はじまりはいつも雨
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「はじまりはいつも雨」 | ||||
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ASKA の シングル | ||||
初出アルバム『SCENE II』 | ||||
B面 | 君が愛を語れ | |||
リリース | ||||
規格 |
8cmCD カセットテープ | |||
ジャンル | ポップ | |||
レーベル |
ポニーキャニオン AARD-VARK | |||
作詞・作曲 | 飛鳥涼 | |||
プロデュース | RYO ASKA | |||
ゴールドディスク | ||||
チャート最高順位 | ||||
ASKA シングル 年表 | ||||
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「はじまりはいつも雨」(はじまりはいつもあめ)は、ASKAの楽曲。自身の3作目のシングルとして、ポニーキャニオンから1991年3月6日に発売された。
背景
[編集]当初は本作の発売の予定がなく、松下電器産業(現・パナソニック)からCMのタイアップを依頼されて、「はじまりはいつも雨」がアルバム収録用として作られたが、CMが放送された途端に問い合わせが殺到し、急遽シングル曲として本作をリリースすることが決定した[3]。
批評
[編集]ASKA[注 2]は、1991年にCHAGE&ASKA(現:CHAGE and ASKA)としてもシングル「SAY YES」や「僕はこの瞳で嘘をつく」、アルバム『TREE』で当時の記録を塗り替えて数々の賞を受賞しており、一躍脚光を浴びることになる[4][5][6]。発売当時、33歳であったASKAは「SAY YES」や本作のミリオンヒットによって、人生のピークだとしたらと考えてしまい恐怖と似た感覚になったという[4]。
KinKi Kidsの堂本剛は、小学6年生の時に初めて買った CDが本作であり、2013年には堂本が自身のカバーアルバム『カバ』で、表題曲をカバーしている[7][注 3]。
歌詞カードの誤植
[編集]- 『はじまりはいつも雨』の2番のサビに、「失くした恋達の」と歌われている部分があるが、1991年3月6日に発売された8cmCDとカセットテープの歌詞カードでは、「失くした恋達も」と誤植されており、日本語としての辻褄が合っていない。しかし、その後の収録作品(ベストアルバム『SCENE II』など)では、全て「失くした恋達の」に修正されている。なお、シングルCDの歌詞カードで同曲を覚え込んだ堂本剛は、間違った歌詞のままでカバーしている。
受賞歴
[編集]- 第33回日本レコード大賞[8]
- 作曲賞
- ゴールド・ディスク賞
- 最優秀歌唱賞
- 第6回日本ゴールドディスク大賞[9]
- ベスト5・シングル賞
チャート成績
[編集]発売直後からロングセラーとなり、半年後の9月にミリオンセラーを達成した[10]:387。オリコン集計による累計売上枚数は116.3万枚を記録している[11]。出荷枚数は120万枚以上を記録し、売上枚数・出荷枚数共にミリオンセラーとなり、ASKAソロ名義の作品として最大ヒット作品となった[1][12]。
オリコン週間ランキング10位以内に本作は通算22週ランクインをしており、首位を獲得していないシングルの中では歴代1位の記録となる[13]。
収録曲
[編集]一覧
[編集]全作詞・作曲: 飛鳥涼、全編曲: 澤近泰輔。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「はじまりはいつも雨」 | |
2. | 「君が愛を語れ」 | |
合計時間: |
楽曲解説
[編集]- はじまりはいつも雨
- 君が愛を語れ
収録アルバム
[編集]- 国内盤
- SCENE II (#1,#2) 両方アルバムバージョン
- ASKA the BEST Selection 1988-1998 (#1,#2) 両方アルバムバージョン
- SCENE I & II limited edition (#1) (#2,アルバムバージョン)
- SCENE of SCENE 〜selected 6 songs from SCENE I,II,III〜 (#1) (#2,アルバムバージョン)
- 12 (#1,#2) 両方新たにレコーディングされている。
- We are the Fellows (#1,#2)
- 海外盤
- 倆心知〜原創紀念歌集 (#1)
- 飛鳥〜飛鳥涼作品集 (#1,#2)
- Asian Communications Best (#1,#2)
カバー作品
[編集]- はじまりはいつも雨
- レオン・ライ(黎明) 「倆心知」のタイトルで広東語カバー。アルバム『我的感覺』.香港映画 『神算』(The Magic Touch)(1991年)主題歌
- 東山紀之 ビデオ『少年隊SELECT SONG』(2001年12月21日)
- 佐藤竹善 アルバム『THE HITS〜CORNERSTONES 3〜』(2004年10月27日)
- サケロックオールスターズ アルバム『トロピカル道中』(2006年8月9日)
