天使にラブ・ソングを…
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天使にラブ・ソングを… | |
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Sister Act | |
![]() 本作の舞台となる修道院の外観として撮影に使用された、サンフランシスコのセント・ポール・カトリック教会 | |
監督 | エミール・アルドリーノ |
脚本 | ジョセフ・ハワード |
製作 | テリー・シュワルツ |
製作総指揮 | スコット・ルーディン |
出演者 |
ウーピー・ゴールドバーグ マギー・スミス ハーヴェイ・カイテル |
音楽 | マーク・シャイマン |
撮影 | アダム・グリーンベルグ |
編集 |
コリーン・ハルシー リチャード・ハルシー |
製作会社 |
タッチストーン・ピクチャーズ タッチウッド・パシフィック・パートナーズⅠ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 100分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
興行収入 |
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配給収入 | 🇯🇵6・8億円 |
次作 | 天使にラブ・ソングを2 |
『天使にラブ・ソングを…』(てんしにラブソングを、原題: Sister Act)は、1992年に公開されたアメリカ映画。
殺人事件の現場を目撃したしがないクラブ歌手が、かくまわれた修道院で巻き起こす騒動を描いたコメディー。アメリカでは6か月を記録する大ヒットロングランとなり、主演のウーピー・ゴールドバーグの人気を不動のものにした。1993年には続編の『天使にラブ・ソングを2』も公開されている。
日本公開時のキャッチコピーは『神さまはいつだって、迷える女性の味方です。』『人生が錆びちゃう前に、やりたいことやらなきゃ。』[2]
あらすじ
ネバダ州リノのクラブ『ムーンライトラウンジ』で歌う黒人クラブ歌手デロリスは、ネバダ一帯に縄張りを持つマフィアのボス、ヴィンスの愛人。 度重なる離婚の要求を受け入れてもらえないことにしびれを切らした彼女はヴィンスと別れて町を出ようと決心し、別れ話を切り出すためにヴィンスの部屋に乗り込むものの、折悪く彼が裏切り者を殺す現場を見てしまう。一目散に警察に駆け込んだ彼女は、ヴィンス関連の裁判を有利に進めたい警察の思惑により証人保護プログラムの適用を受けてサンフラシスコの修道院に匿われることになり、「シスター・メアリー・クラレンス」の名で尼僧としての振る舞いを余儀なくされる、
厳格で高圧的な修道院長が目を光らせる中、不自由で堅苦しい生活に辟易するデロリスだが、聖歌隊の指導を任されるようになったのを機に歌手としての本領を発揮し、下手極まりない聖歌隊を鍛え上げて聖歌をゴスペルやロック風にアレンジし、派手なパフォーマンスを繰り広げて一躍町中の人気者となる。伝統を重んじる保守的な院長との対立をよそに、資金難から閉鎖寸前だった修道院はデロリス率いる聖歌隊の活躍によって息を吹き返す。同時に、デロリスの指導の下でシスターたちはこれまで禁じられてきた修道院の外での奉仕活動に勤しみ周辺地域の人々との交流を深めていく。その過程でデロリスはシスターたちと心を通わせ固い友情で結ばれていくが、反比例するように院長との対立とすれ違いは深まっていく。
ある日のミサの後、聖歌隊の噂を聞いたローマ法王が次のミサに臨席するという話しが舞い込んでくる。この上ない名誉と光栄に沸き立つシスターたちだが、伝統的な聖歌を歌うべきだと院長にたしなめられる。難色を示すデロリスたちに対し院長は多数決で決めようと言い出すが、自分に賛同する者がほぼ皆無という現実を突きつけられる。院長が深い失望感から余所へ異動しようと考えるまでになっていたことを知ったデロリスは驚き留まるよう説得するも、もはや自分は時代遅れだと言い切る彼女に拒絶される。
御前コンサートの前日を迎えたある日。警察内部に潜む内通者によって情報がヴィンスに漏れ、デロリスが拉致されてしまう。院長の口からデロリスの素性を知らされたシスターたちは動揺するが、立派な尼僧としてデロリスのことを強く慕っていた見習いシスター、メアリー・ロバートが院長に対し毅然とした態度でデロリスの救出に行かなくてはと進言する姿に満場一致で賛同する。院長の引率の下、シスターたちは例え正体がなんであろうと自分たちを導いてくれたデロリスを救うため、一丸となってヴィンスのアジトであるムーンライトラウンジに乗り込んでいく。
シスターたちの活躍によりデロリスは無事救い出され、ヴィンスは駆け付けた警察に逮捕された。院長はデロリスを立派な尼僧の精神の持ち主と認めて和解し、デロリスは命がけで助けに来てくれた仲間たちに心からの感謝の意を述べる。院長は笑顔で異動を撤回して修道院に留まる意思を示し、全ては丸く収まった。
こうして、デロリスはシスターたちとと共に法王を迎えての御前コンサートに臨み、無事大成功を収めた。
登場人物
