キャリー・フィッシャー
Carrie Fisher キャリー・フィッシャー | |
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![]() 2013年 | |
本名 | Carrie Frances Fisher |
生年月日 | 1956年10月21日 |
没年月日 | 2016年12月27日(60歳没) |
出生地 |
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死没地 |
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国籍 |
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職業 | 女優、脚本家 |
配偶者 |
ポール・サイモン(1983年 - 1984年) ブライアン・ラード(1991年 - 1994年) |
著名な家族 |
エディ・フィッシャー(父) デビー・レイノルズ(母) ビリー・ラード(娘) |
主な作品 | |
『シャンプー』 『スター・ウォーズ』シリーズ 『ブルース・ブラザース』 『ハンナとその姉妹』 『メイフィールドの怪人たち』 『恋人たちの予感』 『ソープディッシュ』 『スクリーム3』 |
キャリー・フランシス・フィッシャー(英: Carrie Frances Fisher、1956年10月21日 - 2016年12月27日)は、アメリカ合衆国の女優、映画脚本家。カリフォルニア州ビバリーヒルズ出身。
来歴[編集]
父親は歌手のエディ・フィッシャー、母親は女優のデビー・レイノルズ。父方の祖父がロシア系ユダヤ人移民である。
最も知られている出演作は、レイア・オーガナを演じた『スター・ウォーズ・シリーズ』旧3部作(エピソード4-6)。
『スター・ウォーズ』第一作の公開後、ポール・サイモンと交際を始める。1980年、『ブルース・ブラザース』の撮影を通じて主役の一人であるダン・エイクロイドと親しくなり、一時は婚約まで交わすが[1][2]、サイモンとよりを戻し1983年に結婚。1984年、サイモンと離婚。その後、1991年にブライアン・ラードと再婚し、娘であるビリー・ラードを出産したが1994年に離婚した。
女優業以外にも、映画のスクリプト・ドクター(脚本監修)や、グラミー賞授賞式の脚本家など、映画業界の裏方としても活躍している。
1987年に、母親との関係を描いた自伝「崖っぷちからのはがき」を発表しており、1990年には自らの脚本により『ハリウッドにくちづけ』として映画化され、シャーリー・マクレーンとメリル・ストリープが母娘を演じた。
2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では約30年ぶりにレイアを演じた(同作品では娘のビリー・ラードもカメオ出演している)。2016年12月公開の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にもコンピューター・グラフィックスとアーカイブ映像を駆使して『エピソード4』出演当時の姿で登場している。
2016年にはデビーとキャリーを扱ったドキュメンタリー『Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds』が第69回カンヌ国際映画祭で5月14日に上映され、2017年にはアメリカで1月7日にHBOで放送された[3][4]。スター・チャンネルで放送された邦題は『キャリー・フィッシャー ~星になった母娘~』[5]。配信タイトルは『ブライト・ライツ:キャリー・フィッシャーとデビー・レイノルズ主演』[6]。
Netflix制作 心と意識と LSD編にて出演し、スターウォーズ撮影の合間にハワイでLSDを摂取しトップレスのまま砂浜で泳ぎ、妹に注意され、ビーチに日本人観光客がバスに乗って自分を見ながら昼食を食べていたと告白。また自身で「自分が落ちぶれたのはヘロインのせい」と番組で述べている
死去[編集]
2016年12月23日、ロンドンからロサンゼルスへ向かう飛行機内で心臓発作を起こし、到着したロサンゼルスの病院に緊急入院した。一時は一命を取り留め安定したと伝えられたが、12月27日、容態が急変し死去したと広報担当が明らかにした。60歳没[7]。翌28日には母のデビー・レイノルズも死去した[8]。
2017年6月19日、キャリー・フィッシャーの遺体を検視した結果、その体内からは大量のアルコールと共に、コカインやMDMAなどといった薬物が検出された。検視によると、発作までの3日間、コカインを摂取していたことが判明している[9]。
死去前の2016年7月にレイア・オーガナ役として撮影を終えていた、2017年12月公開の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(死去当時は副題未公表で『エピソード8』として報じられた)が遺作となった[10]。
その死により、2019年公開のシリーズ最終作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』におけるレイア・オーガナの処遇が注目されていたが、『フォースの覚醒』未使用シーンのカットを利用したアーカイブ出演で同作に登場することとなった[11]。エンドロールではキャリーの名前が全キャストのトップに記されている。なお、同作では回想シーンで若きレイアの姿が描かれているが、撮影時には娘のビリー・ラードがレイアを演じ、CG合成によって若きキャリーの顔を再現している。
エピソード[編集]
『スター・ウォーズ』のレイア姫にキャストされたのは、「有名人の娘で、他人に命令することに慣れている」のを、ジョージ・ルーカスが気に入ったためだった。なおレイア姫役のオーディションで候補として最後まで残っていたのは、彼女とジョディ・フォスターの2人であった。なお、撮影当時は妻子持ちであった主役の一人ともいえたハリソン・フォードと秘密の恋の関係であったと後に述べている[12]。
『スター・ウォーズ』での成功後、その成功によるプレッシャーもあり、『ブルース・ブラザース』で共演し、友人であったジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイドらとドラッグに溺れていた。のちに回復し、その体験を自伝『崖っぷちからのはがき』[13]として著したが、これは『ハリウッドにくちづけ』として映画化されている。
『スクリーム3』に撮影所の資料室の管理人役で出演した。芸能リポーターと女優役の2人に「レイア姫に似ている」と言われるが、「違う」と言い、「レイア姫のテストを受けたが、合格したのはジョージ・ルーカス(監督)と寝た女」と答えている。
主な出演作品[編集]
映画[編集]
- シャンプー(1975年) - ローナ
- スター・ウォーズ/新たなる希望(1977年) - レイア・オーガナ
