「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の版間の差分

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** 日本語版制作:[[ワーナー・ホーム・ビデオ]]/[[東北新社]]
** 日本語版制作:[[ワーナー・ホーム・ビデオ]]/[[東北新社]]

=== 制作 ===
==== 衣装デザインおよび美術デザイン ====
[[File:FlyingcarofHarryPotter.JPG|thumb|映画で使われた空飛ぶ{{仮リンク|フォード・アングリア|en|Ford Anglia#Anglia 105E (1959–68)}}]]
プロダクションデザイナーの[[スチュアート・クレイグ]]は、1作目では見られなかった新しい要素をデザインするため、この続編に戻ってきた。クレイグは、[[不死鳥の騎士団#アーサー・ウィーズリー|アーサー・ウィーズリー]]のマグルへの関心に基づいて、建築廃材を利用して垂直に建てられた{{仮リンク|隠れ穴|en|The Burrow (Harry Potter)}}を設計した<ref name="Burrow" />。ウィーズリー氏の空飛ぶ車は、1962年式{{仮リンク|フォード・アングリア|en|Ford Anglia}} 105Eから作られた<ref name="FordAngliaBBC" />。「[[ホグワーツ魔法魔術学校#秘密の部屋|秘密の部屋]]」は、長さ{{convert|76|m|ft|0}}以上、幅{{convert|36.5|m|ft|1}}以上の大きさで、この物語のために作られた最大のセットだった<ref name="ChamberSetVogue" />。{{仮リンク|組分け帽子|en|Sorting Hat}}と{{仮リンク|グリフィンドールの剣|en|Sword of Gryffindor}}が置かれているダンブルドアの校長室も、この映画のために作られた<ref name="DumbledoresOffice" />。

[[リンディ・ヘミングス]]は『秘密の部屋』の衣装デザインを担当した。彼女は、すでに確立されたキャラクターの外見の多くを残し、この続編で登場する新しい人物に焦点を当てることにした。ギルデロイ・ロックハートの衣装は、他の登場人物の「暗く、落ち着いた、または地味な色」とは対照的に、明るい色を取り入れた。ギルデロイ・ロックハート役のケネス・ブラナーは、「私たちは、時代遅れの男前と、ホグワーツに溶け込めそうな人を掛け合わせたものを作りたかった。」と語っている<ref name="CinematographyCR" />。ヘミングスは、ルシウス・マルフォイの衣装も完璧に仕上げた。当初の構想の1つは{{仮リンク|ピンストライプ|en|Pinstripe}}のスーツを着用していたが、彼の貴族としての資質を際立たせ、「古い感覚」を反映させるために、毛皮と蛇の頭の杖に変更された<ref name="CinematographyCR" />。

==== 撮影 ====
前作の公開からわずか3日後、2001年11月19日に[[主要撮影]]が開始された<ref name="FilmingArizonaDailySun" />。{{仮リンク|第2班|en|Second unit}}は、主に空飛ぶ車の場面の撮影を、その3週間前から開始していた<ref name="FilmingNYTimes" />。撮影は、主として[[ハートフォードシャー|ハートフォードシャー州]]の[[リーブスデン・スタジオ]]で行われ<ref name="LeavesdenTime" /><ref name="LeavesdenGuardian" /><ref name="BurrowBuzzFeed" />、[[マン島]]でも行われた<ref name="IsleofMan" />。[[キングス・クロス駅]]は{{仮リンク|9と3/4番線ホーム|en|Platform 9¾}}の撮影場所として使われたが、外観の撮影には[[セント・パンクラス駅]]が使われた<ref name="StPancrasKingsCross" /><ref name="StPancrasKingsCross2" />。[[グロスター大聖堂]]は<ref name="GloucesterCathedral" />、[[ダラム大聖堂]]<ref name="DurhamCathedral" />、[[アニック・カースル|アルニック城]]<ref name="AlnwickCastle" />、{{仮リンク|ラコック修道院|en|Lacock Abbey}}<ref name="LacockAbbey" />、[[オックスフォード大学]]の[[ボドリアン図書館]]<ref name="BodleianLibrary" />とともに、ホグワーツ魔法学校の舞台として使われた。{{仮リンク|隠れ穴|en|The Burrow (Harry Potter)}}は、リーブスデン・スタジオ前にある、{{仮リンク|アボッツ・ラングレー村|en|Abbots Langley}}のジプシー通りに建てられた<ref name="BurrowBuzzFeed" />。

[[ロジャー・プラット]]は、『秘密の部屋』を「登場人物と物語の成長」を反映し、前作よりも「暗くエッジの効いた雰囲気」を出すために、撮影監督として起用された<ref name="CinematographyCR" />。[[クリス・コロンバス]]監督は、より自由な動きができるように手持ちカメラを採用したが<ref name="ColumbusVindicator" />、彼はこれを「(彼の)映画監督としての出発点」であると考えている<ref name="CinematographyCR" /> 。[[ケンブリッジ大学]]の言語学教授{{仮リンク|フランシス・ノーラン|en|Francis Nolan}}は、映画の中で蛇が話す言語である{{仮リンク|パーセルタング|en|Parseltongue}}を創った<ref name="NolanParseltongue" />。主要撮影は2002年7月に終了した<ref name="WrapYahoo" /><ref name="WrapCronica" />。

==== 音響設計 ====
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で起こる出来事のため、本作の音響効果は前作よりもはるかに雄大なものとなった。サウンド・デザイナー兼共同監修のサウンド・エディターである[[ランディ・トム]]は、カリフォルニアの[[スカイウォーカー・サウンド]]で初期の構想を練り、イギリスの{{仮リンク|シェパートン・スタジオ|en|Shepperton Studios}}で主要な作業を行ったあと、この続編に戻り[[Pro Tools]]を使って仕事を完成させた<ref name="ThomMIX" />。

トムは[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#暴れ柳|暴れ柳]]に声を与えようと、自分の声を遅くして、[[イコライザー (音響機器)|周波数ごとに調整し]]、低音を強調した、深いうなり声を出した。[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#マンドレイク|マンドレイク]]については、「『うーん、こんなの聞いたことがない』と思えるような珍しい音にする」ために、赤ちゃんの泣き声と女性の叫び声を組み合わせた<ref name="ThomMIX" />。

