池袋ウエストゲートパーク (テレビドラマ)

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池袋ウエストゲートパーク』(いけぶくろウエストゲートパーク)はテレビドラマのタイトル。または、そのシリーズ。原作は石田衣良小説池袋ウエストゲートパーク』だが、キャラクター設定が大きく異なる。脚本は宮藤官九郎。チーフ演出は堤幸彦。通称およびドラマ内での愛称は『I.W.G.P.』。

目次

[編集] 概要

2000年4月14日から同年6月23日にかけて、金曜21:00-21:54にTBSで放送された(全11回)。平均視聴率は14.9%。上記の通り、原作とはキャラクター設定が大きく異なるほか、本ドラマでは小ネタを随所に織り込む演出を行った。

放送終了後、窪塚洋介山下智久妻夫木聡坂口憲二小雪佐藤隆太阿部サダヲら出演者の人気が急上昇した事に加え、深夜での再放送が高視聴率であったことも手伝って、「もう一度みたい」という声が多く寄せられた。 この作品を機に、酒井若菜森下愛子、佐藤、窪塚などはその後の宮藤脚本作品の多くに出演するようになった(窪塚は映画中心)。また阿部を始め、脚本家の宮藤と同じ劇団「大人計画」所属俳優の出演も多い。

地方局等での再放送は、深夜帯に行われている事が多い。

2003年3月28日にはスペシャル版の「スープの回」が放映された。ラストサムライの撮影と被ってしまった渡辺謙や小雪、また一部のレギュラー俳優陣は出演していないが、『木更津キャッツアイ』の5人(友情出演)やRIZEクレイジーケンバンドのメンバーが出演した。マコトの実父親役の横山剣は前年末にリリースされた『タイガー&ドラゴン』のサビをドラマ内で披露。後にそのままのタイトルでドラマ『タイガー&ドラゴン』が放送された。

[編集] 登場人物・キャスト

[編集] メイン

真島誠 - マコト(長瀬智也
通称「池袋のトラブルシューター」。血液型はO型。地元・池袋工業高校を卒業後に「プータロー」(フリーター)となり、実家の果物屋を手伝ったり賭けボウリングで小遣いを稼ぎながら、池袋西口公園=池袋ウエストゲートパーク (IWGP) で過ごしている。元は有名な不良だったが、性格は意志の強い正義漢。池袋では名の知れた存在で、彼の家にはしばしば困難な依頼が持ち込まれるが、持ち前の好奇心と人の良さから首を突っ込む羽目になり破天荒な方法で解決する。
ボウリングが異様に上手い。熱狂的な川崎麻世ファン。初体験を風俗嬢に強引に奪われた経験を持ち、それが原因で勃起障害に。好物は焼きそば。案外マザコン。口癖は「めんどくせぇ!」。
渋沢光子 - ヒカル(加藤あい
マコトの彼女。お嬢さん学校の生徒で、よく池袋に遊びに来ている。父親は交響楽団指揮者、母親は目白の大学勤務で、実家は裕福だが両親とも不在がち。マコトの女関係でやきもちを焼き、すぐ泣く。中学生時代のあだ名は「しいたけ」(しいたけの回)。解離性同一性障害者である。
安藤崇 - タカシ(窪塚洋介
池袋を勢力下に置くカラーギャング集団「G-Boys」(ギャングボーイズの略、士(サムライ)の回では「ギリギリ・ボーイズ」と明かす)・「G-Girls」(ギャングガールズの略)の通称「キング」。血液型A型。マコトとは高校の時の同級生。高校卒業までは気弱な少年だったが、飄々としたトリッキーなキャラクター性と非常に残忍且つサディストな嗜好を持ち、暴力と独特のカリスマ性で不良少年たちをまとめ上げている。マコトの資質に注目し何度も勧誘している。親衛隊と呼ばれる配下と共にマコトの依頼に協力することも多い。誰も口にはしないが「ブス専」である。
実家はサウナ店を経営しており、G-Boysのメンバーやマコトらがよく訪れる。
森正弘 - マサ(佐藤隆太
マコトの相棒の大学生。血液型B型。いつもマコトとつるんで池袋西口公園で遊んでいる。ボウリング場でアルバイトしている。友人のシュンや電波にも彼女が出来たにもかかわらず自分一人は彼女が出来なかったり、やっと出来た彼女が女子高生であったがために、彼女の友人達にリンチされ、恐喝されかけるなど女運がない。シュンが殺された際は、G-Boysのメンバーとなった(十手の回〜士(サムライ)の回)。
水野俊司 - シュン(山下智久
マコトの友達。血液型B型。イラストが得意な専門学校生。アニメオタクだが、その事に触れられると不機嫌になる。マコトやマサとは本屋で万引きをするのを見つかったことから知り合い、「いけふくろう」像を盗んだ時からマコトたちのグループと一緒に行動するようになる。内気で人見知りが激しいがマコトにはなついている。
斉藤富二夫 - サル (妻夫木聡・みかんの回〜)
池袋を仕切る暴力団「羽沢組系氷高組」の構成員で、組長の娘である「姫」こと天野真央の付き人。マコトの中学校の時の同級生だが、高校時代まではいじめられっ子だった。その反動でヤクザになる。血液型O型。小柄な体躯だが非常に闘争心が強く冷静な判断力も持ち合わせている。行方不明の「姫」の捜索をマコトに依頼した(みかんの回)。その一件以来マコトに恩義を感じ、情報の提供などで便宜を図っている。
山井武士 - ドーベルマン山井(坂口憲二
池袋で最も切れている男。血液型AB型。凶暴で孤独、鼻と耳のピアスをチェーンで繋げているのがトレードマーク。マコトやタカシとは高校の時の同級生だが3回留年しているため、マコトたちより3歳年上。高校時代にドーベルマンと決闘して以来、「ドーベルマン殺しの山井」と呼ばれていた。後に「Black Angels」の一員に。ヒカルに強い好意を持っている。

