SMAP 007〜Gold Singer〜

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SMAP 007 Gold Singer
SMAPスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
レーベル ビクターエンタテインメント
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1995年度年間44位(オリコン)
ゴールドディスク
  • ダブル・プラチナ(日本レコード協会
  • SMAP アルバム 年表
    Cool
    (1995年)
    SMAP 007 Gold Singer
    (1995年)
    BOO
    (1995年)
    『SMAP 007〜Gold Singer〜』収録のシングル
    1. たぶんオーライ
      リリース: 1994年12月21日
    2. KANSHAして
      リリース: 1995年3月3日
    3. しようよ
      リリース: 1995年6月6日
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    SMAP 007〜Gold Singer〜』(スマップ ゼロゼロセブン ゴールドシンガー)は、SMAPの7枚目のオリジナルアルバム1995年7月7日ビクターエンタテインメントから発売された。

    解説

    • 楽曲を演奏しているバンドのメンバーには、ドラムスに「オマー・ハキム」、ベースに「ウィル・リー」等、ポップスジャズフュージョンまで世界の第一線で活躍している海外の超一流ミュージシャンを起用した。その為この一流ミュージシャンの器用に関し、普段SMAPのアルバムを紹介することが少ない専門音楽雑誌で非常に話題となった。アルバムタイトルは、『007 ゴールドフィンガー』にちなんだタイトルとなっており、収録曲には「ジェームズ・ボンドのテーマ」も収録されている。だが、歌唱に関しては今までと変わらず、後でメンバーの木村拓哉がインタビューで、「この演奏に収録されているボーカルについて罪を問われたら、自分達は終身刑もの」と語っている。また、稲垣吾郎ロッキング・オン発行の雑誌「H」に取材を受けた際に「至上初の、オルタナティブ・アイドル」と記載されたが、それを決定付けたアルバムで、楽曲の歌詞の多くは、後ろ向きで自堕落な感じの歌詞が多い(余談だが、「オルタナティブ」を訳すと「代替」)。
    • また、本人達がニューヨークでのレコーディング現場を初めて訪れた際には、マイケル・ブレッカーらに対する認知度が皆無であり、「誰?あのハゲ」や「上手いじゃん」などとのたまい、スタッフに軽く叱責された。[要出典]
    • CDジャケットアートディレクターに、信藤三雄を起用し、SMAPがそれまで見せなかった新たな一面をも露にする事となった。信藤三雄は、このCDジャケットのプレゼンテーションの際「アイドルとしてギリギリのところを提案した。没になるかもしれないと思ったけど、ギリギリのところが一番面白い。」と、このCDジャケットを製作した際のエピソードを語っている。
    • ちなみに、このアルバムでのセッションはミュージシャン達にとっても刺激になり、そのサウンドはオマー・ハキムにより「Smappies」と称され、後にSmappies名義でのオリジナル・アルバムが2枚制作されるまでに至った。

