悪魔が来りて笛を吹く
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『悪魔が来りて笛を吹く』(あくまがきたりてふえをふく、when the devil comes, blow the flute)は、推理作家横溝正史が著した長編推理小説、および、それを原作とした映画・テレビドラマ作品である。現在(2007年1月)までに映画2本、テレビドラマ4作品が制作されている。
大戦後の混乱と貴族没落、インモラルな性描写を濃厚に示す作品である。帝銀事件や斜陽などの要素を取り込み横溝が得意とした田舎の因習とはまた異なった陰惨さや本格推理小説の定番「密室殺人」を扱い、他作品とは違った雰囲気をかもし出し作者の人気作品のひとつとなっている。
目次 |
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
昭和22年(1947年)9月28日、金田一耕助の元を訪れたのは、この春、世間をにぎわした天銀堂事件の容疑を受け失踪し、4月14日、信州・霧ヶ峰でその遺体が発見された椿英輔・元子爵の娘、美禰子(みねこ)だった。
「……父はこれ以上の屈辱、不名誉に耐えていくことは出来ないのだ。由緒ある椿の家名も、これが暴露されると、泥沼のなかへ落ちてしまう。ああ、悪魔が来りて笛を吹く。……」
父が残した遺書を持参した美禰子は、母・秌子[1](あきこ、以下「秋子」)が父らしい人物を目撃したと怯えていることから、父が本当に生きているのかどうか、明晩、砂占いを行うことになったことを説明した後、金田一耕助にその砂占いへの同席を依頼する。そしてその砂占いの後、椿邸に居候している玉虫公丸・元伯爵が何者かによって殺されてしまう…。
[編集] 登場人物
- 金田一耕助(きんだいち こうすけ)…私立探偵
- 等々力大志(とどろき だいし)…警視庁警部
- 出川(でがわ)…警視庁刑事
- 椿家
- 椿英輔(つばき ひですけ)…椿家当主、元子爵、約半年前に自殺
- 椿秋子(つばき あきこ)…英輔の妻
- 椿美禰子(つばき みねこ)…英輔の娘、依頼人
- お種(おたね)…椿家女中
- 三島東太郎(みしま とうたろう)…椿家書生、英輔の旧友の息子
- 信乃(しの)…秋子の乳母
- 目賀重亮(めが じゅうすけ)…秋子の主治医
- 新宮家
- 新宮利彦(しんぐう としひこ)…秋子の兄、元子爵
- 新宮華子(しんぐう はなこ)…利彦の妻
- 新宮一彦(しんぐう かずひこ)…利彦の息子、美禰子の従兄
- 玉虫家
- 河村家
- 河村辰五郎(かわむら たつごろう)…植木職人、空襲で死亡
- 河村駒子(かわむら こまこ)…辰五郎の娘、出家して尼になっている、法名は妙海
- 河村治雄(かわむら はるお)…辰五郎の養子、現在行方不明
- 河村小夜子(かわむら さよこ)…駒子の娘、戦時中に自殺
- 飯尾豊三郎(いいお とよさぶろう)…天銀堂事件の最有力容疑者
[編集] 映像化リスト
[編集] 映画
[編集] テレビドラマ
- 横溝正史シリーズ 悪魔が来りて笛を吹く 全5回(1977年6月25日~7月23日、毎日放送系列)
- 悪魔が来りて笛を吹く (1992年4月9日、TBS系列)
- 金曜エンタテイメント 悪魔が来りて笛を吹く (1996年10月25日、フジテレビ系列)
- 金曜プレステージ 悪魔が来りて笛を吹く (2007年1月5日、 フジテレビ系列)視聴率14.4%。
- 金田一:稲垣吾郎、横溝正史:小日向文世、美禰子:国仲涼子、英輔:榎木孝明、秋子:秋吉久美子、三島:成宮寛貴、お種:浜丘麻矢、目賀:伊武雅刀、利彦:螢雪次朗、一彦:渡部豪太、玉虫:浜田晃、菊江:野波麻帆、河村小夜子:高橋真唯、河村駒子:銀粉蝶、橘署長:塩見三省
- 利彦と秋子との性描写のシーンは描かれておらず(事実の説明はある)、秋子は殺されていない。また、家族構成がやや異なっており、玉虫公丸は利彦と秋子の父親になっていて、利彦や一彦の名字は「新宮」ではなく「玉虫」である。華子と信乃は登場しない
- 原作で河村駒子は金田一が淡路島に到着した時既に殺害されているが、本作では金田一到着の翌日に殺害されている。


