燃ゆる大空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

燃ゆる大空
燃ゆる大空
監督 阿部豊
製作 阿部豊
脚本 八木保太郎
出演者 大日向傳
月田一郎
灰田勝彦
音楽 早坂文雄
主題歌 燃ゆる大空
撮影 宮島義勇
編集 後藤敏男
配給 東宝映画
公開 日本の旗1940年9月25日
上映時間 138分
製作国 日本
言語 日本語
allcinema
  

燃ゆる大空(もゆるおおぞら)は1939年日本映画、同名の同映画主題歌(軍歌)。皇紀2600年記念映画。

目次

[編集] 概要

大日本帝国陸軍陸軍航空隊支那事変(日中戦争)での活躍並びに、操縦者(空中勤務者・パイロット)として事変に従軍する、少年飛行兵出身の航空兵下士官達の戦いぶりや成長を、少年飛行兵時代の元教官であり、主人公らが居る部隊の隊長として赴任してきた飛行将校との交流を絡め描いた戦争映画

陸軍省陸軍航空本部全面協力の下、事変下(大東亜戦争(太平洋戦争)開戦前)当時の帝国陸軍所属の実物の戦闘機爆撃機他や戦地で鹵獲した中国空軍軍用機が多数登場する。映画序盤では飛行学校における、少年飛行兵生徒らの訓練や生活の様子をリアルに、時にはユーモアに描写している。

上述の飛行学校の飛行・射撃訓練シーンは勿論、戦場における空中戦シーンにもほとんど特撮やニュース映画の使い回しフィルムを使用せず、空中戦での敵戦闘機役こそ自軍の旧式機で代用しているものの、実物を実際に映画の為に飛ばして使用している点で、同じく東宝配給の1944年の映画「加藤隼戦闘隊」と並び評価の高い映画である[1]。また、女性の出演者が一人もいないのは当時としても特異(長谷川一夫が航空部隊附軍医の役で出演しているのは女性客の集客を考慮したためという)。

同名の主題歌もヒットした。現在東宝からDVDが発売されている。

[編集] スタッフ

[編集] 配役

[編集] あらすじ

飛行学校の教官山本は元気な生徒達に毎日厳しい訓練を施し、次々に一人前の操縦士として巣立たせていった。そして自らも飛行中隊長として北支の戦地に赴き、逞しい軍人となったかつての教え子たちと再会する。激戦の中、敵地に不時着した山本を行本が強行着陸して救出することもあった。部隊は奮戦を続けるが、少しずつ帰らぬ者がふえていく・・・。

[編集] 登場した兵器

[編集] 主題歌

作詞佐藤惣之助作曲山田耕作編曲 仁木他喜雄歌 霧島昇藤山一郎1940年昭和15年)5月日本コロムビア新譜。NHK国民歌謡にも選定され、「国民歌謡」第六十四集に収録された。

佐藤の明るく躍動感あふれる歌詞とドイツ行進曲を思わせる山田の格調高い旋律が人気を集めた。昭和期に作られた軍歌の中でも屈指の名作であり、戦後現代でも愛唱されている。レコードでは混声合唱が加わり、第三番では藤山一郎の歌声にハミングをからませて効果を上げている。

タツノコプロ制作の「アニメンタリー 決断」にはインストロメンタルが使用され、また中日ドラゴンズ仁村徹選手のヒッティング・マーチ(打撃時に応援団が演奏するテーマ曲)に冒頭の一節が使われた。

[編集] 歌詞

  1. 燃ゆる大空  気流だ 
    騰がるぞ翔(かけ)るぞ  迅風(はやて)の如く
    爆音正しく 高度を持して
    輝くつばさよ 光華(ひかり)と競え
    航空日本  空征く我等
  2. 機翼どよもす 嵐だ 雨だ
    燦めくプロペラ 真っ先かけて
    皇国(みくに)に捧げる 雄々しき命
    無敵のつばさよ 溌剌挙(こぞ)れ
    闘志は尽きぬ 精鋭我等
  3. 地上はるかに  南だ 北だ
    攻むるも守るも 縦横無尽
    戦闘爆撃 第一線に
    降魔のつばさよ 電波と奮え
    東亜の空を 征する我等
  4. 空を拓かん 希望だ 道だ
    七つの海原 大陸衝いて
    文化を進むる 意気高らかに
    金鵄のつばさよ 世界を凌げ
    国威を担う 若人我等

[編集] 脚注

  1. ^ 映画「加藤隼戦闘隊」での空中戦における敵戦闘機役は米軍の実物を飛ばしている。

[編集] 関連項目

他の言語