日本プロゴルフ選手権大会
日本プロゴルフ選手権大会 | |
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トーナメント情報 | |
創設 | 1926年 |
開催地 | 持ち回り |
主催 | 公益社団法人日本プロゴルフ協会 |
ツアー | 日本ゴルフツアー機構(公式戦) |
競技方法 | ストロークプレー |
賞金総額 | 1億5000万円(2023年) |
開催月 | 7月(2023年) |
最高記録 | |
通算スコア | -23 片山晋呉(2008年)[1] |
最新優勝者 | |
平田憲聖 |
日本プロゴルフ選手権大会(にほんプロゴルフせんしゅけんたいかい)は、毎年開催されている日本プロゴルフ協会主催のプロゴルフメジャー大会(公式戦)の一つである。
概要[編集]
日本最古の歴史と伝統を誇るこの大会は1926年に大阪毎日新聞社主催の「全日本ゴルフ・プロフェッショナル卅六ホール・メダルプレー争覇戦」として創設され、当初は6人だけで大阪府茨木市の茨木カンツリー倶楽部で開かれた。優勝は宮本留吉選手。第5回(1930年)まではストローク形式だったが、第6回(1931年)〜第28回(1960年)まではマッチプレー方式(途中太平洋戦争のため1941年と1943年~1948年は休止。再開初戦となった1949年の第17回はストローク形式)であった。第29回(1961年)からストロークに戻した。
この大会からラリー・モンテス、戸田藤一郎、林由郎、陣清水、中村寅吉、河野光隆、島田幸作、青木功、尾崎将司、中嶋常幸、デビッド・イシイ、倉本昌弘、丸山茂樹、片山晋呉など日本のゴルフ界をリードした名選手が多数輩出し、名実ともに日本プロゴルフ界の頂点を極めるビッグトーナメントとなった。
この大会は以前は毎年7月から9月の間に開催されていたが、1992年以降は日本プロゴルフマッチプレー選手権(2003年終了)と時期を入れ替え、毎年5月(2009年・2014年は6月、2016年は7月)に4日間72ホールズストロークプレーで開催。2019年より開催時期を再び7月に移行することになった。毎年開催する都道府県及びゴルフ場を変えて行う「サーキットトーナメント方式」を採用している[注釈 1]。競技は日本オープン選手権同様、54ホールで成立となっているが、2004年は悪天候と荒天の影響で54ホールに短縮された。なお、天災などの事情で日曜日までに72ホール決着出来ない場合は翌日(月曜日)にも開催する場合がある[2]。2022年からは7月末~8月初旬の開催となる。
優勝選手は、PGA優勝杯と文部科学大臣杯が授与される。また向こう5年間の日本ゴルフツアー機構の公認試合(メジャー大会含む)に無条件シード出場ができる。
2019年現在、賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円[3]。
2010年大会から2017年大会まで、本大会の冠協賛社として日清食品が就き、「日本プロゴルフ選手権大会・日清カップヌードル杯」として開催されていた[4]。優勝者には副賞としてカップヌードル10年分(3650杯)が贈呈されていた。また、開催に当たっては、各ホールのティーマークがカップヌードルをかたどったものに付け替えられていた。
2018年大会以降についてはメインスポンサーはつかないものの、複数社のスポンサードによりサポートする形になる[4]。
出場資格[編集]
- 過去10年の本大会・日本オープン優勝者
- 過去5年のゴルフ日本シリーズ、日本ゴルフツアー選手権の優勝者
- 前年日本プロゴルフシニア選手権大会・日本シニアオープン優勝者
- 前年本大会上位10位(タイを含む)の者
- 前年日本プロゴルフ新人選手権優勝者
- 前年度日本プロ選手権以降の日本ツアー競技優勝者
- 前年度チャレンジトーナメント賞金ランク上位8名
- 前年度PGAシニアツアー賞金ランク1位
- 前年PGA・JGTOチャレンジカップ優勝者
- 前年PGA資格認定プロテスト1位
- 日本プロ選手権予選通過者
- 日本プロゴルフ協会の特別承認者
大会歴代優勝者[編集]
2020年の開催は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止された。
テレビ放送[編集]
2023年までは日本テレビで中継していた。
- 2023年の中継体制
- 石川県では、テレビ金沢開局直前の1989年まで北陸放送(TBS系列)で放送されていた。
- 2007年の第75回大会と2017年の第85回大会は沖縄県での開催だったため沖縄テレビが技術協力に参加した。
- 2018年までは、3日目も日本テレビ系全国ネットにて放送されていた[注釈 8]。また、2018年は3日目を55分番組、最終日を85分番組として放送するとともに、最終日は地上波放送終了後に引き続きBS日テレにて90分番組として放送し、実質3時間にわたって放送する形になった。
