ドラえもん のび太とブリキの迷宮

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ドラえもん
のび太とブリキの迷宮
監督 芝山努
脚本 藤子・F・不二雄
原作 藤子・F・不二雄
製作 シンエイ動画テレビ朝日小学館
製作総指揮 藤子・F・不二雄
出演者 レギュラー
大山のぶ代
小原乃梨子
野村道子
たてかべ和也
肝付兼太
ゲスト
皆口裕子
大木民夫
森山周一郎
音楽 菊池俊輔
主題歌 何かいい事きっとある/島崎和歌子
編集 岡安肇
配給 東宝
公開 日本の旗 1993年3月6日
上映時間 99分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 16.3億円
前作 ドラえもん のび太と雲の王国
次作 ドラえもん のび太と夢幻三剣士
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ドラえもん のび太とブリキの迷宮』(ドラえもん のびたとブリキのラビリンス)は、藤子・F・不二雄によって執筆され、『月刊コロコロコミック1992年9月号から12月号および1993年2月号・3月号に掲載された大長編ドラえもんシリーズの作品。および、この作品を元に1993年3月6日に公開されたドラえもん映画作品。大長編ドラえもんシリーズ第13作、映画シリーズ第14作。

第11回ゴールデングロス賞優秀銀賞受賞作品。キャッチコピーは「冒険への扉が今、開かれた」。同時上映は『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』および『太陽は友だち がんばれ!ソラえもん号』。

解説

技術文明に関連する作品であり、「毎日が日曜日な人間」、「カプセルに入らなければ動けない人間」、「社会のロボット化」などの描写が登場。以前から『ドラえもん』の物語について「ドラえもんが便利な道具でのび太を甘やかしている」という批判があり、本作の序盤でものび太が道具に依存しているシーンでドラえもんが「自分の力では何もできないダメ人間になってしまうぞ」と叱責するシーンがある。こういったことから、本作の舞台であるチャモチャ星をもう一つのドラえもん世界として捉え、便利な道具に頼り切った人類の行く末を描くことで、そのような批判への回答の一つを示しているとの見方もある[1]

前作『のび太と雲の王国』に引き続いてドラえもんが故障するが、今回は完全に機能停止[2]に追い込まれ、海中に投棄されてしまう。そのため、のび太たちは物語中盤まで大長編においては珍しく、主人公であるドラえもん不在での冒険を余儀なくされてしまい、のび太としずか、ジャイアンとスネ夫がそれぞれ二手に別れて別行動をとっているという構成となっているため、のび太たちが集団で揃って活躍する描写は本作では比較的少なめである。その代わりに、のび太とスネ夫が、それぞれ様々な困難を解決に導き出す役割を果たしていき、ドラえもん不在の穴を埋めていくこととなった。この作品から野比のび助役を演じた加藤正之が体調不良で降板し、中庸助に声優が交代した(加藤は1993年3月18日に逝去)。なお、のび助は作品冒頭に登場し、物語の発端(キーパーソン)となる。

あらすじ

ある日の真夜中、酔っ払って寝ぼけたのび太のパパ・のび助がスキー海水浴が同時に楽しめるというブリキンホテルに部屋を予約する。その話を聞き、春休みはどこにも旅行に行けないと諦めていたのび太は大喜びし、みんなにも自慢してしまう。しかし、それがパパのだと知ると、すっかり落胆してしまう。ところが、翌日、野比家の玄関に見知らぬトランクが置かれていた。トランクから出現した門を抜けると、そこはブリキンホテルの建つブリキのおもちゃの島、ブリキン島であった。

ホテルの人々に手厚くもてなされ、のび太とドラえもんは島で遊んでいたが、やがてのび太がわがままを言い出す。ドラえもんは渋々ひみつ道具を出して説明を始めるが、のび太はそれをろくに聞きかずに操作を始めてしまう。暴走した道具によって、のび太はその場から猛スピードで走り出し、行方をくらましてしまう。呆れ果てたドラえもんは「未来へ帰る」と叫ぶものの、しばらくしてのび太の捜索を開始する。しかし、突如として現れた謎の飛行船から電撃を受けた彼は、そのままさらわれてしまう。

