ホーム・アローン2

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ホーム・アローン2
Home Alone 2: Lost in New York
監督 クリス・コロンバス
脚本 ジョン・ヒューズ
製作 ジョン・ヒューズ
製作総指揮 マーク・ラドクリフ
ダンカン・ヘンダーソン
リチャード・ベイン
出演者 マコーレー・カルキン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ジュリオ・マカット
編集 ラジャ・ゴズネル
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 1992年11月20日
日本の旗 1994年3月19日
上映時間 120分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 世界の旗 $358,994,850[1]
配給収入 日本の旗 25億円[2]
前作 ホーム・アローン
次作 ホーム・アローン3
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ホーム・アローン2』(原題:Home Alone 2: Lost in New York)は、1992年に公開されたアメリカコメディ映画作品。配給収入は日本国内で約25億円。

あらすじ[編集]

前作から1年後のクリスマス休暇、シカゴ在住のマカリスター家は、親戚と共に家族旅行でマイアミに行く事になっていた。しかしその前夜、ケビンは学校のクリスマス祭で兄バズと喧嘩をし、ステージを滅茶苦茶にしてしまう。彼はそれを両親に咎められ、再び一人だけ屋根裏部屋で寝る羽目になる。その一方、ケビンの両親ピーターケイトはビデオカメラの充電器と時計のコンセントを間違え、時計の時刻設定がリセットされてしまう。同じ頃、前年マカリスター家に侵入し捕まった泥棒二人組、ハリーマーヴが刑務所での暴動に乗じて脱獄したという新聞記事が出ていた。翌朝、前年と同じく家族全員が寝坊してしまい、一家は大急ぎで空港に向かうが、昨年と違ってケビンは忘れられずに済む。ケビンは空港のターミナルビルでおもちゃの録音マイクの電池交換をしようと、電池が入った父のカバンを受け取るが、立ち止まって交換したため父を見失う。父と同じコートを着た男性を追った結果飛行機を乗り間違え、大量の現金、手帳、そしてクレジットカードが入った父のカバンと共に、一人だけニューヨークへ飛ぶことになる。両親が再びケビンがいなくなったことに気が付いたのは、大雨のマイアミに着いてからだった。すぐさま警察へ赴き、事情を話す両親だが、ピーターのクレジットカードがケビンの手元にあることを思い出し、すぐに利用停止手続きを取る。ニューヨークにいるピーターの弟にも連絡を取るが、家の改装中で連絡は付かなかった。

ニューヨークに来たケビンは、「クリスマスのニューヨークの思い出はプラザホテルで」と謳う宣伝を見る。録音マイクで父親を騙ってスイートルームの予約を取ったケビンは、窓口係を言葉巧みに騙しつつ父親のカードでチェックインに成功する。観光にセントラル・パークへ行くが、そこで鳩の大群を従えるホームレスの女性(鳩おばさん)と遭遇し、恐れから逃げ出してしまう。その晩、ケビンはルームサービスでプラザホテルを満喫する。一方、ハリーとマーヴも新たなスタイルで泥棒業を始めるべく、魚のコンテナと共にフルトン魚市場からニューヨークに上陸していた。翌日リムジンで連れて行ってもらった巨大な玩具屋では、レジ係から経営者ダンカンがクリスマスの売り上げを小児病院に寄付しているという話を聞き、ケビンは商品の代金に加えて寄付をする。それに感銘したレジ係はクリスマスツリーの飾りを一つプレゼントするといい、2つで1組になっているキジバトの飾りを手渡した。その飾りは、一つは自分の手元に、もう一つは大切な人に持たせて、永遠の友情を示すのだという。ところが、店の出口付近にある経営者の肖像画には、レジ係と瓜二つの人物が描かれていた。一方、ホテルでカードの精算処理を行っていた[3]ヘクターは、ケビンが使ったカードに盗難届が出ていることを知る。それと同時に、ケビンがプラザホテルにいることがマイアミの両親にも伝えられ、マカリスター家はニューヨーク行きを決意する。

ケビンが玩具屋を出るとハリーとマーヴに遭遇し、そこで玩具屋襲撃の計画を聞かされる。捕まりながらも逃げだし、慌ててホテルに戻るが、そこではヘクターはじめホテル職員がケビンを待ち構えていた。ケビンはそれもかわし、客室のテレビで彼らを翻弄し、ホテルから逃げ出す。ケビンは父の弟の家を訪ねるが、改装中で誰もいない。仕方なくセントラル・パークへ赴くと、再び鳩おばさんと再会する。ケビンの状況を知った彼女は、彼をカーネギー・ホールの天井裏に連れて行き、オーケストラを聞きながら自分がホームレスとなった経緯を話すと、ケビンに励ましの言葉をもらう。その頃、マカリスター家もプラザホテルにたどり着くが、息子に逃げられたと知り、ケイトは職員に激昂する。