トムは[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#バジリスク|バジリスク]]を、「巨大な蛇ですが、ドラゴンのようでもあり。あのような歯を持っている蛇はそうそういませんし。シューという音を出したり、唸り声を上げたりしなければなりませんし、最後には苦痛を感じることもありました」といい、挑戦だと述べた。トムは自分の声と、虎の咆哮や、馬や象の声を混ぜ合わせた<ref name="ThomMIX" />。

==== 特殊効果・視覚効果 ====
{{multiple image
|perrow = 2
|total_width =200
| image1 = The Making of Harry Potter 29-05-2012 (Fawkes).jpg
| image3 = Dobby (7119115949).jpg
| image4 = The Making of Harry Potter 29-05-2012 (Aragog's torso).jpg
| footer = ロンドンで開催された{{仮リンク|メイキング・オブ・ハリー・ポッター|en|Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter}}・ツアーでの不死鳥のフォークス、ドビー、アラゴグ
}}
視覚効果の制作には、映画が完成する2002年10月9日までの9ヶ月間かかった<ref name="ColumbusVindicator" /><ref name="FinishBBC" />。
[[インダストリアル・ライト&マジック]]、{{仮リンク|ミル|en|The Mill (company)}}、[[ムービング・ピクチャー・カンパニー]](MPC)、[[シネサイト]]および[[フレームストア]]が作品中の約950の視覚効果ショット{{Efn2|切れ目のない連続した場面}}を手掛けた<ref name="VisualEffectsCR" /><ref name="Cinefex" />。Jim Mitchellと[[ニック・デイヴィス (視覚効果スーパーバイザー)|ニック・デイヴィス]]が視覚効果スーパーバイザーを務めた。中でも、彼らは[[Computer Generated Imagery|CG]]キャラクターである[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#屋敷しもべ妖精|屋敷しもべ妖精]]の[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#ドビー|ドビー]]、バジリスク、および[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#ピクシー妖精|ピクシー妖精]]などの制作を担当した<ref name="VisualEffectsCR" />。MPCのChas JarrettはCGスーパーバイザーとして、本作でCGを使用しているショットのアプローチを監督した<ref name="3DFestivalp1" />。70人のスタッフで、2001年9月から2002年10月までに同社は251ショットを制作し、そのうち244ショットが本作に採用された<ref name="3DFestivalp2" />。

視覚効果チームは、不死鳥の[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#フォークス|フォークス]]、マンドレイク、[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#アクロマンチュラ|アクロマンチュラ]]の[[ハリー・ポッターシリーズの魔法生物一覧#アラゴグ|アラゴグ]]、およびバジリスクの最初の{{convert|25|ft|m|0}}を考案した<ref name="VisualEffectsCR" /><ref name="BasiliskSFX" />、クリーチャー効果スーパーバイザーの{{仮リンク|ニック・ダッドマン|en|Nick Dudman}}と協力した。ダッドマンによれば、「アラゴグはクリーチャー部門にとって重要な挑戦だった」という。この巨大な蜘蛛は、高さ{{convert|9|ft|m|0}}、脚の長さ{{convert|18|ft|m|0}}で、それぞれを別のチームのメンバーが制御しなければならなかった。アラゴグ全体の重さは4分の3トンある<ref name="VisualEffectsCR" />。アニマトロニクスのアラゴグをセットで操作するには、15人以上の人手が必要だった<ref name="LondonTourCreatures" />。

暴れ柳の場面には、プラクティカル・エフェクト{{Efn2|実際に撮影した特殊効果}}と視覚効果の組み合わせが必要だった。特殊効果スーパーバイザーの[[ジョン・リチャードソン (特殊効果)|ジョン・リチャードソン]]と彼のチームは、空飛ぶ車にぶつけるために機械操作の枝を作った<ref name="LondonTourSFX" />。シェパートン・スタジオには3分の1スケールのセットが組み立てられ、{{convert|100|ft|m|0}}以上の高さに見えるよう遠近感を強調し木の上部3分の1が実物大で作られた。中庭と木は3Dで作られました。中庭と木は3Dで作られた。一部のショットはすべてデジタルで行われた<ref name="3DFestivalp2" /><ref name="3DFestivalp3" />。Jarrett氏は、この場面の「最大の課題」はレンダリングであったと指摘し、「あまりにも多くのことが起こっていた。本当に膨大な量だった。<ref name="3DFestivalp3" />」と理由を挙げた。

==== 音楽 ====
{{Main|ハリー・ポッターと秘密の部屋 (サウンドトラック)}}
[[ハリー・ポッターと賢者の石 (サウンドトラック)|前作の作曲]]を担当した[[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]が、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の作曲をするため戻ってきた。ウィリアムズは『{{仮リンク|スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃|en|Star Wars: Episode II – Attack of the Clones (soundtrack)}}』と『[[マイノリティ・リポート]]』の作曲を完了し、『{{仮リンク|キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン|en|Catch Me If You Can (soundtrack)}}』の作曲に取り掛かるところだったため、本作の作曲は難しいことが判った。そのため、{{仮リンク|ウィリアム・ロス|en|William Ross (composer)}}を起用し、ウィリアムズが機会があるたびに作曲していた素材に『賢者の石』のテーマを編曲してもらうことにした<ref name="Filmtracks" />。サウンドトラック・アルバムは2002年11月12日に発売された<ref name="SoundtrackNet" />。


=== ソフト化 ===
=== ソフト化 ===
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=== 出典 ===
=== 出典 ===
{{Reflist}}
{{Reflist|refs=

<!-- SETS AND COSTUME DESIGN -->

<ref name="Burrow">{{Cite web |title=Behind the scenes: The Burrow |url=https://www.pottermore.com/features/behind-the-scenes-the-burrow |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20191002071906/https://www.pottermore.com/features/behind-the-scenes-the-burrow |archive-date=2 October 2019 |access-date=6 May 2020 |website=[[:en:Pottermore|Pottermore]]}}</ref>

<ref name="FordAngliaBBC">{{Cite news |date=28 October 2005 |title=Harry Potter's 'flying' car taken |work=[[BBC News]] |url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/cornwall/4384244.stm |url-status=live |access-date=16 October 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190925020044/http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/cornwall/4384244.stm |archive-date=25 September 2019}}</ref>

<ref name="DumbledoresOffice">{{Cite web |last=Han |first=Angie |date=4 March 2011 |title='The Making of Harry Potter' Studio Tour To Open Next Spring |url=https://www.slashfilm.com/making-harry-potter-walking-tour/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20110911041234/http://www.slashfilm.com/making-harry-potter-walking-tour/ |archive-date=11 September 2011 |access-date=12 April 2020 |website=[[:en:/Film|/Film]]}}</ref>

