ロータス・102

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ロータス・102
ロータス・102B
ロータス・102D
タミヤが所有している102B
タミヤが所有している102B
カテゴリー F1
コンストラクター ロータス
デザイナー フランク・ダーニー
先代 ロータス・101
後継 ロータス・107
主要諸元[1][2]
シャシー カーボンファイバー モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, プルロッド ダンパー
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド ダンパー
エンジン 1990年: ランボルギーニ 3512, 3,496 cc (213.3 cu in), ミッドエンジン, 縦置き, NA 80度 V12
1991年: ジャッド EV, 3,496 cc (213.3 cu in), ミッドエンジン, 縦置き, NA 76度 V8
1992年: フォード HB, 3,494 cc (213.2 cu in), ミッドエンジン, 縦置き, NA V8
トランスミッション ロータス / ランボルギーニ 6速 MT
燃料 BP
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム チーム・ロータス
ドライバー 11. イギリスの旗 デレック・ワーウィック
12. イギリスの旗 マーティン・ドネリー
12. イギリスの旗 ジョニー・ハーバート
11. フィンランドの旗 ミカ・ハッキネン
12. イギリスの旗 ジュリアン・ベイリー
12. ドイツの旗 ミハエル・バルテルス
コンストラクターズ
タイトル
0
ドライバーズタイトル 0
初戦 1990年アメリカグランプリ
出走
回数
優勝
回数
ポール
ポジション
ファステスト
ラップ
74 0 0 0
テンプレートを表示

ロータス・102 (Lotus 102) は、チーム・ロータス1990年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーで、フランク・ダーニーらが設計した。1991年102B1992年序盤戦は102Dを使用した。

102[編集]

102

102は、1990年の開幕戦から全16戦に投入された。前年のマシン101をベースに開発され、エンジンは、V型8気筒ジャッドCVからV型12気筒ランボルギーニ3512に変更された。ロータスとしては唯一のV12エンジン搭載車である。

前年のドライバー、ネルソン・ピケ中嶋悟はチームを去り、代わってデレック・ワーウィックマーティン・ドネリーという新旧イギリス人コンビがドライブした。ヘレスで行われた第14戦スペインGP予選中に、ドネリーがコクピットまでのマシン前半部分が完全に破壊される事故を起こし、重傷を負った。以後の2戦は、代わりにジョニー・ハーバートがドライブした。最終獲得ポイントは3ポイントで、最高位は5位、コンストラクターズランキングは8位と低迷した。このポイント数はチーム参戦以来もっとも少ないものであった。

また、この年をもってメインスポンサーのキャメルが撤退した。これによって、チームは存続の危機に陥り、チームマネージャーのルパート・マンワーリング、チーフデザイナーのマイク・コフラン、テクニカルディレクターのフランク・ダーニーなど主要スタッフの離脱が続いた。シーズン終了後の12月、ピーター・コリンズピーター・ライト、ホルスト・シューベルらがチームを引継ぎ、新たな体制で出発することになった。

スペック[編集]

成績[編集]

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント ランキング
USA
アメリカ合衆国の旗
BRA
ブラジルの旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
MEX
メキシコの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
ESP
スペインの旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
1990 11 イギリスの旗 ワーウィック Ret Ret 7 Ret 6 10 11 Ret 8 5 11 Ret Ret Ret Ret Ret 3 8位
12 イギリスの旗 ドネリー Ret Ret 8 Ret Ret 8 12 Ret Ret 7 12 Ret Ret DNS
イギリスの旗 ハーバート Ret Ret
  • 太字ポールポジション斜字ファステストラップ、DNQは予選落ち。(key)
  • コンストラクターズランキング8位
  • ドライバーズランキング14位 (デレック・ワーウィック)予選最高位10位 決勝最高位5位 獲得ポイント3
  • ドライバーズランキング20位 (マーティン・ドネリー)予選最高位11位 決勝最高位7位 獲得ポイント0
  • ドライバーズランキング-位 (ジョニー・ハーバート) 予選最高位14位 完走なし

102B[編集]