- ポールとマニー・もうひとつの青春[14](1978年) - マーニー・クラークソン
- スター・ウォーズ/帝国の逆襲(1980年) - レイア・オーガナ
- ブルース・ブラザース(1980年) - 謎の女
- スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(1983年) - レイア・オーガナ
- ガルボトーク/夢のつづきは夢…[15](1984年) - リサ・ロルフ
- フェアリーテール・シアター/「親指姫」(1984年) - 親指姫
- ハンナとその姉妹(1986年) - エイプリル
- 死海殺人事件(1988年) - ナディーン・ボイントン
- メイフィールドの怪人たち(1989年) - キャロル・ピーターソン
- 恋人たちの予感(1989年) - マリー
- ハリウッドにくちづけ(1990年) - 原作・脚本
- マージョリーの告白(1990年) - アイリス・ターナー=ハンター
- ソープディッシュ[16] (1991年) - ベッツィー・フェイ・シャロン
- ディス・イズ・マイ・ライフ[17](1992年) - クラウディア・カーティス
- オースティン・パワーズ(1997年) - セラピスト
- スクリーム3(2000年) - ビアンカ
- ハートブレイカー(2001年) - サーピン
- ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲(2001年) - 修道女
- チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003年) - シスター
- ワンダーランド(2003年) - サリー・ハンセン
- アメリカン・ホストクラブ Cougar Club (2007年) - グラディス教授
- ファンボーイズ(2009年) - 総合病院の女医
- スプラッター・ナイト 新・血塗られた女子寮[18](2009年) - クレンショー夫人
- マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年) - 本人役
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年) - レイア・オーガナ
- ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年) - レイア・オーガナ ※コンピューター・グラフィクスでのアーカイブ出演。
- スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年) - レイア・オーガナ[10]、遺作
- スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年) - レイア・オーガナ ※未使用映像でのアーカイブ出演。[11]
テレビ[編集]
- ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則(2014年) シーズン7 第14話 - 本人役
- 心と意識と 第1話LSD Netflixオリジナル 本人出演
著書[編集]
- 『Postcards From The Edge』(1987年)- 映画『ハリウッドにくちづけ』の原作
- 『Surrender The Pink』(1991年)
- 『Hollywood Moms』(2001年)
- 『Delusions of Grandma』(2003年)
- 『The Best Awful There Is』(2004年)
- 『Wishful Drinking』(2008年)
- 『Shockaholic』(2011年)
- 『The Princess Diarist』(2016年)- 第60回グラミー賞 最優秀スポークン・ワード・アルバム(没後)
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ Knight, Richard Jr. (2008年12月19日). “Carrie Fisher's razorlike wit dissects her various realities”. Chicago Tribune. オリジナルの2018年4月11日時点におけるアーカイブ。 2018年4月11日閲覧。
- ^ ロバート・ヒルバーン 著、奥田祐士 訳 『ポール・サイモン 音楽と人生を語る』DU BOOKS、2020年3月25日、315頁。ISBN 978-4866471174。
- ^ “年末に急逝したキャリー・フィッシャー&母デビー・レイノルズ、親子のドキュメンタリー映像予告編公開”. TVGroove. 株式会社TVグルーヴ・ドット・コム (2017年1月5日). 2021年1月19日閲覧。
- ^ キャリー・フィッシャー、デビー・レイノルズ (2017年1月4日). Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds (HBO Documentary Films) (YouTube). HBODocs 2021年1月19日閲覧。
- ^ “キャリー・フィッシャー~星になった母娘~”. スター・チャンネル. 株式会社スター・チャンネル. 2021年1月19日閲覧。
- ^ 角安蘭 (2019年5月22日). “間違いなしの神配信映画『ブライト・ライツ:キャリー・フィッシャーとデビー・レイノルズ主演』Amazon Prime Video”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ. 2021年1月19日閲覧。
- ^ “米女優キャリー・フィッシャーさん死去 「レイア姫」” (2016年12月28日). 2016年12月28日閲覧。
- ^ “米女優デビー・レイノルズさん死去、娘フィッシャーさん死去の翌日”. CNN. (2016年12月29日) 2016年12月29日閲覧。
- ^ [1]
- ^ a b “レイア姫キャリー・フィッシャーさん死去…『エピソード8』は撮影済み&より大きな役に”. シネマトゥデイ. (2016年12月28日) 2017年1月1日閲覧。
- ^ a b “『スター・ウォーズ』エピソード9にレイア姫再び!公式発表”. シネマトゥデイ (2018年7月28日). 2018年7月28日閲覧。
- ^ people 2016.11.17(アメリカ版)
- ^ 英: Postcards From The Edge
- ^ Leave Yesterday Behind
- ^ Garbo Talks
- ^ Soapdish
- ^ This Is My Life
- ^ Sorority Row
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- キャリー・フィッシャー - IMDb(英語)