<ref name="ChamberSetVogue">{{Cite web |last=Garrigues |first=Manon |date=22 April 2020 |title=3 things you didn't know about Harry Potter and the Chamber of Secrets |url=https://www.vogue.fr/fashion-culture/article/3-things-you-didnt-know-about-harry-potter-and-the-chamber-of-secrets |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200506193025/https://www.vogue.fr/fashion-culture/article/3-things-you-didnt-know-about-harry-potter-and-the-chamber-of-secrets |archive-date=6 May 2020 |access-date=09 Oct 2021 |website=[[Vogue (magazine)|Vogue]]}}</ref>

<ref name="CinematographyCR">{{Cite web |title=About the Cinematography |url=http://www.cinemareview.com/production.asp?prodid=1918 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20160324013828/http://www.cinemareview.com/production.asp?prodid=1918 |archive-date=24 March 2016 |access-date=16 May 2020 |publisher=[[Warner Bros.]] |via=CinemaReview}}</ref>

<!-- FILMING -->

<ref name="FilmingArizonaDailySun">{{Cite web |last=Germain |first=David |date=18 November 2001 |title='Potter' topples another box office record with $93.5 million debut |url=https://azdailysun.com/potter-topples-another-box-office-record-with-million-debut/article_b39592a3-dca6-57b2-adc2-90c13d14bc46.html |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200507213942/https://azdailysun.com/potter-topples-another-box-office-record-with-million-debut/article_b39592a3-dca6-57b2-adc2-90c13d14bc46.html |archive-date=7 May 2020 |access-date=7 May 2020 |website=[[:en:Arizona Daily Sun|Arizona Daily Sun]]}}</ref>

<ref name="FilmingNYTimes">{{Cite web |last=Kehr |first=Dave |date=23 November 2001 |title=At the Movies: Trading Britain For America |url=https://www.nytimes.com/2001/11/23/movies/at-the-movies.html?pagewanted=all |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20180503130748/https://www.nytimes.com/2001/11/23/movies/at-the-movies.html?pagewanted=all |archive-date=3 May 2018 |access-date=24 September 2012 |website=[[The New York Times]]}}</ref>

<ref name="LeavesdenTime">{{Cite journal |last=Cagle |first=Jess |date=5 November 2001 |title=Cinema: The First Look at Harry |url=http://content.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1961973_1961978,00.html |url-status=live |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150923041434/http://content.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1961973_1961978,00.html |archive-date=23 September 2015 |access-date=16 April 2020 |journal=[[Time (magazine)|Time]]}}</ref>

<ref name="LeavesdenGuardian">{{Cite web |last=Kennedy |first=Maev |date=2 November 2001 |title=Harry Potter and the gobbet of ire |url=https://www.theguardian.com/uk/2001/nov/02/filmnews.theharrypotterfilms |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20161007154942/https://www.theguardian.com/uk/2001/nov/02/filmnews.theharrypotterfilms |archive-date=7 October 2016 |access-date=14 May 2020 |website=[[The Guardian]]}}</ref>

<ref name="BurrowBuzzFeed">{{Cite web |last=Leggett |first=Tabatha |date=21 January 2014 |title=The "Harry Potter" Guide To The U.K. |url=https://www.buzzfeed.com/tabathaleggett/the-harry-potter-guide-to-the-u-k |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20170610193605/https://www.buzzfeed.com/tabathaleggett/the-harry-potter-guide-to-the-u-k?utm_term=.ijX6GyBAE |archive-date=10 June 2017 |access-date=14 May 2020 |website=[[BuzzFeed]]}}</ref>

<ref name="IsleofMan">{{Cite book |last=Richardson |first=Matthew |title=The Isle of Man: Stone Age to Swinging Sixties |date=30 May 2020 |publisher=[[:en:Pen and Sword Books|Pen and Sword History]] |isbn=9781526720788 |chapter=Chapter Six: Wartime and the Swinging Sixties |accessdate=7 July 2020 |chapter-url=https://books.google.com/books?id=g7jpDwAAQBAJ&q=The+Isle+of+Man%3A+Stone+Age+to+Swinging+Sixties+%22chamber+of+secrets%22&pg=PT107 |archive-date=2 August 2021 |archive-url=https://web.archive.org/web/20210802225912/https://books.google.com/books?id=g7jpDwAAQBAJ&q=The+Isle+of+Man%3A+Stone+Age+to+Swinging+Sixties+%22chamber+of+secrets%22&pg=PT107 |url-status=live }}</ref>

<ref name="StPancrasKingsCross">{{Cite web |title=Harry Potter and the Flying Ford Anglia |url=https://stpancras.com/news-events/harry-potter-and-the-flying-ford-anglia |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200515015515/https://stpancras.com/news-events/harry-potter-and-the-flying-ford-anglia |archive-date=15 May 2020 |access-date=14 May 2020 |work=[[:en:St Pancras International|St Pancras International]]}}</ref>

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<ref name="GloucesterCathedral">{{Cite web |last=Green |first=Willow |date=1 February 2002 |title=Potty About Potter |url=https://www.empireonline.com/movies/news/potty-potter/ |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20170720124524/http://www.empireonline.com/movies/news/potty-potter/ |archive-date=20 July 2017 |access-date=14 May 2020 |website=[[Empire (film magazine)|Empire]]}}</ref>

<ref name="DurhamCathedral">{{Cite web |last=Hodgson |first=Barbara |date=9 October 2019 |title=Afternoon tea in Harry Potter classroom is on offer as Durham Cathedral reveals magical 'hidden' room |url=https://www.chroniclelive.co.uk/whats-on/whats-on-news/afternoon-tea-harry-potter-classroom-17056864 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20191009233526/https://www.chroniclelive.co.uk/whats-on/whats-on-news/afternoon-tea-harry-potter-classroom-17056864 |archive-date=9 October 2019 |access-date=14 May 2020 |website=[[:en:ChronicleLive|ChronicleLive]]}}</ref>

<ref name="AlnwickCastle">{{Cite web |title=Harry Potter at Alnwick Castle |url=https://www.alnwickcastle.com/explore/on-screen/harry-potter |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20200509055351/https://www.alnwickcastle.com/explore/on-screen/harry-potter |archive-date=9 May 2020 |access-date=14 May 2020 |website=[[:en:Alnwick Castle|Alnwick Castle]]}}</ref>

