ドラえもん のび太の宇宙開拓史
ドラえもん のび太の宇宙開拓史 | |
---|---|
監督 | 西牧秀夫 |
脚本 | 藤子・F・不二雄 |
原作 | 藤子・F・不二雄 |
製作 | シンエイ動画、テレビ朝日、小学館 |
出演者 |
レギュラー 大山のぶ代 小原乃梨子 野村道子 たてかべ和也 肝付兼太 ゲスト 菅谷政子 杉山佳寿子 小山茉美 |
音楽 | 菊池俊輔 |
主題歌 | 大山のぶ代、ヤングフレッシュ「ポケットの中に」 |
撮影 | 小池彰、高橋明彦 |
編集 | 井上和夫、森田清次 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1981年3月14日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 17.4億円 |
前作 | ドラえもん のび太の恐竜 |
次作 | ドラえもん のび太の大魔境 |
『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』(どらえもん のびたのうちゅうかいたくし)は、藤子・F・不二雄によって執筆され、月刊コロコロコミック1980年9月号から1981年2月号に掲載された「大長編ドラえもんシリーズ」の作品。および、この作品を元に1981年3月14日に公開されたドラえもん映画作品。大長編、映画ともに第2作。
同時上映は、『怪物くん 怪物ランドへの招待』。
この作品から絵柄が変更された(この作画は1985年度『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』まで)。
また、2009年に本作のリメイク作品である、『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』が公開された。
解説
超空間での事故で偶然に生じた入口から開拓星・コーヤコーヤ星へ行けるようになったドラえもんとのび太達の活躍を、この星で知り合った少年・ロップル達との友情を絡めて描いた長編作品。月刊コロコロコミック1980年9月号から1981年2月号までの6ヶ月間に分けて連載された。前作である『ドラえもん のび太の恐竜』が1980年1月号から3月号までの3ヶ月と短期だったのから大幅に引き伸ばされた。また、この年から大長編ドラえもんの連載が夏に始まり翌年春に終わる形式となる。そのため大長編作品の出だしは夏休みが多いが映画公開は春先のため、『のび太の大魔境』などのように劇中の季節が映画では春休みに変更される作品も出るようになった。
この作品のヒントとなったのは、映画の『シェーン』(ジョージ・スティーブンス監督、1953年)と『ブリガドーン』(ヴィンセント・ミネリ監督、1954年)であると作者が語っており[1]、加えて「西部劇をモチーフとして、のび太の特技である銃の腕前を思い切り振るわせること」「弱い人間ばかりの世界なら、のび太でもスーパーマンになれる」という考えが作品コンセプトとなっている[2]。このほか、クライマックスにおけるのび太と本作の敵役・ギラーミンとの早撃ち対決の描写から、師である手塚治虫が藤子Fを連れて見に行った西部劇映画『ベラクルス』のそれを意識しているのではないかという指摘もある[3]。また、1979年のSF短編『ベソとコタツと宇宙船』で宇宙船のハッチとコタツが繋がるという描写があり、畳と宇宙船のハッチが繋がるというアイディアの原点が見受けられる。なおOP後にロップルの宇宙船がガルタイト鉱業の宇宙船に追いかけられる場面から本編が始まるという展開は、『スター・ウォーズ』のオマージュが見受けられる。
本作は、のび太の特技である射撃とあやとりが物語において重要な役割を果たしており、「大長編においては格好良いのび太」の図式を、ストレートな形で確立した最初の作品である。なお、大長編の中ではジャイアン・スネ夫・しずかの登場シーンが少ない作品である。
本作は野村道子と内海賢二の夫婦同士の共演作でもある。その後の映画では『のび太と銀河超特急』、『のび太のねじ巻き都市冒険記』、『のび太の宇宙漂流記』でも夫婦同士で共演している。
