ダース・モール

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ダース・モール
Darth Maul
スター・ウォーズ・シリーズのキャラクター
初登場 ファントム・メナス』(1999年
レイ・パーク
ピーター・セラフィノイス
プロファイル
種族 ザブラク
性別 男性
地位 シスの暗黒卿
母星 ダソミア
所属 シス

ダース・モールDarth Maul)は、映画作品『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』に登場したシスの暗黒卿ダース・シディアスの弟子で、全身が赤と黒のシスの刺青で覆われている。この赤と黒によるデザインは、歌舞伎の化粧法のひとつである隈取を参考にして考案された。

演じるのはアクション俳優のレイ・パーク。レイ・パークは元々スタントマンとして作品に参加していたが、カメラテストのためにダース・モールに扮した彼を見た監督ジョージ・ルーカスらが、その動きと存在感を買って正式にダース・モール役に起用したというエピソードがある。劇中のアクションシーンは全てパーク自身が演じているが、声はピーター・セラフィノイスが吹き替えた。日本語版の吹き替えは声優山路和弘が担当した。

人物[編集]

髪の無い頭部に十本程の短い角を持つエイリアン種族のザブラク出身であり、ダソミアのナイトブラザーと呼ばれる氏族の出身。同族に、ジェダイ・マスターイース・コスエージェン・コーラー、実弟で後にドゥークー伯爵(ダース・ティラナス)の弟子となるサヴァージ・オプレスらがいる。全身に赤と黒の複雑な刺青を施しており、非常に寡黙。ダソミアのナイトシスターの酋長、マザー・タルジンの息子であったが、幼少期にその素質に目を付けたダース・シディアスに拉致され、シスとなる為の過酷な修行を課せられた。後にシディアスの命令で、通商連合が惑星ナブーに侵攻した際、封鎖線を突破して逃亡したナブーのアミダラ女王を捜索する任務を与えられ、惑星タトゥイーンで女王一行を発見して襲撃するも、女王を警護していたジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンによって妨害され、遂に果たせなかった。その後女王が惑星コルサントからナブーへと帰国すると、シディアスの命で再度ナブーへと向かい、再びクワイ=ガンとそのパダワン、オビ=ワン・ケノービとナブーのシード王宮で対峙し、ハンガーやパワー・ジェネレーターで激しく戦い、遂にクワイ=ガンを倒すことに成功する。そのライトセーバーを蹴落としてオビ=ワンも追い詰めるが、クワイ=ガンのライトセーバーを用いる、意表を突いたオビ=ワンの攻撃によって胴を両断され、溶解炉に落ちて消えた(試写会では、単に落ちるだけだったが、劇場公開時までに真っ二つになるバージョンに差し替えられた。これについては、ジョージ・ルーカスが「人気があれば続編で復活を期待するファンが大勢出てくるだろう。それでは困るので真っ二つにした」とインタビューで答えている。この事は、扶桑社「スター・ウォーズ完全基礎講座 エピソード1篇」で触れられている)。

こうしてダース・モールは死亡したと思われていたが、実は生き延びていたことが『クローン・ウォーズ』シーズン3で明かされている。シーズン4でサヴァージによって発見された時には、失った下半身の代わりに、ドロイドを改造した蜘蛛を思わせる大型の歩行機械と一体化し、完全に正気を失っていた。しかしダソミアの魔女マザー・タルジンによって漸く正気を取り戻した彼は、ドロイドのパーツから新造した下半身に収まると、いよいよオビ=ワンへの復讐に乗り出す。しかしその動きをダース・シディアスに察知され、3人以上のシスの存在を容認しないシス・オーダーの掟に従い拷問を受ける。

その後『スター・ウォーズ 反乱者たち』の時代でも生き残っているが、ダース・シディアスに使い捨てにされた恨みから銀河帝国の転覆を企んでおり、追われる身となっている。反乱同盟軍と共闘することはあっても、エズラ・ブリッジャーを暗黒面に引き込もうとするなど方法論の違いから一時的なものにしかなっていない。

通常ジェダイの用いるライトセーバーは、光刃(通常の刀における刃にあたる、輝く棒状のエネルギー)が1本のタイプが普通であり、シスの場合でも光刃が1本の物を使うことが多い。だがダース・モールの愛用するダブルブレードライトセーバーは、グリップの両端から双方向に光刃を出すことが出来る。劇中では真っ二つにされたが、片側の機能が生きていたため、片側の光刃のみで戦闘を継続している(単に2本のライトセーバーをくっつけただけか、1本のライトセーバーに2系統のエネルギー系統があるのかについては、劇中では触れられていない)。

この他ダース・モールは、フォースによる物体引導を直接相手に適用させる戦法も得意とする。モールはライトセーバー戦術の7つの型の内最も習得が難しくかつ強力な「ジュヨー」の使い手であり、一対一の戦闘ではクワイ=ガンや当時のオビ=ワンを遙かに凌駕する実力を発揮していた。クローン・ウォーズにおいてドゥークーはモールを偉大なる戦士と評し、彼に匹敵する戦士と協力すれば、いずれはシディアス卿をも倒せると考えていた。

ダース・モールが主役となるスピンオフ小説『ダース・モール 闇の狩人』(マイケル・リーヴス著、ソニー・マガジンズ刊)は、『スター・ウォーズ・シリーズ』中では珍しく悪役を主人公にした物語である。

関連項目[編集]