天使にラブ・ソングを2
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天使にラブ・ソングを2 | |
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Sister Act 2: Back in the Habit | |
監督 | ビル・デューク |
脚本 | ジェームズ・オア |
製作 |
ドーン・スティール スコット・ルーディン |
製作総指揮 |
マリオ・イスコヴィッチ ローレンス・マーク |
出演者 |
ウーピー・ゴールドバーグ マギー・スミス ローリン・ヒル |
音楽 | マイルズ・グッドマン |
撮影 | オリヴァー・ウッド |
編集 | ジョン・カーター |
製作会社 | タッチストーン・ピクチャーズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 107分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
興行収入 |
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配給収入 | 🇯🇵5・8億円 |
前作 | 天使にラブ・ソングを… |
『天使にラブ・ソングを2』(原題: Sister Act 2: Back in the Habit)は、1993年に公開されたアメリカ合衆国の映画。主演はウーピー・ゴールドバーグ、監督はビル・デューク、製作はタッチストーン・ピクチャーズ。
前年に大ヒットした『天使にラブ・ソングを…』の続編。
マギー・スミス、キャシー・ナジミー、ウェンディ・マッケナ、メアリー・ウィックスなど前作でシスター役で出演した女優たちが再出演した。コーラスなどの歌のシーンを含んでいる点も、前作と同じくする。また、前作と本作(エンディングを除く)でシスター・ロバートの歌声を担当したアンドレア・ロビンソンがデロリスたちと同じ学校で奉仕する別の修道院のシスター役として出演しており、歌も一節だけながら本人として歌っているシーンが存在する。サスペンスコメディ調の作風であった前作に対し、本作は高校を舞台とした青春映画的な作風となっている。
舞台となる高校の生徒役は1,000人以上の応募者からオーディションで選ばれており、ローリン・ヒルやジェニファー・ラブ・ヒューイット、ライアン・トビーは本作品を契機とし、活躍の場を広げた。
本作品は、ハリウッド史上初めて、ヒットした前作の続編をアフリカ系アメリカ人が監督したという歴史的意義を持っている。
あらすじ
前作の事件から1年後。デロリスはラスベガスで成功を収め、二流スターとして忙しい毎日を送っていた
ある日のこと。聖キャサリン修道院で知り合ったシスターの内、特にデロリスと仲が良かったメアリー・ロバート、メアリー・パトリック、メアリー・ラザラスの3人がデロリスの元を訪ねてくる。デロリスは再会を喜び合いつつもどうにも歯切れの悪い様子の彼女たちの様子を見て訝しむ。シスターたちは社会奉仕先の聖フランシス高校の悪童たちに手を焼き皆疲れ切ってしまっていること、援助を欲した院長がデロリスを呼び戻すために自分たちを遣わしたことを伝える。事情を聞いたデロリスはサンフランシスコへ向かい、聖フランシス高校の礼拝堂で久しぶりに院長と再会する。再会を懐かしみつつ、院長は荒れる一方でどうにもままならない高校の現状を伝え、デロリスに環境の立て直しのために力を貸して欲しいと懇願する。ようやく軌道に乗ってきた歌手業を疎かにしたくないデロリスは渋る様子を見せるが、その成功もまた友人たちの支えがあったからではないかと諭され、仕方なく要請を受け入れる。
