フィン (スター・ウォーズ)

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フィン
スター・ウォーズシリーズのキャラクター
初登場フォースの覚醒』(2015年)
ジョン・ボイエガ
プロファイル
種族 ヒューマノイド
性別
職業 元ストームトルーパー
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フィン (Finn) は、『スター・ウォーズ』シリーズに登場するキャラクターである。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でメインキャラクターとして初登場した。フィンは幼い頃誘拐されてファースト・オーダーストームトルーパーとして育てられた。しかし、謎の女性レイやレジスタンスのエースパイロットのポー・ダメロン英語版、彼のドロイドのBB-8英語版らと出会い、ファースト・オーダーを離反。レジスタンス(新共和国)に加わる。

イギリス人俳優ジョン・ボイエガが演じる。日本語吹き替え杉村憲司が担当。

概要[編集]

初期段階での名前はサムで[1]、脚本家のローレンス・カスダンによるアイデアだった。『フォースの覚醒』の初期の草稿を用意したマイケル・アーントは次のように述べている[2]

And then we were struggling to figure out who the male lead was going to be. I remember we talked about pirates and merchant marines and all this stuff, and finally Larry [Kasdan] got pissed at all of us and he's just like, "You guys, you're not thinking big. What if he's a stormtrooper that ran away?"

それから我々は男性の主役を誰に決定するかで苦労しました。私は海賊や商人の用心棒などの案が出たと記憶しています。最終的には皆が苛立っているのを見て、ラリーがこう言いました。「みんなは大きく考えすぎていない? 彼がストームトルーパーの脱走兵ならどう?」と。

監督のJ・J・エイブラムスは、『フォースの覚醒』でフィンを含め新しいスターウォーズのキャラクターの役者にあえて無名の俳優をあてようと考えた[3]イギリスのSF映画『アタック・ザ・ブロック』(2011年)でデビューしたジョン・ボイエガの演技に感動したエイブラムスはジョンをフィン役のオーディションに招待し[4]、およそ7ヶ月に及ぶオーディションを勝ち抜きジョンはフィン役を射止めた[5][6]。『フォースの覚醒』のプロデューサーの1人であるキャスリーン・ケネディは次のように述べている[7]

John Boyega was somebody we'd known of because of Attack the Block. And we'd been sort of putting him on the top of our list right from the beginning. But, then again, we went on a massive search just to see who was out there, and we kept coming back to realizing that John would be the perfect Finn.

ジョン・ボイエガは、『アタック・ザ・ブロック』で私たちが知った俳優で、彼は数多くの候補者の中で最高でした。ですが、再び誰がその役がふさわしいかを調べるために大規模なオーディションを行い、ジョンがフィンにぴったりであると思いました。

フィンの名前が公的に発表されたのは『フォースの覚醒』の特報が公開された直後の2014年12月[8][9][10]。フィンのストームトルーパーとしてのコードネームFN-2187は、1977年公開のシリーズ第1作目『エピソード4』でレイア姫が拘留された独房 (cell) の番号を示している[11]。なお、「Cell 2187」はアーサー・リプセット英語版の短編映画『21-87』を参照していると言われている[12]

エイブラムスはフィンが姓を持たないことは故意であり、彼のフルネームや背景が将来の映画で明らかになることを示唆していたが[13]、映画の中で「フィン」は彼のストームトルーパー番号「FN」から派生した名前であることが明らかになった[14]。結局三部作の最終章『スカイウォーカーの夜明け』でもフィンの出自やフルネームが明かされることはなかった。

経歴[編集]

フォースの覚醒[編集]

