ペルセウス座

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ペルセウス座
Perseus
Perseus
属格 Persei
略符 Per
発音 [ˈpɜrsiːəs]もしくは/ˈpɜrsjuːs/; 属格:/ˈpɜrsiː.aɪ/
象徴 Perseus
概略位置:赤経 3
概略位置:赤緯 +45
広さ 615平方度[1]24位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
65
3.0等より明るい恒星数 5
最輝星 α Per (Mirfak)(1.79
メシエ天体 2
確定流星群 ペルセウス座流星群
9月のペルセウス座流星群
隣接する星座 カシオペヤ座
アンドロメダ座
さんかく座
おひつじ座
おうし座
ぎょしゃ座
きりん座
観測可能地域は+90°と−35°の間
21:00(午後9:00)に最も良く見えるのは12月の間
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ペルセウス座 (Perseus) は、トレミーの48星座の1つ。

この星座には有名な変光星アルゴル(Algol(β Per))があり、毎年ペルセウス座流星群も観測される。

主な天体

恒星

α星、β星の2つの2等星がある。

  • α星:ミルファク(Mirphak)は、ペルセウス座で最も明るい恒星で、アルゲニブ(Algenib)とも呼ばれる。視等級1.79等の明るい星で、スペクトル分類はF5Ibの超巨星である。地球からの距離590光年。絶対等級は太陽の5,000倍で、直径も62倍ある。全く同じAlgenibという固有名の星は他にもたとえばペガスス座γ星などがある。意味はアラビア語の「ひじ」である。
  • β星:アルゴル(Algol)は、星座で最も明るい恒星ではないが、最も有名な恒星である。この星はアラビアのal-Ghul(は悪鬼あるいはアルゴールを意味する)で、星座内の位置はペルセウスが持つ怪物メデューサの目の部分に当たる。この星は食変光星で、視等級は2.12等から3.39等まで変化し、周期は2.867日である。スペクトルタイプはB8Vで、太陽からの距離は93光年である。当時は変光星は知られていなかったはずだが、命名、そして、メドゥーサの首の部分に当たることから、ひょっとするとギリシャ時代から明るさが変わることが知られていた可能性があるとも言われる。

星団・星雲・銀河

  • h+χ PerまたはNGC869とNGC884(二重星団):2つの接近した散開星団。非常に美しい天体である。これらは双眼鏡で見ることができる。これらは地球から7,000光年離れており、それぞれが数百光年離れている。
  • M34:散開星団。視等級5.5等。距離1,400光年。視直径は満月より若干広く、この領域に約100の星がある。この星団の実際の直径は約14光年である。この星団は、双眼鏡でも見ることができる。
  • M76(小亜鈴状星雲):惑星状星雲。視直径は約65秒ある。視等級10.1等。

神話

ペルセウス(ペルセウス座)は、怪物メドゥーサを倒し、また海の怪物くじら座)の生贄にされようとしていたアンドロメダ姫(アンドロメダ座)を救って結婚した。天上のペルセウスは、右手に剣、左手にはメドゥーサの首を持っている。メドゥーサの首はあまりに恐ろしすぎて、見たものは誰でも石になってしまうという。このメドゥーサの首の部分にある星が変光星アルゴルである。

  1. ^ 星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。