ひみつ道具の暴走から開放されたのび太は、ドラえもんの「未来へ帰る」という発言を思い出し、本当に怒って帰ってしまったのではないかと不安になりながらホテルに戻る。そして「決して入るな」と言われた地下室にうっかり足を運んでしまう。そこには物々しい声を発する不気味な扉があり、すっかり気味が悪くなった彼は、二度と島へは訪れないと心に決めてトランクを仕舞い込むのであった。

それから3日が過ぎるがドラえもんは姿を見せない。ジャイアンとスネ夫は旅行の話はのび太の口からの出任せと決めつけ、糾弾しようとする。一方で静香はそんなのび太を庇い、ドラえもんがついているから大丈夫とふたりの言う無茶な賭けに乗ってしまう。彼女に迷惑を掛けられないと思ったのび太は、三人をブリキンホテルへ招待することを決める。

ブリキン島をすっかり満喫した一行であったが、突如ブリキンホテルが襲撃を受ける。ジャイアンの活躍で追い払うことができるが、そこでドラえもんが連れ去られた事実を知らされることとなる。4人がドラえもんの救出を決意した矢先、突如ブリキン島が動き出す。なんと島そのものが大型の宇宙船だったのである。

ブリキンホテルの主(主代理)である少年サピオがのび太たちの前に現れた。彼はチャモチャ星からやって来た宇宙人で、ドラえもんを連れ去ったのは彼を追ってきたチャモチャ星のロボット軍隊だというのだ。のび太たちはドラえもんを助けるため、そしてチャモチャ星の危機を救うため、星を支配する独裁者ナポギストラーに挑むのだった。

舞台

ブリキン島
すべてがブリキでできたオモチャの島。この島の中央にはガリオン侯爵がロボット軍をあざむくため自分の別荘(=研究所)を改造したホテル「ブリキンホテル」がある。ホテル周囲には、山、緑の野原、砂浜、雪山などがあるが、雪山の雪に関して天候を操作していたりする訳ではなく、雪山は雪自体が作り物であり軽装で行っても寒くない。実は全体を改造した巨大宇宙船でもある。宇宙航行中は島全体をバリアで囲み、重力や空気も大気圏内と変わらぬ環境を保てる。島の運営、管理、操縦などは、すべて執事のブリキンに一任されている。
チャモチャ星に戻った際は誰も近づかないとされる北極海に着水していたが、航路を間違えた巡視船に不運にも発見され、ロボット軍の襲撃を受ける。
ブリキンホテル
すべてがブリキでできたオモチャのホテル。だが、周囲の環境やホテル内でのサービス面、設備面等からして本格的なホテルである。地上四階と地下室で構成され、客室は二階から四階まで。三階には大食堂が、四階にはこのホテルの最高の部屋である特別室がある。地下室にはラビリンスの入り口があり、封鎖こそされていないが宿泊客は立ち入り禁止と念を押される。
実は元々ガリオン侯爵の別荘であった。島全体(巨大宇宙船)を飛行させる操縦機関などもこのホテル内にあり、自動操縦も可能の模様。屋根裏の操縦室は隠し部屋となっている為、身を隠す際にも利用される。尚、操縦席にはゴンスケに似たロボットが座っている。
真夜中に放送時間が終わったテレビ局のチャンネルを勝手に利用して密かにCM宣伝も行っており、そこから呼び寄せた客をもてなし、様子を伺って助勢につなげられたらということ(いわゆる切っ掛け作り)を意図とした奇妙かつ独特な方式も採っている。地球に来る前もいくつもの惑星で同様に助けを求めていたが、性格が悪かったり進化が遅れていたりと言った例も多く、結局のび太達以外には協力を得られていなかった。
チャモチャ星へ向かうのび太達の拠点として機能していたが、最後はロボット軍の襲撃で無惨に破壊される。
ラビリンス
ブリキン島の地下に広がるブリキ製の巨大迷路。ブリーキン家の先祖が趣味で作ったものであり、全長184キロメートルもの大迷宮となっている。入口はブリキンホテルの地下室にあり、不気味な顔を模したデザインとなっている。人間が顔の前に立つと「よく来たな。ここはあの世へ通じる大迷宮の入り口だ」などと言った前口上と共に口が開き、そこから中に入る事になる。ホテルから通電しているので内部は明るく(その為ホテルが破壊された際には電気が消えて真っ暗になった)、随所に休憩所も設けられている(原作では休憩所はオアシスと呼ばれている)。これまで何百人もが挑戦してきたが、クリアできた者は一人もおらず、長い間彷徨って救助された例もあると言う。サピオも嘗ては攻略を目標としていた。後に島を襲撃したロボット軍が制圧に乗り出すが、あまりの広大さに入り込んだ兵士達はゼンマイ切れで全滅し、本隊は諦めて引き上げざるを得なかった。
中央ホールにはガリオン侯爵が建造した研究所が存在し(原作ではガリオン侯爵が造ったと言う言及は無い)、彼が残したディスクが厳重に保管されている。ガリオン侯爵は中央ホールまでの順路を「ガイドマウス」というネズミロボットに記憶させていたが、最初の迷宮攻略の際はネズミが苦手なドラえもんが不在だったため、ネズミ型ロボットの使用は支障がなかった。しかしガイドマウスは途中で落盤により破壊され、ドラえもん復活後はひみつ道具迷路探査ボール」を使い迷宮を攻略した。尚、中央ホールの真上は丁度ブリキンホテルの正面玄関前となっている。
チャモチャ星
サピオ達の故郷である美しい惑星。しかし現在はロボット文明が発達しすぎ、逆にロボットの支配下に置かれてしまっている完全なロボット王国化している。原作では話す言葉は地球日本語。文化は地球(その中でもとりわけ日本)に似ており、衣服は欧米のそれに近い。地球と同じようなサンタクロースのロボット(映画では人間の老人)が北極に存在する。この星の住民は争いごとを好まない温和な性格だが、楽な生活を求めるあまり歩行すらままならない貧弱な体になってしまった。ロボット達のエネルギー源はウラン石油ぜんまいばね電池太陽光発電と様々だが、ドラえもんの様に人間と同じ食物からエネルギーを得られるタイプはいない模様。
そのため食料は人間のみが消費しており、作中ではジャイアンとスネ夫が潜入した工場で生産されていた食料は捕らえた人間のえさとして収容所に運び込まれていた。

