ソウルミュージック

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ソウル
現地名 Soul
様式的起源
文化的起源 1960年代初頭、アメリカ
派生ジャンル
サブジャンル
融合ジャンル
地域的なスタイル
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ソウル英語: soul)あるいはソウルミュージック英語: soul music)は、ポピュラー音楽ジャンルの一つ。ソウルは、ブルースやリズム・アンド・ブルースをルーツとして発展してきた[2]

概要[編集]

1950年代から1960年代の初期にかけて、アメリカにおいてアフリカ系アメリカ人ゴスペル[3]ブルース[4]から発展しできた音楽の体系である[5]。R&Bなどの黒人由来の音楽が、ポピュラー・ミュージックとして広く認知され、広範囲にわたって発展・拡大した1960年代よりゴスペル色の濃厚な音楽を、ソウル・ミュージックと自然発生的に呼ばれるようになった[6]

詳細[編集]

音楽ライターのジョン・ランドウによれば、オーティス・レディングやウィルソン・ピケットらのソウル・シンガーは、テネシー州メンフィスや、アラバマ州マッスル・ショールズで録音した曲をヒットさせている[7]。ソウル・ミュージックは、文化性や芸術性もあるが、基本的にはポピュラー音楽である[8]。ゴスペル由来のコード進行、ベースを強調したリズムコールアンドレスポンスの使用などの特徴がある。代表的な歌手にはオーティス・レディング、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット[注釈 1]、サム&デイヴ[注釈 2]、ジョー・テックス[9]、クラレンス・カ-ター、ソロモン・バークらがいる

ソウルは、R&Bとの間で明瞭な境界線を引くのは難しく[10]、レコード店のジャンル分けや、業界紙やラジオのヒット・チャートなどにおいても ソウル/R&B などのようにワンセットで扱われることが多い。 ソウルと、1980年代に流行したブラック・コンテンポラリーの大きな相違点としては、ソウルがシャウトなどの激しい表現があるのに対し、ブラコンはシャウトしない場合が多く、これはジョージ・クリントンが「R&Bスケルトンズ・イン・ザ・クロゼット」の歌詞でも指摘している通りである。1990年代ごろにはベテランの歌う曲をソウルとして、ブルースに近い意味合いとして分離した。一方で若手の歌うヒットの可能性のある歌ものをR&Bと呼ぶようになった[10]

UKソウル[編集]

1960年代のイギリスでは、イクォールズ[注釈 3]、ファウンデーションズ、ジノ・ワシントン&ラムジャム・バンド、ジミー・ジェイムズ&ヴァガボンズなどのポップなソウル・グループが活躍していた。ただ彼らは、世界的なヒットを出すには至らなかった。しかし1970年代半ばになると、UKソウルのカール・ダグラスが「吠えろドラゴン」の全米ナンバー・ワン・ヒットを放った。ダグラスは1975年にも「踊れドラゴン」を発表している。さらにイギリスからはスウィート・センセーション、デレゲーション、ホット・チョコレート [11]らがヒット作を発表した。ジミー・ジェイムズ&ヴァガボンズは1970年代に入ってからも活動を続け、1976年にはファンキー・ディスコの「ディスコ・フィーバー」を発表した。1980年代には、プリンセス、ジャッキ・グレアム、エディ・グラント、ルース・エンズらが活躍した。ソウルフルな歌手のミーシャ・パリスは1980年代末から1990年代前半にかけて、アメリカのソウル・チャートでヒットを出した。

ジャマイカン・ソウル[編集]

ジャマイカのスカ、ロックステディ、レゲエでも、ソウルフルなシンガーが活躍してきた。代表的なシンガーには、アルトン・エリス[注釈 4]、トゥーツ・ヒバート[注釈 5](メイタルズ)、デニス・ブラウン、リッチー・スティーヴンスらがあげられる。

サブジャンル/派生ジャンル[編集]

