ソングス・オブ・イノセンス (U2のアルバム)

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ソングス・オブ・イノセンス
U2スタジオ・アルバム
リリース
録音
  • Electric Lady Studios, Pull Studios (ニューヨーク)
  • The Church Studios, Assault and Battery (ロンドン)
  • Shangri-La, The Woodshed (ロサンゼルス, CA)
  • Strathmore House (ダブリン)
ジャンル ロック
時間
レーベル アイランド・レコード[1]
ユニバーサルミュージック
プロデュース デンジャー・マウス, ポール・エプワース, ライアン・テダー, ディクラン・ギャフニー, フラッド
U2 年表
ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン
(2009)
ソングス・オブ・イノセンス
(2014)
ソングス・オブ・エクスペリエンス
(2017)
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ソングス・オブ・イノセンス』 (Songs of Innocence) は、アイルランドのロックバンド、U2のスタジオ・アルバム。

概要[編集]

2009年の『ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン』以来5年7ヶ月ぶりのアルバム。プロデューサーにデンジャー・マウス、ポール・エプワース、ライアン・テダーらを迎え、レコーディングを行った。

タイトルはウィリアム・ブレイクの詩集『Songs of Innocence and of Experience(無垢と経験の歌)』にちなんで命名された。2017年発表のアルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』とは連作の関係にある。

アルバム・ジャケットはグレン・ラッチフォードが担当し、ラリー・マレン・ジュニアとその息子が写っている。初期の『ボーイ』『WAR』のような作風になっている。

今度の楽曲はどれも書かれる運命にあった曲なんだけど、でも、次第に姿を現わすようなものでもなければ、方法論的に書かれたものでもなくて、俺たちにとって本当に驚いてしまうような形の取り方をしてるんだよ。だから、俺としてはいつも禅アート(水墨画)の絵師のようだと思ってて、1日中ただ墨を擦り続けて、最後の数分間だけで創作のすべてが行われて、作業のすべてが記録されて、俺たちのアルバムっていうのも、いつだってそうやって作られてきたものなんだよ —  ボノ[要出典]

iTunes先行配信に関する問題[編集]

2014年9月10日、iTunesでアルバムが先行配信され、10月13日まで無料でダウンロード可能となった。ユーザーの設定によるがアップルのデバイスに自動でダウンロードされ、iCloudにログインしているユーザーには、自動で購入済みに無償で追加される。購入済みに追加されたユーザーから、アルバムを勝手に購入されたなどの苦情が相次いだ。

苦情を受けたアップルは、16日までにU2のアルバムをiTunesのアカウントから消去するためのウェブサイトを設けている[2]

これに対し、ボノは「削除したいって人達もいる。でも、この5年間でU2以上にU2の曲を削除した人はいないよ。これだけ多くの人達が曲を聴いてくれた。それには本当にワクワクする。僕が言えるのは、このジャンク・メールの中には血と涙と汗が詰まってるってことだけだ」とコメント[3]。しかし後日、ファンとのQ&Aに応える形で「素晴らしいアイデアに思えて、舞い上がってしまった。自分たちの楽曲が聴かれないかもしれないという恐怖感があった。どうやら私達がうるさくやりすぎてしまったのかもしれない」と謝罪の旨を表明した[4]

シャロン・オズボーンはU2に対しTwitterで「中年の政治グルーピーの集まりに過ぎないわね」などと綴り、U2やiTunes、ジミー・アイオヴィンを強く批判していた[5]が、後に撤回している[6]オジー・オズボーンは「U2はフリーでアルバムを配る余裕はある。しかし他のバンドはそんなことはできない。だから新人バンドには難しくなるんだ。ありえないくらい自分勝手だ」と、イギー・ポップも「『俺たちに強制しないでくれ』と言おうとしていた彼らの意見は正しい」と発言し、それぞれ批判した[7]

逆にメタリカラーズ・ウルリッヒは、「俺にとってはこの試みは成功するかどうかが問題なんじゃないんだ。これだけ過激なことを俺たちに投げつけてみるだけの根性がU2には備わっていたこと、それとそれだけ先を見ていたという事実が俺には重要なんだよ」と賞賛するコメントをした[8]。またノエル・ギャラガーは、「音楽をタダで配ったりするのには、同意できないね。アルバムというのは、作るのにかなりのコストがかかるものなんだからさ。まあ、当然U2はこれ以上、金はいらないのかもしれないし、それは良かったですね、という感じだけど、俺はこの先も、絶対に無料配信とかはないね」としつつも、「1つ確実に言えるのは、U2はファンを2人増やした。アルバムが無料配信されてから、俺の息子2人とも、今じゃU2の大ファンだからね」と発言した[9]メガデスデイヴィッド・エレフソン[10]トレント・レズナーも肯定のコメントをしている。

Innocence + Experience Tour[編集]