一部のキャラクター名におけるMaryの読みは、通常の人名であればメアリー[注 1]またはマリー[注 2]であるが、修道名の場合は基本的にはメアリーと読む(字幕版もこの読み)。吹き替えにおいては「マリア」と読まれている[注 3]が、Mariaは聖母マリアに由来する[注 4]。
女性の修道者の修道名に「メアリー」が併記されるケースは男性の聖人から名を採った場合に多く見られるもので、劇中で登場するシスターの名前も全て男性の聖人の名前である。
- デロリス・ヴァン・カルティエ / シスター・メアリー・クラレンス(Deloris van Cartier / sister mary Clarence)
- 演:ウーピー・ゴールドバーグ / 幼少時代:アイシス・カーメン・ジョーンズ
- 本作の主人公。リノのクラブ「ムーンライトラウンジ」で歌う黒人クラブ歌手で、3人組のコーラスグループ「Deloris & The Ronelles」のボーカリスト。
- 幼少時代はカトリック系の学校に通っていたが、当時から反抗的な性格で担任のシスターに見放され将来を危ぶまれるほどの問題児であった。
- ギャングである愛人ヴィンスが裏切り者を始末する現場を目撃して命を狙われるはめになり、シスター・メアリー・クラレンスの名で修道院に匿われることになる。
- 少々ひねくれているが根は優しくて面倒見がよく、前向きで明るく茶目っ気のある性格。また、型破りな気質の持ち主で堅苦しいことを何よりも嫌い、気乗りしないことでもいざやるとなれば徹底的にやる。こうした性格柄、当初こそ堅苦しい生活に辟易しつつ、やがて閉塞感の漂う修道院に改革の嵐を巻き起こし、シスターたちと友情を育んでいく。彼女の行動が周囲に影響を与えていき、彼女自身もまた、周囲の人々が変わるにつれて心情や心境が少しずつ変化してゆく。
- 歌手としての実績は皆無だが音楽の素養自体は高く、仕事仲間と組んでいるグループで選曲からアレンジまで自ら手掛けており、仕事仲間には「あんたがいなきゃグループが成り立たない」と評されている。指導力も高く歌手業で培った手腕で聖歌隊を鍛え上げた。自身も聖歌隊の一員として指揮と歌を同時にこなし、My God や I Will Follow Him の一部でソロを歌っている。
- この映画のためにゴールドバーグは歌唱訓練を受けており、コメンタリーでは「バスタブで歌う鼻歌がどれだけ気楽か思い知った」と答えている。ゴールドバーグによると歌は「周りが思ってるよりはイケた(上手く歌えた)」という。本人はボイストレーニングのきつさに「歌いたくない」とも発言した。他には修道服の下にジーパンを履いていることや、修道服が複雑かつ暑いことを話している。
- なお、ゴールドバーグの歌について、アルドリーノ監督は「歌えないと思ったよ」、パトリック役のナジミーはデロリスについては「異質なシスター」と語り、ゴールドバーグの歌について「共演した舞台では歌わずに語っていたの」「(前述から)歌はマズいと思ったわ」と心配していた旨を語ったが「(ウーピーは歌ったら)凄く上手だったわ」と語った。
- ヴィンス・ラ・ロッカ(Vince La Rocca)
- 演:ハーヴェイ・カイテル
- ネバダ州一帯に縄張りを持つマフィアのボス。
- 本人は愛人関係にあるデロリスに歌の仕事や贈り物を与えるなどして愛情を注いでやっていると主張しているが、カトリック教徒であることを盾に離婚の要求を蹴っているためデロリスには不満を持たれており、ご機嫌取りのために正妻のおさがりのコートを押し付けたことで愛想をつかされる。あげく、デロリスに殺人現場を目撃されたため、多少躊躇する様子を見せつつ部下に抹殺を命じ、執拗に付け狙うようになる。
- 裏切り者を容赦なく始末する冷酷な性格の持ち主で、多くの証拠を握られているにも拘らず目撃者を悉く抹殺しているため未だ逮捕に至っていない。その一方で、浮気を神父に告白する、宗教上の理由で離婚の要求を拒否する、尼僧姿のデロリスを撃つことに躊躇するなど、信仰に篤い面があるが、デロリスには小心者呼ばわりされる。
- 最終的にデロリスたちを追い詰めるものの、駆けつけてきたサウザー警部補に肩を撃たれ、怯んだ隙をつかれて逮捕される。連行される際に腹立ちまぎれの暴言を吐き捨てるが、未練はあったらしく、デロリスに「神のご加護を」と返された際には投げキッスをする。
- 修道院長(Mother Superior[3])
- 演:マギー・スミス
- 聖キャサリン修道院の院長。劇中では終始一貫して「院長」と呼ばれており、シスターとしての名前は不明。
- 修道院の規律に厳格で、自他ともに認める筋金入りのお堅く生真面目な性格。かなりの毒舌家でもあり、丁寧な口調のなかに一見わかりづらい毒舌を混ぜる。社会奉仕を旨とする修道会[注 5]でありながら周辺環境の悪化を理由に院外での活動を禁じており、シスターたちに塀の中に籠る生活を厳守するよう固く言いつけている。
