] 。最初の10号は以下の人物が表紙を飾った。
- ジョン・レノン
- ティナ・ターナー
- ビートルズ
- ジミ・ヘンドリックス、ドノヴァン、オーティス・レディング
- ジム・モリソン
- ジャニス・ジョプリン
- ジミ・ヘンドリックス
- モンタレー・ポップ・フェスティバル
- ジョン・レノン、ポール・マッカートニー
- エリック・クラプトン
日本人アーティストでは、1969年3月1日号(28号)にて沢田研二が表紙を飾っている。
日本版[編集]
1973年、ローリングストーンジャパンから同年の9月号として初めて日本版が刊行される。当時桑原茂一らによって創刊された版は3年ほどで廃刊になった。この頃、桑原と糸井重里が知り合っている[5]。その後はさまざまな雑誌を通じてアメリカ版『ローリングストーン』の翻訳記事の一部が日本に届けられていた。
2007年、30年以上の歳月を経てILM(株式会社インターナショナル・ラグジュアリー・メディア)から『ローリングストーン』日本版復刊。同年3月10日に2007年4月号として、ニルヴァーナのカート・コバーンを表紙にした創刊号がリリース。 「買わずにいられない。読むこと自体がかっこいい。音楽・ファッション・カルチャーが融合した、知的好奇心たっぷりな、20代からの新ライフスタイル男性誌です」というキャッチコピーの元、月刊誌として展開された。編集発行人は大久保清彦[6]。
2011年7月号(表紙:尾崎豊)より3代目『ローリングストーン』日本版としてリニューアル創刊される。株式会社パワートゥザピープル発行、セブン&アイ出版発売。日本人アーティスト、アイドル、タレントを中心に、本国アメリカ版、各国版の記事も翻訳掲載し、日本版としての体裁で発行している。ファッション記事が多く、アメリカ版とはかなりテイストの異なる雑誌になっている。WEBサイトもアメリカ版のレイアウトに合わせているが、日本版の記事を掲載した独自のものになっている。
2017年12月25日発売号(表紙:B'z)から4代目『ローリングストーン』日本版(題字は『Rolling Stone Japan』)としてニューアルされ、CCCミュージックラボ株式会社から季刊誌として出版されている[7][8]。
年間ベストアルバム・ソング[編集]
ローリング・ストーンでは年間のベストアルバム、ベストソングをランキングで発表している[9]。
Rolling Stone's Best Album of the Year
Rolling Stone's Best Single of the Year
年 | アーティスト | 曲 | 国 | 出典 |
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1977年 | Bob Seger | Night Moves | ![]() |
- |
1978年 | Bee Gees | Stayin Alive | ![]() |
- |
1979年 | Fleetwood Mac | Tusk | - | |
1980年 | Joy Division | Love Will Tear Us Apart | - | |
1981年 | The Rolling Stones | Start Me Up | - | |
1982年 | Grandmaster Flash | The Message | ![]() |
- |
1983年 | The Police | Every Breath You Take | ![]() |
- |
1984年 | Tina Turner | What's Love Got To Do With It | ![]() |
- |
1985年 | Artists United Against Apartheid | Sun City | - | - |
1986年 | Prince And The Revolution | Kiss | ![]() |
- |
1987年 | Bruce Springsteen | Tunnel Of Love | - | |
1988年 | Tracy Chapman | Fast Car | - | |
1989年 | Public Enemy | Fight The Power | - | |
1990年 | Sinéad O'Connor | Nothing Compares 2 U | ![]() |
- |
1991年 | R.E.M. | Losing My Religion | ![]() |
- |
1992年 | Arrested Development | Tennessee | - | |
1993年 | Soul Asylum | Runaway Train | - | |
1994年 | Beck | Loser | - | |
1995年 | Coolio | Gangsta's Paradise | - | |
1996年 | The Smashing Pumpkins | 1979 | - | |
1997年 | The Verve | Bitter Sweet Symphony | ![]() |
- |
1998年 | Lauryn Hill | Doo Wop (That Thing) | ![]() |
- |
1999年 | TLC | No Scrubs | - | |
2000年 | Madonna | Music | - | |
2001年 | Missy Elliott | Get Ur Freak On | - | |
2002年 | Work It | - | ||
2003年 | Outkast | Hey Ya! | - | |
2004年 | Jay-Z | 99 Problems | - | |
2005年 | - | |||
2006年 | Gnarls Barkley | Crazy | ![]() |
- |
2007年 | Jay-Z | Roc Boys | - | |
2008年 | Beyoncé | Single Ladies (Put A Ring On It) | - | |
2009年 | U2 | Moment Of Surrender | ![]() |
- |
2010年 | Kanye West feat. Pusha T | Runaway | ![]() |
[12] |
2011年 | Adele | Rolling in the Deep | ![]() |
[13] |
2012年 | Alabama Shakes | Hold On | ![]() |
[14] |
2013年 | Daft Punk feat. Pharrell and Nile Rodgers | Get Lucky | ![]() |
[15] |
2014年 | Beyoncé feat. Jay-Z | Drunk in Love | ![]() |
[16] |
2015年 | The Weeknd | Can't Feel My Face | ![]() |
[17] |
2016年 | Beyoncé | Formation | ![]() |
[18] |
2017年 | Harry Styles | Sign of the Times | ![]() |
[19] |
2018年 | Drake | In My Feelings | ![]() |
[20] |
2019年 | Billie Eilish | Bad Guy | ![]() |
[21] |
2020年 | Cardi B feat. Megan Thee Stallion | WAP | [22] |
関連項目[編集]
- ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト
- ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー
- ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500
- ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500 - 2003年に発売された特別号、および2005年に発売された関連書籍。2012年の改訂版のこと。
- バージニア大学集団レイプ記事捏造事件 - ローリング・ストーンに捏造された記事が掲載された事件。
脚注[編集]
- ^ How to Pitch: Rolling Stone - mediabistro.com Content
- ^ Rolling Stone celebrates 1,000 issues | Topeka Capital-Journal, The | Find Articles at BNET.com
- ^ “BTS、アジアグループ初の米『ローリング・ストーン』表紙に 記事タイトルは「BTSの勝利」”. JAPAN billboard (2021年5月14日). 2021年5月16日閲覧。
- ^ Wenner, Jann (2006). "Our 1000th Issue – Jann Wenner looks back on 39 years of Rolling Stone" RollingStone.com (accessed September 21, 2006)
- ^ https://www.shinchosha.co.jp/writer/1429/
- ^ 本誌2007年4月号参照
- ^ 米国カルチャー雑誌「ローリングストーン」誌 出版権取得に関するライセンス契約を締結、カルチュア・エンタテインメント株式会社、2017年11月7日
- ^ Rolling Stone Japan新創刊号、B’zが8年ぶり表紙・巻頭特集、Rolling Stone Japan、2017/12/04 17:00。
- ^ “https://www.rocklistmusic.co.uk/rolling.htm#78”. 2022年3月14日閲覧。
外部リンク[編集]
- Rolling Stone(英語)
- Rolling Stone 日本版(日本語)
- Rolling Stone LAUNCH PARTY(日本語)