再びシスター・メアリー・クラレンスとして僧服に身を包むことになったデロリスは、歌手としての経験と聖キャサリン修道院を聖歌隊で立て直した経験を買われて音楽クラスの担任として着任するが、さしもの彼女も生徒たちの悪童ぶりに翻弄され早々に匙を投げそうになる。しかし、ふとしたことから学校が今学期いっぱいで閉鎖されることを知って本腰を入れて事態の解決に取り組むことを決め、状況を打開するためにシスターたちと共に本格的な改革に乗り出していく。その中で、デロリスに反感を抱いたクラスの中心的存在の少女リタは級友たちを焚きつけて授業を放棄させようとするが、誰にもついてきてもらえず孤立して出ていく。デロリスは子供たちに歌の才能の片鱗を見出して聖歌隊の結成を提案し、課外授業としてシスターたち聖歌隊のパフォーマンスを見せに行く。子供たちの反応は今一つであったが、無断で子供たちを外へ連れ出したことで校長から注意をうけるデロリスの様子を盗み見て学校の閉鎖を知り、学校を盛り上げる一助になればとの思いから徐々に乗り気になっていく。
礼拝堂で親友のターニャと一緒に歌を歌っているリタを偶然見かけたロバートは、リタが深い悩みを抱えていて歌いたくても歌えない状況に置かれていることを知る。リタは自分を女手一つで育ててくれた母親に「もっと現実を見ろ」と言いつけられ歌手になる夢を否定されていたのだ。諦めきった様子で何もできやしないと言い切る彼女に対し、ロバートは若いのだから可能性を決めつけてはいけないと諭すが、リタは拒絶して立ち去る。ロバートはデロリスにリタの窮状を伝え、自分自身がデロリスの導きで殻を打ち破れた経験からリタを助けてあげて欲しいと願う。デロリスは渋い顔をしつつその願いを引き受け、リタにリルケの詩集『若き詩人からの手紙』を託し、激励の言葉と共に読むように言い残して去っていく。素直に本を読んだリタは考えた末に音楽クラスに戻る。全員揃った聖歌隊は心を一つにしてデロリスの下特訓を積み、初の校内コンサートを成功に導いた。
それから数日後、校内の備品の整理中のロバートたちは、過去に聖歌隊が音楽コンクールで勝ち取ってきたトロフィーの数々を見つける。かつての音楽クラスが高いレベルを保持していたことを知った彼女たちは、学校を閉鎖から救う手立てになると考えてデロリスと生徒たちに内緒でカリフォルニア州で行われる音楽コンクールに応募する。今の実力では優勝など至らないと尻込みする生徒たちだが、生徒の1人フランケイの一喝により奮起して参加を決心する。コンクールにむけての特訓が続く中、リタは母親に聖歌隊の活動を咎められたためやむなく出場を辞退すると告げ、引き留める仲間たちを悲しげな顔で振り切る。
コンクール当日。どうしても諦めきれなかったリタは、同意書に母親のサインを偽装し、置手紙を残して出発寸前のバスに駆け込んだ。デロリスに礼を言ってバスに乗り込むと、仲間たちの歓声に出迎えられる。
一行を乗せたバスが会場に向かうころ、クリスプ理事長はデロリスがトップを飾った雑誌を手に憤慨していた。デロリスがギャングの愛人だった過去が露見したのだ。クリスプと校長は出場をやめさせるためイグナティウス神父らを伴って会場へ向かい、偶然トーマス神父と鉢合わせたシスターたちはデロリスの正体がバレたことを知り慌ててデロリスを探しに行く。
本番直前を迎えた生徒たちは、直前の聖歌隊の圧倒的実力に加え、相手の曲目が自分たちの持ち歌である Joyful,Joyful の原曲「歓びの歌」であるつことに動揺し、戦意喪失してしまうが、デロリスからの叱咤激励を受けて奮起し、自分たちの歌を高らかに歌い上げて会場を圧倒し最優秀賞を勝ち取る。聖歌隊の素晴らしさに胸打たれた理事会のメンバーたちは学校の閉鎖を撤回する。院長の機転によりクリスプ理事長の口からデロリスの正体が暴露されることが無事防がれ、リタは手紙を読んで会場に来ていた母親と和解を果たす。学校が閉鎖の危機から免れたことを知らされた子供たちは歓声に沸き、ロバート、パトリック、ラザラスは大団円への落着に嬉し泣きする。一方、人混みの中でシスターたちが呟いた何気ない一言により、デロリスの正体はそれとなく子供たちに伝わってしまっていた。
ベガスのショーガールという経歴の真偽について子供たちに問われたデロリスが「私はショーガールなんかじゃない、大スターだ」と誇らしげに返すところで物語は幕を閉じる。
登場人物