- 当初はデロリスの派手派手しい姿を一目見ただけで受け入れを拒否しようとしており、そのことを察知したデロリスからも「私のことを嫌ってる」と断じられるほど互いの第一印象は最悪で、立場を弁えない彼女の振る舞いに苛立ちを募らせていく。夜間外出の件では本人の懇願もあって許すものの聖歌隊の一件をきっかけに対立が表面化し、シスターたちがデロリスと打ち解けていくのに反比例して徐々に孤立していく。シスターたちが皆一様にデロリスに賛同する様を見て失望感から辞職し余所の修道院に異動しようとまで思い詰めるようになる。
- 最終的に、デロリス誘拐の件でシスターたちが彼女に心からの信頼を寄せている様子を見て、デロリスの働きで修道院が蘇ったことや、閉塞感に塞いでいたシスターたちが活き活きと変わっていった過程に目を向け、デロリスのことを立派な尼僧の精神の持ち主と認めて和解する。そしてデロリスの後を引き継ぐべく修道院に残ることを決める。
- 厳格で高圧的な態度が目立つものの根は愛情深い人物であり、デロリスとシスターたちの身を平等に案じている。院長としての責任感も強く、院外での活動を禁じているのもシスター達を危険な環境から守らなくてはならないという思いからでもある。デロリス救出作戦の際にはリーダーシップを発揮してシスターたちの先導役を務め、ムーンライトラウンジでデロリスを確保した直後に仲間たちを散開させ尼僧姿を利用して追手を攪乱するなど有事の際の機転と判断力にも優れる。また、お金がないから無料で乗せてほしいという願いを拒否したヘリコプターの操縦士に対し、脅迫まがいのお祈り責めで根負けさせたりと、お茶目で強かなところもある。
- なお、マギー自身は「一番心掛けたのは、私の役がただの意地悪院長ではないと感じさせること。ウーピーのデロリスとは、お互いにリーダーシップをとろうとする気の強さで共通」と語っており、ゴールドバーグからは「大ファンだし、一緒に仕事ができるなんて光栄です。役を引き受けたと聞いた時、思わず舞い上がっちゃった」とのコメントを送られている。[4]。
また、コメンタリーではゴールドバーグやラザラスを演じたウィックス、アルドリーノ監督などに「プロ意識の塊」「素晴らしい女優」などと称され、さらにアルドリーノ監督は「彼女は笑いのセンスも良い」とも称した。ロバートを演じたマッケナは「(ゴールドバーグとの)二人の掛け合いが面白い」「(2人の)修道衣の姿を見るだけで笑っちゃう」とも語っている。
- メアリー・ロバート(Mary Robert)
- 演:ウェンディ・マッケナ / 歌唱シーン吹き替え:アンドレア・ロビンソン
- 聖キャサリン修道院に在籍する細身で若いシスター。仲間内で唯一、服装が他のシスターたちと異なっており[注 6]、銀の十字架のネックレス[注 7]をかけている[注 8]。兄がいる。ソプラノ担当。
- 内向的かつ極度の引っ込み思案で常におどおどしており、物静かで口数も少ない。奉仕の人生への使命感から修道生活を送っているものの生来の不器用さから強い劣等感を持っており、自分には他人にない特別な何かがあると強く信じつつ、それが自惚れや虚栄心に過ぎないのではないかと疑って気落ちしてしまったりと、悩み多き内面を抱えている。その反面、心優しく思いやり深い性格で当初からデロリスに好意的に接しており、慣れない環境に塞いでいた彼女を穏やかに気遣う。また、デロリスがしたリノでの嘘の経歴話を真に受け、夜間にバーへ行った彼女の目的が奉仕活動だと思い込んで躊躇わずについてきてしまったりと、出会って間もない頃から彼女のことを強く慕う様子を見せる。
- 素の声はとても小さく聖歌隊でもか細く弱々しい声しか出せなかったが、特訓の末に大きな声を出すことが出来るようになり、デロリスの元で歌の才能を開花させていく。徐々にソロパートを務めあげるまでに上達し、法王の御前コンサートでは最前列より前に躍り出て堂々とした熱唱ぶりを披露する。
- デロリスとの出会いを通じて自信を持てるようになり、徐々に口数も増え、明るく積極的な性格に変わっていく。同時に勇気と毅然さも身につけていき、デロリスが誘拐された際には自分たちの手で助けたいと真っ先に院長に進言するまでになる。
- なお、劇中での歌唱はアンドレア・ロビンソンによる吹き替えであり、作中で唯一の吹き替えである。理由は歌声が監督のイメージとは違ったため。演じたマッケナはコメンタリーにおいて「『もちろん歌えるわ』と言って(披露したら)恥をかいた」「口パクなら任せてよ」と発言している。ロバートについては「デロリスと正反対の性格で、彼女の後を子犬のようについてくの」「最初はかなり内気で悩みも多くあまり話さないけれど、デロリスのお陰で自信がつき、解放されて声に出せるようになるのよ」と語った。
- メアリー・パトリック(Mary Patrick)
- 演:キャシー・ナジミー
- 聖キャサリン修道院に在籍する大柄でふくよかな体型の若いシスター。
- 体型に反して動きは身軽で踊りがうまい。内気なロバートと対照的に性格はマイペースかつ非常に陽気で茶目っ気もあり、歌いことやダンスなどの楽しいことが大好き。その陽気さは本人曰く生まれついての性分であり、幼い頃に母親から「将来は尼かスチュワーデスになるだろう」とよく言われたらしい。やって来たばかりのデロリスにシスターを代表して歓迎の挨拶をしたり、慣れない内職作業に難儀する彼女に手伝いを申し出たりと親切に接する。好物はアイスクリーム。ソプラノ担当。
