ナミゲンゴロウ

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ナミゲンゴロウ
Predaceous diving beetle.jpg
保全状況評価
絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト
Status jenv VU.png
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目)
Coleoptera
亜目 : オサムシ亜目
Adephaga
上科 : オサムシ上科 Caraboidea
: ゲンゴロウ科 Dytiscidae
亜科 : ゲンゴロウ亜科 Dytiscinae
: Cybistrini
: ゲンゴロウ属 Cybister
: ナミゲンゴロウ C. japonicus
学名
Cybister japonicus
Sharp, 1873
和名
ナミゲンゴロウ
ゲンゴロウ
オオゲンゴロウ
ホンゲンゴロウ
タダゲンゴロウ

ナミゲンゴロウゲンゴロウ、オオゲンゴロウCybister japonicus、並源五郎)は、コウチュウ目ゲンゴロウ科水生昆虫。単にゲンゴロウという時にはゲンゴロウ類の総称であることもあるが、本種のことを指す場合もある。

分布[編集]

日本各地(北海道本州四国九州西表島)と朝鮮半島台湾中国シベリアに分布する[1]

ヒルムシロオモダカなどの水生植物が豊富な池沼放棄水田湿地に生息する[1]

日本では水田が身近であり、そこに棲む本種は1950年代ごろまでは日本各地の池や水田に普通にいた[2]こともあり、「田んぼの昆虫」といえば本種とタガメが代表格として挙げられた[3]ほか、小学校の教科書でも身近な昆虫として扱われていたように[2]昔から親しまれてきたが、近年水田の農地改良による餌生物の減少や生息地の分断、池沼の埋め立て、護岸により幼虫が蛹になるために上陸することができないこと、農薬水質汚染ため池におけるブラックバスアメリカザリガニの無差別放流などで全国的に激減し、かなりの珍品になってしまった[1]。現在、近畿地方以西の西日本の大半では山里の池沼に行かないとその姿を見ることはできない[2]

1950年代から1970年代初めにかけて強毒性の農薬(BHCピレスロイド系、パラチオンなど)の使用で大きなダメージを受け、その災禍を免れて生き残ったゲンゴロウも水田の乾田化により、水田への水張から土用干しまでの期間の短縮が行われた結果、田植え後に産卵され孵化した幼虫は上陸前に水がなくなって乾燥死してしまう事となった(即ち、水田ではゲンゴロウの生活史をカバーできなくなったことになる)[2]。また、都市近郊だけでなく山間部の水田でものコンクリート化が行われ、畔の草の中で暮らしていたバッタカエルが姿を消すとともに、ゲンゴロウやヘイケボタルなどは蛹化するために上陸して潜る場所を失うこととなった[2]。恵まれた環境の池を除けば、現在では水田の横の素掘りの溝が現在でも残っているような棚田でしか生息できなくなったが、その溝も圃場整備が進み消えつつある[2]

そして、最近ではブラックバスによる食害が本種の減少に拍車をかけることとなった。実際、秋田県で駆除のために捕獲されたオオクチバスの胃から本種成虫やガムシオオコオイムシなどが出てきている[2]。また、アメリカザリガニによる食害や1990年代以降にペットとしての需要が高まったことで業者やマニアによる無秩序な採集により、残った生息地でも生息地の破壊による絶滅及び個体数の激減が起きている[2]

かつては長野県など一部の地方では食用にされるほど多産した、ゲンゴロウ類の代表種である本種も絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト)に指定されている。生息地の消滅、個体数の減少の度合いは東京都神奈川県千葉県[4]絶滅[5]、また大阪府でも絶滅したとみられる[6]など同じレッドデータブック記載種であるタガメを凌ぐ深刻さである。同様に後述する近縁種も減少が著しく、マルコガタノゲンゴロウのように本種以上に危機的状況に晒されている種もある。一方で青森県秋田県などの東北地方や長野県・山梨県など一部の地域においてはまだ多産地が残っており、平地の沼や水田でも本種の姿を見ることができる[2]

本種は和名がゲンゴロウ科全般を指す場合と区別しにくいため、「タダゲンゴロウ」「ナミゲンゴロウ」(略して「タダゲン」「ナミゲン」)の愛称で呼ばれることが多かった[3]が、最近では「オオゲンゴロウ」と呼ばれることも多い[1]

特徴[編集]

成虫の体は卵形で、大きさは34-42mm[1]。体色は緑色か暗褐色で、光沢がある[1]。ただし頭楯、前頭両側、上唇、前胸背および上翅側縁部は黄色。肢は黄褐色か赤褐色で、後肢付節には遊泳毛を持つ[1]

