犬神家の一族

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犬神家の一族』(いぬがみけのいちぞく)は、推理小説家横溝正史の執筆した長編推理小説。また、同小説を原作にした映画作品およびテレビドラマ作品。大衆誌『キング』に連載されたこともあり、当初は通俗長編として専門家の評価は低かったが(権田萬治『日本探偵作家論』など)一般人気は高く、たびたびの映像化により横溝作品でもトップクラスの知名度を誇る。また、従来欠点とされていた、犯人とトリック全体の関連性なども、むしろ時代の先取りとして評価する声(田中潤司ら[1])も少なくない。

目次

[編集] 概要と解説

雑誌『キング』に1950年1月号から1951年5月号まで掲載された作品。『獄門島』のように殺人に一つひとつ意味を付会させて欲しいとの『キング』からの注文に応じ、さらに『キング』が大衆雑誌であることから派手にいった方がいいと作者自身が判断し、連載1回目から殺人を発生させたところ、この第1回目を激賞した編集長から作品を3年続けて欲しいと要望されたが、それだけの大長編を書く準備がなかったため、1年と限らず好きなだけ連載させてくださいといって続けることとなった。後年、作品中の犯人の「無作為の作為」が評価されるようになった[2]

横溝作品のなかでは『八つ墓村』に次いで映像化回数が2番目に多い作品で、2006年12月公開作品を含め映画が3本、テレビドラマが5作品公開されており、特に1976年公開の市川崑監督による映画版は、メディアによって「日本映画の金字塔」と称されることもある[3]

この市川崑監督・石坂浩二主演による1976年版は、80年代にかけて一世を風靡することになる角川春樹事務所の第1回映像作品であり、金田一耕助を初めて原作どおりの着物姿で登場させたことでも知られる。大野雄二による主題曲『愛のバラード』も有名で、横溝正史本人もゲスト出演(民宿・那須ホテルの主人役)している。

この映画は後々の演出家にも影響を与えたとされる[要出典]。2004年春にフジテレビ稲垣吾郎主演で製作したテレビドラマ版では、岸田今日子が同じ役で出演している。2006年には、市川自身により、石坂浩二主演で30年ぶりに映画でリメイクされた。

ドラマ版では金田一耕助を一番多く演じている古谷一行が、初めて金田一を演じたのも本作であり、放映当時、最高視聴率は40%を超えた。

映像作品での「波立つ水面から突き出た足」のシーンが有名であるが、そもそも原作では季節が初冬であり、夜中に湖に投げ込んだ死体が朝になって湖面が氷結したために逆さに突き刺さったかたちになったというものである。実際には映像作品のようなことは起こり得ないが、1976年版の映画では撮影時期の都合もあり「波立つ水面から突き出た足」の描写がされた。この映画が大ヒットしてこの場面が印象付けられてしまったことから後の映像作品でも同様の描写になっている。なお、同映画では寺田稔(猿蔵役)のスタントを務めた青木湖畔の旅館の主人が逆さ死体を演じている[4]


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] あらすじ

昭和2×年2月、那須湖畔の本宅で信州財界の大物・犬神佐兵衛(いぬがみさへえ)が莫大な遺産を残してこの世を去った。佐兵衛は生涯に渡って正妻を持たず、それぞれ母親の違う娘が3人いたが、彼女たちは皆、遺言状のことばかりを気にしていた。唯一、佐兵衛の死を悼んでいたのは、彼の恩人野々宮大弐(ののみやだいに)の孫娘で佐兵衛もかわいがっていた珠世(たまよ)であった。

同年10月、金田一耕助は、犬神家の本宅のある那須湖畔を訪れた。犬神家の顧問弁護士を務める古舘恭三の助手・若林豊一郎から「近頃、犬神家に容易ならざる事態が起こりそうなので調査して欲しい」との手紙を受け取ったためであった。どうやら若林は佐兵衛の遺言状を盗み見てしまったらしい。しかし耕助と会う直前、若林は何者かによって毒殺されてしまう。