- 明るく社交的な一方、楽しいことが絡むと途端に周りが見えなくなってしまうのが玉に瑕。夜間にバーに行った際に早く帰ろうとするデロリスにジュークボックスをねだって曲に合わせて踊り出してしまったり、街の若者にダンスを教えてもらった際にはノリが良すぎて周囲が引くほどの勢いで踊りまくったりと、時折楽しさが行き過ぎて暴走する。聖歌隊でも持ち前の声量たっぷりなソプラノボイスを金切り声のように張り上げてばかりで協調がとれておらず、デロリスの指導で周りの歌声を聴いて程よい歌声で合わせることを覚え上達していく。
- シスター仲間の内では性格が正反対のメアリー・ロバートと特に仲がよく(ナジミーの弁によると「彼女はメアリー・ロバートの面倒を見ている」とのこと)、デロリス救出を訴える彼女の言葉を聞いて即座に賛同の意を示した。
- コメンタリーにおいて、ナジミーは「パトリックはデロリス同様に『形だけの』シスターって感じよ」「パトリックの歌い方はずっと(ハイトーンを出す)なの。スタッフたちのなかに耳を痛めた人がいたら、私のせいだわ」と笑って話している。
- なお、ナジミーはパトリックを演じるにあたり、脚本には「唯一の特徴は『明るさ』と書いてあったの」と語り、偶然つけたテレビに写った元気で明るく陽気なシスター「シスター・ハート」を見て、彼女がパトリックのモデルだと思い、彼女をモチーフにパトリックのキャラクターを作ったとも話した。
- メアリー・ラザラス[注 9](Mary Razarus)
- 演:メアリー・ウィックス
- 聖キャサリン修道院に在籍する年長のシスターで聖歌隊の指揮者。シスター内でもひときわ目立つ長身で大柄な体格の持ち主。
- 文明から隔絶した修道生活こそ本物、法王4人分の年月をシスターとしての人生に捧げていると豪語するなど、信仰に対し真摯かつ厳格な姿勢を持つ。以前はバンクーバーの森の中にある修道院に在籍していた。好物はシロップがけのアイスクリームとピーカン味[注 10]のアイスクリーム。やや低い中間音の声域でアルト担当。ロバートやパトリックとともにソロパートが多い。
- 気難しい性格で、やってきたデロリスに対し当初は刺々しさのある態度で接しており、自分の立場が危うくなるという思い込みから成り行き上聖歌隊を指導することになった彼女のことを煙たがるが、彼女が現場を指導する様子を見てデロリスの実力を認め、指揮者の座を譲って歌う側に回る。そしてロバート、パトリックと共にデロリスと特に仲の良い間柄となり、自分たちを指して4人組と称するまでに打ち解ける。デロリス救出を訴えるロバートの言葉にパトリックに続いて賛同した。
- 当初は表情にも気難しさが目立っていたが、歌唱シーンが増えていくにつれて笑顔が増えていき、性格も茶目っ気が見えはじめる。デロリスたちと共に真夜中のキッチンで贅沢は罪と語りつつ好物のアイスクリームを食べたりと、厳格さも軟化していく。
- ラザラスを演じたメアリー・ウィックスはコメンタリーで「ラザラスは最初、固定観念を持っているけれど、それを覆される。そしてデロリスに歌の楽しさを教えて貰い、楽しく歌うことを知って、彼女(ラザラス)は変わっていくのよ」と語り、次に修道服の着用が複雑、かつ着ていて暑いなどの理由から「尼僧の役はごめんだわ」と笑って話した。My God のサビ直前にシスターたちが横を向くシーンでラザラスが逆に向くシーンは、NGシーンをOKテイクとして採用したもの。
- ウィックスは1966年度制作のコメディ映画『青春がいっぱい』及びその続編『青春ダイナマイト』で修道女の役を演じたことがあり、その経験が縁でラザラス役に抜擢された[5]。また当時の演者のなかで最年長の81歳である。
- メアリー・アルマ(Mary Alma)[注 11]
- 演:ローズ・パーレンティ
- 聖キャサリン修道院のシスターのひとりで補聴器をつけた、比較的小柄な年配のシスター。教会のオルガン演奏[注 12]及び聖歌隊のピアノ伴奏担当。
- 補聴器は片一方のイヤホン部分に本体が繋がり、それを胸元に付けるタイプのものを左耳につけている。
- ピアノ伴奏の担当だが、耳が遠いために補聴器が必須であるが、たびたびスイッチを入れ忘れる[注 13]。
- ピアノは長年弾いているだけはある巧さで、弾いている際は可愛らしく楽しげな笑顔である[注 14]。初期段階から楽しくピアノを弾きたいという考えと今の聖歌隊を嫌う部分があったため、最初から終わりの部分をテンポ良く奏でたうえで最初の少しと最後以外、弾くのを放棄していた。デロリスのアレンジした聖歌を気に入り、デロリスが指揮者になる以前よりも活き活きとした演奏を見せるようになり、楽しげで良い笑顔になる。「通常の賛美歌と(デロリスがアレンジした)前衛的な賛美歌」の多数決の際には、「前衛的な賛美歌」で真っ先に手を挙げる。
- I will follow Him 内では、数秒ながらも手元を見ずにピアノを弾きながらリズムをとり横にステップを踏むという高等技術を見せる(演じた当時のパーレンティの年齢はラザラス役のウィックスに次ぐ80歳)。
- エディー・サウザー(Eddie Souther / Lieutenant Souther)
- 演:ビル・ナン
- 事件の捜査とデロリスの警護を担当する黒人警部補。