声の出演

ゲストキャラクター

原作においては、ほとんどのロボットキャラクターがひらがなとカタカナを逆転させた台詞で喋る。

ブリキンホテルの住人

サピオ・ブリーキン / サピオ・ガリオン(映画版)
- 皆口裕子
チャモチャ星人で、父ガリオン・ブリーキン公爵(映画では侯爵)に託された意志を継ぎ、打倒ナポギストラーを図る少年。両親が首都へ向かい捕らえられた直後、ブリキンらと共に宇宙亡命を兼ね、仲間を求めてブリキン島でさまざまな星を訪れた末に地球へとやってきた。
すでにイメコンなどによって長い距離は歩けないひ弱な身体へとなり果てており、何としても味方が欲しかった彼は、のび太らを頼もしい仲間と判断、半ば強制的にチャモチャ星に引き止めた。迷宮や惑星の状況を語れる唯一の人間であることから主導的立場に回る。しかし、その一方ではチャモチャ星で起こった事件から、ロボット全般に対して不信感を抱いている。そうしたことからのび太とドラえもんの友情に関しても不信感を抱いており、特に映画版ではそれを窺わせる台詞が存在する。物語中盤では敵の手から逃れさせるためとはいえ、その場にいたのび太としずかをドラえもんとまだ再会できていないにも関わらず地球へ強制送還させるなど、少々強引な行動もとっている。
映画版ではナポギストラーを倒したその後がスタッフロールで描かれており、身体を鍛えて長距離も走れるようになっている。
ブリキン
声 - 大木民夫
ガリオン侯爵が作ったブリキンホテルの支配人を担当する執事ロボット。執事のような格好をしていることから、事件前はそれに近い立場でブリーキン家に仕えていたと思量される。タップ、ピエロらと並んで兇悪な自我などは持っておらず、ブリーキン家に対する忠誠心は厚い。ガリオン侯爵、サピオらが信頼する数少ないロボットの1体。ホテルがナポギストラー軍の艦砲射撃空襲で破壊された際にはピエロと共に捕らえられ、人間収容所に閉じ込められていた。
タップ
声 - 鈴木みえ
ガリオン侯爵が作ったブリキンホテルに仕えるウサギ型子守りロボット。サピオらが信頼する数少ないロボットの1体。口の中が異空間に繋がっているらしく自分以上の大きさの物までかなりの量を詰め込むことができる。ウサギと同じように耳も良く、かなり遠くの足音を聞き分けることができる。眼球は上下しか見えていないような左右別々の形になっている。
ピエロ
声 - 堀内賢雄
ガリオンが作ったブリキンホテルに仕えるベルボーイロボット。宿泊客の荷物をジャグリングで運ぶ。ブリキン、タップとともにロボットが反乱を起こす以前からブリーキン家に仕えていた。陽気な性格で、のび太達の歓迎パーティも催した。サピオらが信頼する数少ないロボットの1体でもある。