アルバムリリース後のツアーは「Innocence + Experience Tour」(オフィシャルポスターはiNNOCENCE + eXPERIENCE)というタイトルで、2015年5月14日のバンクーバー公演からスタート。前回の「360°Tour」とは異なり、マディソン・スクエア・ガーデンO2アリーナといったアリーナがメインとなった。上述のような問題とは裏腹にアメリカ、カナダ公演のチケットはソールドアウトするなど、成功を収めている。ツアーでは初日にエッジがステージから落ちて怪我をしたり[11]、ツアー中にマネジメントが心臓発作で他界[12]するなどのトラブルも起きた一方、マディソン公演ではレディー・ガガポール・サイモンブルース・スプリングスティーンなどがゲストで参加するなど大きな話題を呼んだ。

同年9月からはイタリアのパラスポーツ・オリンピコ公演からヨーロッパツアーがスタートした。10月26日にはノエルが、29日にはパティ・スミスがゲストで参加した。

「俺が舞台袖に立ってる時、U2が俺を紹介したんだ。俺はその時『今本当にこんなことが起こってるなんて、すごいじゃないか』と思ったんだ」

「U2は俺の好きなバンドのひとつだし、“I Still Haven't Found What I'm Looking For”は今まで書かれた中でベストな曲のひとつだ。素晴らしい体験だったし、本当に光栄だったよ」 - ノエル・ギャラガー

[13]

収録曲[編集]

全作詞: ボノ, ジ・エッジ、全作曲: U2。
#タイトル作詞作曲・編曲Producer(s)時間
1.「ザ・ミラクル(オブ・ジョーイ・ラモーン) - The Miracle (Of Joey Ramone)ボノ, ジ・エッジU2Danger Mouse, Paul Epworth, Ryan Tedder
2.「エヴリー・ブレイキング・ウェィヴ - Every Breaking Wave」ボノ, ジ・エッジU2Danger Mouse, Tedder, Declan Gaffney[a]
3.「カリフォルニア(ゼア・イズ・ノー・エンド・トゥ・ラヴ) - California (There Is No End to Love)」ボノ, ジ・エッジU2Gaffney, Epworth, Danger Mouse
4.「ソングス・フォー・サムワン - Song for Someone」ボノ, ジ・エッジU2Tedder, Flood
5.「アイリス(ホールド・ミー・クローズ) - Iris (Hold Me Close)」ボノ, ジ・エッジU2Epworth, Tedder, Danger Mouse[a]
6.「ヴォルケーノ - Volcano」ボノ, ジ・エッジU2Gaffney, Epworth[a]
7.「ライズド・バイ・ウルヴス - Raised by Wolves」ボノ, ジ・エッジU2Gaffney, Danger Mouse
8.「シダーウッド・ロード - Cedarwood Road」ボノ, ジ・エッジU2Danger Mouse, Epworth
9.「スリープ・ライク・ア・ベイビー・トゥナイト - Sleep Like a Baby Tonight」ボノ, ジ・エッジU2Danger Mouse
10.「ディス・イズ・ホエア・ユー・キャン・リーチ・ミー・ナウ - This Is Where You Can Reach Me Now」ボノ, ジ・エッジU2Danger Mouse
11.「ザ・トラブルズ - The Troubles」ボノ, ジ・エッジU2Danger Mouse, Gaffney[a]
合計時間:
Notes
  • ^[a] signifies an additional producer
  • ^[b] 以下の6曲が収録されている
    • 1. "Every Breaking Wave"
    • 2. "California (There is No End to Love)"
    • 3. "Raised By Wolves"
    • 4. "Cedarwood Road"
    • 5. "Song For Someone"
    • 6. "The Miracle (of Joey Ramone)" (Busker Version)
  • ^[c] 海外アナログ盤収録曲

脚注[編集]

  1. ^ Songs of Innocence by U2”. iTunes. 2014年9月9日閲覧。
  2. ^ U2って誰だよ…無料配信に苦情殺到 「削除してくれよ」「こんなのいらない」 ただし、削除すると有料配信されるまで利用不可になる。
  3. ^ 賛否両論の無料配信に、U2「騒ぎを起こすのが僕らの役目」
  4. ^ U2のボノ、新作『ソングス・オブ・イノセンス』の無料一括配信について「ごめん」
  5. ^ シャロン・オズボーン、U2を攻撃
  6. ^ シャロン・オズボーン、U2の態度に自己嫌悪
  7. ^ イギー・ポップやオジー・オズボーン、ザ・ブラック・キーズらがU2の無料配信戦略を批判
  8. ^ メタリカのラーズ・ウルリッヒ、U2の新作リリース方法は称賛に値すると語る
  9. ^ ノエル、U2の無料配信にちなみコールドプレイ新作のリリース形態を大胆予測
  10. ^ メガデスのD・エレフソン、U2の新作無料配信を「尊敬の念しかない」と擁護
  11. ^ U2のジ・エッジ、ツアー初日にステージから転落
  12. ^ U2のツアー・マネージャーのデニス・シーハンがツアー中に心臓発作で他界
  13. ^ https://rockinon.com/news/detail/133209 ノエル・ギャラガー、U2との共演に「夢が叶った」と語る
  14. ^ ソングス・オブ・イノセンス-デラックス・エディション - Amazon.co.jp