幼虫は細長い紡錘形で体長は63.7 - 77.9mm、単眼は6対、触角は6 - 9節[7]。背面は灰褐色あるいは黄褐色で、黒色の斑点が散在する[7]。側面と腹面は白色-灰白色。ただし頭部や前胸、腹部第7-8節は黄褐色あるいは暗褐色となり、脚は黄褐色[7]ゲンゴロウ属各種の幼虫では、頭楯の前縁はW字型に切れ込むが、その切れ込みの両端の隆起は他種に比べて強い[7]

生態[編集]

成虫は4月から7月ごろに交尾し、雌成虫はホテイアオイオモダカ類、コナギなど、直径5㎜前後で内部がスポンジ状になった水草の茎に直径約2 - 4㎜の円形の噛み傷を付けて茎内部の組織内に1、2個産卵する[8]。雌成虫は飼育下で餌を十分に与えられている場合、1シーズンに約30個産卵する[8]。卵は幅約1mm、長さ約13mmの細長い形で、産卵後約2週間程度で孵化する[8]

幼虫は細長い体をしており、終齢(3齢)幼虫は成虫の体長のほぼ2倍(上陸直前では胴径約1cm、体長約8㎝)にまで成長する。頭部には外部からも目立ち小動物の捕獲に適した鎌状に長く伸びた鋭い大顎が発達している。これは成虫と違い、ほぼ完全に生きた獲物の捕食に依存して成長するために発達した、獲物の捕獲に特殊化した器官である[8]

幼虫は非常に凶暴なプレデターで、動くものなら何でも襲って捕らえる[3]。主に小魚オタマジャクシ類、ヤゴなどの水生昆虫類、水面に落ちた昆虫類、飼育下ではバッタコオロギなどの昆虫類を食べ、共食いをする場合もある。

大顎注射針状になっており、獲物に食いつくと獲物を麻痺させる消化液を同時に体内に注入し、体液と、消化されて液状化した筋肉や内臓などの組織を毒と消化液の注入に使われた大顎内の管から吸収し、口の入り口の毛で固形物をろ過して除き、消化管に飲み込む。このため、幼虫自身の体の大きさに比べて比較的大きい獲物まで瞬時に麻痺させて捕食することができる上、幼虫に咬まれると、ヒトの指でも消化液による組織の壊死を起こしたり、それによる重症の蜂窩織炎にまで至る症例が報告されているので、安易に素手を近づけることは極めて危険である[8]

水中に適応したゲンゴロウでも、一生全てを水中で過ごすわけではない。成熟した終齢幼虫は孵化から約40日ほどで上陸し(この時、餌に見向きもしなくなる。飼育下では飼育容器の中を泳ぎまわり、出たがる様子を見せる)[8]、楕円形の蛹室を形成し、約8 - 10日間の前蛹期を経て蛹化する。飼育環境では、斜面が土であればかなりの角度でも登ることがわかっている[3]。なお、蛹化に際してはあまり水際から離れない場所の土に潜る[3]は蛹化後約10日 - 2週間後に羽化し、羽化後1週間前後経過すると地上に這い出してくる。新成虫は8 - 10月に出現する[1]

成虫は、水の抵抗の少ない流線型の体型、効率よく水を掻くことのできるようにブラシ状の毛の生えた長く太い後脚、水中での呼吸用の空気を溜めることのできる構造など、遊泳に非常に適した体の構造を持つ。このため水生昆虫の中でも特に遊泳能力に優れており、獲物を求めて活発に泳ぎ回る。

幼虫と同様肉食性であり、爪のある前脚と中脚で獲物を捕獲する。餌は幼虫とは異なり、死んで間もなかったり弱った小魚などの小動物や昆虫を摂食することが多い。しかし飢えている場合は共食いすることもあり、健康な個体を捕食する例も確認されている。

夜間は活発に飛び回り、水系間を移動するのに使われたり、また燈火などにも飛来する。飛翔に関してはいったん上陸してからでないと飛び立てない。

成虫で越冬する[1]越冬についてはよくわかっておらず、凍結した水面のすぐ下で活動しているのが観察されているケースもある。屋内での飼育下では特別な処置がなくとも問題がないため、はっきりとした越冬行動は持たないとする見方もある。