フィンはキャプテン・ファズマカイロ・レンの指揮下にあったファースト・オーダーになる前の組織の「FN-2187」というストームトルーパーであった。彼は幼い頃に家族の下から引き離され、ファースト・オーダーによって効果的で、忠実で、容赦ない兵士になるよう訓練された。ジャクーの戦いで初陣を経験した際、ファースト・オーダーとして戦うことに迷いが生じ発砲命令に従わず、彼はその戦いで捕らえられたレジスタンスのポー・ダメロンとともに2人乗りの「SF-TIEファイター」でファースト・オーダーのスターデストロイヤーから脱出する。その際ポーが「FN-2187」の「FN」を取りフィンと名付けた。その後ジャクーに置いてきたBB-8を回収に行きたいポーといち早く逃げたいフィンはもめ、その際にレジスタンスの極秘任務について聞かされる。結局、ファースト・オーダーに撃墜されジャクーに墜落、ポーは行方不明となる。そこで謎の女性レイやポーのドロイドBB-8と出会いその場でレジスタンスのメンバーだと嘘をつく。追ってきたファースト・オーダーのストームトルーパーから放置されていた宇宙船でレイやBB-8とともに逃亡し、そのまま惑星を脱出。その際ハン・ソロチューバッカと遭遇。そこで闘争に使った船がミレニアム・ファルコンであることや、フォースの存在を聞かされる。ハンにレジスタンスの基地へ安全にBB-8を届けるための船を探すために惑星タコダナのマズ・カナタの酒場に連れて来られた際、宇宙海賊イサノの船で逃げようとしていたがファースト・オーダーが共和国を破壊、同時にタコダナを攻撃し始めた。フィンはハン、チューバッカとともに森に逃げたレイを探すため、マズに渡されたライトセーバーを起動しストームトルーパーと戦う。結局レジスタンスの援軍によってファースト・オーダーは撤退したが、カイロ・レンによってレイが連れ去られる場面を目撃したフィンは、レイを救うため共和国を破壊したファースト・オーダーのスター・キラー基地を破壊する作戦に参加する。また、レジスタンスの基地でポーと再会しフライトジャケットをもらう。レイの救出も提言しスター・キラー基地のエネルギーバリア解除ならびにレイ救出のため、ハンやチューイとともに基地に侵入。レイの救出もエネルギーバリア解除も成功したものの、ハンは実子のカイロ・レンに殺害された。フィンは気絶したレイの代わりにライトセーバーでレンと対戦。お互い傷つけ合うも結果的にフィンは背中を切られ意識を失う。その後レンに勝ったレイとチューイによってレジスタンスの基地へと運ばれた。

最後のジェダイ[編集]

レジスタンスはディカー基地からの撤退中にファースト・オーダーの襲撃を受けるが、ポーとレジスタンス爆撃隊の活躍でスター・ドレッドノート「フルミナトリックス」を破壊した。戦闘終了後、フィンは意識を取り戻しレイを探し始める。しかしレイはルークに会いに行った直後で携帯用ビーコンでのちにレイアと合流する手筈であった。レイア率いるレジスタンスのクルーザー「ラダス」はハイパースペースへジャンプして逃亡するも、直後に追いつかれる。これは、ファースト・オーダーの最新技術「アクティブ・トラッキング」によってハイパースペース空間に突入した敵に対しても追跡が可能なためであった。

レジスタンス艦隊は速度の差を生かしてターボレーザー砲の射程圏外にとどまっていたしかしカイロ・レン率いるTIEファイター部隊の攻撃で艦橋を破壊され、アクバー提督らレジスタンスの上層部はレイアを除いて全滅、レイアも意識不明の重体となった。レジスタンスはホルド提督の指揮下で逃げ続けることになるが、そんな中フィンは彼我の戦力差と逃走不可能な状況に絶望。レイアが落としたレイに居場所を伝える携帯用ビーコンを艦隊から遠ざけレイを助けるために脱出ポッドで逃亡しようとしたが、整備員のローズに力ずくで止められる。しかしそこで2人は追跡の要であるトラッキング装置本体はファースト・オーダー最高指導者スノークの旗艦に積載されていることからファースト・オーダーの追跡を振り払う方法を思いつき、ポーやBB-8らとともに行動を起こす。

マズに連絡を取ると、胸に赤いプロムの花をつけた「マスター・コードブレイカー」を探すように告げられ、フィンはローズ、BBとともに惑星カントニカへ向かう。しかし接触直前に駐車違反で逮捕されてしまい、入れられた房でDJという泥棒に遭遇。彼とBB-8に脱獄を手伝われ、フィンはローズとともに厩舎から逃がしたファジアーに乗って逃亡する。最終的にDJとBBが盗んだ武器商人の船に乗り移ることで逃亡に成功した。その際DJに「すべて機械仕掛けなんだよ、相棒。自由に生きろ。関わるな。」と言われる。そのままスノークの旗艦に侵入し、アクティブトラッキングのトラッカーを切る手前まで行ったがBB-9Eに通報されキャプテン・ファズマに囚われる。さらに、観念したDJが自由と引き換えにレジスタンスの作戦を密告してしまった。