- デロリス・ヴァン・カルティエ / シスター・メアリー・クラレンス
- 演:ウーピー・ゴールドバーグ
- リノのクラブで働いていた黒人クラブ歌手。前作の事件のあと、ラスベガスで成功を収め二流スターとして忙しい毎日を送っていた。
- 荒廃著しい聖フランシス高校の立て直しに力を貸してほしいという院長の願いを聞いて一旦は渋るものの、今の成功も多くの友人の支えがあったからだと諭されたことで仕方なく引き受け、サンフランシスコへと舞い戻り再び僧衣に身を包む。
- 彼女自身も聖フランシス高校の卒業生で、当時から学校の風紀は悪かったらしいが、音楽クラスの生徒たちの想像以上の悪童ぶりにさすがの彼女も匙を投げそうになる。その後、高校が閉鎖の危機に見舞われたことを知り、状況を変えるべく親友の聖歌隊のシスターたちと共に本格的な改革に乗り出す。
- 周囲をも巻き込む型破りで思い切った行動力は相変わらずで、助けると言ったからには投げずにやりきると仲間たちに言い切る等、前作同様やると決めたことはやり抜く意志と義理堅さも垣間見せる。
- 聖キャサリン修道院院長
- 演:マギー・スミス
- ギャングに狙われたデロリスの匿い先となった聖キャサリン修道院の院長。
- 前作での一件を経て厳格だった性格もすっかり丸くなり、今ではシスターたちを導いて積極的に院外へ奉仕活動に出るようになっている。デロリスの人柄と歌手としての活躍ぶりも認めており、修道院を立て直してくれた実績から彼女に深い信頼を寄せている。一方、悪意はないながらも毒舌は相変わらずで、ショービジネスを見世物呼ばわりしたり、周囲を笑顔にさせることを「感染」と表現してデロリスに病原菌扱いされているかのように思わせたりもする。
- 社会奉仕先の聖フランシス高校の荒れように心を痛め、状況を打開する手立てとして、デロリスに聖キャサリン修道院の尼僧として教師になって欲しいと懇願する。デロリスの破天荒ぶりに難色を示すモーリス校長を自分の経験を持ってチャンスを与えるよう説得するなど、閉鎖が決まった学校の立て直しのために奔走するデロリスを穏やかにフォローする。
- デロリスの正体を知って告げ口しようとするクリスプ理事長に対し、かつて自分がデロリスとの対立の中でしてやられたように彼が聖歌隊の立役者であると吹聴することで阻止し、悔しさに歯噛みする彼をクリスピー呼ばわりした。
- 若い頃はデロリスに負けず劣らずの問題児だったらしく、知り合ったモーリス神父と共にやんちゃをしては大司教を困らせていたという。
- メアリー・パトリック
- 演:キャシー・ナジミー
- デロリスの親友のひとりで、非常に陽気でふくよかな若いシスター。音楽好きでノリの良さも相変わらず。シスター仲間のロバート、ラザラスと仲がいい。
- 仲間のシスターたちと共に社会奉仕先の聖フランシス高校で教職を務めているがやんちゃな生徒たちに手を焼いている。ラザラスによるとマイペースかつ能天気な性格でめったに怒ることはないらしいが、生徒たちはそんな彼女を2回も怒らせたらしい。
- メアリー・ロバート
- 演:ウェンディ・マッケナ/歌唱シーン吹替:アンドレア・ロビンソン
- デロリスの親友のひとりで若いシスター。不器用さゆえの強い劣等感が災いして内気で引っ込み思案な性格だったが、デロリスとの出会いを通じて歌う楽しさや喜びを知ってからすっかり明るくなった。今では公演中のベガスの大舞台に物怖じせずに飛び入りするほどの度胸も身についている。
- 風紀の乱れ著しい学校の立て直しを引き受けたデロリスと共に、生徒たちに聖歌隊の活動内容を披露するため、生徒たちと結成した聖歌隊のコンクール出場費用の捻出のために再びステージに立つ。
- その過程で母親と将来の夢の間で葛藤するリタの悩みにいち早く気づき、シスターとして、教師として向き合おうとするも拒絶されたため、自分を救ってくれた存在として強い信頼を寄せるデロリスに彼女を託す。
- メアリー・ラザラス
- 演:メアリー・ウィックス
- デロリスの親友のひとりで年長の大柄なシスター。前作と変わらずしっかり者で茶目っ気たっぷりで愛嬌がある。
