スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃

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スター・ウォーズ
エピソード2/クローンの攻撃
Star Wars Episode II
Attack of the Clones
監督 ジョージ・ルーカス
脚本 ジョージ・ルーカス
製作 ジョージ・ルーカス
リック・マッカラム
製作総指揮 ジョージ・ルーカス
出演者 ユアン・マクレガー
ナタリー・ポートマン
ヘイデン・クリステンセン
イアン・マクダーミド
ペルニラ・アウグスト
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 デヴィッド・タッターサル
編集 ベン・バート
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 2002年5月22日
日本の旗 2002年7月13日
上映時間 143分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $648,100,000 世界の旗
前作 エピソード1/ファントム・メナス
次作 エピソード3/シスの復讐
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(スター・ウォーズ エピソードツー/クローンのこうげき、原題:STAR WARS EPISODE II: ATTACK OF THE CLONES)は、2002年に公開されたアメリカ映画

SF映像作品『スター・ウォーズ』シリーズにおける主要実写映画の公開第5作品目。シリーズ主要9部作の中では、アナキン・スカイウォーカーを主人公とする3部作の第2章『エピソード2』に当たる。

概要[編集]

アナキンの苦悩や、パドメ・アミダラとの禁じられた恋愛、そして『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でオビ=ワン・ケノービルーク・スカイウォーカーの会話に登場した「クローン大戦」の開戦の発端が主要なテーマとなっている。

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』と同じく、3部作の中間ということで、物語は途中のまま終了する。

この作品からヨーダも完全CGIで表現されるようになった。また長編映画では初めて、全編HD24Pによるデジタル撮影が行われた[1]。このため、生身の人間が出演するシーンは全て、グリーンバック合成が行われた[2]。また「エピソード1~6」では唯一、視覚効果としてズームインが用いられている。

2013年デジタル3D版が公開される予定だったが、2012年10月ウォルト・ディズニー・カンパニーが本シリーズの制作会社ルーカスフィルム買収し、『エピソード7』に当たる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を始めとする新たな3部作『エピソード7・8・9』の映画製作の決定に伴いその製作に尽力することとなり、延期になった[3]。しかしその後、2013年7月26日から7月28日ドイツのメッセ・エッセンで開催された『スター・ウォーズ』オフィシャルファンイベントの「スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパⅡ」で初上映された[3][4]

ストーリー[編集]

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』より約10年後、旧態依然として腐敗による機能低下が進む銀河共和国を見限り数千の星系が離脱を表明、元ジェダイドゥークー伯爵を中心に分離主義勢力を形成して共和国との間に緊張状態を生じていた。この事態に対して、共和国の軍隊保有の是非を問う元老院議会での投票のため惑星コルサントを訪れたパドメ・アミダラ元老院議員は爆破テロに遭遇し、パドメ自身は難を逃れたものの侍従らに犠牲者を出す。

パルパティーン最高議長の計らいで、オビ=ワン・ケノービと若きアナキン・スカイウォーカーがボディーガードをする事になり、オビ=ワンとアナキンはパドメを狙った刺客ザム・ウェセルから彼女を守る事に成功。ザムを捕らえて口を割ろうとするや、別の刺客(ジャンゴ・フェット)によってザムは殺されてしまった。オビ=ワンはザムを殺した凶器から手掛かりを得て、惑星カミーノへ向かう。

一方コルサントでは、アナキンが初の単独任務として、身を隠すため惑星ナブーへ向かうパドメを護衛するため、同行を命じられていた。ナブーの地に着き一時の平穏が訪れる中、やがてアナキンとパドメは愛しあうようになるがジェダイの掟は、誰かを愛することは執着心を生むとし、それを禁じていた。

オビ=ワンは惑星カミーノで、亡きジェダイ・マスター、サイフォ=ディアスが10年前に極秘裏に生産を依頼していたクローン・トルーパーの大軍隊を視察する。そのクローン・トルーパーの遺伝子ホストであるジャンゴこそがザムを消した賞金稼ぎであると判断したオビ=ワンは、ジャンゴの捕獲を試みるも反撃にあい取り逃がしてしまう。オビ=ワンは惑星ジオノーシスへ逃亡したジャンゴを追跡するが、ジオノーシス近くの小惑星帯ではジャンゴの巧みな操船技術に完敗。すんでのところで自らの撃墜を偽装し、ジャンゴをやり過ごした。

以前から母シミ・スカイウォーカーが苦しんでいる悪夢にうなされていたアナキンは、パドメの計らいで共に故郷タトゥイーンを訪れる。かつての主人ワトーから、シミは奴隷から解放され、水耕農夫ラーズの後妻となっていた事を知る。ラーズ家を訪れたアナキンだったが、そこで知らされたのはシミが盗賊タスケン・レイダーに誘拐されたという事実だった。アナキンは必死の捜索でシミを発見するが、時遅く彼女は息子の腕の中で絶命、アナキンは怒りのままにタスケンを部族ごと虐殺する。

ジオノーシスに着陸したオビ=ワンは、そこで分離主義勢力陣営のドロイド工場を発見するが、シス卿のドゥークー伯爵に捕らえられてしまう。ドゥークーはオビ=ワンに、共和国が既にシスに乗っ取られ、元老院も多くの議員がシスの配下にあるという驚くべき事実を告げる。その上で、共に戦おうと持ちかけるがオビ=ワンは拒否。その後アナキンとパドメはオビ=ワンの救出に向かうが結局捕らえられ、3人揃って闘技場で怪物に処刑されることとなる。追い詰められた彼らの元に、闘技場でばれないよう変装して見守っていたメイス・ウィンドゥ率いるジェダイ軍団が救援に現れるが、ドロイド軍の圧倒的な物量の前にひれ伏す。そこへジェダイ軍団の援軍として、ヨーダ率いるクローン・トルーパー部隊が乗り込む複数機の共和国攻撃用ガンシップが降下。これにより、クローン大戦が勃発した。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹き替え