よく水からあがって甲羅干し行動をとるが、これは体温調節・殺菌飛翔の準備などのためだと考えられており、飼育下でこの行動を阻害すると、ミズカビ類などの水生菌による感染症を起こしやすくなることが知られている。

雄の前脚の跗節には一部が扁平に拡大して下面にいくつかの吸盤があり、交尾に際してはこれで雌の背面に吸着する。また、雄の背面が滑らかなのに対して雌の背面には細かいしわや溝があり、これも交尾に際して雄がつかまりやすくするのに関係した適応と考えられる。

雌の腹端には出し入れできる左右に扁平な産卵管があり、大型種には水草に顎で穴を開け、そこに産卵管を差し込み産卵する。

成虫は空気呼吸であり、翅の下に空気を溜めている。しばしばこの空気の一部を尾端から気泡として水中に突出させているのが観察され、この気泡内の空気中の空気の酸素分圧が下がり二酸化炭素分圧が上がると、水中に二酸化炭素が溶け出して逆に酸素が気泡の空気中に入り込むことが知られている。このため、いったん翅の下に空気を取り込んで潜水すると、そこに元々含まれていた以上の酸素を得て長く潜水活動をすることができる。

飼育[編集]

飼育下でのゲンゴロウ。クリルを食べている。
飼育下でのゲンゴロウ終齢幼虫
終齢幼虫の頭部拡大

ペットとしてペットショップなどで販売されている。産地は前述のように東北地方や長野県・山梨県などのものが多い。

成虫は刺身煮干し熱帯魚用の冷凍赤虫などを与えるが、クリル熱帯魚餌用の乾燥オキアミ)はタンパク質の含有量が多く特によいようである[1]。また、死んだエビなども食べる。生きたミナミヌマエビイシマキガイを水槽に入れておくと、ゲンゴロウの食べカスを食べてくれるので便利である。また増えた場合は幼虫の餌にもなる。体表や後脚にミズカビが生えるのを防いだり、飛翔行動前に体を乾かすために甲羅干しを行う習性があるので、水面上に少なくとも10cmぐらいの空間ができるように水を入れ、流木ヘゴの支柱などを水面上に先端が突き出るように立て、甲羅干しができるような足場を作る[1]。水質安定や足場としての目的と、本来の生息域が水草の豊富な環境であるため、オオカナダモなどの水草も入れるのが望ましい。肉食性が故に水が汚れやすいので、濾過装置の設置が望ましいがこの場合でも水質が悪化した場合水替えが必要である[1]。直射日光は避ける。

ゲンゴロウ類の成虫はタガメなどとは異なり所謂プレデターではなくスカベンジャーであり、生きた他のゲンゴロウや魚を積極的に襲うことは少ないため複数飼育や他種ゲンゴロウ類及びドジョウメダカなどほかの淡水魚との混泳も可能だが、長期間餌を切らしたり、弱っていたりすると小型種や弱った個体、行動の鈍い魚などは食べられてしまうこともあるため注意する[1]

幼虫は生き餌専食であるため、成虫に比べて飼育が厄介である。共食いを防ぐため1匹ずつ分けて飼わなければならないほか、餌も生きた獲物を用意しなければならない。1齢幼虫にはボウフラアカムシを、2・3齢幼虫には小魚オタマジャクシヨーロッパイエコオロギなどを与える[1]多摩動物公園昆虫園では、ナミゲンゴロウの成虫、幼虫ともに、養殖したコオロギを与えて飼育することで好結果を得たと発表されている。また足場にはオオカナダモなど足場になる水草を入れないと転覆したとき起き上がれず溺死することもある。なお、幼虫は大型である上に毒牙を持つため噛まれると危険であるため、取り扱いには注意する。また成虫同様水の汚れが激しく、濾過装置がない場合は毎日水を全量交換する必要がある[1]脱皮が近い時期に幼虫を落とすなどして強いショックを与えると脱皮できずに死亡する恐れもあるため、世話をする際は必ず熱帯魚用のサランネットなどで幼虫を受け止める必要がある[1]

また本種は土中で蛹化するため、3齢幼虫の飼育時には土(柔らかく粘りがあり、アリなどの微生物が混入していないもの)やピートモスクワガタムシ飼育用の昆虫マットなどで陸地を作るか、土の入った容器に幼虫を移すなどして上陸させる必要がある。餌を食べなくなってから1 - 2日間の間に上陸させないと蛹化できずに死亡する。水分量は水を含ませ手で握ったときにわずかに水滴が落ちる程度がよい[1]

分類[編集]