- 音楽回りの指導力をきちんと身に着けたようで、校内コンサートに向けた練習で発声練習を指導している姿や、コンテスト本番を迎えて緊張する生徒にリラックスの仕方を教えている姿も見られる。
- 車の運転が好きなようだがあまり上手ではなく、音楽コンクール行きのバスの運転をするつもりでいることを察したロバートに微妙な顔をされている。
- リタ・ルイス・ワトソン
- 演:ローリン・ヒル
- 音楽クラスの中心的存在である黒人の女の子。母子家庭育ちで、歌手になる夢を母親に否定されることに悩んでおり、母と夢の間で板挟みとなっている。その事を誰にも相談できずに抱え込んでおり、その反動で教師に対してつっぱった態度をとっている。性格面も少々短気だが根は素直。
- 徹底的な改革を打ち出してきたデロリスに反感を抱いて反抗的な態度を取るが、誰にもついてきてもらえず孤立してクラスを出て行く。その後、デロリスの働きかけを受けて心を開いていき、母の反対を押し切って合唱コンクールに出場、母親とも和解する。歌唱力はかなりのもので、 Joyful,Joyful ではソロパートを務める。
- ターニャ
- 演:ターニャ・ブロント
- リタの親友。短髪で比較的背が高く、痩せた黒人の少女。リタの才能を認めており、孤立したリタが出て行ったあとも変わらずに接しあう。
- ターニャ自身もリタに負けず劣らず、歌唱力はかなり高く、中盤で彼女と共にHis eye on the sparrowをデュエットする。 Joyful,Joyful ではゴスペルコーラスで最高音を担当し、ハイレベルなハーモニーを歌う。
- ウェスリー・グレン・"アマール"・ジェームズ
- 演:ライアン・トビー
- アフリカの英雄シャカ・ズールの誇りを胸に抱く黒人の少年。白人が黒人発祥の文化を享受することを快く思わず、白人から黒人の優位性を取り戻すことを常に主張するが、その情熱は空回り気味。本名はウェスリー・グレン・ジェームズだが、奴隷時代に与えられた白人的代名であることを気にしており、常日頃からアマールと名乗っている。
- 当初は前作のロバート同様になかなか大きな声を発することができなかったが、デロリスの特訓によって校内コンサートではソロパートを務めるほどに上達する。かなりのハイトーン、いわゆるホイッスルボイスを操ることができ、 Oh,Happy Day のソロの盛り上がりにおける熱唱でデロリスや聴衆を驚かせた。
- リチャード・"スケッチ"・ピンカム
- 演:ロン・ジョンソン
- スケッチブックをつねに持ち歩く、体格の良い黒人の少年。スケッチのあだ名はその姿からつけられたもの。家は貧しく、授業料のためにいつもアルバイトをしているため、学校では疲れて眠ってしまう。 Joyful,Joyful の楽曲内では、フランケイとラップを披露する。
- フランケイ
- 演:デヴィン・カミン
- 教室にステレオを持ち込んではラップを歌う白人のやんちゃな少年。軽薄で調子のいい性格だが、後半では教師としてのデロリスの思いに賛同し、みなを引っ張っていく。'joyful joyful' の楽曲内でも得意のラップを披露する。
- 黒人であるアマールとは折り合いがあまりよくなく、ことあるごとに黒人の誇りを持ち出す彼を常日頃おちょくっている。
- フローレンス・ワトソン
- 演:シェリル・リー・ラルフ
- リタの母親。夫に先立たれ、自宅で美容室を開いて女手一つで娘を養っている。
- 職業として安定性がないという理由で歌手になりたいというリタの夢を頑なに否定し続けるが、舞台に立つ娘の歌声を聞いて考えを改め、和解する。
- 娘に対する高圧的な態度が目に付くが、歌手を目指しながらも志半ばで死んだ夫と同じような苦労をしてほしくないという親心からでもある。
- クリスプ理事長
- 演:ジェームズ・コバーン
- 聖フランシス高校の理事長。校内の風紀の悪化著しく生徒数も少なくなった学校を見限り、さっさと閉鎖して引退し退職金で楽な暮らしをしようと考えている。その考えを臆面もなく周囲に漏らしているため修道院の面々からの評価は低く、生徒たちにも嫌われている。最終的には聖歌隊の活躍によって目論見が崩れ去り、院長に言いくるめられて聖歌隊の立役者にまつりあげられたことで他校へ飛ばされる羽目になってしまい、院長からクリスピー呼ばわりされる。