アメリカのノーザン・ソウルは、白人層にも受け入れられたポップで都会的な洗練されたソウルだった。一方、スタックスなどのアメリカ南部のサザン・ソウルは、ディープ、ブルージーあるいはファンキーな音楽性が特徴で、別名「ディープ・ソウル」とも呼ばれた。

主なソウル・アーティスト[編集]

日本の主なソウル・アーティスト[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」がヒットした
  2. ^ 「ホールド・オン」「ソウル・マン」がヒットした
  3. ^ エディ・グラントが在籍したグループ
  4. ^ 「ロックステディ」のヒットで有名
  5. ^ 88年の「トゥーツ・イン・メンフィス」でソウルの名曲をカバーしている
  6. ^ 「レッツ・ステイ・トゥゲザー」「ヒア・アイ・アム」「ラブ&ハッピネス」など多数のヒット曲を持ち、ハイ・レコードに所属したソウル歌手
  7. ^ 1948-2013。都会的なソウルを歌った歌手。65歳で死去
  8. ^ ジャム&ルイス制作「イノセント」85年などを発表した
  9. ^ エイス・デイのリードシンガーをつとめた、北部のディープ・ソウル歌手
  10. ^ 「ハート・ソー・バッド」「ティアーズ・オン・マイ・ピロウ」などのヒットを放った

出典[編集]

  1. ^ テイーチャーズ・シビル・ライツ ブルース、ソウル2021年2月1日閲覧
  2. ^ 男の隠れ家 2011, p. 26.
  3. ^ Gospel Music Genre Overview - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  4. ^ Blues Music Genre Overview - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  5. ^ 男の隠れ家 2011, p. 64-67.
  6. ^ Hildebrand 1994.
  7. ^ Landau, Jon; Redding, Otis (1976). Miller, Jim. ed. The Rolling Stone Illustrated History of Rock & Roll. p. 210-213 
  8. ^ 男の隠れ家 2011, p. 65 冒頭.
  9. ^ Marsh, Dave. Joe Tex | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  10. ^ a b 男の隠れ家 2011, p. 26-27、67終わり.
  11. ^ Petridis, Alexis (2015年5月6日). “Why Errol Brown's Hot Chocolate were a far stranger group than they are given credit for”. The Guardian (Guardian Media Group). https://www.theguardian.com/music/musicblog/2015/may/06/why-errol-brown-hot-chocolate-died-strange-group 2020年12月26日閲覧。 
  12. ^ Ankeny, Jason. Authur Conley | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  13. ^ Huey, Steve. Johnnie Taylor | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  14. ^ 男の隠れ家 2011, p. 18-27.
  15. ^ 男の隠れ家 2011, p. 72-73.

参考文献[編集]

  • 『魂の行方(ソウルのゆくえ)』:ピーター・バラカン、新潮社
  • 『リズム&ブルースの死』:ネルソン・ジョージ、早川書房
  • Hildebrand, Lee (1994). Stars of Soul and Rhythm & Blues. Watson-Guptill Publications. ISBN 0-8230-7633-4 
  • 出田圭「ロック&ポップスを産んだ黒人音楽の世界 GOSPEL BLUES SOUL JAZZ」『男の隠れ家』2011年1月号、朝日新聞出版、グローバルプラネット、 18-27, 64-75。
  • Gillett, Charlie (1974). Making Tracks. New York: E. P. Dutton.
  • Guralnick, Peter (1986). Sweet Soul Music. New York: Harper & Row.
  • Adams, Michael (2008). Review of Atlantic Records: The House That Ahmet Built, by Susan Steinberg. Notes 65, no. 1.
  • Cummings, Tony (1975). The Sound of Philadelphia. London: Eyre Methuen.
  • Escott, Colin. (1995). Liner notes for The Essential James Carr. Razor and Tie Records.
  • Hannusch, Jeff (1985). I Hear You Knockin': The Sound of New Orleans Rhythm and Blues. Ville Platte, LA: Swallow Publications. ISBN 0-9614245-0-8.
  • Hoskyns, Barney (1987). Say it One More Time for the Broken Hearted. Glasgow: Fontana/Collins.