ナポギストラー軍

ナポギストラー一世
声 - 森山周一郎
元々は人間の生活を楽にするために開発された発明家ロボットだが、当初より人間については最低の生物としか見ておらず、性格は極めて気性が激しい。形状は1.5頭身から2.0頭身程度で、その全身はほとんどがコンピューターで占められている。「皇帝」を名乗ってイメコンを使用し、チャモチャ星のロボットを支配する本作の黒幕。
発明家ロボットとして活躍していた頃より、密かにロボットによるチャモチャ星征服をたくらんでおり、ロボットへの過剰な依存による人類の弱体化を狙って開発した「イメコン」で人類がひ弱となったのを機に反乱を起こし、チャモチャ星を支配する独裁者となった。人間の存在を見下す考えについては最期まで曲げることはなかったが、のび太たちの活躍を機に、油断ならない厄介な存在として警戒するようになる。最後はガリオン侯爵の作ったウイルス入りCD(映画版ではフロッピーディスク)をドラえもんに口に撃ち込まれ、それに気付かずイメコンを通じて指令を出した結果、全反乱ロボットをウイルスに感染させてしまう。そしてウイルスによって引き起こされたコンピューターのバグにより童謡「いとまきのうた」を歌いながらロボット軍もろともショートした(映画では機能停止する瞬間まで描かれている)。モデルおよび名前の由来は、ナポレオン一世チンギス・ハーントラーからである。
映画版で声を担当した森山は予告編のナレーションも担当している。
ネジリン将軍
声 - 加藤治
ナポギストラーの忠実な部下で、全ロボット軍を統括する将軍。見た目は口回りが髭で覆われている程度で一般のロボット兵士と大差はない。年寄り(旧式のロボット)なので、すぐにネジが解ける。ナポギストラーの神経質な一面に苦慮する描写も見られる。
隊長
声 - 緒方賢一
ネジリン将軍の部下で、軍隊を取り仕切る部隊長。同じロボットであるはずのドラえもんをブリーキン家の一味と判断したのか、狙撃し連行した。
ロボット博士
声 - 広瀬正志岸野一彦
ドラえもんを電撃で拷問した科学者型ロボット。
兵士
声 - 山崎たくみ茶風林

チャモチャ星の住人

ガリオン・ブリーキン公爵 / ガリオン侯爵(映画版)
声 - 屋良有作
サピオの父で、ブリキン島(巨大宇宙船)の所有者。公爵(侯爵)且つ科学者であり、人間がロボットに頼り過ぎて衰える事を危惧していた。それ故、人間を世話するためのロボットが逆に人間を支配しようとしていることをいち早く見抜き、ラビリンスの中央ホールに研究室を設置した。1年間の研究および対策を練った末、妻と共にブリキン島を発つも、首都へ向かう途中でロボット軍に捕らえられてしまう。
ブリーキン夫人 / ガリオン夫人(映画版)
声 - 佐久間レイ
サピオの母。夫であるガリオンと共に1年間、迷宮の地下中央ホールにて研究開発の手伝いなどをしていたが、ロボット軍に捕らえられ、夫と共に収容されてしまう。
アンラック王
声 - 中庸助
チャモチャ星の王。まだ研究者だった頃のナポギストラーに「人間を楽にする研究」を推進させた人物。ほとんどのチャモチャ星人がそうであるように子供っぽく穏和な性格の持ち主で、執務机の上にはいくつかのおもちゃが置かれていた。ガリオン侯爵から機械やロボットに依存しすぎていることや、やがてはロボットに支配されるであろうことを忠告されるも耳を傾けず、結果的にナポギストラーのもくろみに勘づくことなく、騙され国を乗っ取られてしまった。
サンタクロース
声 - 中庸助
チャモチャ星の北極地帯でジャイアンとスネ夫が出会った老人。チャモチャ星のサンタクロースだったが、人間が残らず捕らわれたのでプレゼントを届ける子供がいなくなってしまい、引退し隠居生活を送っていた。ジャイアンとスネ夫との出会いにより現役復帰を決意し、ブリキン島に2人を送り届ける。彼が持ってきたおもちゃはドラえもんの機転によって思わぬ役割を担うことになった。
原作では自身も人形のおもちゃにも似たロボットだが、映画版では貫禄のある人間の老人である。

