銀河共和国

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銀河共和国の国旗

銀河共和国(ぎんがきょうわこく、Galactic Republic)は、『スター・ウォーズシリーズ』に登場する銀河規模の共同国家体。

歴史[編集]

旧共和国[編集]

映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で描かれたヤヴィンの戦いの2万5,053年前、銀河系に存在する人間、エイリアンなど文明民族が惑星コルサントにて統一銀河憲法を批准し、これにより銀河系を統治する惑星間同盟「銀河共和国」が成立した[1][2]。首都は惑星コルサント。元老院議会を始め主な政府機関、ジェダイ聖堂などがある。当初は相互安全保障・貿易同盟として出発したが時代を経るごとに勢力を拡大し、最終的には数千の星系が加盟する銀河系の中央政府となった。加盟国は銀河憲法を批准しても政体を維持することが認められていたため、共和国には君主制国家から民主制国家まで様々な政治体制を持つ国家が参加していた。

共和国は各惑星間の紛争調停の役割を担っており、ジェダイの騎士が共和国の特使として派遣され調停に当たっていた。このため、ジェダイ評議会は共和国の非公式の警察組織として活動し、同時に元老院の助言機関としての役割も担っていた。しかし、ジェダイ騎士団の中から共和国やジェダイに反抗する者が現れ、彼らは共和国を脱退して「シス」を名乗り一大帝国を建設し、ヤヴィンの戦いより約5,000年前に共和国に対して戦争を仕掛けてきた(ハイパースペース大戦)。

その後も共和国は度々この「シス」の存在に悩まされる歴史を送ることになる(シス大戦など)。その度にジェダイ騎士団が侵略を防ぐが、シスが完全に滅びたと認識されたルーサンの戦い以降、共和国統治領内では大規模な戦争は行われなくなり、以後1,000年に渡って平和と繁栄の時代を謳歌した。しかし、この平和な時代に銀河各地を統治する官僚機構は肥大し、やがて中枢では官僚制度の腐敗と強権を手に入れた元老院議員による汚職が頻発するようになり、共和国末期には統治している銀河各地においてその弊害が現れた。そしてこの頃、裏ではシス卿ダース・シディアスとして暗躍し、表では惑星ナブー代表の銀河元老院議員を務めていたパルパティーンが、政局の混乱を利用して元老院最高議長に就任することに成功した。パルパティーンは巧みな演説で大衆の心をひきつけ、腐敗した官僚制度を合理化する一方、シスの暗黒卿としては共和国に不満を持つ勢力を焚きつけて社会不安を拡大していった。そしてそれを口実に軍備増強を推し進め、最終的にはクローン大戦の開始と、それに乗じたジェダイ騎士団抹殺も成功させる。彼の銀河帝国建国をもって25,000年に渡る銀河共和国の歴史は一旦終焉を迎えた。

しかし、銀河帝国の恐怖政治による支配も、銀河各地の民主勢力によって結成された反乱同盟軍によって25年で崩壊。エンドアの戦いに勝利した後、モン・モスマが共和制復帰を宣言して新共和国として復活した[3]

新共和国[編集]

カノン(映画正史)[編集]

コルサントを首都としていた旧共和国や銀河帝国とは異なり、新共和国では投票で選ばれた惑星にその都度首都機能を移転する新制度が採用されており、モン・モスマの故郷である惑星シャンドリラを最初の首都としている。

エンドアの戦いから1年後、ジャクーの戦いで帝国の残存勢力に大打撃を与えることに成功すると、大幅な軍縮と莫大な賠償金を帝国残党に課す銀河協定を締結する。新共和国元老院では過半数の議員がこれを以て銀河帝国を完全に無力化したと考えるようになり、以後新共和国軍の縮小や中立星系との外交政策に注力する。

しかし、ルーク・スカイウォーカーによるジェダイ騎士団再建の頓挫と彼の失踪にともない、旧帝国内部で銀河協定に異を唱える新勢力、ファースト・オーダーが台頭。未知領域へと密かに結集し、重大な協定違反となる軍拡に着手していた。新共和国ではレイア・オーガナなど、この動きをいち早く察知してファースト・オーダーの脅威を訴える者も存在していたが、大半の議員は銀河協定の存在を理由にして彼らの訴えに対し終始懐疑的な姿勢を見せた。そのため、レイアはファースト・オーダーに抵抗する私設組織レジスタンスを結成し、彼女の訴えを聞き入れた一部勢力がこれを支援。新共和国全体としては黙認という形での対応を取ることになった。