- モーリス神父
- 演:バーナード・ヒューズ
- 聖フランシス高校の校長。保守的なスタンスで、閉鎖の時まで波風を立てまいとして対外的な活動を認めようとせず、事なかれ主義を貫こうとする。その後、デロリスの素性を知って出場をやめさせようとコンクール会場に駆けつけるが、教え子たちの初々しい晴れ姿を眼にしたことで気持ちが変わり、子供たちに晴れ舞台を踏ませてやろうと決心する。
- 聖キャサリン修道院の院長とは若い頃からの知り合いであり、共にそのやんちゃぶりで大司教に迷惑をかけていた仲だったらしい。
- マーガレット
- 演:ジェニファー・ラブ・ヒューイット
- 音楽クラスの茶髪の白人の女の子。授業中に化粧をしはじめ、デロリスに叱られる。
- ジェニファーは生徒役の中で最年少であった(当時14歳)[2]。
- マリア
- 演:アランナ・ユバック
- 音楽クラスの女の子で赤みのある茶色の髪をもつ。「メリーさんの羊」の曲を知らなかったことや好きな歌が古い「ラブ・ボート」であったことから、周りに少し馬鹿にされる。
- マークス
- 演:メヘラン・マークス・ディシェイン
- クリスチャン・フィッツァレス
- 演:タイラー・チェイス
- その他生徒たち
- 演:ヴァレリア・アンドリュース、ディオナ・ブルックス=ジャクソン、モニカ・カルフーン、マーサ・ゴンザレス、ディオンドレイ・ゴセット、フランク・ハワード、ディヴィット・カーター、キンバリー・クラミール、ディーディー・マグノ、パトリック・マローン、アレックス・マーティン、ジャーマイン・モンテール、サシャ・トーマス、アシュリー・トンプソン
- 個性豊かなクラスのメンバーたち。
- シスター・メアリー・アルマ
- 演:ローズ・パーレンティ
- 聖キャサリン修道院のシスターで、ピアノ伴奏を担当する壮年のシスター。耳が遠いため補聴器が必須で、ピアノのうまさも健在だが補聴器のスイッチを入れ忘れる(大音響では自分で切る)癖も相変わらず。
- 聖キャサリン修道院聖歌隊のシスターたち
- 演:スーザン・ジョンソン、スーザン・ブロウニング、エディス・ディアス、ダーリーン・コーデンホーヴェン、ベス・ファウラー、ルース・コバート、プルーデンス・ライト・ホルムズ、カルメン・サパタ、パット・クロフォード・ブラウン、エレン・アルバーティーニ・ダウ、シェリ・イザード、ジョージア・クレイトン
- 前作でデロリスと親友となったシスターたちで、本作では学生たちに聖歌隊の活動ぶりのデモンストレーションと、コンクール参加資金の捻出のためデロリスに全力で協力する。
- 'Ball of confusion'ではカルメン・サパタ演じる眼鏡のシスターがコンガを、スーザン・ブロウニング演じるシスターがギロを、ほかのシスターたちが難しめの振り付けを覚える。なお、タンバリンのシスターを演じたダーリーン・コーデンホーヴェンは未参加だが、Dancing In The Street/Get Up Offa That Thingではメインコーラス5人[注 1]のひとりになっている。
- エンディングではシスターのうち一番小柄な老年シスターのエレン・アルベルティーニ・ダウが横ステップダンスを、小柄で丸っこいシスターのエディス・ディアスが緩やかな一回転する踊りを、若めの眼鏡シスターのシェリ・イザードがコミカルな踊りを披露している。
- なお、エンディングではシスターを演じた何人かがおらず、シスター・ロバートの歌の吹き替えを担当しているアンドレア・ロビンソンが演じるシスターが参加している。
- イグナティウス神父
- 演:マイケル・ジェッター
- 細身かつちょびひげのはげかけた神父。基本的には気弱ながらも行動派で、デロリスと生徒のためにクリスプを部屋に閉じ込め、ドアにサラミで鍵をする。エ
- エンディングでは歌声を披露し、勢いよく踊ったり、カメラを追いかけたりする。