[編集] マコトの関係者

尾崎京一 -(西島千博・6チャンネルの回〜)
フランス帰りのバレエダンサー、帰国後G-boysでメンバーと行動を共にするが、独自の美意識からタカシのやり方に異を唱え離脱。後に東口の公園を根拠地に「Black Angels」という対抗組織カを結成。彼がなぜカリスマとなりえたのかは不明。血液型はB型。
橋本千秋 -(矢沢心
真島家の向かい側のファッションヘルスラストチャンスで働く風俗嬢。イラン人で不法滞在者のアリという恋人がいる。千秋という名は源氏名であり、本名は「エミ」。
浜口巡査 -(阿部サダヲ
マコトの家の近所にある交番勤務の巡査風俗マニア。威勢は良いものの、ケンカにはからっきし弱い。ラストチャンスの常連。
安藤テツ -(渡辺哲
タカシの父。サウナを経営している。吉岡刑事とは学生の頃からの知り合いで、吉岡が巣鴨のスナックの女性に手を出しヤクザに追われたところを仲裁したことがある(洋八の回にて判明)。
桜井刑事 -(前原一輝
吉岡の部下。茨城訛りが抜けない。士(サムライ)の回では何故か標準語をしゃべる。
ジェシー -(池津祥子
タカシの彼女、いつも金髪のかつらをかぶっている。化粧を落とすと誰だか判らないほど地味。ロシア語が堪能。テツは「のぞみ」と呼んでいる。
氷高 - (遠藤憲一・みかんの回・洋七の回・士(サムライ)の回)
サルの上司で羽沢組の若頭。いわゆるインテリヤクザ。
森永和範 -(高橋一生・みかんの回〜)
マコトの中学の同級生。当時は学年一番の秀才だったが、完全な引きこもりで過ごしていた。マコトとの再会をきっかけに家を出ることに成功し、「姫」の捜索の際手がかりを提供する(みかんの回)。コンピューター技術に長け、後に情報屋となる。しかし引きこもり時代の反動から、再度引きこもってしまうのを恐れて自宅に戻れない「逆引きこもり」となり、24時間営業のファミリーレストランで過ごすようになる。武田久美子のファン。
電波くん -(須藤公一
マコトの友達。名前の通り電波オタク。巨漢。血液型A型。その特技でマコト達を手助けしている。コンビニで働いている。シュンが殺された際は、G-Boysのメンバーとなった(十手の回・士(サムライ)の回)。
カオル -(安藤裕子
マサのバイト先であるボウリング場のバイト仲間。シュンの彼女。西口公園を「I・W・G・P」と名付けた。
アリ -(ユセフ・ロットフィ・しいたけの回・洋八の回・士(サムライ)の回)
千秋の恋人。本名セイエド・アリ・アブドラエ・アハマディア・ホシ・ミタラシ。千秋の店に客で来た覚醒剤の売人「ヘビーE」(古田新太)が千秋に薬物を使用したことに憤り、単身麻薬取引の場に乗り込み覚醒剤を燃やしてしまう。これが原因でヘビーEの背後にある渋谷ヤクザ、天道会から追われる身となり、一時マコトの家に匿われる(しいたけの回)。ビザはとうに切れ不法滞在中であり、一度強制送還の憂き目に合うが、時を置かずしてまた不法入国を果たす。しばしば日本語で、怪しげな格言を編み出す。
松井加奈 -(小雪・ゴリラの回〜)
「真島フルーツ」のパート従業員になった女。血液型O型。前職はモデル。京極会2代目組長:蓮沼の愛人。
吉岡刑事 -(きたろう
池袋西署の刑事。後に署長。池袋に古くから勤務しており池袋に詳しい。マコトの母リツコにぞっこんだが、リツコには全く相手にされていない。タカシの父親であるテツとは旧知の仲。しかし巣鴨のスナックの女に手を出し、ヤクザに追い込みかけられた時に間に入ってもらって以来、頭が上がらない(洋八の回)。
真島リツコ -(森下愛子
マコトの母。池袋西口公園商店街のはずれにある果物屋「真島フルーツ」を営み、女手ひとつでマコトを育ててきた。「ドリームコネクション」(洋七の回)というネズミ講にハマっている。ホームレス集団の頭「剣さん」がマコトの実父であることが判明(スープの回)。
中村理香 - リカ(酒井若菜・イチゴの回・士(サムライ)の回)