用語

イメコン
イメージコントローラーの略称。心に思ったことをロボットに伝える、ナポギストラー最大の発明。この発明によって、人間は指一本動かさずに生活できるようになったが、同時に弱体化も促進してしまった。このイメコンはナポギストラー等、ロボット軍を倒す意外なキーアイテムにもなった。
なお、現実世界においてもイメコンのような思考を直接コンピュータに伝達するデバイスは「ブレイン・マシン・インタフェース」として研究が進んでおり、電極を埋め込んだサルがロボットアームを遠隔操作するなどの報告例がある。また、短編の「テレパスロボット」に登場する同名のひみつ道具も、人間が用事を思い浮かべただけでロボットを動かすことが出来る。
カプセル
サピオやチャモチャ星人が乗る移動用の乗り物。弱体化してしまった彼らはこれに乗って移動している。三輪で移動し、階段や段差などは内蔵されたプロペラで飛行して通過する。手を代替するアームも備え付けられている為、乗っている人間は四肢を一切動かす必要が無い。映画版ではガリオン侯爵はこのアームによって無理矢理カプセルに乗せられていた。

登場するひみつ道具

※他にものび太が宇宙救命ボートの名前を出すシーンがあるが、ドラえもんがいなかったため使われなかった。またサンタさんからのプレゼントをビッグライトで大きくすると言っている。

スタッフ

  • 制作総指揮・原作・脚本 - 藤子・F・不二雄
  • 作画監督 - 富永貞義
  • 美術設定 - 沼井信朗
  • 美術監督 - 森元茂
  • 録音監督 - 浦上靖夫
  • 音楽 - 菊池俊輔
  • 効果 - 柏原満
  • 撮影監督 - 高橋秀子、刑部徹
  • 監修 - 楠部大吉郎
  • プロデューサー - 別紙壮一、山田俊秀 / 小泉美明
  • 監督 - 芝山努
  • 演出 - 塚田庄英平井峰太郎
  • 動画検査 - 原鐵夫、内藤真一
  • 色設計 - 野中幸子
  • 仕上検査 - 枝光敦子、松谷早苗、堀越智子
  • 特殊効果 - 土井通明
  • 美術デザイン - 川本征平
  • オープニング演出 - 渡辺三千成
  • コンピューターグラフィック - 八木昭宏、水端聡
  • エリ合成 - 末弘孝史、海老島良
  • 編集 - 井上和夫、佐多忠仁
  • 文芸 - 滝原弥生
  • 制作事務 - 古井俊和、大福田富美
  • 制作進行 - 齋藤敦、馬渕吉喜、大金修一、中村守、別紙直樹
  • 制作デスク - 市川芳彦、大澤正享
  • 制作協力 - 藤子プロASATSU
  • 制作 - シンエイ動画小学館テレビ朝日

主題歌

オープニングテーマ「ドラえもんのうた
作詞 - 楠部工 / 作曲 - 菊池俊輔 / 唄 - 山野さと子コロムビアレコード
エンディングテーマ「何かいい事きっとある」
作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 芹澤廣明 / 編曲 - 小西貴雄 / 唄 - 島崎和歌子ポリドール株式会社
原作ではのび太が日頃ドラえもんの道具に頼ることを反省したようで全く反省していないというギャグマンガ調の描写で終わるが、映画ではエンディングでのび太が反省した態度を見せている。スタッフロールでは、身体を鍛えたサピオがブリキン達と共に走っている映像の合い間に各々の春休みの様子が描かれる。のび太は物語のそもそもの発端であった念願の家族旅行(ハイキング)に出かけていた。

その他

脚注

  1. ^ 「映画ドラえもんタイムシアター 1993年「のび太とブリキの迷宮」」『ぼく、ドラえもん』第04号、小学館、2004年、14頁、雑誌 28823-4/20。 
  2. ^ 途中から自意識も消えてしまっていたため、死亡したとも解釈できる

関連項目

外部リンク