<ref name="LacockAbbey">{{Cite book |last1=Barnett |first1=Stephen |title=Out of London Walks: Great escapes by Britain's best walking tour company |last2=Tucker |first2=David |date=2012 |publisher=[[Random House]] |isbn=9780753548028 |chapter=Lacock and Avebury – Timeless |accessdate=14 May 2020 |chapter-url=https://books.google.com/books?id=cSbcwnn7ohgC&q=%22harry+potter%22+%22chamber+of+secrets%22+%22Lacock%22&pg=PT35 |archive-date=2 August 2021 |archive-url=https://web.archive.org/web/20210802225830/https://books.google.com/books?id=cSbcwnn7ohgC&q=%22harry+potter%22+%22chamber+of+secrets%22+%22Lacock%22&pg=PT35 |url-status=live }}</ref>

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<ref name="NolanParseltongue">{{Cite book |last=Adger |first=David |title=Language Unlimited: The Science Behind Our Most Creative Power |date=2019 |publisher=[[Oxford University Press]] |isbn=9780192563194 |page=99 |chapter=Impossible Patterns |author-link=:en:David Adger |accessdate=15 May 2020 |chapter-url=https://books.google.com/books?id=vpCqDwAAQBAJ&q=francis+nolan+harry+potter&pg=PA99 |archive-date=2 August 2021 |archive-url=https://web.archive.org/web/20210802225831/https://books.google.com/books?id=vpCqDwAAQBAJ&q=francis+nolan+harry+potter&pg=PA99 |url-status=live }}</ref>

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<!-- SOUND DESIGN -->

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<!-- VFX -->

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<ref name="VisualEffectsCR">{{Cite web |title=About the Special Effects |url=http://www.cinemareview.com/production.asp?prodid=1917 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20181120095434/http://www.cinemareview.com/production.asp?prodid=1917 |archive-date=20 November 2018 |access-date=16 May 2020 |publisher=[[Warner Bros.]] |via=CinemaReview}}</ref>

<ref name="Cinefex">{{Cite web |last=Robertson |first=Barbara |date=April 2003 |title=When Harry Met Dobby |url=http://www.cinefex.com/backissues/issue93.htm |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20190301203644/http://www.cinefex.com/backissues/issue93.htm |archive-date=1 March 2019 |access-date=16 May 2020 |website=[[:en:Cinefex|Cinefex]] |issue=93}}</ref>

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}}


== 外部リンク ==
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2021年10月9日 (土) 03:52時点における版

ハリー・ポッターシリーズ > ハリー・ポッターと秘密の部屋
ハリー・ポッターと秘密の部屋
Harry Potter and the Chamber of Secrets
著者 J・K・ローリング
訳者 松岡佑子
イラスト イギリスの旗 クリフ・ライト
日本の旗 ダン・シュレシンジャー
発行日 イギリスの旗 1998年7月2日
日本の旗 2000年9月19日
発行元 イギリスの旗 Bloomsbury Publishing英語版
日本の旗 静山社
ジャンル ファンタジー
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
形態 上製本
ページ数 イギリスの旗 251
前作 ハリー・ポッターと賢者の石
次作 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
コード イギリスの旗 ISBN 0-7475-3849-2
日本の旗 ISBN 4-915512-39-8
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ハリー・ポッターと秘密の部屋』(ハリー・ポッターとひみつのへや、原題: Harry Potter and the Chamber of Secrets)は、イギリス作家J・K・ローリング1998年に発表した、ファンタジー小説ハリー・ポッター』シリーズの第2巻。同じ題名で2002年映画化されている。

概要

ホグワーツ魔法魔術学校の2年生となったハリー・ポッターが、親友とともにホグワーツ城で起こった「秘密の部屋」事件を解決するまでの1年間を描く。

日本語訳された際、先天性疾患(口唇口蓋裂)に対する差別的表現があったと指摘され、第66刷以降は該当部分を削除している[1]

あらすじ

夏休み、ハリー・ポッターは唯一の身寄りであるダーズリー家へ帰省していた。初めての友人もできて、夢のようだったホグワーツ魔法魔術学校での生活を中断されていたハリーのもとに、ドビーと名乗る屋敷しもべ妖精が現れ、ハリーに「ホグワーツに戻ってはならない」と警告する。だがそれを拒否したハリーのまえで、ドビーはケーキに浮遊術の魔法をかけて来客者の頭上に落下させ、これをハリーの仕業と見せかける。マグルのまえで魔法を使ったこととなったハリーに対し、魔法省は規定に違反したとして警告する。ダーズリー一家の怒りに触れたハリーは部屋に監禁されるが、親友のロン・ウィーズリーとその兄フレッドとジョージに空飛ぶ車(フォード・アングリア英語版)で救出され、ウィーズリー家へと向かう。

ウィーズリー家の暖炉から、新しい教科書を購入するためにダイアゴン横丁へ向かおうとするが、ハリーは発音がうまくいかず失敗し、「夜の闇(ノクターン)横丁」へ迷い込む。そこへ現れたホグワーツの森番、ルビウス・ハグリッドに救出され、ダイアゴン横丁で親友のハーマイオニー・グレンジャーとも再会する。書店ではハンサムな魔法使い、ギルデロイ・ロックハートのサイン会が行なわれていて、ロックハートはハリーを見つけては彼と一緒に「日刊予言者新聞」の記者に写真を撮らせ、教科書に指定されている7冊の自伝すべてを贈られる。その後、一行はスリザリン寮生のドラコ・マルフォイと、その父でホグワーツの理事を務めるルシウスと出会う。犬猿の仲であるロンの父アーサーとルシウスは殴り合いの喧嘩に発展するが、ハグリッドに制止される[注 1]

新学期、キングス・クロス駅9と3/4番線へ繋がる壁をなぜか通り抜けられなかったハリーとロンはホグワーツ特急に乗り遅れ、空飛ぶフォード・アングリアでホグワーツへ向かう。車はホグワーツの敷地内にある暴れ柳に激突し、そのためにロンの杖は折れ、車はふたりを降ろして禁じられた森へ走り去る。なんとかホグワーツに辿り着いたハリーとロンだったが、途中でマグルに空を飛んでいるところを見られたことで罰則を受け、ロンは母親からの吼えメールでさんざん叱られ、杖は折れたものをそのまま使用しなければいけなくなる。