本種はデヴィッド・シャープ英語版によって Cybister japonicus として記載されたが、2007年にその学名は Cybister chinensis のシノニムであるとされた[9]。そのため、ITISの登録データにおいても、C. japonicusC. chinensis のシノニムであるとされている[10]

ゲンゴロウ属[編集]

日本には本種を含め7種のゲンゴロウ属 Cybister が分布する。

  • クロゲンゴロウ C. brevis Aubé, 1838
体長20 - 25mm。本州四国九州中国朝鮮半島に分布する。浅いため池休耕田、水田脇の堀上などに生息する。背面は緑色あるいは褐色を帯びた黒色で光沢がある。体下面は暗赤褐色で、腹部第3 - 4 節の両端に黄褐小紋を具える。上翅には3点刻列があり、翅端近くに小さな黄褐紋がある。
危機的状況にある種が多いゲンゴロウ属の中では最も多くみられる[11]が、本種も同様に準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト)となっており、都府県レベルでも多くの地域で絶滅危惧種及び準絶滅危惧種に指定されている。
  • コガタノゲンゴロウ C. tripunctatus orientalis Gschwendtner, 1931, C. tripunctatus lateralis Fabricius, 1798
本州四国九州南西諸島小笠原諸島に分布する。体長24 - 29mm。ナミゲンゴロウと同様、前胸背板・上翅に黄色の縁取りがあり、腹面は全体に黒色。水生植物の多いため池水路水田などの止水域をおもな生息地としている。
本亜種 C. tripunctatus tripunctatus台湾中国朝鮮半島に分布する。かつては日本各地の平地から低山地の水田、放棄水田、池沼などでふつうにみられたようであるが、全国的に減少傾向が著しく絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト)に指定されている上、各都道府県のレッドデータブックにも掲載されている(神奈川県[12]愛知県[13]和歌山県[14]大阪府では絶滅したと考えられている)。京都府兵庫県でも絶滅したと考えられていたが、兵庫県内では県西部のため池にて2010年10月10日に雄1頭を採集したという報告があり[15]、京都府でも2009年南山城村で再発見され、同村の相楽東部広域連合立笠置中学校が保護活動に取り組んでいる[16]三重県では1984年以降記録がなかったが、2011年11月鳥羽市内で再発見された[17]。南西諸島の水田や放棄水田などの水域では現在でも比較的多くみられる場所も残っている[18]。なお鳥取県及び愛媛県では各県の条例により採集禁止[19]となっている。
  • マルコガタノゲンゴロウ C. lewisianus Sharp, 1873
本州九州中国インドシナ半島に分布。体長21 - 26mm。背面は暗緑色で前胸背板・上翅に黄色の縁取りがある。腹面は全体に黄色。体は卵形で丸みが強い。コガタノゲンゴロウに似ているが腹部の色がまったく異なり、本種の腹部は全体に黒色を帯びる。水生植物の生えた比較的大きな池沼に生息するが極めて稀であり、現在国内では青森県[20]秋田県岩手県山形県福島県会津地方[21][22]新潟県石川県[23]三重県[24]佐賀県の各県に生息するのみである。本属の中で最も絶滅に危機に瀕している種のひとつである。
絶滅危惧IA類(CR)環境省レッドリスト)に指定されている。2011年4月1日より国内希少野生動植物種指定を受け捕獲・採取や譲渡(販売や譲渡など)は原則禁止されている。また、石川県においては石川県指定希少野生動植物種(2006年5月1日)に指定されその生きている個体の捕獲、採取、殺傷又は損傷は原則として禁止されている。
  • フチトリゲンゴロウ C. limbatus Fabricius, 1775
国内ではトカラ列島宝島奄美諸島の各島、西表島与那国島から記録されているが、沖縄島で採集された標本はない[25]ようである。国外では台湾中国ベトナムフィリピンインドネシアネパールインドタイ王国などに分布する。沖縄諸島八重山諸島の小島については十分調査されていない[26]
体長33 - 39㎜。体型は卵形で比較的厚い。頭楯、上唇、前胸背および上翅の側縁部は黄色ないし淡黄褐色。頭部、前胸、上翅の背面は緑色を帯びた暗褐色で光沢がある。前胸背は雄では前縁部に点刻がある他は平滑であるが、雌では中央部を除き縦走する細いしわが密にある。前・中脚は黄褐色で、後脚は暗赤褐色で光沢が強く、雄では両側に、雌では内側のみに遊泳毛を有する。体下面は暗赤褐色で光沢があり、腹部第3 - 5節の側方に黄褐色紋をもつが、雌では不明瞭な個体も見られる[26]
湿生植物や水生植物が豊富な河川の中・上流域、湿地や池沼や放棄水田に分布する[26]
以前は石垣島の宮良川轟川通路川の上・中流域には水田や湿地が多く、水生昆虫も豊富であったが、1964年以後にそこが畑地化し、また、他の湿地や池沼などは耕地整理で失われ、生息場所が消失したり、農薬散布などで生息が危うくなりつつある。西表島においても耕地整理などで湿地や池沼が減少し[26]2013年現在では絶滅危惧IA類(CR)環境省レッドリスト)に指定されている。2011年4月1日より国内希少野生動植物種指定を受け捕獲・採取や譲渡(販売や譲渡など)は原則禁止されている。
  • ヒメフチトリゲンゴロウ C. rugosus MacLeay, 1833
沖縄島伊是名島久米島池間島石垣島西表島与那国島南大東島中国東南アジアインドアッサムに分布に分布。体長27 - 33㎜。
フチトリゲンゴロウより小型で体下面は黒く、腹部側方の黄褐色紋はない。絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト)に指定されている。
  • トビイロゲンゴロウ C. sugillatus Erichson, 1834
トカラ列島中之島宝島奄美諸島伊平屋島伊是名島久米島池間島石垣島西表島与那国島南大東島に、海外では台湾中国東南アジアネパールインドスリランカチベットフィリピンに分布。体長18 - 25mm。水生植物の多い池沼や放棄水田、堀上などに生息する。
クロゲンゴロウと似ているが、前胸背側辺がオレンジ色がかっている。情報不足(DD)環境省レッドリスト)となっている。