- その他の聖フランシス高校に奉仕するシスターたち
- 演:アンドレア・ロビンソン、アイリス・グラヴィス、パメラ・テイラー、ロバート・J・ベンソン、ジュリエット・ハガーマン、クリスティーナ・ロイスター、クワク・A・ジェームズ、ロイ・M・クレイトン、クワメ・ジェームズ、ラティーシャ・クレイトン、エリカ・アトキンス、ジェニファー・リーヴィス
- 聖キャサリン修道院のシスターたちと同じように聖フランシス高校に奉仕するシスターたち。資金集めの際は大抵のシスターが外に出たり窓から覗いたりするが、アンドレア・ロビンソンが演じた若めのひとりは参加して歌っている。 なお、ロビンソンはシスター・ロバートの歌唱(エンディングを除く)を担当している。
- ウォルフガング神父
- 演:トーマス・ゴチャック
- ドイツから来た料理人で、聖フランシス高校の料理長。ロバート曰くソーセージ料理しか作れない(パトリック曰く「生のまま出す時もある」)らしく、モーリスに「我々の身体のことを考えてくれている」と皮肉を言われ、ラザラスに「毎日ソーセージ責めよ」と言われた挙句、デロリスにダイエット中と称して拒否された(その際不機嫌そうな顔を見せている)。
- トーマス神父
- 演:ブラッド・サリヴァン
- ラテン語教師。少々陰気な雰囲気の顔立ちで、授業においては抑揚の乏しいぼそぼそ声で途切れなく延々と喋り続けているだけのため、生徒のほとんどに授業を退屈がられている。
- ふだんは物静かだが、ハンドルを握ると人格が変わる。
- デロリスの正体が発覚したことをシスターたちに告げる時こそ陰険そうな表情を見せるが、生徒たちの校内コンサートの際にはアマールのホイッスルボイスに驚きながら笑顔を見せたりと根は生徒思いであり、モーリス神父の心変わりに賛同して他の神父たちと共に理事長の排除に積極的に動いた。
- ジョーイ・バスタマンテ
- 演:ロバート・パストレリ
- デロリスのマネージャー。舞台に飛び入りしたシスターたちを委託気に入った様子を見せる。
評価
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日本語吹替
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | 日本テレビ版 | ||
デロリス・ヴァン・カルティエ (シスター・メアリー・クラレンス) |
ウーピー・ゴールドバーグ | 後藤加代 | 中村晃子 |
聖キャサリン修道院院長 | マギー・スミス | 京田尚子 | 藤波京子 |
シスターメアリー・パトリック | キャシー・ナジミー | 信沢三恵子 | さとうあい |
シスター・メアリー・ラザラス | メアリー・ウィックス | 牧野和子 | 河村久子 |
シスター・メアリー・ロバート | ウェンディ・マッケナ | 石川悦子 | 矢島晶子 |
モーリス神父(校長) | バーナード・ヒューズ | 納谷悟朗 | 村松康雄 |
イグナティウス神父 | マイケル・ジェッター | 安西正弘 | 納谷六朗 |
ウォルフガング神父 | トーマス・ゴチャック | 安原義人 | 堀川仁 |
トーマス神父 | ブラッド・サリヴァン | 池田勝 | 稲葉実 |
ジョーイ・バスタマンテ | ロバート・パストレリ | 長島雄一 | |
クリスプ理事長 | ジェームズ・コバーン | 小林清志 | |
リタ・ルイス・ワトソン | ローリン・ヒル | 杉村理加 | 高山みなみ |
ウェスリー・グレン・"アマール"・ジェームズ | ライアン・トビー | 石井一孝 | 石田彰 |
タニア | タニア・ブロント | 松本梨香 | |
リチャード・"スケッチ"・ピンカム | ロン・ジョンソン | 高木渉 | |
マーガレット | ジェニファー・ラブ・ヒューイット | 華村りこ | 篠原恵美 |
タイラー・チェイス | クリスチャン・フィッツァレス | 佐々木望 | |
フランケイ | デヴィン・カミン | 森川智之 | |
司会者 | シドニー・ラシック | 荒川功 | 島香裕 |