ヒカルの親友。マコトといい仲だったが、ラブホテルで何者かに惨殺される(イチゴの回)。その後、マコト達が同様の手段で女を暴行していた「ストラングラー」(羽賀研二)を突き止めるが、彼はリカの殺害に関わっておらず(ニンジンの回)、謎が残るまま話が進む。
貝山祥子 - ショウ(青木堅治・ゴリラの回)
マコトの小学生時代の同級生。元々は女だったが、性転換して男性になった。覗き部屋サイトのスカウトマンで、サイトのナンバー1であるアスミ(小野麻亜矢)がサイトを利用していたエリート会社員、通称・ゴム男(村杉蝉之介)のストーキング被害に遭い、解決をマコトに頼む。自分を男性らしく見せようとするが、根は気弱。
多田ヒロキ -(鈴木藤丸・6チャンネルの回)
池袋西口公園で何かを数えている小学生。学習障害がある反面、一度覚えた数字は忘れない特殊な才覚の持ち主。持病の発作があり薬を常に持ち歩いている。羽沢組系の暴力団豊島開発の組長・多田(白竜)と女優の吉村ちづる(銀粉蝶)の子供で、ちづるの連れ子であるエリト(遠藤雅)に身代金目的で誘拐される。他人に心を閉ざしていたが、マコトには心を開くようになる。
蓮沼 -(KORN・洋七の回〜)
関西から池袋に進出してきた関東京極会2代目組長。幼児プレイを好む性癖と紳士的な振る舞いに反し、本性は目的のためなら手段を選ばずあらゆる悪事を平然と行う。横山にさえ「腐っている」と震え上がらせるほどの極悪人。
横山礼一郎 -(渡辺謙
池袋署の署長。東京大学卒のキャリア。連続女子高生絞殺未遂事件(池袋のストラングラー事件)を解決するために急遽配属となった吉岡刑事の後輩で、駆け出し時代の通称は「ハンサム」。マコトとのボウリングで愛車のBMW3シリーズを賭け、負けたこと(イチゴの回)をきっかけに知り合う。過去に自分の妻が犯罪者に傷つけられ歩けなくなって以来犯罪者を心底憎んでおり、署長になった現在でも自ら現場に関わろうと行動する真面目な男性だが、犯罪を潰すためならどんな手段でも使う冷酷な面もある。また、マコトの才覚に気付く一方で、彼を危険視している部分がある。

[編集] その他

[編集] 放映リスト

サブタイトルは1(イチゴ)・2(ニンジン)・3(みかん)…と、数字の語呂合わせをしている。また、スペシャルのタイトルは「Special」→「SP」→「スープ」と掛けている。

ちなみにこれは演出家堤幸彦のアイデアらしい(宮藤官九郎 談)。

連続ドラマ
サブタイトル 演出 放送日 原作 視聴率
イチゴ 「俺たちはゴミじゃねえ」 堤幸彦 2000年4月14日 『池袋ウエストゲートパーク』 15.1%
ニンジン 「俺が敵を取ってやる!」 2000年4月21日 15.1%
みかん 「姫に捧げるバラード」 伊佐野英樹 2000年4月28日 『エキサイタブルボーイズ』 13.0%
しいたけ 「遠い国から来た恋人」 金子文紀 2000年5月5日 『オアシスの恋人』 14.8%
ゴリラ 「世界で一番男らしい少女」 堤幸彦 2000年5月12日 『妖精の庭』 13.3%
6チャンネル 「僕のたった一人の友達」 2000年5月19日 『少年計数機』 14.9%
洋七 「うちのババァに手を出すな!」 金子文紀 2000年5月26日 ドラマオリジナル 15.3%
洋八 「お台場の女に恋をした」 伊佐野英樹 2000年6月2日 16.1%
九州 「さらば、最愛の友よ」 堤幸彦
金子文紀
2000年6月9日 『サンシャイン通り内戦』 15.4%
十手 「俺の街が戦場になった」 2000年6月16日 14.2%
(サムライ) 「ブクロの一番長い日 The Longest Day In Ikebukuro 6・23」 2000年6月23日 16.2%
スペシャル
スープ 「もっとドラマに革命を!ブクロを揺るがす大事件で伝説のアイツらが帰ってくる!
今夜奇跡の再結集!ブクロ最強伝説」
堤幸彦
部分演出・金子文紀[1]
2003年3月28日 『骨音』
『東口ラーメンライン』
14.0%