そんな中、佐兵衛の遺言状は古舘弁護士によって耕助の立ち会いのもと公開されるが、その内容は

「相続権を示す犬神家の家宝“斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)”の三つを野々宮珠世に与え、遺産は珠世が佐清(すけきよ・長女松子の息子)、佐武(すけたけ・次女竹子の息子)、佐智(すけとも・三女梅子の息子)の3人の中から婿に選んだ者に与える」

という相続争いに拍車をかけるようなものであった。3姉妹の仲は険悪となり、やがて佐武が惨殺され、直前に佐武と会っていた珠世に容疑が向けられることとなる。

[編集] 事件の発生年について

原作では事件の起きた年を「昭和2×年」とぼかしているが、原作中に登場する人物の年齢が昭和24年(1949年)を基準に設定されていることから、下に示すように事件発生年は昭和24年と推定出来る。

  • 野々宮珠世は大正13年(1924年)生まれで事件当時は26歳。
  • 犬神佐清は奉納手形に「昭和18年 23歳、酉年の男」と書き記しており、事件当時は29歳。
  • 犬神佐兵衛は17歳のときに野々宮大弐に保護され、事件が起きる半年前の2月に81歳で死去している。これだけでは年代を特定できないが、出会ったときに42歳であった野々宮大弐が、明治44年に68歳で死去しているので、佐兵衛と大弐の邂逅は明治18年だったことがわかる。つまり、佐兵衛が81歳で死亡したのは昭和24年となる。
  • 注:登場人物の年齢は数え年である。

なお作中でも説明されているが、「斧琴菊」とは代々の尾上菊五郎が使用している役者文様に由来する。「良き事聞く」に男性的な斧と女性的な琴、そして菊五郎の菊をかけたこの図案を特に好んで使い始めたのは三代目尾上菊五郎だが、その曾孫にあたる六代目尾上菊五郎が死去したのも昭和24年のことだった。

一方、1976年の映画では冒頭に「昭和22年(1947年)」とテロップが入る。またこれ以降の「横溝正史シリーズ・犬神家の一族」(1977年)、「金田一耕助シリーズ5・犬神家の一族」(1994年)、「プレミアムステージ・犬神家の一族」(2004年)、そして1976年版のリメイクである映画「犬神家の一族」(2006年)は、すべて昭和22年を踏襲している。

[編集] 登場人物

金田一 耕助(きんだいち こうすけ)
飄々とした私立探偵
野々宮 珠世(ののみや たまよ)
犬神佐兵衛の恩人・野々宮大弐の孫。絶世の美女。
20歳前に両親を相次いで亡くし、大弐を恩人と慕う佐兵衛によって犬神家に引き取られた。何者かが仕掛けた罠を3度も受けるが、危機一髪で助かった。後に公開された佐兵衛の遺言によって、自分が犬神家の遺産相続の鍵を握っていたことを知らされる。

[編集] 犬神家

犬神 佐兵衛(いぬがみ さへえ)
犬神財閥の創始者。彼の書いた遺言状がことの始まり。放浪の孤児だった佐兵衛は信州那須神社神官野々宮大弐に拾われ養育された。生涯正妻を娶らず、娘の松子、竹子、梅子はそれぞれ違う女との間に生ませた子である。
犬神 松子(いぬがみ まつこ)
佐兵衛の長女。夫とは既に死別している。いつも凛とした佇まいをしている。佐清を溺愛している。
犬神 佐清(いぬがみ すけきよ)
松子の息子。戦争で招集されてビルマに行っていたが、顔に火傷を負い、白いマスクを被った姿で復員
その異様な外見から、映像化作品ではビジュアルが象徴的に用いられることが多い。
犬神 竹子(いぬがみ たけこ)
佐兵衛の次女。小山のような体型。直情的な性格である。反松子。
犬神 寅之助(いぬがみ とらのすけ)
竹子の夫。犬神製糸東京支店長。
犬神 佐武(いぬがみ すけたけ)
竹子の息子。両親似で衝立のような体形。
犬神 小夜子(いぬがみ さよこ)
竹子の娘。珠世ほどではないが美人。気が強い。
犬神 梅子(いぬがみ うめこ)
佐兵衛の三女。三姉妹の中では、一番美人。末娘なので、姉達に対する反感が大きい。
反松子、反竹子だが、竹子と結託して松子を責める。
犬神 幸吉(いぬがみ こうきち)
梅子の夫。犬神製糸神戸支店長。
犬神 佐智(いぬがみ すけとも)
梅子の息子。よく動く目が、狡猾な両親に似ている。