フローレンス・ワトソン | シェリル・リー・ラルフ | 牧野和子 | 野沢由香里 |
日本語版スタッフ | |||
演出 | 松岡裕紀 | 木村絵理子 | |
翻訳 | いずみつかさ | 岩佐幸子 | |
調整 | 伊藤恭介 | 荒井孝 | |
録音 | オムニバス・ジャパン | ||
監修 | 岡本企美子 | ||
プロデューサー | 藤本鈴子 門屋大輔 | ||
プロデューサー補 | 小林三紀子 | ||
制作 | DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC. |
東北新社 | |
初回放送 | 1997年9月19日 『金曜ロードショー』 |
地上波放送履歴
回数 | テレビ局 | 番組名 | 放送日 | 吹替版 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
初回 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 1997年9月19日 | 日本テレビ版 | 18.7% |
2回目 | 1999年9月17日 | ||||
3回目 | 2001年9月21日 | ||||
4回目 | 2005年11月18日 | ||||
5回目 | 2010年4月2日 |
挿入曲
本作では挿入歌としてポピュラーなゴスペルソングやクラシックなR&B、賛美歌がソウルアレンジによって歌われている。
- 「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」-マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル/ダイアナ・ロス [注 2]
- 「ゲット・アップ・オファ・ザット・シング/ダンシング・イン・ザ・ストリート」 - ジェームス・ブラウン/マーサ&ザ・ヴァンデラス[注 3])
- 「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」- スプリームス
- 「ジョイフルジョイフル」- トラディショナル[注 4]
- 「オー・ハッピー・デイ」- エドウィン・ホーキンズ・シンガーズ[注 5]
- 「ヒズ・アイズ・イズ・オン・ザ・スパロウ」- トラディショナル
この他、映画冒頭でデロリスが歌うメドレー曲「The Greatest Medley Ever Told」では前作で使用された「I will Follow Him」「My Guy」含めた18曲近いヒットソングが使用されている。
特記
作中、聖キャサリン修道院院長とモーリス神父との会話で「オマリー神父」という人名に触れられるが、これは映画『聖メリーの鐘』『我が道を往く』でビング・クロスビーが演じたオマリー神父を連想させる。『我が道を往く』は、経営危機に陥った教会に赴任したオマリー神父が、教区に住む悪童たちによるジャズテイストの聖歌隊を作ることで教会を立ち直らせ、去っていく話。
脚注
出典
- ^ “Sister Act 2: Back in the Habit (1993)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月5日閲覧。
- ^ 日本語版公式パンフレット p17
注釈
- ^ デロリスがメインボーカル、パトリック、ロバート及びダーリーン、パット演じるシスターがコーラスを担当し、その他のシスターたちは裏方に回って寄付金の回収係やポップコーンの売り子を務める。
- ^ マーヴィンとタミーによるデュエットバージョンとダイアナロスによるソロバージョンを組み合わせたアレンジとなっている
- ^ ジェームス・ブラウンの"Get Up Offa That Thing"とマーサ&ザ・ヴァンデラスのdancing in the streetとのマッシュアップ。
- ^ サントラでは「聖フランシス高校聖歌隊」名義で収録。
- ^ サントラでは「聖フランシス高校聖歌隊」名義で収録。