- 長らく追いながらも未だ有罪の足掛かりを得られぬヴィンスを追い詰める策として、犯行の目撃者であるデロリスに証言台に立つよう要請すると共に裁判までの2か月間身を隠すように告げ、匿い先として聖キャサリン修道院を手配した。
- 優しく曲がったことが嫌いで正義感にあふれる一方、かなりの猪突猛進型。内通者を見抜く頭の回転と勘の良さをもつが短気なのか手が出やすい。職務に忠実な性格で、保護を担当した人物を守り抜こうとする意志が強く、その思いから強い口調になったり、度がすぎて暴言を吐くこともある。
- ガラス張りの壁を拳銃でぶち抜き、壁越しにヴィンスを狙撃するという強引な手段で駆けつけてきたことに対し「人を警護するよりも攻撃の方が得意」とデロリスに皮肉られる。
- サウザー警部補を演じたナンはコメンタリーで「演じたサウザーの台詞に面白い台詞がなかったのが不満だったんだ」と笑って話した。
- オハラ司教[注 15](Bishop O'Hara)
- 演:ジョゼフ・メイハー
- 聖キャサリン修道院の周辺教区を取りまとめる司教。激高している院長と冷静かつ対等に話せる唯一の人物。ミサに訪れる人が減って久しい現状を嘆いている。
- 性格は穏やかで保守的な考え方に固執しない柔軟さも持ちあわせており、デロリスの手によってモータウン風(ゴスペル風)に改造された聖歌を聞いても怒ることなく嬉しそうに褒め、場の仲裁も兼ねて院長が全ての立役者だと持ち上げる。また、伝統的讃美歌と前衛的讃美歌の多数決の際に、やむなく引き下がらざるを得なくなった院長を真のリーダーと称える等、常に周囲へのフォローを欠かさない気遣いの持ち主。
- ジョーイ & ウィリー(Joey & Willy)
- 演:ロバート・ミランダ(ジョーイ)/演:リチャード・ポートナウ(ウィリー)
- ヴィンスの手下。
- 裏切り者を容赦なく始末する非情な性格だが、小心で信心深い一面もあり、追い詰めたデロリスに対し「尼僧は撃てない」と躊躇する。
- 死を前に自分たちの行いの罪深さを許すよう必死で神に祈るデロリスの様子に感化され、2人そろって一緒に祈った隙に股間を殴られて逃げられる。
- そのことに腹を立てたためかジョーイはデロリスが逃げだした直後に躊躇なく発砲するが、二度追い詰めたデロリスを改めて殺害するよう命じられた時にはやはり拒否しており、ウィリーもデロリスが正真正銘の尼であるという院長の主張を聞いて胸を撫でおろしている。
- テイト(Tate)
- エディの同僚。
- 実はヴィンスと通じる内通者で、修道院に寄付した1万ドルの伝票からデロリスの居場所を察知しヴィンスに情報を漏らした張本人。
- 物語序盤で家出娘の捜索願を装ったデロリスの顔写真についてエディと話をしていた際に談笑の振りをして彼女の居場所を聞き出そうとしており、その時のやり取りを思い出したエディに内通者であることを見破られ、連絡を終えた直後にエディに殴られて連行された。
- 聖キャサリン修道院聖歌隊のシスターたち[注 16]
- 演:スーザン・ジョンソン、スーザン・ブロウニング、エディス・ディアス、ダーリーン・コルデンホーヴェン、ベス・ファウラー、プルーデンス・ライト・ホームズ 、カルメン・サパタ、パット・クロフォード・ブラウン、エレン・アルバーティーニ・ダウ、シェリ・イザード、ジョージア・クレイトン、ルース・コバルト
- 聖キャサリン修道院における聖歌隊のシスターたち。年齢層は中年から老年くらい。
- 最初こそ生真面目で固い雰囲気であったが、デロリスが指揮者として着任してからはみな見違えるように活き活きとした姿を見せるようになる。
- それぞれジョージア、プルーデンス、エレン、エディス、カルメンがソプラノ、ブロウニング、シェリ、ダーリーンがアルト、ルース、ジョンソン、パットがベースのパートを担当する(ベスはアルトだが場合によりベースもこなしている)。
- 名前がついているシスターは限られており、ルース・コバルト演じる白枠眼鏡の長身の年老いたシスターがメアリー・イグネイシャス(Sister Mary Ignatius)[注 17]、カルメン・サパタ演じるイグネイシャスに少し似た顔立ちの、度の強いふちなし丸眼鏡をかけた比較的長身の落ち着いたシスターがメアリー・エマニエル(Sister Mary Emmanue)とそれぞれ劇中で名を呼ばれる。[注 18]。
- 聖歌隊の初期段階ではパートごとに並ぶ基本すらできない上、それぞれが音程やテンポすら取れず[注 19]、更には好き放題に歌っていてソロまでいるという(おもにパトリック[注 20])混沌とした状態であった。自分たちでもはっきり自覚できるほど酷い状況だったが、デロリスが歌の経験者であることを知って全員が期待を込めて助けを求め、彼女の指導によって見る見るうちに上達していく。歌う喜びや楽しさを知ることで、徐々にデロリスに心を開いて固い絆で結ばれていき、彼女の存在が心の支えだと強く思うまでに信頼を寄せていくようになる。