ハロウィン当日、管理人アーガス・フィルチの猫であるミセス・ノリスが石になる事件が起こる。その後、マグル出身者の生徒が石にされる事件が立て続けに発生し、伝説と化していた「秘密の部屋」が「スリザリンの継承者」の手で開かれたのではないか、という疑惑がホグワーツ城内に広まる。ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、ドラコ・マルフォイが「スリザリンの継承者」ではないかと考え、飲めば姿を変えられるポリジュース薬を作り、マルフォイの取り巻きに化けて話を聞きだそうと計画する。

「秘密の部屋」の話題でもちきりになっていたある日、ロックハートの提案で「決闘クラブ」が開催される。このクラブにて、ハリーが蛇語を話せることが明らかになる。サラザール・スリザリンは蛇語に長けていたことで知られており、これを契機に、城内ではハリーが「継承者」ではないかという噂が広まる。ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はクリスマス休暇を利用してマルフォイに探りを入れるが、結局マルフォイが「継承者」ではないことが判明する。

クリスマス休暇が明けたある日、ハリーは3階の女子トイレで黒く古い日記帳を見つける。その日記帳には「T・M・リドル」という人物の記憶が残されていて、それを見たハリーは50年前にも起きた「秘密の部屋」事件の概要を知る。しかし後日、グリフィンドールの談話室から何者かに日記を盗まれ、さらに出場予定だったクィディッチの試合が中止となり、ハーマイオニーと別の女子生徒が襲われる事件が発生する。前回の事件時の被疑者だと言われているハグリッドは、魔法大臣アルバス・ダンブルドアから魔法界の刑務所「アズカバン」へ送ることを告げられる。さらにはダンブルドアが校長を停職させられる事態になり、城内はさらなる不安に駆られる。ハグリッドから話を聞こうとその場に居合わせたハリーとロンは、透明マントで隠れながらハグリッドが去り際に残した言葉をもとに「禁じられた森」に向かい、ハグリッドに育てられた大蜘蛛アクロマンチュラアラゴグから話を聞く。そこから、ふたりは3階の女子トイレで知り合ったゴースト「嘆きのマートル」が前回の事件の犠牲者だったのではないかと推測し、彼女から話を聞こうとする。

期末試験の3日前、ふたりは機会を得てマートルを訪ねようとするが、副校長のミネルバ・マクゴナガルに見つかる。しかしハリーが「ハーマイオニーを見舞おうとした」と機転を効かせたために処罰を免れ、ふたりはハーマイオニーを見舞う。見ると、石になっている彼女が小さな紙切れを握っていることに気付く。そこには「スリザリンの怪物」の正体が記されていた。これを見たふたりは、今までの事実がすべて整合性を持つことに気づき、寮監であるマクゴナガルに話そうと職員室へ向かう。そのとき、城内にマクゴナガルの声で「生徒は全員寮に待機、教授は2階廊下へ集合」するよう放送が流れる。教授一同は遅れてやってきたロックハートに「スリザリンの怪物」の対応を一任するが、盗み聞きしていたハリーとロンは、ロンの妹であるジニー・ウィーズリーが連れ去られたと知り愕然とする。

ハリーとロンは、ロックハートが教授たちから「スリザリンの怪物」退治を任されていたことを思い出し、そのもとを訪ねる。ロックハートは忘却術で他人の功績を横取りしていたにすぎなかったが、一緒に「秘密の部屋」へ連れて行くことにする。マートルを訪ねた一行は彼女から死んだときの話を聞き、「秘密の部屋」へ続くトンネルの入り口がマートルの棲む3階の女子トイレにあることを知り、「秘密の部屋」に乗り込む。途中、トンネル内部で戻りたいロックハートとのあいだで小競り合いになり、ロックハートがロンの折れた杖を奪って魔法を使い、自身の記憶をなくす事態になる。その際トンネルが崩れ、ハリーはロンとロックハートを残してひとりで「秘密の部屋」へ向かう。

「秘密の部屋」で横たわっているジニーを見つけたハリーは、そこに50年前の生徒である16歳のT・M・リドルがいるのを見て驚く。リドルは自分が50年前の記憶であり、一連の事件はすべてジニーを操って実行させたもので、自分はジニーの魂で復活するのだと告げ、さらにみずからの正体が学生時代のヴォルデモート卿だと明かす。思い悩むハリーに、リドルは「スリザリンの怪物」バジリスクをけしかけ、始末させようとする。窮地に陥ったハリーのところへダンブルドアの校長室にいる不死鳥フォークスが飛んできて、「組分け帽子」を渡す。ハリーは帽子から「グリフィンドールの剣」を取り出してバジリスクを倒し、その牙を使って日記を破壊することでリドルを消滅させる。

その後、ルシウスはハリーによって今回の「秘密の部屋」事件がすべて自身の陰謀であったことを暴かれ、学校の理事を解任される。ドビーはハリーの手によってマルフォイ家から「解雇」され、自由なしもべ妖精となる。記憶をなくしたロックハートはホグワーツを去り、ハーマイオニーをはじめ石にされた生徒たちもみな回復し、ホグワーツはふたたび平和を取り戻す。

出版と評判

制作

ローリングは『ハリー・ポッターと賢者の石』で高まった期待に応えられないことを心配し、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を完成させるのは難しいと感じた。予定通りブルームスベリー社に原稿を提出した後、彼女は原稿を持ち帰り、6週間掛けて修正した[2]

本書の初期の原稿では、幽霊のほとんど首無しニックが、自分の状態と知られざる死の状況を説明する自作の歌を歌っていた。これは本書の編集者がその詩に関心がなかったため切り捨てられたが、その後J.K.ローリングの公式サイトで追加として公開された[3]ディーン・トーマスの家族の背景が削除されたのは、ローリングと出版社が「不必要な余談」と考えたためで、ローリングはネビル・ロングボトム自身の発見の旅を「中心となる話の筋にとって、より重要」と考えた[4]

出版

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は英国では1998年7月2日、米国では1999年6月2日に出版された[5][6]ジョン・グリシャムトム・クランシー[2]、およびテリー・プラチェットなどの人気作家を抑えて[7]、すぐに英国のベストセラーリストで1位を獲得し、ローリングはBritish Book Awards Children's Book of the Yearを2年連続で受賞した最初の作家となった[8]。1999年6月には、『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ[9]、米国の3つのベストセラーリストのトップに躍り出た[10]

初版にはいくつかの誤りがあったが、その後の再版で修正された[11]。当初ダンブルドアは、ヴォルデモートはサラザール・スリザリンの「最後に残った子孫」ではなく「最後に残った先祖」だと言っていた[11]ギルデロイ・ロックハートの狼男に関する本は、あるときは『Weekends with Werewolves』(狼男との週末)、後半では『Wanderings with Werewolves』(狼男との放浪)と題されている[12]

