苗代

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苗代(なわしろ、なえしろ)は灌漑によって育成するイネの苗床である。

もともとは種(イネの種子籾殻つきの米粒)を密に播いて発芽させ、田植えができる大きさまで育てるのに用いる狭いを指した。

苗代の利用法[編集]

苗代は、移植用の苗を育成する目的で利用される。

寒冷地や高地での栽培では生育期間の短い早生品種が一般に有利であるが、第二次世界大戦後に考案された保温折衷苗代の普及と共に、それ以降、寒冷地や高地での早植栽培で安定した収穫が見込めるようになった。暖地での早期栽培にも苗代を活用されるが、今日の比較的生産規模の大きな農家ではビニールハウスを利用する場合が多い。

苗代の作り方[編集]

手植えの場合[編集]

田植機を用いない旧来のやり方では、おおよそ次の手順に従う。

  • 種籾(たねもみ)を植える場所の土を、幅1m位の短冊状に盛り上げ、土を軽く耕す。
  • その上に1cm²辺り1粒程度の種籾(5日程度水につけて十分に水分を吸わせたもの)をまく。
  • 土や籾殻(もみがら)または燻炭(くんたん)を薄くかぶせ、軽く抑える。
  • 苗代の上が丁度浸かる程度に水を張り、発芽させる。
  • 苗が20~30cm(本葉が7~8枚)位のころに、苗を抜き取り、2~3本を1株として植える(田植え)。

機械植えの場合[編集]

植える場所のをならす段階までは、手植えの場合と同じ。以下はその一例。

  • 用意した育苗箱に土を敷き、そのうえに催芽させた籾をまき、籾が隠れる程度に土を軽くかぶせる。
  • 育苗箱をならした土のうえに並べ、十分潅水する。
  • ビニール(育苗シート)を被せ、発芽させる。
  • 苗が出揃ったらビニールを取り外す。
  • 苗が20cm(本葉が3~4枚)位のころに、田植機で移植する。