- 法王を迎えてのミサにおける歌の内容についての多数決の際には、それぞれが多少葛藤するものの皆がデロリス側に恐る恐る挙手し[注 21]、気まずさから修道院長から顔をそらしてしまう。その後デロリスが誘拐され、修道院長の口から語られたデロリスの素性を知った際はみな動揺し疑いの言葉をかけるシスターも出るが、「彼女無しでは歌えない」と訴えるロバートや彼女に賛同するパトリック、ラザラスの言葉に感化されて満場一致で賛同しそれぞれが言葉を発する。
- 敬虔で厳格なシスター達であるが、陽気で楽しい事好きなパトリックの他、デロリス救出に向かいつつカジノでちゃっかり遊んでしまうイグネイシャスや、ネバダ州のリノが好きだと話すシスターなど、少々俗っぽいシスターもいる。
- ジョージア・クレイトン演じる底抜けに明るい笑顔が魅力的なこぶしを回すような歌声の年老いたシスター、スーザン・ブラウン演じる少し厳しそうにも見えるふくよかな中年シスター、エレン・アルバーティーニ・ダウ演じる一番小柄だが非常に身軽な可愛い声の年長シスター[注 22]、パット・クロフォード・ブラウン演じる三番目に小柄で胴縁の楕円眼鏡の車が修理できる左利きの年老いたシスター(顔にオイルが直撃する方)、プルーデンス・ライト・ホルムズ演じる若めだが若干陰気そうな顔立ちで左利きかつ際立つ小顔でかわいらしい歌声の中年シスター、シェリ・イザード演じる表情豊かな左利きで丸眼鏡に丸顔の若めのシスターなど、台詞が少ないまたはないにもかかわらず、非常に個性豊かである。
- なお、シスターたちを演じたキャストはバランスに加え何よりも「個性」を最重視して選ばれ、アルドリーノ監督やラザラス役のウィックスはシスター役の彼女たちを「それぞれが際立った個性の持ち主」と話している。
- シスターを演じたキャストは女優が多いが、ずらして眼鏡をかけた車修理ができる器用なベースパートの2列目右端のシスターを演じたスーザン・ジョンソンや、シスター1の長身でタンバリン担当を演じたダーリーン・コルデンホーヴェン、2列目右から三番目のポジションのシスターのベス・ファウラー、シメアリー・イグナティウス役のルース・コバルト(コバルトはオペラ経験もある)など、女優と歌手を両立しているキャストも多い。
- タンバリンのシスターことダーリーンは声楽教師でもあるため、作中の歌のコーチを請け負っており、エンディングクレジットにも表記されている。
- 二番目に小柄で丸っこい体格のシスターを演じたエディス・ディアスは歌手ではないが、シスター内での歌唱力は高い。また、エディス演じるシスターは初期段階ではアルトパートで挙手していたが、歌う時にはソプラノパートに変わっている。また、ネバダ州のリノが大好き(字幕では憧れのリノ)。
- ベス・ファウラーが演じたチャーミングなシスターは Hail Holy Queen の楽曲のなかにおいて、前半はアルトパートを、後半ではベースパートを歌っている(ほかにも、腕時計が現れたり消えたりしている)。
- 映画公開翌年の1993年に放映されたチャリティーテレビ番組『レイバー・デイ・テレソン(MDAショー・オブ・ストレングス)』にスーザン、パット、シェリ、ダーリーン、カルメン、エレン、ローズの7人が出演し、『My God』と『I will Follow Him』のパフォーマンスを披露した。、
- 映画公開25周年を記念して2017年9月に放映されたトーク番組『ザ・ビュー』の出演者同窓会特番においては、2017年時点で存命であったベス、プルーデンス、シェリ、ダーリーンの4人が聖歌隊メンバーとして再結集し、ウーピー、ウェンディ、キャシーと共に25年ぶりに『I Will Follow Him』を歌唱した。この際、当時とデザインが異なる修道服を身にまとっている(ウーピー、ウェンディ、キャシーのみベールなし)。また、パット・クロフォード・ブラウンは当時は存命だったが高齢のため未参加で、2年後の2019年に89歳で永眠している。ピアノ担当のアルマ役のローズ・パーレンティは既に死去していたため、本作の音楽を担当した作曲家のマーク・シャイマンが修道女の扮装(ベールを被る)でピアノを演奏した。
- ローマ法王[注 23](聖ヨハネ・パウロ2世)
- 演:ジーン・グレイタック
- 聖キャサリン修道院の聖歌隊の話題を耳にし、サンフランシスコに来るついでに礼拝に臨席する。聖歌隊の素晴らしさについリズムに乗り、あまりの素晴らしさに観覧客らとともにスタンディングオベーションをする。
- 演じたジーン・グレイタックは法王に似ていることで有名で、ラザラスを演じたウィックスは「本当にそっくりだったわ」「仕草や手つきなどが堂に入っていたわ」と話している。
- グレイタック本人は「見た時に自分と瓜二つだと思ったんだ」と話し、「法衣を着ると皆が僕に『お会いできて光栄です』と言うんだ」という。グレイタックはこの作品以外でも法王の役を演じている。
製作
本作の脚本の第一稿は脚本家のポール・ラドニックがプロットの段階から手掛けていたもので、歌手のベット・ミドラーの起用を前提として書き進めていた。
しかし、企画始動の段階でミドラーが心変わりして企画から降板するという事態が発生して企画が宙に浮いてしまう。そのふぉ、ウーピーゴールドバーグが脚本に興味を示したことで企画は再開するものの、脚本内容の修正を余儀なくされ、複数の脚本家が修正に携わったことで内容は企画当初から大きく様変わりすることとなった。こうした経緯からラドニックは制作から離れ、自身の名前のクレジットを拒否していたが、説得の末本名を伏せることを条件にクレジットを許可した。(ジョゼフハワードはこうした経緯で用いられて変名である)
