あやとり

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あやとり

あやとりは、1本の紐の両端を結んで輪にし、主に両手の指に紐を引っ掛けたり外したりしながら、特定の物の形に見えるようにする伝統的な遊び。地域によっていととりちどりなど多くの異称がある。

概要[編集]

主に女子の遊びに見えるが男子も行う。日本には一人で行うあやとりと二人で行うあやとりがあるが、世界には多人数で行うもの、紐を咥えたり手首や足も使う技など様々なバリエーションがある。

あやとりは日本のみではなく全世界に存在し、子供の遊びとしてではなく呪術師が占いとして行う地域もある。あやとりの時代的考証について明確にはなっていない[1]。現在ではあやとりは単一の起源を持つ遊びではなく、各地で自然発生したものと考えられている。また世界各地で見られた、文字の発達以前に縄を結んで意思の伝達や記録を行った習慣が関連していた形跡もある。日本では井原西鶴『諸艶大鑑』に「絲どり」としてあやとりの記述がある[1]

あやとりは19世紀末から文化人類学者の研究対象とされ、現在までに東アジア、オーストラリア、太平洋諸島、南北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、西インド諸島、極北圏等の全世界からあやとりの形が収集記録されている。古代から続く文化であるあやとりの図形を収集・保存・伝承することを目的として、1978年に日本あやとり協会、1993年に世界組織の International String Figure Association(ISFA : 国際あやとり協会)が結成され、あやとりの普及発展に努めている。

代表的な技[編集]

一人あやとり[編集]

  • 東京ー
  • ハワイの星
  • ゴム
  • 天の川
  • 銀河
  • 蛾(ガ)
  • 耳の大きな犬
  • 昴(すばる)
  • キツネとクジラ
  • 山の間の日の出
  • ハシゴ
  • ほうき
  • もり

二人綾取り[編集]

二人で交互に行うあやとり。普通、対戦形式で行われ、一人がまず両手の間で簡単なあやとりの型を作ると、次の人間はその型から両手でいくつかの糸を取り、相手の手から外して自分の手の中で張ってみせる。この時形が崩れたりほどけてしまったら負けである。

  • 田んぼ
  • ダイヤ

地域に依っては山から始まる、ダイヤの後に分福茶釜に移行する、などのケースがある。

脚注[編集]

  1. ^ a b 酒井欣 著 『日本遊戯史』 第一書房 1983年10月 p.882

関連項目[編集]

外部リンク[編集]