エンドアの戦いから30年後、ファースト・オーダーが建造した惑星破壊兵器スターキラーの攻撃により、当時の首都惑星ホズニアン・プライムなど主要惑星群が破壊され790億人が死亡した。政治機構と防衛艦隊が壊滅したことで新共和国は衰退し、新共和国に加盟している複数の星系がファースト・オーダーに降伏している[4]

レジェンズ(非正史)[編集]

上記の正史(カノン)とはパラレルワールドとなる非正史(レジェンズ)のスピンオフ作品でも、共和国再建自由惑星同盟を経て新共和国が再建されている。

エンドアの戦いから15年後、帝国の残存勢力(インペリアル・レムナント Imperial Remnant)との和平協定が締結され、漸く平和を取り戻したのもつかの間、その僅か6年後に、外宇宙から侵攻した種族ユージャン・ヴォングによる侵略を受け、銀河はかつてない程の破壊と殺戮に見舞われることとなった。

フォースが全く通用しない敵に対して、ルークの創設した「新ジェダイ騎士団(ニュー・ジェダイ・オーダー)」が果敢に立ち向うが、僅か100名程のジェダイ騎士団では、ユージャン・ウォングの侵攻を食い止めることなど到底出来る筈もなく、まだ設立間もない銀河元老院や新共和国軍も何ら有効な対策を打ち出すことが出来ず、ユージャン・ヴォングは瞬く間に銀河の中心部へと侵攻。更に、彼らの脅威に恐れ戦いた一部の元老院議員らが彼らと内通し、ピース・ブリゲイド(Peace Brigade)という一派を組織し、自らユージャン・ヴォングに与して、ジェダイ騎士団や新共和国と敵対し始める。

新共和国は外部からの侵略と内部からの裏切りに晒され、ユージャン・ヴォングの侵攻開始から2年後、遂に首都惑星のコルサントが陥落し、元首であったボースク・フェイリャも死亡、事実上滅亡したが、間もなく生き残った元老院議員やジェダイ騎士団の手によってチスやインペリアル・レムナントと手を結び、新たに銀河連合自由同盟として再編され、ユージャン・ウォングへの反撃を開始する。

銀河元老院[編集]

元老院議員の衣装

共和国の最高統治機関であり、銀河中から代議員が参加して共和国の施政について協議する。議会は各惑星やセクターなどを代表する議員が808、その他に有力企業や同盟国の代表者などが216で、計1,024の議員定数から構成される。元老院は一院制を敷いており、銀河系全体を統治するための権限が付与されていた。投票の際には議員1人が1票の権利を持ち、議場には市民への情報開示のために中継用のドロイドが配置されていた[5]

議場は中央の議長席を囲むようなドーム状になっており、各議員が発言する際には、それぞれの議席が中央へと移動し、全体を見渡せる位置から行う。議席には議員の他に護衛や補佐・側近が搭乗する。議員は個別の委員会に所属して、それぞれ法律案の整備のために活動した。元老院の最高議長が議事を進行し、同時に共和国の国家元首の役割も担い、元老院議員の中から投票で選出され、副議長の補佐を受けて議会を運営する。元老院は非常事態が発生した際には最高議長に非常時大権を付与する権限を持ち、同時に不信任を決議する権限も有していた。

元老院は銀河帝国の成立後も存続したが実権はなく、帝国と反乱軍との銀河内乱の過程で、銀河元老院はデス・スターの完成を機に永久に解散された。新共和国の成立に伴い元老院も再建されている。新共和国元老院では最高議長職は廃止されており、より権限を制限された「議長」が議会の進行を行う。非正史(レジェンズ)では新共和国の首都は旧共和国・銀河帝国同様コルサントに置かれており、こちらでも最高議長職は廃止され、新共和国の国家元首がその役割を引き継いでいる。

出典[編集]

  1. ^ Daniel Wallace; Kevin J. Anderson (2005). Star Wars: The New Essential Chronology. LucasBooks. 
  2. ^ “Jedi Timeline” (英語). Star Wars Jedi Battles. Dorling Kindersley Limited. (2014). pp. 4–5. ISBN 9781409357629. https://books.google.com/books?id=MthZAgAAQBAJ&lpg=PT3&dq=yavin%20ABY&pg=PT3#v=onepage&q&f=false 2017年4月24日閲覧。. 
  3. ^ There’s a New Republic in Star Wars: The Force Awakens, According to Battlefront”. Overmental (2015年4月19日). 2015年12月5日閲覧。
  4. ^ 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ 劇場パンフレット』 東宝映像事業部、2017年、22頁。
  5. ^ Galactic Senate”. StarWars.com. 2016年12月20日閲覧。