スタッフ[編集]

カメオ出演[編集]

修正・変更点[編集]

2002年DVD版の発売、2011年ブルーレイ版の発売に際し、一部内容の修正・変更が行われている。以下に主なものを本編の流れに沿って記述する。

劇場版⇒2002年版[編集]

  • コルサントのカーチェイスで、通行中のエアスピーダーを数台削除。
  • ナブーの空港のシーンで左端に止まっているミレニアム・ファルコンと同型船が2機から3機に。
  • アナキンがタスケン・レイダーの虐殺についてパドメに話すシーンが長尺になった。
  • ジャンゴ・フェットがメイス・ウィンドゥとの決着寸前に、ジェットパックで飛んで避けようとするも、猛獣リークの突進に巻き込まれた際に故障しており、不発に終わったことを表現するため、ジェットパックから空噴きの煙が出ている演出効果を追加。
  • ジオノーシスの砂漠に転落したパドメが、クローン・トルーパーに「Are you all right?」と聞かれた際に、劇場版では「Yes.」と答えるが、DVDでは「Uh-huh.」と答える。
  • 結婚式で、パドメがアナキンの義手を握る。

2002年版⇒2011年版[編集]

  • 一部不自然だった戸田奈津子氏による字幕訳(ドゥークー伯爵がヨーダを「あんた」と呼ぶなど)に修正が加わった。
  • ナブーで、悪夢でアナキンがうなされている際、シミ・スカイウォーカーの声「Anakin.... Help me! Anakin!」を追加。
  • ヨーダとドゥークー伯爵の対決後の場面カットの順序が変更。【DVD版:パドメ到着して発砲→ドゥークー宇宙へ→アナキンら意識回復→ヨーダため息→ヨーダ杖を拾う】【ブルーレイ版:アナキンら意識回復→ヨーダため息→パドメ到着して発砲→ドゥークー宇宙へ→ヨーダ杖を拾う】

受賞歴[編集]

  • サターン賞
    • 受賞:最優秀衣装賞、最優秀特殊効果賞
    • ノミネート:最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀若手男優賞、最優秀作曲賞、最優秀SF映画賞、最優秀DVD特別版発売賞
  • MTVムービー・アワード
    • 受賞:ベスト・ファイト賞
    • ノミネート:最優秀アクションシーン賞、最優秀バーチャル演技賞
  • ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)
    • 受賞:最低脚本賞、最低助演男優賞(ヘイデン・クリステンセン
    • ノミネート:最低作品賞、最低監督賞、最低助演女優賞、最低リメイク・続編賞、最低スクリーンカップル賞

玩菓[編集]

本作の日本における商品展開で特筆すべき点は玩菓である。日本ではポピュラーなものだが、アメリカにはこのような種類の商品がない。そこで日本におけるスター・ウォーズの代理版権窓口として契約していた小学館小川健は、ルーカスフィルムにいくたびに玩菓をお土産として持っていった。5年の努力の結果、本作の玩菓における商品化が決定した。ルーカスフィルムのスタッフには「ガンカ」で話が通じるとのこと[7]

トリビア[編集]

  • ヘイデン・クリステンセンは、ルーカス曰く「少年のような雰囲気とともにダークな一面も持っているから」という理由でアナキン役に起用された[5]
  • アナキンとパドメ・アミダラが難民に扮して乗った大型船がナブーの空港に着陸するシーンの左端に、ミレニアム・ファルコンと、ファルコンと同型の船の計2台が止まっている[6]
  • アナキンとパドメのディナーのシーンで、アナキンが洋ナシを切る前の2人のおしゃべりは2人のアドリブである[6]
  • オビ=ワンの愛機であるデルタ7・イーサスプライト・インターセプターのデザインは、銀河帝国軍のスター・デストロイヤーのデザインが基になっている[5]
  • ジェダイ一人一人に異なる剣術スタイルを作り上げるため、あらゆる格闘技剣法のテクニックを組み合わせる方法を取った。殺陣担当のニック・ジラードは20人に及ぶ剣道家の道場やファイトクラブを訪ね、500人以上の剣道家に話を聞いた。最後には、あまりに攻撃的だという理由で競技会への参加が禁止されているグループを探し出して面談した[8]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 当初、ルーカスは「上映もDLPによるデジタル上映以外認めない」と公言していたが、DLPの普及が進まず撤回された。ちなみに、本作の公開時に、自身の作品の全編デジタル撮影の可能性について尋ねられたスティーヴン・スピルバーグは、「デジタル上映が可能な映画館の絶対数がまだ少ないので、私は当面はやるつもりはない」と答えている。
  2. ^ 北米盤DVDの特典映像より。
  3. ^ a b スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパⅡ開催!注目のイベントとゲスト一覧”. STAR WARS WEBLOG (2013年7月26日). 2016年4月24日閲覧。
  4. ^ 次回「スター・ウォーズ セレブレーション」は2015年4月にカリフォルニア・アナハイムで開催!”. STAR WARS WEBLOG (2013年7月28日). 2016年4月24日閲覧。
  5. ^ a b c d SCREEN 2002年9月号 「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
  6. ^ a b c d e SCREEN 2002年10月号 「スター・ウォーズ エピソード2」50の秘密
  7. ^ マーチャンダイジングライツレポート2002年7月号
  8. ^ 劇場版パンフレット

関連項目[編集]

外部リンク[編集]