[編集] 系譜

  • 犬神氏
          某
          ┃
          ┣━━━━犬神佐清
          ┃
       ┏犬神松子
       ┃
       ┃ 寅之助
       ┃  ┃
       ┃  ┣━━━┳犬神佐武
       ┃  ┃   ┃
犬神佐兵衛━ ╋犬神竹子  ┗犬神小夜子
   ┃   ┃
   ┃   ┃ 幸吉
   ┃   ┃  ┃
   ┃   ┃  ┣━━━━犬神佐智
   ┃   ┃  ┃
   ┃   ┗犬神梅子
   ┃
   ┃
 青沼菊乃━━━━━━━━━青沼静馬

野々宮大弐
   ┣………野々宮祝子━━野々宮珠世
   晴世

[編集] 関係者

古館 恭三(ふるだて きょうぞう)
弁護士。古館法律事務所所長。犬神家の顧問弁護士。佐兵衛より、遺言状の管理を任されていた。殺された助手の若林豊一郎に代わり、金田一耕助に調査を依頼する。やがて金田一耕助に親愛の情を抱くようになる。
若林 豊一郎(わかばやし とよいちろう)
弁護士。古館の助手。犬神家の遺産相続問題に関して金田一に捜査依頼をするが、金田一と会う前に毒殺された。
猿蔵(さるぞう)
珠世の世話役の下男。もとはみなしごだったため、子供の頃から祝子によって珠世と共に育てられ、珠世が犬神家に引き取られると、下男として犬神家に入った(映画では、佐兵衛が事件の10年ほど前に“どこかから連れてきた”という設定になっている)。珠世に非常に忠実で、生前の佐兵衛から“命に代えても珠世を守れ”と命じられているため、珠世の身辺の世話だけでなく護衛も務め、作中でたびたび珠世を助ける。「猿蔵」というのは本名ではなく、猿に似ていることから付けられた通称で、本名は不明。粗野かつ無口で少し思慮が足りないが、力が強く、佐武や佐智も持て余している。
宮川 香琴(みやがわ こうきん)
松子のの師匠。目が不自由。
野々宮 大弐(ののみや だいに)
那須神社の神官。珠世の祖父。故人。犬神佐兵衛の恩人。
野々宮 晴世(ののみや はるよ)
大弐の妻。珠世の祖母。故人。
野々宮 祝子(ののみや のりこ)
野々宮夫妻の娘で、珠世の実母。故人。
青沼 菊乃(あおぬま きくの)
佐兵衛のかつての愛人。消息不明。
青沼 静馬(あおぬま しずま)
菊乃と佐兵衛の息子。母同様消息不明とされている。養子に出されており、本名は津田静馬。年齢は佐清と同じ。

