スピリチュアル

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英語のスピリチュアル: spiritual)はラテン語の spiritusに由来する言葉で[1]宗教的・精神的な物事、教会に関する事柄、または、の、聖霊の、[2]の、の、精神の、超自然的な、神聖な、教会の、などを意味する[3]。元々キリスト教に関する言葉で、複数の意味がある。

  • スピリチュアル (現代日本):現代の日本では「スピリチュアリティ」(霊性)と「スピリチュアリズム」(心霊主義)を柱とする物事を広く指す[4][5]。この意味でのスピリチュアルは「精神世界」を概ね受けついだ言葉で、精神世界は、1970年代以降ブームとなったアメリカの対抗文化「ニューエイジ」における思想の多くの部分を含む日本のジャンルである[4]。「ニューエイジ」は主に「精神世界」の名で日本に広まり、その後「スピリチュアル」と呼ばれるものにほぼ受けつがれた[4]。そのため、日本におけるスピリチュアルという名詞の意味は、キリスト教におけるスピリチュアルとはかなり異なる。スピリチュアルを商材とするビジネスは、「スピリチュアル・ビジネス」と呼ばれ、市場規模は正確に不明であるが、1兆円ほどといわれる(2011年時点)[4]
  • スピリチュアリティ:人間に特有な心理的あるいは精神的活動を指す用語で、個人の内面における奥深く、しばしば宗教的な感情および信念と関連があるもの。霊性、霊的[6]、精神世界、精神性、精神主義、宗教的など様々に訳される。日本ではしばしば、スピリチュアルもスピリチュアリティと同様の意味で使われる。
  • 心霊主義、心霊術、交霊術:スピリチュアリズム、スピリティズム。人間の肉体が消滅しても霊魂は存在するとする思想・信仰・実践のこと。日本ではスピリチュアルカウンセラーを名乗る江原啓之の影響でスピリチュアルとも呼ばれる。
  • スピリチュアル、スピリツアル、すぴりつある:キリスト教用語で、霊的であること、霊魂に関するさま[7]、宗教的・精神的な物事、教会に関する事柄などを指す名詞で、霊歌より古い用法である。キリシタン用語としては、ポルトガル語読みでスピリツアル、すぴりつあると表記される[7]
  • 霊歌(スピリチュアル):音楽では、霊歌(スピリチュアル)は、アメリカの黒人奴隷にキリスト教が広まり、白人の宗教歌とアフリカ独特の音楽的感性が融合して生まれた歌謡・黒人霊歌を指す場合が多い。他に白人霊歌、ペンシルヴェニア・ダッチがある。
  • スピリトゥアル派、聖霊派:13~14世紀の清貧の厳格な実践を唱えるフランシスコ会の一派はスピリトゥアル派(心霊派、聖霊派、厳格派)と呼ばれた。英語ではスピリチュアルである。
  • ケイティ・ペリーのアルバム「プリズム (ケイティ・ペリーのアルバム)英語版」の収録曲「スピリチュアル」

派生語・関連項目[編集]

出典・脚注[編集]

  1. ^ 語源はスピリチュアリティを参照のこと。
  2. ^ キリスト教において霊とは、概ね神の霊(聖霊)であるが、神によって造られた人間にも霊が存在する。他に汚れた霊・悪霊がある。(内田和彦)
  3. ^ 『ジーニアス英和辞典 第3版』大修館書店
  4. ^ a b c d 有元裕美子 著 『スピリチュアル市場の研究: データで読む急拡大マーケットの真実』 東洋経済新報社 2011年
  5. ^ 英語名詞のspiritualにこのような意味はない。
  6. ^ 新約聖書における霊性 内田和彦
  7. ^ a b 日本国語大辞典 第二版』 小学館、2003年