レジスタンス側ではレイアが復活し、ポーらのクーデタも鎮圧された。ファースト・オーダーはラダスを追尾していてそちらにしか手が回らないことを知っていたホルドは小型輸送船で反乱軍の旧基地がある塩と岩の惑星クレイトに生存者を逃がしていた。しかしDJの情報によってファースト・オーダーに作戦が発覚し輸送船が撃墜され始める。それを見たホルドは緻密な計算のもと特攻によりスノークの旗艦を破壊し、その結果輸送船団は難を逃れフィンとローズは処刑される寸前で助かった。フィンはキャプテン・ファズマとの一騎打ちに勝利。スノークの専用艇を奪いクレートを目指し脱出、レジスタンスと合流した。スノークを殺害し最高指導者となったカイロ・レンはクレートを攻め、レジスタンスは援軍が来るまで持ち堪えるため防護壁を降ろすが、ファースト・オーダーはそれをも破壊できる兵器「バッタリング・ラム・キャノン」を用意しており、さらにレジスタンスの迎撃に備えてAT‐M6ウォーカーやTIEファイターをも配備していた。レジスタンスはキャノンを破壊するために壊れかけのスキースピーダーで攻撃を仕掛けるが、ファーストオーダーの猛攻の前に窮地に追い込まれてしまった。一時的にレニアム・ファルコンの援軍で助けられるもポ、最終的にはスタンスのスピ地上部隊撃を断念し撤退を始めた。しかし、フィンは命令に背き1人特攻して破壊を決断するも、衝突の寸前でローズが自らのスピーダーを追突させて身を呈して救出し一命を取り留めた。ローズはフィンにキスをして意識を失い、ルーク・スカイウォーカーの幻影が現れカイロ・レンと決闘。ルークはレジスタンスの逃亡を手助けした後、力を使い果たして惑星オク=トーの島で息絶える。レイとフィンは再会して抱き合い、他のレジスタンスの生存者と共にファルコン号で脱出に成功した。

脚注[編集]

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  1. ^ Szostak, Phil; Carter, Rick; Klopfer, Eric (December 18, 2015). The Art of 'Star Wars: The Force Awakens'. Abrams Books. p. 54. ASIN 1419717804. ISBN 978-1-4197-1780-2. OCLC 950057764. 
  2. ^ McKnight, Brent (2016年1月22日). “Star Wars: The Force Awakens Writer Reveals How Rey And Finn Came To Be”. Cinema Blend. 2016年1月24日閲覧。
  3. ^ Garcia, Patricia (2015年12月15日). “Everything You Need to Know About Star Wars’s New Stars John Boyega and Daisy Ridley”. Vogue. 2016年1月24日閲覧。
  4. ^ Itzkoff, Dave (2015年12月9日). “In New 'Star Wars', Daisy Ridley and John Boyega Brace for Galactic Fame”. New York Times. 2015年12月19日閲覧。
  5. ^ McKnight, Brent (2015年9月23日). “John Boyega's Star Wars Auditions Took An Insane Amount Of Time”. Cinema Blend. 2016年1月26日閲覧。
  6. ^ 細木信宏 (2015年12月31日). “新『スター・ウォーズ』7か月間のオーディションにチューバッカが参加していた!”. シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0079124 2020年2月27日閲覧。 
  7. ^ Mzimba, Lizo (2015年4月20日). “Star Wars executive 'staggered' by teaser reaction”. BBC. 2016年1月10日閲覧。
  8. ^ Breznican, Anthony (2014年12月11日). “'Star Wars: The Force Awakens' character names revealed -- exclusive”. Entertainment Weekly (Meredith Corporation). ISSN 1049-0434. OCLC 21114137. https://ew.com/article/2014/12/11/star-wars-the-force-awakens-character-names/ 2020年2月27日閲覧。 
  9. ^ 入倉功一 (2014年12月12日). “新『スター・ウォーズ』特報に登場したキャラクター名が明らかに!”. シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0069027 2020年2月27日閲覧。 
  10. ^ “「スター・ウォーズ エピソード」特報に登場する新キャラの名前が発表”. 映画.com (カカクコム). (2014年12月16日). https://eiga.com/news/20141216/8/ 2020年2月27日閲覧。 
  11. ^ Freer, Ian (2015年12月17日). “FN-2187: why John Boyega's stormtrooper number holds the key to Star Wars”. The Telegraph. 2015年12月19日閲覧。
  12. ^ Wickman, Forrest (2015年12月16日). “The Subtle Reference in The Force Awakens to the Art Film That Inspired Star Wars”. Slate.com. Graham Holdings Company (The Slate Group LLC.). https://slate.com/culture/2015/12/the-force-awakens-21-87-reference-pays-homage-to-the-arthur-lipsett-film-that-inspired-star-wars.html 2019年7月5日閲覧。 
  13. ^ Prudom, Laura (2015年12月7日). “Star Wars Actor John Boyega on Finn's Past: 'I've Got Some Conspiracy Theories'”. Variety. 2016年1月8日閲覧。
  14. ^ Riesman, Abraham (2017年12月11日). “What You Need to Know Before Seeing Star Wars: The Last Jedi”. Vulture.com (New York Media LLC.). https://www.vulture.com/2017/12/what-you-need-to-know-before-seeing-star-wars-the-last-jedi.html 2019年7月5日閲覧。 

外部リンク[編集]