- 伴都美子 アルバム『Voice〜cover you with love〜』(2007年3月28日)
- 嵯峨絹子 アルバム『On/Off~Seven Colors~』(2007年6月6日)
- 藤田恵美 アルバム『ココロの食卓 〜おかえり愛しき詩たち〜』(2008年9月17日)
- 中西保志 アルバム『Standards3』(2008年11月5日)
- ジェイソン・シェフ&ビル・チャンプリン アルバム『E35II-英語で歌おうJ-POP』(2008年11月28日)
- 古谷智志 アルバム『全裸』(2009年3月4日[18])
- Sotte Bosse アルバム『You are mine』(2010年3月17日、2010年5月19日)
- EXILE ATSUSHI ライブDVD『EXH SPECIAL EXILE ATSUSHI PREMIUM LIVE SOLO』(2010年3月24日)
- 岩崎宏美 アルバム『Dear Friends V』(2010年10月20日)
- PUSHIM アルバム『The Great Songs』(2012年4月25日)
- BENI アルバム『COVERS:2』(2012年11月7日)
- 堂本剛 アルバム『カバ』(2013年5月8日)
- 中田裕二 アルバム『PORTAS』(2020年11月18日)
- 君が愛を語れ
- 時任三郎 シングル「君が愛を語れ」(1992年6月19日)
- アンディ・ホイ(許志安) 「一個答案」のタイトルで広東語カバー。アルバム『喜歡你是你』(1992年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b The Record vol.443 p4 日本レコード協会 2020年8月19日閲覧
- ^ “「どんなときも。」で見せたアーティスト・槇原敬之の本質を丁寧に作品へと映させた『君は誰と幸せなあくびをしますか。』”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2019年5月22日) 2020年9月2日閲覧。
- ^ “はじまりはいつも雨 « CHAGE and ASKA Official Web Site”. CHAGE and ASKA Official Web Site. ROCKDOM ARTISTS. 2009年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月12日閲覧。
- ^ a b 自分のやってきたことは消せない―― ASKAが歩く新しい音楽人生、引退決断から脱退まで Yahoo!ニュース特集 2019年12月24日配信, 2021年5月19日閲覧
- ^ 「邦楽ヒットアルバム 200万枚時代が来た?」『日本経済新聞』1991年11月25日付夕刊、14頁。
- ^ JASRAC賞-第11回~第15回 JASRAC 2017年4月25日閲覧
- ^ “堂本剛 人生で最初に買ったCDはASKA『はじまりはいつも雨』”. NEWSポストセブン (2013年5月20日). 2015年3月19日閲覧。
- ^ 第33回日本レコード大賞 日本作曲家協会 2021年5月19日閲覧
- ^ 第6回日本ゴールドディスク大賞 日本ゴールドディスク大賞 2017年4月25日閲覧
- ^ 別冊カドカワ 完全保存版430ページ CHAGE&ASKA『大事なものは変わっていく』(2000年) 角川書店 p1-430
- ^ 「歌のゴールデンヒット ~【100万枚以上売れた曲全部聴かせますSP】~」2020年2月10日(月)放送内容 | テレビ紹介情報 価格.com 2021年7月1日閲覧。
- ^ ASKA アスカ 音楽ナタリー 2019年7月8日閲覧
- ^ “サザンオールスターズ、通算11作目のシングル首位!TOP10獲得数は「39」で歴代単独1位に!”. ORICON STYLE. オリコン. 2004年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月31日閲覧。
- ^ a b 「雨」がテーマの曲で思い浮かぶ楽曲ランキング OKMusic 2018年6月15日配信, 2021年5月19日閲覧
- ^ “文化放送『スパカン』20年間トータルランキング発表。1位は「はじまりはいつも雨」”. BARKS (2010年5月11日). 2013年9月18日閲覧。
- ^ 伴 都美子の新アルバムで再認識する「はじまりはいつも雨」の奥深さ(後編) BARKS 2007年4月7日配信, 2021年7月1日閲覧。
- ^ “君が愛を語れ « CHAGE and ASKA Official Web Site”. CHAGE and ASKA Official Web Site. ROCKDOM ARTISTS. 2009年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月22日閲覧。
- ^ “古谷智志、全裸でソロ・デビュー”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2009年2月17日) 2022年4月19日閲覧。
外部リンク
[編集]- はじまりはいつも雨 - Fellows ASKA Official Web Site