[編集] スタッフ

  • 原作 - 石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』シリーズ(文藝春秋刊)
  • 脚本 - 宮藤官九郎
  • 主題歌 - SADS忘却の空」(東芝EMI
  • 音楽 - 羽毛田丈史FOE曾田茂一)、KREVA
  • プロデューサー - 磯山晶
  • タイトルバック - 薗田賢次
  • 演出 - 堤幸彦金子文紀伊佐野英樹
  • アシスタントプロデューサー - 市山竜次、森雅之、松永弘二
  • 演出補 - 平川雄一朗、山田光広、伊興田英徳、荻島達也、池辺安智、浅水幸祐(連続ドラマ)、木村ひさし(スープの回)
  • 制作担当 - 中川真吾、真野清文
  • 制作主任 - 花山信大、萩原満
  • 制作進行 - 手塚紀子、高橋恒次
  • タイムキーパー - 奥平綾子、鈴木一美
  • 番組デスク - 小澤通子
  • 編成 - 三城真一
  • 番組宣伝 - 鈴木慎治
  • スチール - 今城秀和、為広麻里
  • インターネット - 岡野進、福森郁枝、渡部綾子
  • 撮影 - 唐沢悟、斑目重友
  • 映像 - 吉岡辰沖
  • CA - 阿部敬弘、小倉由香子、平野祐城、田川真之介
  • 照明 - 的場謙一、窪田秀樹、白石雄二、増田裕樹
  • 音声 - 臼井久雄、妹川英明、鶴田正実、小林秀浩、小岩英樹
  • 音楽プロデュース - 志田博英
  • 効果 - 小川広美
  • 編集 - 大野昌寛
  • CG - 曽利文彦保坂久美子
  • スタント - 佐々木修平
  • カースタント - 雨宮正信
  • ガンエフェクト - 納富貴久男
  • 特殊機材 - 佐藤秀夫
  • エキストラ - 土田嘉男
  • 美術プロデューサー・美術デザイン - 青木ゆかり、岸智子
  • 美術制作 - 宮崎保城、斉藤幸雄、白井浩二、安元孝展
  • 装置 - 館山道雄
  • 装飾 - 藤田明伸、徳田圭次
  • イルミネーション - 坂本歌織
  • 建具 - 岸久雄、植木装飾、宍戸康文
  • コスチューム - 小木田浩次、大迫靖秀、野中秀俊、西尾紀子
  • ヘアメイク - 山下恵子、藤井祐子、大隣望美
  • 持道具 - 小沢友香、赤平啄磨
  • マイクロ - 奥山武司
  • 制作車 - 松木金光
  • 撮影車 - 斉藤裕樹
  • 音声車 - 小田原慶太
  • 衣装車 - 清水俊夫
  • 美トラ - 渡辺二郎
  • 制作協力 - オフィスクレッシェンド
  • 制作 - TBSエンタテインメント(現:TBSテレビ
  • 制作・著作 - TBS

[編集] 原作

池袋西口公園に屯している果物屋の息子・“池袋のトラブルシューター”真島 誠(マコト)を主人公とするハードボイルド短編集。ドラマ終了後も連載が続いている。

[編集] 関連商品

[編集] 脚本

  • 宮藤官九郎『宮藤官九郎脚本 池袋ウエストゲートパーク』(角川書店、2003年) ISBN 4-04-873437-7
  • 宮藤官九郎『宮藤官九郎脚本 池袋ウエストゲートパーク』(角川文庫、2005年) ISBN 4-04-372503-5 上記にスペシャル「スープの回」を追加収録したドラマ脚本完全版。

[編集] CD

『池袋ウエストゲートパーク』(東芝EMI、2000年) TOCT-24394 オリジナル・サウンドトラック。

[編集] 備考

  1. ^ 木更津キャッツアイの登場シーンのみ。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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