[編集] メディア

[編集] 映画

[編集] テレビドラマ

火曜日の女・蒼いけものたち (1970年8月25日9月29日日本テレビ
出演:酒井和歌子(水川美矢子)、大丸二郎(富岡清文・三枝修平)、大出俊(山本武臣)、柴田侊彦(坂野智和)、沢村貞子(富岡雪子)、千石規子(山本月子)、市川寿美礼(坂野花子)、室田一人(水川武)、菱見百合子(鈴木小夜子)、東雲美子(三枝菊乃)、中山仁(館野卓也弁護士)、江波多寛児(畑野栄蔵)。
※金田一は登場しない。
※時代を現代(1970年当時)に設定している。
※登場人物はすべて原作と名前が変わっている。
横溝正史シリーズ・犬神家の一族 (1977年4月2日4月30日毎日放送
出演:古谷一行金田一耕助)、四季乃花恵(野々宮珠世)、田村亮(犬神佐清・青沼静馬)、成瀬正(犬神佐武)、松橋登(犬神佐智)、京マチ子(犬神松子)、月丘夢路(犬神竹子)、小山明子(犬神梅子)、岡田英次(犬神佐兵衛)、新海丈夫(猿蔵)、丘夏子(犬神小夜子)、西山辰夫(犬神寅之助)、堀内一市(犬神幸吉)、吉本真由美(青沼菊乃)、西村晃(古舘恭三弁護士)、ハナ肇(橘署長)、溝田繁(大山神主)、石原須磨男(志摩久平)、遠山欽野村昭子(下宿のおばさん)、井上聡子(キヨちゃん)他。
横溝正史傑作サスペンス・犬神家の一族 (1990年3月27日テレビ朝日
出演:中井貴一金田一耕助)、財前直見(野々宮珠世)、石黒賢(犬神佐清)、四禮正明(犬神佐武)、小沢仁志(犬神佐智)、岡田茉莉子(犬神松子)、三ツ矢歌子(犬神竹子)、結城美栄子(犬神梅子)、金子研三(犬神幸吉)、若山富三郎(犬神佐兵衛)、丹古母鬼馬二(猿蔵)、川津花(犬神小夜子)、結城しのぶ(宮川香琴)、小林桂樹(古館正道弁護士)、和泉ちぬ(青沼菊乃)、渕野直幸(青沼静馬)、守田比呂也(犬神寅之助)、辰巳琢郎(若林信二弁護士)、荒井注(徳島警部補)、柳沢慎吾(佐川刑事)、松本伊代(池田明子)、浅野ゆう子(大山朝子)、石井富子(お咲)、桜金造(車夫)他。
※本作の金田一は、白いスーツにハンチング帽、丸メガネという出で立ちで、池田明子という“助手”を連れている。
金田一耕助シリーズ5・犬神家の一族 (1994年10月7日フジテレビ
出演:片岡鶴太郎金田一耕助)、牧瀬里穂(野々宮珠世・野々宮晴世)、椎名桔平(犬神佐清・青沼静馬)、矢野和朗(犬神佐武)、長岡尚彦(犬神佐智)、栗原小巻(松子)、二宮さよ子(竹子)、山口美也子(梅子)、平幹二朗(犬神佐兵衛)、黒沢あすか(犬神小夜子)、渡辺いっけい(古館弁護士)、大竹一重(青沼菊乃)他。
※松子、竹子、梅子は犬神佐兵衛の愛人で、「犬神」姓を名乗れない設定。
※古館は古館「恭三」弁護士の息子という設定。
プレミアムステージ・犬神家の一族2004年4月3日、フジテレビ)
出演:稲垣吾郎金田一耕助)、加藤あい(野々宮珠世)、西島秀俊(犬神佐清・青沼静馬)、平岳大(犬神佐武)、眞島秀和(犬神佐智)、三田佳子(犬神松子)、赤座美代子(犬神竹子)、佳那晃子(犬神梅子)、佐藤慶(犬神佐兵衛、青年時代・福士誠治)、長江英和(猿蔵)、石橋けい(犬神小夜子)、木村多江(青沼菊乃)、黒部進(犬神寅之助)、山西道広(犬神幸吉)、岸田今日子(宮川香琴)、佐野浅夫(古舘恭三弁護士)、樋渡真司(若林豊一郎弁護士)、梅津栄(久保銀造)、羽場裕一(ジャック安永)、江幡高志(大山神官)、山谷初男(志摩久平)、小日向文世横溝正史)、塩見三省(橘署長)他。
※冒頭で『誰も知らない金田一耕助』というドラマオリジナルによる金田一のアメリカ時代のエピソードが描かれた。
※三田佳子扮する松子の髪型は原作小説の表紙絵の髪型を忠実に再現したものとなっている。
※岸田今日子は映画版にも香琴役で出演している。
※青沼菊乃は既に死亡しており、青沼菊乃=宮川香琴という設定はない。
※「斧」による殺害方法は、映像作品の中では最も原作に忠実である。

