牛頭馬頭

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地獄草紙断簡 咩声地獄(シアトル美術館蔵)に描かれる馬頭羅刹

牛頭馬頭(ごずめず)とは、仏教において地獄にいるとされる亡者達を責め苛む獄卒で、牛の頭に体は人身の姿をした牛頭と、馬の頭に体は人身の姿をした馬頭をいう[1]

牛頭馬頭は漢訳語であり、元のサンスクリット名は牛頭はgośīrṣa(ゴーシールシャ)、馬頭はaśvaśīrṣa(アシュヴァシールシャ)である[1]

概要[編集]

牛頭馬頭という呼び方からわかるように、牛頭と馬頭はセットで語られることが多い。牛頭鬼馬頭鬼(ごずきめずき)、中国では牛頭馬面ともいわれる。大智度論16、大仏頂首楞厳経8、十王経などに出典がある。仏教の思想に基づく地獄の獄卒は六朝以降の中国の小説類に散見されるが、日本でも堕地獄の説話や六道輪廻図などに描かれるなどで馴染みが多い。

牛頭、馬頭の他にも、鹿獅子といった動物の頭を持つ仲間が存在する。

牛頭[編集]

牛頭人身の地獄亡者を責めさいなむ獄卒鬼リーダーの一。五苦章句経では牛頭の名前を阿傍(あぼう)とする。 「枕草子」「太平記」など多くの文献に登場する(「平家物語」では、二位殿の夢の中で登場する)。人間の敵として登場し、退治されるという説話が多い。

牛の頭という意味では、ミノタウロス牛頭天王モロクなど、世界中の伝説に散見される。

(→の項)

説話での登場例[編集]

  • 今昔物語集 巻第十七」に、修行僧が毘沙門天に助けられるというお話で「仏壇の前を見れば、牛の頭なる鬼を三段に切殺して置きたり」という描写が見える。

馬頭[編集]

馬頭人身の地獄亡者を責めさいなむ獄卒鬼の一。牛頭とセットで語られることが多い。 獄卒としての描写が多いが、百鬼夜行の一員として、この世での目撃談もある。

(→の項)

創作における牛頭馬頭[編集]

オリジナルビデオ[編集]

漫画[編集]

ゲーム[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 世界大百科事典 第2版(牛頭馬頭) 2006年 平凡社

関連項目[編集]