作中ではSF作品では頻出の超光速航行(ワープ航法)について説明をするシーンがある。この作品では離れた2点間での移動を空間を曲げてその2点をくっつけることで一瞬の移動を可能にするという空間歪曲型のワープ方式を採用しており、その原理を1枚の紙に書いた2点を紙を曲げることで接触させるという方法(映画版では宇宙船のベルトを使いのび太の部屋とロップルの宇宙船が偶然空間がねじれてくっついたというふうに表現)で視覚的に分かりやすく説明している。
映画では原作では丁寧に描かれたドラマの多くが割愛されている[4]。また、のび太とドラえもんがロップルの農作業を手伝うといったシーンが、映画では画面を4分割したダイジェストという形で描かれている(この中には原作にない映画オリジナルのシーンも含まれる)。
一方で原作では1コマで描かれているのび太達とロップル達との別れのシーンが映画では大幅にアレンジされ、主題歌「心をゆらして」が流れる中、手を振るコーヤコーヤ星の住民一同の映像、その後のび太達とロップル達との思い出を振り返る映像が流れ、最後に超空間の繋がりが外れる直前、クレムがのび太にあやとりを披露するという感動的なシーンとなっている。この別れのシーンについては宝島社のムックでも言及されている[3]。
原作のラストでは「超空間の出入り口が開く事は二度となかった」といった台詞を始めとして、もう会うことはできないという悲壮感を際立たせた別れが演出されている。しかし、映画版では上記の台詞もなく、原作と比べて楽観的な演出が施されている。ただし、上記の台詞は映画上映前の雑誌連載版には、映画版と同様に存在しない。また、映画版では超空間の繋がりが消えた後、のび太の両親に怪しまれて畳を開けると多数のネズミが飛び出し野比一家を慌てさせるギャグオチになっている。
1994年に刊行の雑誌「ドラえもんクラブ」の3号に本作以前のロップルたちの物語を描いた外伝小説『コーヤコーヤ星物語』が掲載され[2]、2009年にはリメイク版の『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』が公開されている。
あらすじ
宇宙の惑星・コーヤコーヤ星の少年・ロップルの超空間での事故により、ずっとロップル達の夢を見ていたのび太に引き寄せられてのび太の部屋の畳とロップルの宇宙船の倉庫の扉とが繋がった。コーヤコーヤを第2の遊び場としたのび太は、ロップルやチャミーと共に楽しい日々を過ごす。
しかし、コーヤコーヤを含めた小宇宙の各星に鉱脈をはる鉱石・“ガルタイト”の独占を企む大企業・ガルタイト鉱業は、まだコーヤコーヤ星に移住し始めたばかりの開拓住民達を、採掘の邪魔になると追い出そうとしていた。その所為でロップルらはガルタイト鉱業の攻撃の標的となってしまい、日々執拗な脅迫や嫌がらせの中、生活していたのだ。それを知ったのび太らはロップル達の生活を守ろうと、ガルタイト鉱業に戦いを挑む。
舞台
地球(銀河系)から遠く離れた小宇宙に存在する、“コーヤコーヤ星”と“トカイトカイ星”が舞台。どちらの星も重力が格段に小さいため、住人の体力や建材も地球に比べて非常に弱いので、逆に地球人は(例えのび太でも)スーパーマンの如き力を発揮できる。それによりコーヤコーヤ周辺の人間・生物にとって地球の空気は汚くて重力が強く感じるため、のび太達より身体能力で劣ったり、呼吸が困難体になるなどの悪影響がある。星は反重力エネルギーを発生させる“ガルタイト鉱”で出来ている。彼らの文明は石器時代からこの鉱石を基盤として発展して来たので、プロペラなどの地球にある一部の機械は発明されていない。
- コーヤコーヤ星
- トカイトカイ星の人類が移住した開拓星。のび太の部屋とは超空間を隔てて繋がっているためか時間の流れが地球と違い、1日が地球の1時間程度に当たる。また、地球よりも空気が清浄。住民達は山岳地帯に鉱山を構えるガルタイト鉱業に常々嫌がらせを受けているが、大企業であるガルタイト鉱業を訴えるには明確な証拠がないので警察にも届けられず、いつも泣き寝入りになってしまっている。
- 赤い月と青い月があり、普段はそれぞれの月が交代で昇るが、冬季の終わりのみ2つがいっぺんに出て大洪水の合図となる。冬には猛吹雪、春先には大洪水が起きるため、春までは家などの建物ごと地下に格納して冬ごもりをしている。冬季は草1本もない一面の荒野だが、その最後に東の湖が氾濫して起こる大洪水で、大量の水と共に養分に富んだ土が運ばれて来る事により、コーヤコーヤは農業に適した土地となっている。植物の生育も早く、洪水から1日で緑が芽吹くほど。また秋になると紅葉も発生し、星形の葉も舞い落ちる。雪の色は白ではなく赤と青の2色なので、混ざり合って紫になる。入植前の調査により活火山が1つもないのが分かっている。