    収録曲

    1. KANSHAして(wah wah version)
      (作詞:戸沢暢美 作曲:林田健司 編曲:岩田雅之
      演奏メンバー Drums:Vinnie Colaiuta、Guitar:Wah Wah Watson、Trumpet Solo:エリック宮城 、Chorus:岩田雅之、Other Instruments:岩田雅之)
    2. ルーズなMorning
      (作詞:戸沢暢美 作曲・編曲:CHOKKAKU
      演奏メンバー Drums:Omar Hakim、Bass:Will Lee、Guitar:CHOKKAKU、Alto Sax Solo:Jay Beckenstein、Chorus:野澤孝智、Other Instruments:Chokkaku)
      • メインボーカルを香取慎吾、サブメインボーカル(サビの部分のみ)を森且行とした二人で歌われている。CHOKKAKUによる16ビートカッティングが使用されているフュージョンナンバー。
    3. 雨がやまない
      (作詞:久和カノン 作曲:寺田一郎 編曲:長岡成貢
      演奏メンバー Drums:Omar Hakim、Bass:Will Lee、Guitar:Nick Morock、Piano:Philippe Saisse、Chorus:野澤孝智、Other Instruments:長岡成貢)
      • 木村拓哉と森且行の二人で歌われているナンバー。森のお気に入りの曲。
    4. しようよ (Let's do it)
      (作詞:森浩美 作曲:Jimmy Johnson 編曲:CHOKKAKU
      演奏メンバー Chorus Arrange:岩田雅之、Tenor Sax Solo:Bob Berg、Chorus:岩田雅之、All Instruments: Chokkaku)
      記載は無いが、アルバムバージョンとして収録されており、間奏のギターソロが、テナーサックスのソロになったバージョン。ちなみに、後に発表された2枚組ベスト盤WOOLでは神保彰の壮絶なドラミングをフィーチャーしたバージョンが聴ける。
    5. 切なさが痛い
      (作詞:久保田洋司 作曲・編曲:ZAKI コーラスアレンジ:松下誠
      演奏メンバー Drums:Bernard Purdie、Bass:Chuck Rainey、Guitar:David T.Walker、Fender Rhodes:Philippe Saisse、Alto Sax Solo:Jay Beckenstein、Percussions:Don Alias、Chorus:松下誠、Other Instruments: 野崎昌利 )
      • 中居正広と木村拓哉の二人で歌われているナンバー。キング・カーティスのバンドの屋台骨を支えたバーナードとチャックによるグルーヴに、デイヴィッド・Tのギターとジェイのサックスソロが楽曲を彩る。なお、中居と木村の二人という組み合わせは今のところこの曲だけである。
    6. 感じやすい不機嫌
      (作詞:戸沢暢美 作曲・編曲:長岡成貢 コーラスアレンジ:松下誠
      演奏メンバー Drums:Omar Hakim、Piano:Philippe Saisse、Slide Guitar Solo:John Paris、Chorus: 松下誠、Other Instruments: 長岡成貢)
      • 木村拓哉、草彅剛、香取慎吾の三人で歌われているナンバー。
    7. たぶんオーライ
      (作詞:小倉めぐみ 作曲・編曲:庄野賢一 コーラスアレンジ:岩田雅之
      演奏メンバー Drums:Dennis Chambers、Guitar:Michael Campbell、Tenor Sax Solo:Bob Berg、Chorus:岩田雅之、Other Instruments:庄野賢一)
      • 記載は無いが、アルバムバージョンとして収録されている。曲調はモダンなR&B調だが、デニス・チェンバースのファンキーでパワフルなドラミングにより、ジャズ・ファンクっぽく仕上がっている。間奏では「手数王」や「世界最強」との異名を持つ彼のソロが聴ける。
    8. 君がいない
      (作詞:森浩美 作曲:安田信二 編曲:長岡成貢 コーラスアレンジ:松下誠
      演奏メンバー Drums:Bernard Purdie、Bass:Chuck Rainey、Guitar:Ira Siegel、Piano:Philippe Saisse、Harmonica:William Galison、Chorus:松下誠、Other Instruments:長岡成貢)
      • サビの「忘れない」や「会いたくて」といった言葉のリフレインを活かし、当時のコンサートでのクロージングナンバーだった。
    9. 人知れずバトル
      (作詞:戸沢暢美 作曲・編曲:岩田雅之
      演奏メンバー Drums:Vinnie Colaiuta、Bass:Will Lee、Guitar:David T.Walker、Tenor Sax Solo:Bob Berg、Chorus:岩田雅之)
      • 木村拓哉、森且行の二人で歌われているグルーヴィーなナンバー。
    10. A Day in the Life
      (作詞:日々安里 作曲・編曲:ZAKI コーラスアレンジ:岩田雅之
      演奏メンバー Chorus:岩田雅之、Other Instruments:野崎昌利)
      • ラップの部分を、中居正広、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が担当し、サビの部分は全員で歌われているナンバー。この曲は全演奏打ち込みによるものであり、海外ミュージシャンは参加していない。香取お気に入りの曲。
    11. Alone in the Rain
      (作詞:森浩美 作曲:谷本新 編曲:Rob Mounsey コーラスアレンジ:松下誠
      演奏メンバー Drums:Vinnie Colaiuta、Bass:Will Lee、Guitar:Hiram Bullock、Piano:Jim Beard、Tenor Sax Solo:Michael Brecker、Chorus:松下誠)
      • 稲垣吾郎と草彅剛の二人で歌われているナンバー。
    12. それが僕の答え
      (作詞:日々安里 作曲:谷本新 編曲:CHOKKAKU コーラスアレンジ:松下誠
      演奏メンバー Chorus:松下誠、All Instruments:Chokkaku)
      • ロック調のこの曲も全演奏打ち込みによるものであり、海外ミュージシャンは参加していない。
    13. Theme of 007(James Bond Theme)
      (作曲:Monty Norman 編曲:CHOKKAKU Additional Arrangement & Orchestra Scoring:Rob Mounsey
      演奏メンバー Drums:Vinnie Colaiuta、Bass:Will Lee、Guitar:Hiram Bullock、Piano:Jim Beard)
      • 映画「007」でお馴染みの、ジェームズ・ボンドのテーマ曲のカバー。基本的にアルバム・テーマ曲となるインストゥルメンタル曲は、アルバム収録において最初に収録されているのが殆どであるが、このアルバムでは最後に収録されている。ちなみに各アルバムにインストゥルメンタル・ナンバーが収録されるのは、彼らのダンス・ナンバーとするためである。(SMAP以外のアーティストも全て同じ。)
      • ウィル・リーのスラッピングとヴィニー・カリウタのタイトなドラミングが生み出すグルーヴ、四十余名の管弦楽団によるゴージャスなオーケストレイション、ブレッカー・ブラザーズデイヴ・バレンティンらによるサックス、フルートのソロ回しなどが曲を彩る。

    関連項目

    SMAP 007 MOVIES〜Summer Minna Atsumare Party