鳩おばさんと別れたケビンは、小児病院の患者に思いを馳せつつ、叔父の家にあった建築資材などで仕掛けを造る。玩具屋で現金を盗み出す最中の2人組の元へ行ったケビンは、ショーウィンドウレンガを投げつけることで警報装置を作動させ、彼らを叔父の家へおびき出すことに成功する。2人組はケビンの叔父の家でレンガを投げつけられたり、ベニヤに取り替えられた床から転落するなどして大怪我をする。ケビンも隙を見て警察を呼ぶが、セントラル・パークへ逃げ込んだところで満身創痍の2人組に捉えられてしまう。するとそこへ鳩おばさんがやってきて、鳩の大群に強盗を襲わせる。行き場を失った彼らは警察に逮捕され、玩具屋強盗の件は解決を見る。その頃、ケイトは街中で人に聞いて周りながらケビンを探していたが、一向に手がかりは得られない。絶望の最中、停まっていたパトカーの警官に捜索を懇願すると、「息子さんならどこに行きそうですか」と問われる。ケイトはケビンがクリスマスツリーが好きであることを思い出し、ロックフェラーセンターへ連れて行ってもらう。彼女の予想通り、彼はセンターの巨大なクリスマスツリーの前で一人たたずんでいた。こうして、マカリスター家はプラザホテルでクリスマスイブを過ごす。

翌朝、クリスマスツリーの袂にはダンカンから贈られたプレゼントが大量に置かれていた。バズは大都会で一人行動したケビンの勇敢さを称え、兄弟で和解を宣言する。団欒の中、ケビンはセントラル・パークへ行き、鳩おばさんにキジバトの飾りの片方を手渡す。しかし、ピーターはケビンのルームサービスの請求書を見て驚愕し、ホテルの外まで聞こえるほどの大声で叫ぶ。それに慌てたケビンは鳩おばさんと別れを告げ、ホテルへ戻る。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

ケビン・マカリスター
本編の主人公。マカリスター家の末っ子。
前作において泥棒コンビのハリーとマーブを自慢の知恵で追い払って逮捕に追い詰めた武勇伝を持つ。
家に置き去りとなった前作から本作では手違いでフロリダへ行くはずがニューヨークで豪遊することとなる。名所を観光し、ホテルでの宿泊の際、父親のカードを利用して泊まることに成功するが、これが豪遊を終わらすきっかけとなる。
前作での知恵の高さは健在で、ホテルでの宿泊や従業員に捕まるのを策で逃れ、ハリーとマーブを退治するために改装中の親戚の家に仕掛けを設置して迎え撃つことを決意する。また、寂しがり屋な一面も健在。
最後は父親の怒声を聞き、逃げた。
ハリー・ライム
前作でケビンに敗れ御用となった泥棒コンビの一人。マーブと共に刑務所を脱獄し、ニューヨークへ逃げ延びる。今作ではダンカンの玩具屋での強盗を目論む。前作、ケビンの罠に多くかかったため、警戒しながら進むなど用心深くなったが、詰めの甘さも健在でまたしてもケビンに敗れた。
本作でもケビンの罠にかかり、シーソーで吹っ飛ぶ、ハシゴから落下、工具を落とされる、頭を燃やされ爆発、ハシゴを折られる、鉄パイプが直撃、道具棚に押しつぶされる、ロープに火を放たれ落下、ハトに襲われる……など前作以上に悲惨な目に遭った。最後はマーブと共に、あっけなく再逮捕された。第4作ではマーブと共に縁を切ったのか、二度と登場しなかった。
「小学校もろくに行かなかった」と作中で語っている。今作では看守から奪った銃を持っている。前作で高温で熱せられていたマカリスター家のドアノブを握ったことによって、それが焼印となり、現在も右手の掌に『M』の字の痕が残っている。
マーブ・マーチャント
前作でケビンに敗れ御用となった泥棒コンビの一人。ハリーと共に刑務所を脱獄し、ニューヨークへ逃げ延びる。頭の悪さは前作と変わりなしで、言わなくて良いことをペラペラしゃべる癖がある。「水撒き強盗」あらため「くっつき強盗」を自称する。
今作ではケビンと戦った際に、煉瓦落下(四発)、くぎ打ち機、ペンキ棚の下敷き、感電、粉袋の落下、鉄パイプが直撃、道具棚に押しつぶされる、ロープに火を放たれ落下、ハトに襲われる……など前作より明らかに痛い目に遭い、敗れた。最後はハリーと共に、あっけなく再逮捕された。
鳩おばさん
黒いコートを纏い、セントラルパークの鳩だけが寄り添っている如何にも外見が怖い老女のホームレス。名前は不明。
外見とは裏腹に子供好きな心優しい女性で、怖がって逃げていたケビンとも後に仲良くなる。慣れ合うことが苦手と語っていたが、ケビンとの出会いから自ら立ち向かうことの勇気を与えられる。終盤では立場が逆転して泥棒コンビに追い詰められていたケビンを助けた。翌日、ケビンと再会して友情の証であるキジバトの飾り物の片方を貰った。
E・F・ダンカン
ニューヨークでも有名な大規模玩具店の経営者。
玩具屋に買い物に来たケビンと親しくなり、ケビンの心の温かさを知って感動し、ツリーに飾っていた二羽のキジバトの飾り物をプレゼントする。
クリスマスには店の売上を全てボランティア団体に寄付することを習慣としている。泥棒コンビに奪われかけたが、ケビンの大活躍によって阻止されお礼に大量のクリスマスプレゼントをマカリスター家に贈った。