批判的な反応

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』はほぼ普遍的な高い評価を受けた。『タイムズ』紙では、Deborah Loudonが「大人になっても読み返される」児童書と述べ、「力強い筋書き、魅力的な登場人物、優れたジョーク、物語から自然に流れ出る道徳的なメッセージ」を強調した。[13]。ファンタジー作家のチャールズ・デ・リントもこれに同意し、シリーズ物の中では珍しいことに、『ハリー・ポッター』の2作目は『ハリー・ポッターと賢者の石』と同等の出来栄えであると認めた[14]。Thomas Wagnerは、学校の地下に隠された秘密を探すということを根拠に、第1作とよく似た筋書きだと見なした。しかし同氏は、ギルデロイ・ロックハートを取り巻く有名人とそのファンのパロディを楽しみ、本書の人種差別の扱いに同意した[15]。Tammy Nezolは、特にハリーが情報をダンブルドアに隠した後のハリーと友人たちの軽率な行動や、石化を治す薬を作るために使われるマンドレイクの人間のような動きに、前作よりも不安を感じたことに気づいた。それでもなお、彼女は1作目と同じくらい2作目の物語は楽しめると認めた[16]

Mary Stuartは、秘密の部屋でのトム・リドルとの最後の戦いは、スティーヴン・キングの作品とほとんど同じくらい恐ろしく、幼い子供や臆病な子供には強すぎるかもしれないと考えた。しかし、彼女は「普通なら、もっと小さな本5冊分を埋めるくらい十分な驚きと想像力に富んだあらゆる点が盛り込まれている」とコメントしている。他の批評家と同様に、本書は子供と大人の両方の読者に満足させられると思った[17]Philip Nelによると、初期の批評では純粋に称賛されていたのに対し、後期の批評では批判も含まれていた。しかし、それでもやはり本書が極めて優れているということで意見が一致していたという[18]

全7巻が出版された後に執筆したGraeme Davisは、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』をシリーズ中で最も弱い作品とみなし、話の筋の構成が『ハリー・ポッターと賢者の石』とほぼ同じであることを認めた。同氏は、フォークスがハリーに剣で武装させ、そして傷ついた彼を治すために登場したことをデウス・エクス・マキナであると記した。彼は、フォークスがどうやってハリーの居場所を知ったのか本書では説明されていないとし、フォークスの登場するタイミングも極めて正確でなければならないと述べた。到着が早ければ恐らくバジリスクとの戦いを妨げただろうし、到着が遅ければハリーとジニーにとって致命的になったからである[19]

受賞歴など

ローリングの『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は数種の賞を受賞した[20]アメリカ図書館協会は、この小説を『2000 Notable Children's Books』[21]と、『Best Books for Young Adults』[22]に挙げている。1999年、Booklistは『ハリー・ポッターと秘密の部屋』をEditors' Choices(編集者が選ぶ作品)の1つ[23]、そして『Top Ten Fantasy Novels for Youth』(青少年向けファンタジー小説のトップテン)の1つ[20]に指名している。Cooperative Children's Book Centerは、この小説をCCBC Choice of 2000の『Fiction for Children』部門に選出した[24]。またこの小説は、British Book AwardのChildren's Book of the Yearを受賞し[25]、また1998年には1998 Guardian Children's Awardと1998 Carnegie Awardの最終選考にも残った[20]

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は1998年のNestlé Smarties Book Prizeの9才から11才部門で金賞を受賞した[25]。ローリングは『ハリー・ポッターと賢者の石』と『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でも他に2つのNestlé Smarties Book Prizesを受賞している。スコットランド芸術評議会は1999年に初のChildren's Book Awardをこの小説に授与し[26]、2001年にはWhitaker's Platinum Book Awardも授与した[20][27]。2003年には、この小説はBBCの調査「The Big Read」で23位にランクインした[28]

映画

魔法ワールド > ハリー・ポッター (映画シリーズ) > ハリー・ポッターと秘密の部屋
ハリー・ポッターと秘密の部屋
Harry Potter And The Chamber Of Secrets
監督 クリス・コロンバス
脚本 スティーヴ・クローヴス
原作 J・K・ローリング
製作 デヴィッド・ハイマン
製作総指揮 クリス・コロンバス
マーク・ラドクリフ
マイケル・バーナサン
デヴィッド・バロン
出演者 ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント
エマ・ワトソン
ケネス・ブラナー
ジョン・クリーズ
ロビー・コルトレーン
ワーウィック・デイヴィス
リチャード・グリフィス
リチャード・ハリス
ジェイソン・アイザックス
アラン・リックマン
フィオナ・ショウ
マギー・スミス
ジュリー・ウォルターズ
デイビッド・ブラッドリー
トム・フェルトン
ショーン・ビガースタッフ
ロバート・ハーディー
シャーリー・ヘンダーソン
ジェマ・ジョーンズ
ミリアム・マーゴリーズ
マーク・ウィリアムズ
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ロジャー・プラット
編集 ピーター・ホーネス
製作会社
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗イギリスの旗 2002年11月15日
日本の旗 2002年11月23日
上映時間 161分(オリジナル劇場版)
174分(ロングバージョン)
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
製作費 $100,000,000[29]
興行収入 $878,988,482[29]
173億円[30] 日本の旗
前作 ハリー・ポッターと賢者の石
次作 ハリー・ポッターと
アズカバンの囚人
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原作小説と同じくシリーズの第2作として映画化された。