102B

この年、ロータスは参戦できるかどうかぎりぎりの状態であったため、前年使用した102を車両規則に合わせて修正し、ジャッドV8エンジンを搭載した102Bを使用することになった。メインスポンサーのキャメルを失ったため、カラーリングはグリーンとホワイトのツートンとなった。この年から、タミヤ(田宮模型)やコマツなどの日本企業のスポンサーが開始された。

当初の予定では、1991年シーズン用のマシンとして103が用意されるはずであった[3]。103はティレル・019のようなハイノーズと横置きギヤボックスを搭載するマシンであったが、財政難のためにモックアップの製作しかできなかった[3]

テクニカルディレクターには、フェラーリから移籍したエンリケ・スカラブローニを迎え、チーフデザイナーはフランク・コパックが務めた。ドライバーはミカ・ハッキネンジュリアン・ベイリー。第5戦からはベイリーに代わりジョニー・ハーバート全日本F3000選手権と掛け持ち契約となり、F3000の日程と重複したレースはミハエル・バーテルスがドライブした。成績はコンストラクターズ10位(3ポイント)、最高位はハッキネンの5位であった。

タミヤはこのマシンを譲り受けて、本社ビルに展示している。

スペック[編集]

  • 全長 4,340 mm
  • 全幅 2,150 mm
  • ホイールベース 2,450 mm
  • 前トレッド 1,800 mm
  • 後トレッド 1,640 mm
  • 車重 505 kg
  • クラッチ AP 5.5インチ 3プレートカーボンファイバー、油圧作動
  • ギヤボックス 6速 横置き
  • ブレーキキャリパー ブレンボ
  • ブレーキパッド・ディスク AP
  • ホイール O・Z
  • タイヤ グッドイヤー
  • エンジン ジャッドEV
  • 気筒数・角度 V型8気筒・76度
  • スパークプラグ NGK
  • 燃料・潤滑油 BP、エルフ

成績[編集]

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント ランキング
USA
アメリカ合衆国の旗
BRA
ブラジルの旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
MEX
メキシコの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
ESP
スペインの旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
1991 11 フィンランドの旗 ハッキネン 13 9 5 Ret Ret 9 DNQ 12 Ret 14 Ret 14 14 Ret Ret 19 3 10位
12 イギリスの旗 ベイリー DNQ DNQ 6 DNQ
イギリスの旗 ハーバート DNQ 10 10 14 7 Ret Ret 11
ドイツの旗 バーテルス DNQ DNQ DNQ DNQ

102C[編集]

いすゞ・P799WEエンジン

102BのシャーシをいすゞP799WEV12エンジンが搭載できるように改造。1991年シーズン中にシルバーストーンにテストで使用された。あくまでエンジンのテスト目的だったため、実戦投入されることはなかった。この時、いすゞが製作したエンジンのうち1機がタミヤ本社で展示されている。102Cの車体もタミヤ本社にあり、これが現存する102Cの唯一の車体である。

102D[編集]

102D

1992年シーズンに向け、エンジンをフォードのワークスエンジンであるHBエンジン(型落ち)に変更した。カラーリングは1960年代のロータス黄金期を思わせるブリティッシュグリーンとイエローの配色となった。

ドライバーは前年からハッキネンが継続で、前年スポット参戦だったハーバートが復帰した。ハーバートは第4戦まで、ハッキネンは第5戦まで102Dを使用し、以後は107にスイッチされた。

スペック[編集]

  • クラッチ AP
  • ホイール O・Z
  • タイヤ グッドイヤー
  • エンジン フォードHBシリーズIV
  • 気筒数・角度 V型8気筒・75度
  • スパークプラグ NGK
  • 燃料・潤滑油 BP

成績[編集]

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント ランキング
RSA
南アフリカの旗
MEX
メキシコの旗
BRA
ブラジルの旗
ESP
スペインの旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
1992 11 フィンランドの旗 ハッキネン 9 6 10 Ret DNQ 13 5位
12 イギリスの旗 ハーバート 6 7 Ret Ret

脚注[編集]

  1. ^ http://www.ultimatecarpage.com/car/1410/Lotus-102-Lamborghini.html
  2. ^ http://www.statsf1.com/en/lotus/modeles.aspx
  3. ^ a b 『週刊オートスポーツNo.1292(2011年3月24日号)』 三栄書房2011年、p.70。

外部リンク[編集]