マカリスター家[編集]

ピーター・マカリスター
ケビンの父親。フロリダでケビンの行方不明にいち早く気づいた。
夫婦揃っての寝坊癖は今年も健在。
バズと共にホテルの請求書を見て、「ケビン!ルームサービスに967ドルも使ったのか!!」とケビンに怒声を上げた。
ケイト・マカリスター
ケビンの母親。前作での不祥事からケビンに対して温かく接するようになったが、バズとの対立に関しては耳を傾けようとしなかった。
夫婦揃っての寝坊癖、彼女特有のヒステリックさは今年も健在。
バズ・マカリスター
マカリスター家の長兄。
今年も相変わらず意地悪な兄で、学校での合唱会の際、ケビンに赤恥を掻かせ、一家の前で謝る振りをして「おととい来いよ、いたずら坊主め。」と囁いたことで対立したが、弟に対する思いは終盤で明らかになる。
セドリックのチップ要求に噛んでいたガムを与えるなど、どケチな一面を見せた。ホテルの請求書を見ながら、ケビンに対して「野郎よくもまぁ。」(フジテレビ版では「とんだクリスマスだよな」)と呟き、合計金額を見ると「パパこれ見て!!」(フジテレビ版では「うわああ!!父さん!!」)と父親に叫んだ。
フランク・マカリスター
ピーターの兄で、ケビンの伯父。
シャワールームで一人で歌っているところをケビンに見られ、激怒した(が、この時にケビンが録音した歌声と怒鳴り声がNYの寝室でクレジットカードを調べようとしたホテルマンを追い払う伏線となった)。
自らは全く旅行のための金を使用しなかったにもかかわらず、えらそうな態度を取ったため、ケビンから「ケチおじさんはたかり旅行」と罵られた。

プラザホテル[編集]

