ロングバケーション (テレビドラマ)

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ロングバケーション
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日21:00 - 21:54(54分)
放送期間 1996年4月15日 - 6月24日(11回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 フジテレビ
演出 永山耕三
鈴木雅之
臼井裕詞
脚本 北川悦吏子
プロデューサー 亀山千広
出演者 木村拓哉SMAP
山口智子
竹野内豊
稲森いずみ
松たか子
りょう
豊原功補
森本レオ
音声 ステレオ放送
オープニング 久保田利伸 withNaomi Campbell
LA・LA・LA LOVE SONG
外部リンク フジテレビ基本情報

特記事項:
第1回は30分拡大(21:00 - 22:24)。
最終話は27分拡大(21:03 - 22:24)。
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ロングバケーション』(Long Vacation)は、1996年4月15日から6月24日まで毎週月曜日21:00 - 21:54[1]に、フジテレビ系の「月9」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は木村拓哉山口智子

略称は「ロンバケ」。第34回ギャラクシー選奨受賞(1996年度)。

概要[編集]

月曜日OLが街から消える」と週刊誌などで言われ、このドラマの影響でピアノを習い始める男性が増えるなど「ロンバケ現象[2]なる社会現象を巻き起こした作品。SMAPの木村拓哉は、本作で連続ドラマ初主演を務め、国民的人気を得ていくきっかけとなった。

竹野内豊松たか子稲森いずみ広末涼子といったのちに連続ドラマ主演級となった俳優・女優が多数共演し、豪華な顔ぶれとなっている。

本編の最終回ラストシーンはボストンからリアルタイムで生中継されたが、実際はロンドンのHolland Park Avenueで撮影されたものである[3]。これはドラマ史上希なことである。そのため放送時は映像の乱れが多々あった。

脚本は全話北川悦吏子が担当、『あすなろ白書』『愛していると言ってくれ』に続く本作のヒットで人気脚本家の地位を確立した。

1996年10月7日の21:00 - 23:21には、総集編に新撮部分を加えた『ロングバケーションスペシャル』が放送され、27.8%の高視聴率を獲得している[4]

なお、1996年4月15日から1996年6月24日までの全11回で放送されたが、初回と最終回は30分拡大枠で放送されたため、再放送などで1時間枠の中で放送される場合には第1回と最終回をそれぞれ前編と後編に分けた再構成版(計13回)として放送されており、それぞれ後編は前編と重複部分があるため後編冒頭に重複部分があることについて「おことわり」が入っている。

あらすじ[編集]

落ち目のモデル葉山南結婚式当日に婚約者が失踪してしまい、そのルームメイトだった冴えないピアニスト瀬名秀俊とやむを得ず同居することになる。婚約破棄で落ち込む南に瀬名は人生がうまくいかない時は「神様がくれた休暇」だと考えようと提案し励ますが、一方で瀬名も自分の才能に自信を持てず、後輩の涼子との恋もなかなか進展しない。瀬名と南はトラブルだらけの同居生活の中で、次第にお互いがかけがえのない存在になっていく。

キャスト[編集]

主要人物[編集]

瀬名 秀俊〈24〉
演 - 木村拓哉SMAP
本作の主人公。日本芸術大学卒業後、大学院入試に失敗し現在は音楽教室講師で生計を立てているピアニスト。葉山南の元婚約者・朝倉のルームメイトで後に葉山南と同居する。シャイな性格もあり、誰かのためにピアノを弾いたことがない。一番好きなピアニストは、グレン・グールド(貴子が日本を離れる際、自身が所持していたグレンのCDをプレゼントしている)。役名は、『パラサイト・イヴ』で知られる小説家・瀬名秀明に由来。
葉山 南〈31〉
演 - 山口智子
本作のヒロイン。婚約者・朝倉に逃げられ、朝倉のルームメイトである瀬名のマンションに転がり込む。G.N.D Promotionに所属するモデルだったがクビにされ、カメラマン杉崎哲也のアシスタントとなる。岐阜県出身で、元ミス長良川下り。自己紹介をする時は、「三波春夫みなみです!」が決まり文句。サバサバしており非常に明るい性格だが、時々余計な一言を言ってしまうことがある。