スタッフ

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
ハリー・ポッター ダニエル・ラドクリフ 小野賢章
ロン・ウィーズリー ルパート・グリント 常盤祐貴
ハーマイオニー・グレンジャー エマ・ワトソン 須藤祐実
アルバス・ダンブルドア リチャード・ハリス 永井一郎
ミネルバ・マクゴナガル マギー・スミス 谷育子
ルビウス・ハグリッド ロビー・コルトレーン 斎藤志郎
学生時 マーティン・ベイフィールド
セブルス・スネイプ アラン・リックマン 土師孝也
ギルデロイ・ロックハート ケネス・ブラナー 内田直哉
ドビーの声 トビー・ジョーンズ 高木渉
ドラコ・マルフォイ トム・フェルトン 三枝享祐
ネビル・ロングボトム マシュー・ルイス 上野容
ジニー・ウィーズリー ボニー・ライト 高野朱華
ポモーナ・スプラウト ミリアム・マーゴリーズ 山本与志恵
フィリウス・フリットウィック ワーウィック・デイヴィス
アーガス・フィルチ デイビッド・ブラッドリー 青野武
マダム・ポンフリー ジェマ・ジョーンズ 麻生美代子
マダム・ピンス サリー・モルトモア
バーノン・ダーズリー リチャード・グリフィス 楠見尚己
ペチュニア・ダーズリー フィオナ・ショウ さとうあい
ダドリー・ダーズリー ハリー・メリング 忍足航己
モリー・ウィーズリー ジュリー・ウォルターズ 一龍斎貞友
アーサー・ウィーズリー マーク・ウィリアムズ 梅津秀行
フレッド・ウィーズリー ジェームズ・フェルプス 尾崎光洋
ジョージ・ウィーズリー オリバー・フェルプス
オリバー・ウッド ショーン・ビガースタッフ 川島得愛
ビンセント・クラッブ ジェイミー・ウェイレット 忍足航己
グレゴリー・ゴイル ジョシュア・ハードマン 海宝直人
シェーマス・フィネガン デヴォン・マーレイ 渡辺悠
ディーン・トーマス アルフレッド・イーノック 山本隆平
パーシー・ウィーズリー クリス・ランキン 宮野真守
リー・ジョーダン ルーク・ヤングブラッド 進藤一宏
ケイティ・ベル エミリー・デイル
アンジェリーナ・ジョンソン ダニエル・テイラー
ラベンダー・ブラウン キャスリーン・コーリー
コリン・クリービー ヒュー・ミッチェル 有馬優人
マーカス・フリント ジェイミー・イェイツ 天田真人
ジャスティン・フィンチ=フレッチリー エドワード・ランデル 海宝直人
スーザン・ボーンズ エレノア・コロンバス
ペネロピー・クリアウォーター ジェンマ・パドリー
アーニー・マクミラン ルイス・ドイル
ハンナ・アボット Charlotte Skeoch
ほとんど首無しニック ジョン・クリーズ たかお鷹
嘆きのマートル シャーリー・ヘンダーソン 坂本千夏
コーネリウス・ファッジ ロバート・ハーディ 篠原大作
グレンジャー氏 トム・ナイト
グレンジャー夫人 ヘザーブリーズデール
メーソン氏 ジム・ノートン
メーソン夫人 ヴェロニカ・クリフォード
キングス・クロス駅の駅員 ハリー・テイラー 石住昭彦
ボージン(未公開シーン) エド・チューダー=ポール
アーマンド・ディペット アルフレッド・バーク
アラゴグの声 ジュリアン・グローヴァー 益富信孝
組分け帽子の声 レスリー・フィリップス 石森達幸
ジェームズ・ポッター エイドリアン・ローリンズ
リリー・ポッター ジェラルディン・ソマーヴィル
ルシウス・マルフォイ ジェイソン・アイザックス 諸角憲一
トム・マールヴォロ・リドル クリスチャン・コールソン 石田彰

制作

衣装デザインおよび美術デザイン

映画で使われた空飛ぶフォード・アングリア英語版

プロダクションデザイナーのスチュアート・クレイグは、1作目では見られなかった新しい要素をデザインするため、この続編に戻ってきた。クレイグは、アーサー・ウィーズリーのマグルへの関心に基づいて、建築廃材を利用して垂直に建てられた隠れ穴英語版を設計した[31]。ウィーズリー氏の空飛ぶ車は、1962年式フォード・アングリア英語版 105Eから作られた[32]。「秘密の部屋」は、長さ76メートル (249 ft)以上、幅36.5メートル (119.8 ft)以上の大きさで、この物語のために作られた最大のセットだった[33]組分け帽子英語版グリフィンドールの剣英語版が置かれているダンブルドアの校長室も、この映画のために作られた[34]

リンディ・ヘミングスは『秘密の部屋』の衣装デザインを担当した。彼女は、すでに確立されたキャラクターの外見の多くを残し、この続編で登場する新しい人物に焦点を当てることにした。ギルデロイ・ロックハートの衣装は、他の登場人物の「暗く、落ち着いた、または地味な色」とは対照的に、明るい色を取り入れた。ギルデロイ・ロックハート役のケネス・ブラナーは、「私たちは、時代遅れの男前と、ホグワーツに溶け込めそうな人を掛け合わせたものを作りたかった。」と語っている[35]。ヘミングスは、ルシウス・マルフォイの衣装も完璧に仕上げた。当初の構想の1つはピンストライプ英語版のスーツを着用していたが、彼の貴族としての資質を際立たせ、「古い感覚」を反映させるために、毛皮と蛇の頭の杖に変更された[35]

撮影

前作の公開からわずか3日後、2001年11月19日に主要撮影が開始された[36]第2班英語版は、主に空飛ぶ車の場面の撮影を、その3週間前から開始していた[37]。撮影は、主としてハートフォードシャー州リーブスデン・スタジオで行われ[38][39][40]マン島でも行われた[41]キングス・クロス駅9と3/4番線ホーム英語版の撮影場所として使われたが、外観の撮影にはセント・パンクラス駅が使われた[42][43]グロスター大聖堂[44]ダラム大聖堂[45]アルニック城[46]ラコック修道院英語版[47]オックスフォード大学ボドリアン図書館[48]とともに、ホグワーツ魔法学校の舞台として使われた。隠れ穴英語版は、リーブスデン・スタジオ前にある、アボッツ・ラングレー村英語版のジプシー通りに建てられた[40]

ロジャー・プラットは、『秘密の部屋』を「登場人物と物語の成長」を反映し、前作よりも「暗くエッジの効いた雰囲気」を出すために、撮影監督として起用された[35]クリス・コロンバス監督は、より自由な動きができるように手持ちカメラを採用したが[49]、彼はこれを「(彼の)映画監督としての出発点」であると考えている[35]ケンブリッジ大学の言語学教授フランシス・ノーラン英語版は、映画の中で蛇が話す言語であるパーセルタングを創った[50]。主要撮影は2002年7月に終了した[51][52]

音響設計

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で起こる出来事のため、本作の音響効果は前作よりもはるかに雄大なものとなった。サウンド・デザイナー兼共同監修のサウンド・エディターであるランディ・トムは、カリフォルニアのスカイウォーカー・サウンドで初期の構想を練り、イギリスのシェパートン・スタジオ英語版で主要な作業を行ったあと、この続編に戻りPro Toolsを使って仕事を完成させた[53]