[編集] 漫画

  • 犬神家の一族 (講談社漫画文庫、つのだじろう・画)
    • 佐清が戦争帰りという設定を火事で火傷を追ったということにし、現代劇にアレンジ。また犬神家が狼を祀る奇怪な宗教を統べる一族であるという、伝奇ホラー風味の味付けがなされている。金田一は洋装でメガネをかけた若干ひょうきんなキャラクターで、佐清がジーンズ姿であるなど映画版とはビジュアルイメージが重複しないように、オリジナリティを追求している。
  • 犬神家の一族 (講談社コミックブックシリーズ、いけうち誠一・画)
  • 犬神家の一族 (角川書店あすかコミックスDX、JET・画)
  • 犬神家の一族 (秋田書店サスペリアミステリーコミックス、長尾文子・画)
  • 犬神家の一族 (ぶんか社ホラー・ミステリー、小山田いく・画)
    • つのだ版、いけうち版は現在絶版。小山田版は未刊行。
    • JET版の登場人物リストに珠世を晴世に誤植されていたことが発覚し後に訂正している。

[編集] ゲーム

[編集] 関連イベント

[編集] 関連項目

  • 横溝正史
  • 金田一耕助
  • 八つ墓村
  • にしおかすみこ - "犬神家"という名の三点倒立の応用技を持っている(その姿が見られるシーンのパロディが多数ある)。
  • 木曜ドラマ トリック』 - エピソード4「死を呼ぶ駄洒落唄」の舞台に登場する池「臼池」に足だけ突き出た死体をパロディにしたモニュメントが登場(トリックは横溝作品をネタにしたパロディが多く登場する)。
  • クレヨンしんちゃん』 - しんのすけが「犬神家の一族ごっこ」なる遊びをしている(全裸で脱衣かごの衣類に頭だけを突っ込んで逆さまになる。佐清の死に様のパロディ)が、みさえに禁止されている(ママとのお約束条項第62条[5])。
  • らき☆すた』 - アニメ第6話で泉こなたが、廊下で白いマスクをかぶり「佐清です」。部屋に戻り布団から足だけ出して「犬神家」と言って友人の柊つかさを驚かせていた。
  • 20世紀少年』 - 登場人物の1人であるサダキヨ(佐田清志)の名の由来が佐清である。
  • ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス』 - 異次元人ヤプールが「ふたがみすけきよ」という人物に化けてモロボシ・ダン東光太郎を罠にかけるシナリオがある。
  • 『ヨキ、コト、キク。』 - こげどんぼの「小春こころ」名義で連載されたブラック・コメディ漫画作品。昭和12年頃、一代で猫神家の財を成した猫神サヘイの死後、三つ子の兄妹の良子(ヨキコ)・琴助(コトスケ)・菊乃(キクノ)と日中戦争満州に派兵されている長男・スケキヨの婚約者・タマヨの4人のいずれかに財産を相続させるという遺言状が公表され、以後お人よしのタマヨを除く3人がそれぞれの野望のために他の3人を亡き者にしようと画策する。スケキヨは仮面の男という設定のためか、シャア・アズナブルのコスチュームを模した軍服姿で登場する。探偵を趣味とする銀田一コースケや、小夜子や連太郎、文彦など横溝作品の登場人物と同名のクラスメイトのほか、猫神家の家宝「斧琴菊一號(ヨキコトキクイチゴウ)」を狙う怪盗レッド(怪盗キッドのパロディと思われる)なども登場する。

[編集] 脚注

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  1. ^ 田中潤司は金田一もののベスト5を選出し、その中で本作を『獄門島』『本陣殺人事件』に次いで第3位に挙げていることが『真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫、1979年)に記されている。
  2. ^真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫1979年)参照。
  3. ^ ぴあ (2007年12月1日). “正月映画は日本映画・時代劇が人気をリードする!”. 2009年2月13日閲覧。
  4. ^ 北山美紀・水原文人 「メイキング・オブ・犬神家の一族」『プレミア日本版』2002年11月号、アシェット婦人画報社、93-103頁。
  5. ^ 漫画版のみ。アニメでの第62条はけつだけ星人の禁止。

[編集] 外部リンク

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