クラブ『テアトロン』[編集]

葉山 真二〈24〉
演 - 竹野内豊
南の弟で、氷室と交際。かなりのプレイボーイで知り合った女性と駆け落ちすることが多い。南とは音信不通だったが5年ぶりに再会し、雇われオーナーバーテンダーとして、クラブ『テアトロン』で働くようになる。ワイルドな風貌に明るい性格だが軟派でチャラい。見た目に反して特技はピアノで、瀬名の前でショパンの『英雄ポロネーズ』を抜粋で弾いてみせ、その腕前に驚かせた。過去にクラシック・ピアノを習っていたが、見切りをつけて現在は趣味として、『テアトロン』で時々弾いている。
氷室 ルミ子
演 - りょう
インテリアデザイナー。競輪場で真二と知り合い、付き合っている。真二と共に『テアトロン』で働くようになる。真二が大好きでいつも一緒にいたいと思っている。

日本芸術大学[編集]

奥沢 涼子
演 - 松たか子
日本芸術大学2年で、瀬名の後輩。繊細で清楚なお嬢様タイプ。当初チャラくて、やや強引な性格の真二に良い印象は持っていなかったが、『テアトロン』で二人で電子ピアノのアドリブセッションをしたことで意気投合し、徐々に異性として意識し始める。
倉田 保
演 - 井上豪
瀬名が通っていた音大の友人。卒業後も瀬名と時々つるんでいる。ちゃっかりした性格で、涼子をデートに誘いたい瀬名にコンサートのチケット1枚5000円(前日のチケットであることは黙っていた)を1枚1万円で売ったことがある。
佐々木教授
演 - 森本レオ
日本芸術大学教授。大学卒業後の瀬名を何かと気にかけていて、音楽教室のバイトを紹介した。瀬名のピアノについて、「人前で感情をむき出しにして演奏することを恥ずかしがっている。聞き手との間に壁を作っているようだ」と評している。

G.N.D Promotion[編集]

小石川 桃子
演 - 稲森いずみ
南の後輩で、G.N.D Promotion所属のモデル。南からは、「桃ちゃん」と呼ばれている。南を慕い、プライベートでもよく一緒に行動しており、南がモデルを辞めた後も変わらず会っている。マイペースで空気が読めない言動もあるが、嫌味がなくほがらかな性格。
斉藤 哲也
演 - 小林すすむ
G.N.D Promotionマネージャー。南や桃子、いづみを担当している。
椎名 いづみ
演 - 建みさと
G.N.D Promotion所属のモデル。アイドルっぽい見た目と違い結構気が強いらしく、モデルをクビになった南によると、『南を「オバサン」呼ばわりして取っ組み合いのケンカをした』とのこと。

瀬名の関係者[編集]

斉藤 貴子
演 - 広末涼子
瀬名の音楽教室の教え子。ピアノの教育に熱心な母親の下、コンクールで勝つために佐々木教授のつてで瀬名に習いに来た。愛想がなく率直に物を言う性格で、瀬名に対して「もっといい講師が見つかるまでのつなぎ」と言ったことがある。ピアノについては、それなりに技術はあるものの楽譜通りの演奏しかやらず、瀬名から「ピアノはもっと楽しんで弾くものだよ」と言われた。その後瀬名の言動で心を開くが、ほどなくしてジュリアードに留学が決まり日本を離れた。シャ乱QMy Babe 君が眠るまでが好き。
小田島 和久
演 - 津嘉山正種
佐々木教授が瀬名秀俊に紹介した音楽家で、佐々木とは同級生。コンセルヴァトアールの客員教授のピアニストとして知られている人物。指導者として時に辛辣な言葉で助言する。

