ジャバ・ザ・ハット

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ジャバ・ザ・ハット (Jabba the Hutt) は映画『スター・ウォーズ』シリーズの登場人物で、惑星タトゥイーンに本拠を置き、ありとあらゆる犯罪に手を染めている犯罪組織ハット・カルテルの首領である。本名をジャバ・デシリジク・ティウレJabba Desilijic Tiure)という。

概要

非ヒューマノイド人種ハットに属する、カエルのような上半身に太り過ぎたヘビのような下半身という姿の巨漢。その性格は強欲にして冷酷、大胆にして野蛮ではあるが、自分に利益をもたらす相手には比較的寛大と、ある種の巨大組織の首領に打って付け。銀河系の公用語であるベーシックを話さず、母星ナル・ハッタの言語であるハット語でしか話さない(しかし、スティーヴ・ベリーによる小説『帝国の影』では、自分より強大な権力を持つプリンス・シゾールにベーシックで会話するシーンがある)。

血で血を洗う抗争の末、タトゥイーンの裏社会を牛耳る存在にまでのし上がったと言われる。帝国反乱同盟軍、更にはかつての共和国とは一定の距離を置いており、奴隷や麻薬の売買は勿論、詐欺、殺人、など様々な犯罪的行為で稼いだ資金(合法的なポッドレースの興行も含む)によってタトゥイーンに宮殿を持っている。CG映画「クローン・ウォーズ」では、彼に息子が存在していたことが明かされた。

密輸業者であるハン・ソロとは古くから取引があるが、ソロはヤヴィンの戦いの直前に密輸品のスパイスを輸送中に帝国軍の船に発見されてしまい、やむなく密輸品を投棄してしまった。これによりソロはジャバに対して多額の借金を背負い込む事となったが、ソロは反乱同盟軍に加わりジャバに借金の返済をしている暇がなくなった。その為ジャバはソロの首に懸賞金を掛け、結果ソロは賞金稼ぎに執拗に追われ、ホスの戦いの直後にカーボン冷凍されることとなった。しかしその一方で、ジャバはソロの能力や存在価値を高く評価しており、それはソロのカーボン冷凍後も続いていた。

ジャバの属する種族ハットは元来ジェダイの暗示に対する抵抗力が非常に強いため、フォースを用いた心理操作はジャバには通用しない。 また、彼はヒューマノイドの女性を好む珍しいハットでもあった。ジャバの宮殿では多くのヒューマノイド女性を踊り子や奴隷が存在した。

ジェダイの帰還』において、ハン・ソロの救出の為に賞金稼ぎに扮したレイア・オーガナを捕らえ、首輪と鎖で拘束し奴隷とした。しかし、彼女を拘束していた鎖によって逆に絞殺され、ジャバは死亡したのである。年齢は600歳であった。彼の死後は、跡目争いが激化し、内部抗争のため組織は瓦解したと言う。

設定裏話

その独特の風貌は、初期のデザインでは胴に腕が数対生えるなど芋虫に近く、紆余曲折を経て現在の姿に落ち付いた。その巨体を動かすために常時4-5名のスタッフが台座内のピットよりワイヤー操作する必要があった。

劇場版1作目のエピソード4製作時には、代役の人間で撮影した後にストップモーション・アニメーションなどを重ねてジャバを表現する予定であったが、結局は技術や予算の関係でカットされたため、エピソード4本編にはジャバは登場していなかった。しかしルーカスは1作目と3作目の一貫性を出すためソロとジャバの関係性を示したいと考え、特別篇ではCGにより描かれたジャバを登場させる事でこのシーンを復活させ、DVD化の際にはエピソード1登場時により近いデザインのCGに変更した。

CGのジャバとハン・ソロが歩きながら会話するこのシーンで、ソロがジャバの尻尾を踏みつけて乗り越え、ジャバが声を出して驚く演出がある。オリジナルフィルムでは人間が演ずるジャバの背後にソロがまわりながら会話するのだが、決定デザイン版のジャバには大きな尻尾があった関係で、苦肉の策としてこのような演出となった。

因にルーカスは、3作目にナメクジの様なジャバの登場を決定する前は、チューバッカの様な容姿を考えていた。1作目の撮影時にジャバ役を人間として撮ったのは、後々ヒト型のクリーチャーに置き換えるという構想が当初からあったためらしい。

その他

  • エピソード1のクレジットによると、ジャバを演じたのは"himself"(彼自身)とのこと。
  • 後年、漫画『北斗の拳』に登場するゲイラというキャラのモデルにもなった。
  • 『ジェダイの復讐(帰還)』が日本で劇場公開された1983年に日本で放送されていた『宇宙刑事シャリバン』に登場する「ガマゴン大王」のモデルでもある。特に第31話のガマゴン星におけるシーンは『ジェダイの復讐(帰還)』のオマージュであると考えられる。

関連項目