- トカイトカイ星
- コーヤコーヤが属する島宇宙の中心の星で、大都会が形成されている。星間連合本部、シティーホール、博物館を始め、けばけばしい金色のビル・ガルタイト鉱業の本社も置かれている。この周辺に暮らすロップル達人類は元々この星で進化した種族だが、既に星がビルで埋め尽くされるほどの状態にあるため、現在は約1000光年の範囲内、200余りの開拓星で人類の移住が行われている。コーヤコーヤ星もその内の1つ。
声の出演
ゲストキャラクター
- ロップル
- 声 - 菅谷政子
- コーヤコーヤ星の開拓民の少年。ボーガントらの嫌がらせにより超空間へ閉じ込められた事で、自分の宇宙船倉庫の扉とのび太の部屋の畳が接続し、ドラえもんやのび太と友情を育んで、冒険を繰り広げる。父の形見である小銃サイズのショックガンを常に携帯しているが、射撃はあまり得意でない模様。
- チャミー
- 声 - 杉山佳寿子
- ロップルと共に行動する、全体がピンクの毛で覆われたウサギのぬいぐるみのような宇宙動物。性別は雌。人語を介し、映画版では文末に「○○だわサ」、「○○わサ」を付ける。ドラえもんに貰ったどら焼きを気に入り、最後の別れでは特にドラえもんとの離別を惜しんでいた。
- 原作と劇場版では見た目がかなり異なる。原作のチャミーは猫のような目を持つ白い毛の動物だったが、映画では見た目が大きく変更された。目は人間に近い雰囲気となり、髭は生えておらず、しっぽがハート型になっている。また、映画ではチャミーがドラえもんの鬚を引っ張るシーンがあるが、これは映画オリジナルシーンである。
- クレム
- 声 - 小山茉美
- ロップルの妹。のび太からあやとりを教えてもらうなど2人っきりのシーンが度々登場し、のび太を特に慕っている描写がある。最後の別れの際には、のび太に雪の花を贈った。
- 母
- 声 - 塚田恵美子
- ロップルとクレムの母。夫とは死別。
- 父
- ロップルとクレムの父。コーヤコーヤを発見し、地殻的に安定しているとの観測結果や、ガルタイト鉱業の強引な採掘を知る人物だったが既に故人。死因は小惑星への激突による事故死とされているが、ガルタイト鉱業による謀殺の疑惑が高い。
- カモラン
- 声 - 二見忠男
- ロップル一家の隣人。
- ブブ
- 声 - 山田栄子
- カモランの息子。クレムに密かに好意を抱いており、のび太達地球人がちやほやされることに嫉妬心を抱く。
- ボーガント
- 声 - 内海賢二
- ガルタイト鉱業の主任。ゴスとメスの上司。コーヤコーヤのガルタイトを独占しようと住民達の強制的な追い出しを指示するが、最後には社の無法が発覚し本社が強制捜索を受けるのと同時に逮捕される。
- ゴス
- 声 - 今西正男
- ガルタイト鉱業の社員。2人組の内、太っている方。ロップル達をコーヤコーヤから追い出そうと、いつもあの手この手で住民への嫌がらせをするが、のび太達の活躍により散々な目に遭う。名前の由来は牛頭馬頭の「牛頭」から[要出典]。
- メス
- 声 - 北村弘一
- ガルタイト鉱業の社員。2人組の内、背が高い方。ゴスと共にコーヤコーヤの住民達に嫌がらせをしている。名前の由来は牛頭馬頭の「馬頭」から[要出典]。
- ギラーミン
- 声 - 柴田秀勝
- ガルタイト鉱業に雇われた腕利きの用心棒。コーヤコーヤの住民達を守るドラえもんらを殺そうとする。更には“コア破壊装置”を星に取り付ける強引な採掘を強行するよう提案する。人を殺す事も厭わない人間ながら「どんなに強い相手も恐れず、どんなに弱い相手も見くびらない」というポリシーを持ち、強者との闘いを望む一面も覗かせる。初対面で口には出さなかったものののび太の射撃の実力を見抜き、のび太も“恐ろしい相手”とギラーミンの力を認めており、一騎打ちの早撃ち勝負を行うものび太に敗北する。
- 映画版では江戸っ子訛りのような喋り方が特徴。クライマックスでの対決シーンも、のび太がショックガンの照準を合わせ、ロップルが引鉄を弾いてギラーミンの眉間を撃ち抜く、という展開になっている。
- キャプテン
- 声 - 桜本昌弘