その他[編集]

杉崎 哲也
演 - 豊原功補
プロカメラマン。自分の事務所を構え、自分がアシスタント時代にファンだった南を雇う。誠実でさわやかな青年。現在は独身だが実はバツイチで、6歳になる男の子が一人いる(元妻と暮らしている)。

スタッフ[編集]

主題歌・挿入曲・挿入歌[編集]

主題歌[編集]

本作の主題歌「LA・LA・LA LOVE SONG」は、久保田利伸にとって初のオリコンシングルチャート1位、シングルでのミリオンセラー達成となり、本年度のオリコン年間シングルチャートでは3位へと輝いた。

挿入曲[編集]

挿入曲は、木村演ずる瀬名が劇中で演奏した曲を指す。このほか劇中では、多数のクラシック音楽が使用された。

  • 『Minami - Piano Piece of Sena』(オリジナル・サウンドトラック1収録)
  • 『Close to you〜瀬名のピアノ』(オリジナル・サウンドトラック・スペシャルボックス収録)
瀬名がこの曲を弾くシーンは何度かあるが、そのうち一シーンは木村本人が演奏している[5]。木村はこのシーンのために、ピアノのレッスンを受けた。
演奏されたシーンについては、当該楽曲の記事を参照のこと。

挿入歌[編集]

  • Section-S「little by little」(EMIミュージック・ジャパン、1996年5月22日発売、品番:TODT-3732)
  • Ami with CAGNET「Sobani Iteyo」(EMIミュージック・ジャパン、1996年6月5日発売、品番:TODT-3760)
  • Calin「Silent Emotion」(EMIミュージック・ジャパン、1996年6月19日発売、品番:TODT-3751)
  • CAGNET featuring Anna「Deeper And Deeper」(EMIミュージック・ジャパン、1996年7月31日発売、品番:TOCP-8981)

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率 備考
第1回 1996年4月15日 なんだよ! この女 永山耕三 30.6% 30分拡大
第2回 1996年4月22日 彼女の涙 28.3%
第3回 1996年4月29日 彼の純情 29.0%
第4回 1996年5月06日 君の噂 鈴木雅之 27.6%
第5回 1996年5月13日 愛の告白 27.9%
第6回 1996年5月20日 KISS 臼井裕詞 25.5%
第7回 1996年5月27日 眠れぬ夜 永山耕三 27.7%
第8回 1996年6月03日 別れの朝 29.9%
第9回 1996年6月10日 瀬名の涙 臼井裕詞 29.1%
第10回 1996年6月17日 最後の恋 鈴木雅之 28.6%
最終回 1996年6月24日 神様のくれた結末 永山耕三 36.7% 27分拡大
平均視聴率 29.6%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)[6]

最終回の瞬間最高視聴率は、43.8%を記録した[6]

関連商品[編集]

本作は関連商品もヒットし、1996年11月末現在で、『「ロングバケーション」オリジナル・サウンドトラック』は103万枚[2]を売り上げ、同作を含む東芝EMI(現:EMIミュージック・ジャパン)が発売した7種の関連アルバムの総売上は160万枚を突破した[2]。劇中で瀬名が「好きなCD」として言及したグレン・グールドのピアノ演奏CDは1か月で4000枚[2]、オリジナル楽譜は発売後1か月で6万部[2]、ノベライズ単行本は発売1週間で15万部[2]、ビデオは1996年11月末現在で全6巻の累計で25万本[2]をそれぞれ販売した。

DVD[編集]

VHS[編集]

  • ロングバケーション Vol.1(ポニーキャニオン、1996年6月21日発売)
  • ロングバケーション Vol.2・Vol.3(ポニーキャニオン、1996年7月3日発売)
  • ロングバケーション Vol.4・Vol.5(ポニーキャニオン、1996年7月19日発売)
  • ロングバケーション Vol.6(ポニーキャニオン、1996年8月7日発売)

オリジナル・サウンドトラック[編集]