ヘクター
プラザホテルの接客係。
ケビンが父のクレジットカードを乱用していることを見抜いて、一度目は「ルームサービス」の名を借りて父が部屋に戻ってきたかを確かめに合鍵で部屋に入ったが、ケビンが伯父の歌声と怒鳴り声を録音していたテープとピエロの風船によるシルエットで追い返された。二度目はケビンの留守中にクレジットカードを検索した結果「盗難」と出たことから、ハリー達に追い回されてホテルに戻って来たケビンを他の従業員と共に追い詰めようとしたが、映画の音声を利用した撃退作戦に騙されて撤退の身となった。ただし、カードを調べたおかげでケビンの居場所が判明するきっかけとなる。
何かにつけて言い逃れする癖がある鬱陶しい性格で、ケイトの激昂で黙らされてからは半泣き状態。
セドリック
プラザホテルの荷物係、ベルボーイ
チップを数えるのが趣味で良くヘクターに注意される。
ケビンにチップを要求するが、現金ではなくガムを1枚渡されるだけだった。また、終盤でバズにチップを要求するが、ガムのカスを渡された。
ストーン
プラザホテルのフロント係の女性。やや毒舌。
ケビンをカード詐欺の犯人だと捕まえようとするがエレベーターに逃げられてしまい、ヘクターとセドリックにぶつかってしまう(その際、セドリックは気絶して手首をつかまれて連れて行かれた)。
クリフ
プラザホテルの警備員の老人。ケビンが見る暴力ビデオのジョニーが名乗り上げる尻軽男の名前と同じため、とんだ災難に遭う。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
ソフト版 テレビ朝日 フジテレビ
ケビン・マカリスター マコーレー・カルキン 折笠愛 林勇[4] 矢島晶子
ハリー・ライム ジョー・ペシ 青野武 樋浦勉 青野武
マーヴ・マーチャント ダニエル・スターン 安原義人 山寺宏一[5] 江原正士
ピーター・マカリスター(ケビンの父) ジョン・ハード 富山敬 野島昭生 有本欽隆
ケイト・マカリスター(ケビンの母) キャスリン・オハラ 武藤礼子 高島雅羅 鈴木弘子
バズ・マカリスター(ケビンの兄) デヴィン・ラトレイ 草尾毅[6] 森川智之 高木渉
フランク・マカリスター(ケビンの伯父) ゲリー・バンマン 有本欽隆 大木民夫 富田耕生
レスリー・マカリスター(ケビンの伯母) テリー・スネル さとうあい[6] 宮寺智子 秋元千賀子
リニー・マカリスター モーリーン・エリザベス・シェイ[7] 川田妙子[6] 氷上恭子 神代知衣
ミーガン・マカリスター ヒラリー・ウルフ 篠原恵美[6] 池澤春菜 ならはしみき
フラー・マカリスター キーラン・カルキン 矢島晶子 鈴木真央 雨蘭咲木子
ジェフ・マカリスター マイケル・C・マロンナ 真地勇志[6] 鈴木琢磨 伊倉一寿
トレイシー・マカリスター センタ・モージズ 伊藤美紀[6] 中山真奈美 水谷優子
ロッド・マカリスター ジェディダイア・コーエン 難波圭一[6] 岡野浩介 沼田祐介
ソンドラ・マカリスター ダイアナ・キャンピーヌ 冬馬由美[6] 桑島法子 堀越真己
ブルック・マカリスター アンナ・スロットキー 遠藤みやこ
鳩おばさん ブレンダ・フリッカー 此島愛子 来宮良子 藤波京子
ヘクター(プラザホテルの給仕係) ティム・カリー 池田勝 玄田哲章 小島敏彦
セドリック(プラザホテルの給仕係) ロブ・シュナイダー 難波圭一 島田敏 三ツ矢雄二
ストーン(プラザホテルのフロント係) ダナ・アイヴィ 京田尚子 一柳みる 京田尚子
クリフ(プラザホテルの警備員) フレッド・クラウズ 滝雅也 清川元夢 星野充昭
E・F・ダンカン(ダンカンの玩具屋経営者) エディー・ブラッケン 宮内幸平 中村正 久米明
ベネット巡査 ロッド・セル 辻親八 石塚運昇 秋元羊介
ジョニー(ビデオに登場するギャング) ラルフ・フーディー 仁内建之 宝亀克寿 亀井三郎
ビデオに登場する女性 クレア・ホーク 加藤優子 鈴鹿千春
「ディン・ダン・ドン」の司会者 ボブ・ユーバンクス 掛川裕彦 幹本雄之
ダンカンの玩具屋の客 クリス・コロンバス 柳沢栄治
ドナルド・トランプ
「プラザ・ホテル」CMナレーション 真地勇志 中村秀利 田原アルノ
役不明又はその他 喜田あゆ美 伊藤栄次
沢海陽子
稲葉実
中澤やよい
江川央生
翻訳 平田勝茂 たかしまちせこ 徐賀世子
演出 福永莞爾 春日正伸
調整 兼子芳博 栗林秀年
効果 山本洋平
制作 テレビハウス ムービーテレビジョン
初回放送 1996年4月14日
日曜洋画劇場
1997年12月27日
ゴールデン洋画劇場

ゲーム版[編集]

アメリカでNintendo Entertainment SystemメガドライブゲームボーイMS-DOSスーパーファミコン用ソフトとしてゲーム化された(en:Home Alone 2: Lost in New York (video game))。種類はアクションゲーム。なお、日本ではいずれも未発売。

脚注[編集]

  1. ^ Home Alone 2: Lost in New York (1992)”. Box Office Mojo. 2010年2月13日閲覧。
  2. ^ 1993年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
  3. ^ 当時のクレジットカードは即時精算ではなく、インプリンタで転写されたカード情報を元に、後でまとめてカード会社に問い合わせる方式だった。
  4. ^ 後にテレビ朝日で制作された『ホーム・アローン』の吹き替え版では、本作でマコーレー・カルキン声を担当した林勇が変声期の影響で折笠愛に変更された。
  5. ^ 後にテレビ朝日で制作された『ホーム・アローン』の吹き替え版では、今作でダニエル・スターンの声を担当した山寺宏一宮本充に変更された。
  6. ^ a b c d e f g h ホーム・アローン』から声優が変更された。
  7. ^ 本作では『ホーム・アローン』の役者から変更された。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]