- のび太達のいつもの空き地を占領した中学生の野球団体(野球部ではない)のキャプテン。野球部には、野球が下手なため入れてもらえないらしい。後に、近所の窓ガラスを割って空き地を追い出される。
- 中学生
- 声 - 龍田直樹、二又一成
- 野球団体の一員。
本作のメカニック
- 宇宙戦艦ブルトレイン
- ボーガントとゴス、メスとギラーミンが乗る戦艦。緊急時には脱出カプセルが備えられている。最期は、しずかが投げた後ジャイアンが打ったガルタイトによってエンジンが破壊されその後、戦没した(原作では投石。なお、脱出カプセルは宇宙パトロールの宇宙船によって捕まる)。原作では前半は別の船だったが、ドラえもんとのび太により破壊され終盤にギラーミンを乗せて登場する。映画では終盤に登場したデザインで一貫している。名前の由来は「牛」と「寝台特急ブルートレイン」[要出典]。
- フレンドシップ号
- ロップルとチャミーが乗る宇宙船。このタイプの船はコーヤコーヤ星住人にとっての足であるとともに農作業にも欠かせない存在である。反重力推進のほかワープ航法も可能。1回のワープで2光年を跳躍できる。年季の入った船のため動作不良を起こすが、叩けば直る。映画ではコックピット部分と本体を分離する事が可能である。扉の一部は偶然にも野比家ののび太の部屋の床下とつながっている。本体はゴスとメスが仕掛けられた爆弾によって爆破され、のび太の部屋への超空間のつながりが消える原因にもなった。尚、フレンドシップ号という名称は映画版のみの名称であり、原作版での名称は“カーゴ(貨物船)”で統一されている。
コーヤコーヤ星の動物
- ウオガエル
- 魚とカエルの合成生物。冬にはカエルのように冬眠する。
- タマゴ鳥
- タマゴから羽が生えている鳥。山岳地帯の岩の中に巣を作るが、ガルタイト採掘のために山が掘り崩されているため、絶滅の危機にある。劇場版ではジャイアンとスネ夫が殻を割るが、いくら割ってもタマゴのまま。
- オトト鳥
- 魚と鳥の合成生物。ガルタイト鉱のかけらを使って冬には宇宙空間を伝ってトカイトカイ星に飛び立つ。
- パンク
- 体内に空気が詰まっているパンダ。常に空気を吸う事でその丸みを保っており、体内の空気を一気に放出して空を飛び移動する。秋になると冬眠に備えて、カボチャのような野菜を食べて栄養を蓄える。
- ナメクジ(名称不明)
- コーヤコーヤのナメクジは人間より大きく、宇宙船サイズ。
以下、『ジャングル黒べえ』にも登場する珍獣。
- デンデンワニ
- 人の背丈ほどあるカタツムリとワニの合成生物。
- パオパオ
- 人の背丈ほどの二本足の象。胴体はなく、顔から足が生えている。野生動物ではあるが人間を怖がらず、頼めば背に乗せてくれるほど人懐こい。原作では緑色、映画では水色、リメイク版では黄色であった。
- ダックスキリン
- 普段はダックスフントのように胴長の体型をしているが、高いところのえさを取るときには胴が短くなり、キリンのように首が長くなる。劇場版ではジャイアンとスネ夫が胴と首を同時に引っ張って伸ばそうとする。
登場ひみつ道具
※付は映画のみ登場。
- タイムふろしき
- ミニプレイヤー
- ミニ球場
- タケコプター
- 救命イカダ
- 食用宇宙服
- 夢確かめ機
- 万能巣箱
- ひらりマント
- ジャイロカプセル
- 空気砲
- もどりライト※
- 脱皮灯※
- デラックスライト※
- イメージ灯※
- 月光灯※
- ビッグライト※
- スモールライト※
- 原作では毒を流されるのがUFOで作物を焼き払うのになっているため。これらのライト系の道具が登場している。
- 大型災難訓練機※
- クライマックスでの、ギラーミンとの対決シーンで登場。「災難訓練機」の大型サイズ版。
- 通りぬけフープ※
- 映画ではコア破壊装置はドーム状の建物の中にあることから、これが使用された。
尚、本作に登場するショックガンはいつものドラえもんのひみつ道具ではない。従って入手の経緯も異なり、のび太とドラえもんがゴスとメスを倒した祝勝会後、ロップルから父の形見であるショックガンを譲られる。が、映画ではショックガンではなく、のび太とドラえもんへのコーヤコーヤ星名誉市民の称号と、クレムからの星形の記念品になっている。
スタッフ
- 原作・脚本 - 藤子・F・不二雄
- レイアウト - 椛島義夫
- 作画監督 - 富永貞義
- 美術監督 - 川本征平
- 撮影監督 - 小池彰、高橋明彦