  • CAGNET「「ロングバケーション」オリジナル・サウンドトラック」(EMIミュージック・ジャパン、1996年5月28日発売、品番:TOCT-9454)
  • Section-S「ON AND ON(「ロングバケーション」オリジナル・サウンドトラック2)」(EMIミュージック・ジャパン、1996年6月26日発売、品番:TOCT-4047)
  • CAGNET「Here We Are Again〜「ロングバケーション」オリジナル・サウンドトラック3」(EMIミュージック・ジャパン、1996年7月17日発売、品番:TOCT-9541)
  • CAGNET「「ロングバケーション」オリジナル・サウンドトラック・スペシャルボックス」(EMIミュージック・ジャパン、1996年10月16日発売、品番:TOCT-9691/4)
    • 5枚組の初回限定盤。1枚目 - 3枚目は上記各3枚、4枚目は劇中で使用されたクラシック音楽、5枚目はボーナストラック[7]が収録されている。

書籍[編集]

  • 単行本
    • 北川悦吏子『ロングバケーション』(角川書店、1996年、ISBN 978-4048729604
  • 文庫本
    • 北川悦吏子『ロングバケーション』(角川文庫、1998年、ISBN 978-4041966044
  • シナリオ本
    • 北川悦吏子『ロングバケーション〈上巻〉』(新風舎文庫、2004年、ISBN 978-4797492477
    • 北川悦吏子『ロングバケーション〈下巻〉』(新風舎文庫、2004年、ISBN 978-4797492484

特記事項[編集]

  • 瀬名が住むマンションのロケ地として使用されたビル(所在地:東京都江東区新大橋1-8)は「セナマン」と呼ばれ、ドラマの放映中・放映直後には見物人が多く訪れていた[2]。ビルは撮影後に取り壊され、跡地にマンションが建っているため現存しない。
  • 上記ビルにほど近い、隅田川にかかる新大橋も劇中によく登場していた。
  • 元々は愛し合う二人を別れさせるという筋書きが用意されていたが、視聴者からの要望に応えて二人が結ばれるという展開に変更された[8]

注釈[編集]

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  1. ^ 第1回は30分拡大(21:00 - 22:24)、最終話は27分拡大(21:03 - 22:24)。
  2. ^ a b c d e f g h 朝日年鑑 1997』朝日新聞社、1997年、335頁。ISBN 4-02-220097-9
  3. ^ holland park london
  4. ^ 1996年10月12日放送の『TVおじゃマンボウ』のTV週間ランキングのコーナーにおいて、1996年10月4日 - 10月10日のドラマ視聴率ランキング・総合ランキングで共に第3位の27.8%を記録したと発表されている。
  5. ^ オリジナル・サウンドトラック1に収録されている『Close to you〜セナのピアノII』を演奏した。なお、サウンドトラック収録の音源は木村演奏のものではない。
  6. ^ a b 「ロンバケ」が帰ってくる、ZAKZAK、1996年10月3日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  7. ^ Naked Baby Photos [リンク切れ]
  8. ^ メガヒット「踊る大捜査線」が日本映画を変えた フジテレビジョン・亀山千広取締役に聞く“ 踊る”ヒットを生み出す法 第1回 WEDGE infinity(ウェッジ)” (2010年12月27日). 2012年11月22日閲覧。 “亀山によれば「その後もどんどん、視聴者からのレスポンスが聞こえてくるわけです。もともとは別れさせてしまう筋書きで恋愛関係を描いていたのに、結ばれてほしいって声があまりに圧倒的だから、幸せな結末にするというような、ね。木村拓哉さんと山口智子さんの「ロングバケーション」(1996年)がその例でした。」”

外部リンク[編集]

フジテレビ 月曜9時
前番組 番組名 次番組
ピュア
(1996.1.8 - 1996.3.18)
ロングバケーション
(1996.4.15 - 1996.6.24)
翼をください!
(1996.7.1 - 1996.9.23)