撮影開始に先立ち、ウーピー・ゴールドバーグはボーカルトレーナーのセス・リッグスの下で徹底的なボーカルトレニーングを積んだ。
91年9月クランクイン。
日本語吹替
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | 日本テレビ版[注 24] | ||
デロリス・ヴァン・カルティエ (シスター・メアリー・クラレンス) |
ウーピー・ゴールドバーグ | 後藤加代 | 中村晃子 |
ヴィンス・ラ・ロッカ | ハーヴェイ・カイテル | 堀勝之祐 | |
修道院長 | マギー・スミス | 京田尚子 | 藤波京子 |
メアリー・パトリック | キャシー・ナジミー | 信沢三恵子 | さとうあい |
メアリー・ロバート | ウェンディ・マッケナ | 石川悦子 | 矢島晶子 |
メアリー・ラザラス | メアリー・ウィックス | 牧野和子 | 河村久子 |
エディー・サウザー | ビル・ナン | 西村知道 | 玄田哲章 |
ジョーイ | ロバート・ミランダ | 山下啓介 | 西村知道 |
ウィリー | リチャード・ポートナウ | 曽我部和恭 | 千田光男 |
オハラ牧師 | ジョゼフ・メイハー | 小林修 | |
テイト | ガイ・ボイド | 仁内建之 | 筈見純 |
デロリス(幼少時代) | アイシス・カーメン・ジョーンズ | 押谷芽衣 | |
日本語版スタッフ | |||
演出 | 谷清次 | 木村絵理子 | |
翻訳 | いずみつかさ | 徐賀世子 | |
調整 | 伊藤恭介 | 山田均 | |
録音 | スタジオ・エコー | セントラル録音 | |
監修 | 岡本企美子 | ||
担当 | 稲毛弘之 | ||
プロデューサー | 大塚恭司 | ||
プロデューサー補 | 小林三紀子 | ||
制作 | DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC. |
東北新社 | |
初回放送 | 2012年2月11日 BS日テレ 『プレシャスタイム』 |
1996年4月26日 『金曜ロードショー』 |
地上波放送履歴
回数 | テレビ局 | 番組名 | 放送日 | 視聴率 | 吹替版 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
初回 | 日本テレビ | 金曜ロードショー →金曜ロードSHOW! |
1996年4月26日 | 日本テレビ版 | ||
2回目 | 1998年9月11日 | 18.1% | ||||
3回目 | 2000年7月21日 | 16.7% | ||||
4回目 | 2004年8月6日 | 12.5% | ||||
5回目 | 2010年1月22日 | 13.5% | [6] | |||
6回目 | 2020年5月15日 | 15.2% | ソフト版 | [7] |
挿入曲
- Hail Holy Queen - ヘイル・ホーリー・クイーン(Salve Regina)[注 25]
- My Guy(My God) - マリー・ウェルズ
- I Will Follow Him - リトル・ペギー・マーチ
- Rescue Me - フォンテラ・バス
- Just A Touch Of Love - C+C Music Factory
- Gravy
- Heat Wave -マーサ&ザ・ヴァンデラス ※映画開始冒頭の歌唱シーンにおけるメドレー曲の冒頭と末尾で歌われる。[注 26]
ミュージカル版
映画公開から17年後の2009年に本作がロンドンのウエスト・エンドでミュージカル化され、2011年にブロードウェイで公演が行われた。映画版の主演を務めたウーピー・ゴールドバーグがプロデューサーとして参加、音楽は『リトル・マーメイド』や『アラジン』などのディズニーのアニメ作品を作曲したアラン・メンケンが担当している。ストーリーの大筋と登場人物は映画版を踏襲しているが、細部の設定やストーリー展開が大幅に脚色されている他、楽曲はすべて書き下ろしで映画版での挿入曲は使用されていない。
2014年6月1日[8]、日本上演[9]。2014年8月3日、千秋楽。2016年5月22日 - 6月20日再演[9]。2019年11月 - 12月再演。
脚注
注釈
- ^ メアリ、メアリーと読むが伸ばすかどうかは好みなどで変わる。
- ^ マリーにおいてもmarryやMarie、Marrieなどいくつか綴りがある。
- ^ 日本テレビ版の吹き替えでは「マリー」。
- ^ Mary(メアリー)はこの聖母マリアの名前から派生した名前となる。
- ^ 修道会は大きく分けて「祈りと勤労と修道院外での活動を通じた社会奉仕を旨とする活動修道会」と、「修道院に生涯定住して世俗を遮断し、外界での活動に一切関わらずに祈りと勤労と黙想の日々に徹する観想修道会」に分かれる
- ^ 修道会によって違いはあるものの、誓願を受ける前の修練者・志願者がほかのシスターと違う服装をしていることが多い。