トムは暴れ柳に声を与えようと、自分の声を遅くして、周波数ごとに調整し、低音を強調した、深いうなり声を出した。マンドレイクについては、「『うーん、こんなの聞いたことがない』と思えるような珍しい音にする」ために、赤ちゃんの泣き声と女性の叫び声を組み合わせた[53]

トムはバジリスクを、「巨大な蛇ですが、ドラゴンのようでもあり。あのような歯を持っている蛇はそうそういませんし。シューという音を出したり、唸り声を上げたりしなければなりませんし、最後には苦痛を感じることもありました」といい、挑戦だと述べた。トムは自分の声と、虎の咆哮や、馬や象の声を混ぜ合わせた[53]

特殊効果・視覚効果

ロンドンで開催されたメイキング・オブ・ハリー・ポッター英語版・ツアーでの不死鳥のフォークス、ドビー、アラゴグ

視覚効果の制作には、映画が完成する2002年10月9日までの9ヶ月間かかった[49][54]インダストリアル・ライト&マジックミルムービング・ピクチャー・カンパニー(MPC)、シネサイトおよびフレームストアが作品中の約950の視覚効果ショット[注 2]を手掛けた[55][56]。Jim Mitchellとニック・デイヴィスが視覚効果スーパーバイザーを務めた。中でも、彼らはCGキャラクターである屋敷しもべ妖精ドビー、バジリスク、およびピクシー妖精などの制作を担当した[55]。MPCのChas JarrettはCGスーパーバイザーとして、本作でCGを使用しているショットのアプローチを監督した[57]。70人のスタッフで、2001年9月から2002年10月までに同社は251ショットを制作し、そのうち244ショットが本作に採用された[58]

視覚効果チームは、不死鳥のフォークス、マンドレイク、アクロマンチュラアラゴグ、およびバジリスクの最初の25フィート (8 m)を考案した[55][59]、クリーチャー効果スーパーバイザーのニック・ダッドマン英語版と協力した。ダッドマンによれば、「アラゴグはクリーチャー部門にとって重要な挑戦だった」という。この巨大な蜘蛛は、高さ9フィート (3 m)、脚の長さ18フィート (5 m)で、それぞれを別のチームのメンバーが制御しなければならなかった。アラゴグ全体の重さは4分の3トンある[55]。アニマトロニクスのアラゴグをセットで操作するには、15人以上の人手が必要だった[60]

暴れ柳の場面には、プラクティカル・エフェクト[注 3]と視覚効果の組み合わせが必要だった。特殊効果スーパーバイザーのジョン・リチャードソンと彼のチームは、空飛ぶ車にぶつけるために機械操作の枝を作った[61]。シェパートン・スタジオには3分の1スケールのセットが組み立てられ、100フィート (30 m)以上の高さに見えるよう遠近感を強調し木の上部3分の1が実物大で作られた。中庭と木は3Dで作られました。中庭と木は3Dで作られた。一部のショットはすべてデジタルで行われた[58][62]。Jarrett氏は、この場面の「最大の課題」はレンダリングであったと指摘し、「あまりにも多くのことが起こっていた。本当に膨大な量だった。[62]」と理由を挙げた。

音楽

前作の作曲を担当したジョン・ウィリアムズが、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の作曲をするため戻ってきた。ウィリアムズは『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』と『マイノリティ・リポート』の作曲を完了し、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の作曲に取り掛かるところだったため、本作の作曲は難しいことが判った。そのため、ウィリアム・ロス英語版を起用し、ウィリアムズが機会があるたびに作曲していた素材に『賢者の石』のテーマを編曲してもらうことにした[63]。サウンドトラック・アルバムは2002年11月12日に発売された[64]

ソフト化

日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりブルーレイ、DVDが発売。

  • ハリー・ポッターと秘密の部屋 特別版(DVD2枚組、2003年4月25日発売)
  • ハリー・ポッターと秘密の部屋 1枚組版(DVD1枚組)
  • 【初回限定生産】ハリー・ポッター DVD特別版 ツインパック(4枚組)
  • ハリー・ポッターと秘密の部屋 ブルーレイ(1枚組)
  • 【数量限定生産】ハリー・ポッターと秘密の部屋 ブルーレイ アルティメット・コレクターズ・エディション(3枚組、2009年12月23日発売)
  • 【数量限定生産】ハリー・ポッターと秘密の部屋 DVD アルティメット・コレクターズ・エディション(4枚組、2009年12月23日発売)
  • ハリー・ポッターと秘密の部屋 コレクターズ・エディション(Blu-ray版:3枚組 / DVD版:4枚組、2016年3月23日発売)
  • ハリー・ポッターと秘密の部屋 〈4K ULTRA HD&ブルーレイセット〉(3枚組、2017年12月20日発売)

サウンドトラック

テレビ放送

回数 テレビ局 番組名 放送日 放送時間 視聴率 備考
初回 日本テレビ 金曜ロードショー 2005年12月2日 20:00 - 23:19 21.7% 地上波初放送
ノーカット
88分拡大、63分繰上げ
2回目 TBS - 2007年7月25日 19:45 - 22:48 15.7% 69分拡大
3回目 フジテレビ 土曜プレミアム 2008年3月29日 20:03 - 23:10 12.1% 57分拡大、57分繰上げ
4回目 テレビ朝日 日曜洋画劇場 2010年11月21日 21:00 - 23:39 45分拡大
5回目 日本テレビ 金曜ロードSHOW! 2013年3月22日 21:00 - 23:29 11.2% 35分拡大
6回目 2015年5月29日 21:00 - 23:24 15.5% 30分拡大
7回目 2016年12月2日 10.2%
8回目 2020年10月30日 10.1%
  • 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

ゲーム

2002年11月23日には同タイトルのPlayStation 2版、PlayStation版、ニンテンドーゲームキューブ版、ゲームボーイアドバンス版、Windows版のゲームソフトが発売された。メーカーはエレクトロニック・アーツ。PlayStation版はアルゴノートゲームスが開発。シリーズの映画化にあわせて廉価版も出ている。アクション・アドベンチャー。

『秘密の部屋』の映画を題材にしたトレーディングカードも、カードゲームではないが作成されている。

脚注

注釈

  1. ^ 映画版ではルシウスの「役所で会おう」、ドラコの「学校で会おう」で終わる。
  2. ^ 切れ目のない連続した場面
  3. ^ 実際に撮影した特殊効果

出典

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外部リンク