- 録音監督 - 浦上靖夫、大熊昭
- 音楽 - 菊池俊輔
- 監修 - 楠部大吉郎
- プロデューサー - 別紙壮一、菅野哲夫
- 監督 - 西牧秀夫
- メカニックデザイン - 大河原邦男
- 演出助手 - 高須賀勝巳
- 動画チェック - 小林正義、上ノ山順子
- 色設計 - 若尾博司
- 仕上監査 - 西牧志づ子
- 特殊効果 - 岡嶋国敏
- オープニング作画 - 窪田正史、一川孝久、島田和義
- 美術補 - 沼井信朗
- 編集 - 井上和夫、森田清次
- 効果 - 柏原満
- 音響制作 - オーディオ・プランニング・ユー
- 録音スタジオ - 東宝スタジオ
- 文芸 - 水出弘一、山本有子
- 制作進行 - 井上修 / 生嶋真人、藤沢一夫、田村正司、川口亘、田中敦、小沢一江
- 制作担当 - 佐久間晴夫
- 制作協力 - 藤子スタジオ、旭通信社
- 制作 - シンエイ動画、小学館、テレビ朝日
主題歌
- オープニングテーマ「ぼくドラえもん」
- 作詞 - 藤子・F・不二雄 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大山のぶ代、こおろぎ'73(コロムビア・レコード)
- エンディングテーマ「ポケットの中に」
- 作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大山のぶ代、ヤングフレッシュ(コロムビア・レコード)
- 劇場公開時には1番のワンコーラスの音源が使用されていたが、ビデオソフト化に際してサビ部分のみが2番の音源に差し替えられた。近年のDVD版においても同じ素材が使用されている。2016年2月現在、Amazonビデオで配信されている本作の映像[5]では劇場公開時の形で視聴可能となっている。
- 主題歌「心をゆらして」
- 作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 岩渕まこと(コロムビア・レコード)
- ドラえもん映画作品では通常主題歌はエンディングに用いられるが、本作に限りエンディングの直前のドラえもん達とロップル達の別れのシーンで流れている(原作では同様のシーンで歌詞が表示される)。また、「ポケットの中に」と同様にアレンジされて作品のBGMに用いられ、その後もテレビアニメで主に感動系の話でしばしば流用されている辺りも、その他の映画作品とは一線を画す。
- 挿入歌「ドラえもんのうた」
- 作詞 - 楠部工 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大杉久美子
脚注
- ^ 『キネマ旬報』1990年3月下旬号。
- ^ a b 塚原正廣編「タイムシアター1981 のび太の宇宙開拓史」『藤子・F・不二雄ワンダーランド ぼく、ドラえもん』 10巻、小学館、2004年、24-27頁頁。雑誌 28823-7/20。
- ^ a b 『別冊宝島293 このアニメがすごい!』(宝島社 1997年、ISBN 4796692932)。
- ^ 主なシーンとして「いつ消えるとも知れぬ超空間の出入り口(地球との繋がり)にロップルとクレムが不安を見せる」「コーヤコーヤでロップル達の歓迎を受けたのび太が、思わず感激の涙を流す」「のび太とドラえもん、ロップル・クレム・チャミーが「いつまでも友達でいよう」と誓い合う」「コーヤコーヤが爆発間近という危機的状況において、姿を見せないのび太達にカモランが不満を爆発させるが、ロップルはのび太達を庇い、助けを求めにいくことも拒む」など。
- ^ Amazon_co_jp: 映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史
関連項目
- ドラえもん (ファミコン) - 本作はこのゲームの中の「開拓編」にあたる。
- ドラえもん映画作品
- アニメ映画
外部リンク
- 漫 - 原作漫画、大長編漫画等の執筆者の頭の1文字または略記号。藤=藤子不二雄。F=藤子・F・不二雄。1987年の独立前のみ「藤」と記載した(ただし『ドラえもん』は連載開始時から藤本単独作)。FP=藤子プロ。それ以外は作画者を記載。括弧付きは藤本以外が執筆した外伝、短編など。詳細は大長編ドラえもん#作品一覧(併映作品は各作品のページ)を参照。