- ^ いわゆるロザリオは十字架を長めの数珠につないだ祈祷用の道具で、首にかけることはせず、劇中では他のシスターたちが僧衣の腰の部分に括りつけている。ロバートの身に着けているものは十字架のサイズが大きめで黒いひもで繋がれておりロザリオとは明確に異なる
- ^ 常に修道服のワンピースの内側に収めており、出しているのはギャングの手から逃れたあとに修道女仲間たちと会話するシーンのみ
- ^ 吹き替え版ではメアリー・ラザロ
- ^ ピーカンは胡桃(クルミ)の1種。
- ^ サウンドトラックの歌詞カード内における収録曲「shout」の歌詞中では「Sister Allen(シスター・アレン)」と誤記されている。
- ^ エディがデロリスを修道院付の教会に連れていくシーンで『Hail Holy Queen』のオルガン独奏版を演奏している。
- ^ 初期の練習ではパトリックのハイパワーボイスを聞かないように自分で切って補聴器をいじっているシーンがある。
- ^ ただし、初期段階の調律されていない状態のピアノを弾いている際は苦い、嫌そうな表情をして補聴器を塞ぐようなそぶりをする。
- ^ 劇中における呼びかけでは「オハラ司教(Bishop O'Hara)」の他、高位聖職者に対する尊称である「モンシニョール(イタリア語: monsignore、英語: monsignor)」で呼ばれるシーンが存在する。
- ^ 和訳では聖歌隊の修道女、英語ではChoir Nuns
- ^ Ignatiusはもとはラテン語の名前であるために読み方がふたつあり、修道院長はイグネイシャスと呼ぶが、字幕ではイグナティウスになっている。
- ^ イグネイシャス(イグナティウス)はデロリスを助けに行った際にリノのカジノで遊んでいることを修道院長に叱られるシーンで名前を呼ばれる。エマニエルの名前は修道院長が神父の修道院長に助けに行く旨を伝えるよう指示した際に名前を呼ぶ(字幕には出ない)
- ^ ジョージア・クレイトン演じる底抜けに明るい笑顔の中年シスターはあまりにもリズムが取れず、2回も歌詞を先走る。
- ^ パトリックのあまりの声量とハイトーンに、シスター・エマニエルは顔を苦みばしらせ、シスター・イグネイシャスさ顔をかなりしかめて空いている手で耳を塞ぐ仕草をする。
- ^ エマニエルは修道院長を慮って修道院長側にも挙手する。
- ^ エレンは当時79歳で、ラザラス役のウィックス、アルマ役のパーレンティに次ぐ高齢
- ^ 字幕及び吹替より。一般には「法王」は通称的表記で「教皇」が正式表記とされており、カトリック教会側でも「教皇が正式表記である」とする声明が出されている一方、NHKは「一般的に多く用いられている「法王」を使用することを原則としているが、番組ごとの判断で変化する場合もある」としている。
- ^ 2020年5月15日の『金曜ロードSHOW!』ではソフト版の吹替が放送された。
- ^ 『Salve Regina』の英訳版『Hail Holy Queen Entrouned above』の女声三部合唱アレンジバージョン。ラテン語と英訳歌詞を織り交ぜた上でゴスペル風にアレンジされている。
- ^ サントラでは「Lounge Medly」名義で、『Heat Wave→My Guy→I Will Follow him→Heat Wave』の4部構成。
出典
- ^ a b “Sister Act (1992)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年3月30日閲覧。
- ^ 日本国内版チラシ表・裏より。
- ^ エンドクレジット及びコメンタリーでの表記。劇中では『Reverend Mother』という呼びかけが使われている(意味は同じ)
- ^ 日本版公式パンフレットP20 プロダクションノートより
- ^ 『天使にラブソングを…』公式パンフレット p7 出演者プロフィールより。
- ^ “天使にラブ・ソングを…”. 金曜ロードショー. 2020年6月8日閲覧。
- ^ “名作「天使にラブ・ソングを…」15・2%の高視聴率 28年前公開も リクエスト企画で女性から支持”. スポーツニッポン (2020年5月18日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “シスター・アクト 全国公演スケジュール”. 2015年1月19日閲覧。
- ^ a b “帝国劇場 ミュージカル『シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを〜』:”. 東宝. 2013年7月3日閲覧。
外部リンク
- 天使にラブ・ソングを…|ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式(日本語)
- 天使にラブ・ソングを… - Disney+(日本語)
- 天使にラブ・ソングを… - allcinema
- 天使にラブ・ソングを… - KINENOTE
- Sister Act - オールムービー(英語)
- Sister Act - IMDb(英語)