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 森・北山(2002)
  2. ^ a b c d e f g h i 内山(2007)
  3. ^ a b c d e 内山(2013)
  4. ^ 千葉県レッドデータブック2011 p.269
  5. ^ 産経新聞 2010年6月30日 2010年7月1日閲覧
  6. ^ http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2005newcol/umetani.html
  7. ^ a b c d 上手雄貴「日本産ゲンゴロウ亜科幼虫概説」(2008年、ホシザキグリーン財団研究報告(11))p.125 - 141
  8. ^ a b c d e f 海野和男, 高嶋清明, 筒井学 『水辺の虫の飼いかた―ゲンゴロウ・タガメヤゴほか (虫の飼いかた・観察のしかた)』(1999年、偕成社)ISBN 4035275603
  9. ^ Nilsson, A. N. & P. N. Petrov, 2007. On the identity of Cybister chinensis Motschulsky, 1854 (Coleoptera: Dytiscidae). Koleopterologische Rundschau, 77: 43-48.
  10. ^ ITIS (2011年7月29日閲覧)
  11. ^ 内山(2013) p.120
  12. ^ コガタノゲンゴロウ - 神奈川県レッドデータブック2006年版
  13. ^ コガタノゲンゴロウ| 絶滅のおそれのある愛知県の野生生物 写真図鑑
  14. ^ 和歌山県レッドデータブック2012年版(昆虫類) p.114
  15. ^ 兵庫県西部と島根県東部におけるコガタノゲンゴロウの記録”. NPO法人こどもとむしの会. 2012年10月19日閲覧。
  16. ^ コガタノゲンゴロウ復活プロジェクト - 相楽東部広域連合立笠置中学校”. 2012年10月19日閲覧。
  17. ^ 絶滅危惧I類の「コガタノゲンゴロウ」、三重県で27年ぶりの発見 2011年12月07日 伊勢志摩経済新聞
  18. ^ 内山(2013)p.116
  19. ^ 採集禁止種”. むし社. 2012年10月19日閲覧。
  20. ^ 八戸インセクト研究会
  21. ^ 「マルコガタノゲンゴロウ」展示 アクアマリンで繁殖目指す - 福島ニュース - 都道府県別 - 47NEWS(よんななニュース) 2011/10/05 11:15 【福島民友新聞】
  22. ^ 「マルコガタノゲンゴロウ」展示 アクアマリンで繁殖目指す(福島民友トピックス) 2011年10月5日
  23. ^ マルコガタノゲンゴロウ - 石川県レッドデータブック2009
  24. ^ 1992年磯部町での採集記録のみ。
  25. ^ 沖縄島に分布するような文献があるが、標本がなく引用の誤りの可能性がある。
  26. ^ a b c d 沖縄県公式ホームページ”. 沖縄県. 2012年10月19日閲覧。