- 放送時間は、2010 - 2017年は3日目と最終日をいずれも85分番組として放送されていた。さらに、それ以前は3日目・最終日とも115分番組として放送され、最終日は生放送で最大30分まで延長した。また、最終日は2017年まで録画中継での放送となっていた。
- 2010年からは、CSのゴルフネットワークで「とことん1番ホール生中継」第2弾として、3日目・最終日の1番ホールのみを放送。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ このような方式はACNチャンピオンシップゴルフトーナメントでも行っている。なお女子では日本女子プロゴルフ選手権大会がある。
- ^ a b 7月10日にプレーオフを開催
- ^ 初日が雨のため中止。最終日は36ホールで実施した。
- ^ 初日が九州豪雨の影響により順延。最終日は36ホールストロークプレーで実施[15]。
- ^ 視聴率の低迷に加えて、2019年と2021年については3日目の中継が『THE MUSIC DAY』の時間帯と重なっていることから番組編成が困難であるため
- ^ 2022年までは、予選ラウンドの2日目についても録画中継していた。
- ^ 1日目は18番ホールを、2日目以降は1番ホールと9番ホールをそれぞれ中継。ただし、2日目については前年までのBS日テレに代わって後半ホールについても生中継していた。
- ^ ネット局はマストパイ局の22局で、同じ日本テレビ系でも非マストパイ局の秋田放送・北日本放送・福井放送・山梨放送・四国放送・高知放送・テレビ大分は非ネットであった。
出典[編集]
- ^ 【記録・国内男子】ツアー最多アンダーパー記録(72ホール) - ゴルフダイジェスト・オンライン(2014年10月12日現在) ※2014年10月13日閲覧
- ^ “26日ZOZOチャンピオンシップは無観客…月曜日の予備日も使い72ホール完遂へ”. スポーツ報知(2019年10月26日作成). 2019年10月27日閲覧。
- ^ a b “石川遼PO制し涙の3年ぶり優勝「夢なのかなと」”. nikkansports.com. 日刊スポーツ. (2019年7月7日) 2019年7月7日閲覧。
- ^ a b “男子ゴルフの日本プロ選手権はメインスポンサー無し”. 日刊スポーツ (2017年12月5日). 2017年12月6日閲覧。
- ^ 「現存していない歴史の古い主なゴルフ場」、ゴルフ場ランキング倶楽部、2020年10月7日閲覧
- ^ 東・西・南・北の4コース、計36ホールで構成されており、選手権では、北コースをアウトコース、西コースをインコースとして使用した。
- ^ インコースは、通常の14番ホールから始まり、13番ホールを最終18番ホールとして使用。
- ^ 前回(1989年)開催時470ヤード、パー4だった1番ホールをフルレングスの520ヤード、パー5に変更、トータルでパー72で開催。
- ^ ホール構成は、アウトコースは東コースの9ホール、インコースは西コースの1番、6番、7番、8番、9番ホールと、中コースの10番、13番、17番、18番ホールの順番で使用。
- ^ ブランドが独走でメジャー初制覇 ツアー記録に並ぶ海外勢開幕3連勝 - ゴルフダイジェスト・オンライン、2015年5月17日閲覧
- ^ a b c d e “日本プロゴルフ選手権 18年千葉、19年は鹿児島で開催”. スポニチアネックス (2015年8月31日). 2015年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月8日閲覧。
- ^ “谷原秀人がPOで武藤俊憲に競り勝ち 2週連続優勝で初のメジャータイトル”. ゴルフダイジェスト・オンライン. (2016年7月10日) 2016年7月10日閲覧。
- ^ “宮里優作が2戦連続V 故郷に錦 ツアー通算5勝目”. 日刊スポーツ. (2017年5月14日) 2017年5月14日閲覧。
- ^ “谷口徹が大会最年長V、藤本佳則とのプレーオフ制す”. 日刊スポーツ. (2018年5月13日) 2018年5月13日閲覧。
- ^ a b “「日本プロ選手権」4日第1R順延…「九州豪雨」直撃/国内男子(1/2ページ)”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2019年7月4日) 2019年7月4日閲覧。
- ^ “【7/4 / FR】逆転ツアー初優勝!ステディープレーで自分のゴルフを信じたキムソンヒョン”. (公社)日本プロゴルフ協会. (2021年7月4日) 2019年7月7日閲覧。
- ^ a b c d “「開催延期 日本プロゴルフ選手権大会」”. 日本プロゴルフ協会 (2020年6月15日). 2020年9月8日閲覧。
- ^ “堀川未来夢がメジャー2勝目 片岡尚之2位”. ゴルフダイジェスト・オンライン. (2022年8月7日) 2022年8月7日閲覧。
- ^ “日本最古のメジャー大会「日本プロゴルフ選手権」〝地上波消滅〟 BSフジで4日間生中継”. 夕刊フジ (2024年2月1日). 2024年2月12日閲覧。